「んんんっ……」
 異次元に幽閉されたアバレイエロー・樹らんる。二匹の「恐竜」の出現に、アバレモードに変身するが、あっけなく捕らえられる。
「んくっ…」
 後ろをとられ、マスクを剥がされ、らんるは恐怖を覚えた。二匹のコンビネーションは俊敏だったのだ。
「暴竜だったら、勝ってみろよ」
「あああああああぁ!」
 低い声で「恐竜」が唸る。身体の節々に付けられた強化アーマーを一個ずつ剥がしていく。
「いやああああああ!」
 それはアバレイエローにとっての身体の一部だ。らんるは叫び、涙を流す。
「うっせええんだよ」
 テープのようなものを叫ぶ口にあてる。
「んぐうぐ!?」
 ビリビリ! 強化アーマーと一緒にスーツがあちこち綻んだ。
「俺たちも、そろそろアバレモードだ」
 前の恐竜はスーツを爬虫類特有の舌だ舐め始めた。
「……ぬぐぬぐ!?」
「なんだよ、黙れよ」
 後ろのは胸を押しつぶし、ヒップに生殖器を押し当てた。
「…………んくぅ……んんんんんん!」