仲間を地球を救うため、デカイエロー・ジャスミンはサキュバス・ヘルズへの忠誠を交わした。もちろん、それは対等の関係ではなく、服従でしかなかった。次男ボンゴブリンによる強姦を受け、デカスーツをめちゃくちゃにされてしまう。
「ああ、アンタ、面白い……!」
 涙を浮かべて、ステンレスの床に倒れるジャスミンをサキュバスはせせら笑った。
「くうぅ……仲間にするんじゃ」
「仲間! アンタがそんなことを言うのは百年早いわよ。どうせ、チャンスをみてあたしたちを壊滅させようと企んでるのよね? その正義の心を完全に奪い去ってからよ。さあ、これを耳につけな」
 サキュバスはジャスミンの目の前にヘッドホンのようなものを置いた。
「これは……?」
「うっさいわね、アンタは私のお弁当なの、解る? お弁当はおしょうゆを掛けられるとき、イチイチ質問したりしないの。アンタの反応次第では、この宇宙船から核ミサイルをデカベースに打ち込んでやるわ」
「それじゃあ、約束が……」
「つべこべ言わずにつけな。つけないなら、お兄ちゃんが優しくつけてあげるわよ?」
 ジャスミンは反骨心を必死に抑えながら、ヘッドホンに手を伸ばした。プラスティックのような手触りだった。
「つけたわね、じゃあアンタの正義もこれで終りよ! バイバイ!」
「えっ――はっひいいぃぃ! ふはーーー!」
 つけたのを確認すると、サキュバスは手元のリモコンを操作した。途端に顔を仰け反らせたジャスミンは悲鳴をあげながら悶え出す。
「はふ、はーーひいあーーーーーーーーーーっ!」
 黒のパンティ――ボンゴブリンにボロボロにされていた――の間からまた愛液がとうとうと流れ出し、涎と涙が顔をてかてかに輝かした。
「アンタ、面白いわねえ」