「なあんて、つまんない娘……」
 壁際まで追い詰めると、ヒビだらけのバイザーの中の怯えた目、サキュバス・ヘルズは愉快な表情で覗き込む。
「くうっ……」
「仲間になれば、こんな痛い思いはせずに済むのに、馬鹿ね」
 犬歯を見せ、胸へ食い込ませていく。
「ああうう……ぁ」
 血の滲むスーツ、サキュバスはその目を見て、スーツを引き千切り、胸を露出させた。乳房を指の中で捏ね繰り回しながら、その反応を楽しむ。
「あぁン……」
「この指に掛かってしまえば、どんな動物だっていけちゃう。だけど、アンタにはもっと苦しんでもらわなきゃね」
 ガン! サキュバスのストレートにヒビだらけのマスクが歪み、ゆっくりズレながら茉莉花の顔からズレ落ちた。
「あ……」
 からからん、主の居ないマスクが音を立てながら転がっていく。
「さあ、どう料理してあげようかしら」
 髪を掴んで、腰を下ろさせると、広げられた股にヒールを食い込ませ始めた。
「ああぁ…んんっ」
「なあに、気持ちよくなってるのかしら」
 スーツがぐじゅぐじゅ音を立てる。
「そんなに、気持ちいいならやらせてあげる」
 サキュバスはアーナロイドを呼んだ。アーナロイドは前髪を掴むとその顔に興奮の声をあげ、股間を膨張させた。
「奪ってあげるわ。デカイエローの正義を」