ピンクターボ、孤独な戦い―ドスコイ勝負は卑劣な罠― その2
「?…あ、あっ、きゃああぁっ!」
―キュッ…ククッ…!
マワシが意志をもったように動きだし、はるなの柔らかな肌へとその身を食い込ませてきた。
「きゃ…あうっ!」
(マワシが勝手に動いて…!)
―ギュッ…シュ…ズッ…!
小刻みに動きながらマワシが締め付けられるたびに、内部の襞がはるなの股間を擦りあげていく。
(キツくて…マワシのナカが…!)
「罰としてマワシがどんどん締められていくから…気を付けろよぉ?」
「んぅ…くぅっ…!」
結果として密着する襞をより味わう形となってしまい、はるなは身を捩る。
(はやく…!みんなきてくれなきゃ…このままじゃ…)
「むふふ…!そうそう、そうやってしっかり押さえておかないとなぁ」
これ以上大切な場所を蹂躙されるわけにはいかない…はるなは太股をぴったりとくっつけながら、いつ締め付けてくるかもしれないマワシの帯をしっかりと握り締める。
「しかし今は勝負の時間…いつまでそのままでいられるかなぁ!?はっけよーい…」
「のこったのこったぁ!!!」
言うが早いかスモウボーマは勢いを付けてはるなへと突進してくる。
「くっ…これくらいで!」
はるなもスモウボーマへと立ち向かう。しかし歩を進めるたびにマワシの食い込みは少しずつ確実にはるなを蝕む。
―ガッ!!
武器を封じられ残るは格闘戦のみ…当然相手のペースに飲まれたままのはるなはスモウボーマとがっぷり四つに組み合うしかなかった。
「ぅうっ!くぅぅ…」
ターボスーツを着ているとはいえ、力が売りのスモウボーマにかなうはずもない。一瞬でも気を抜いたら投げ飛ばされてしまうだろう。
(それだけは…絶対ダメ!)
「そうそう、簡単に投げられてはつまらないからな!…どこまで我慢できるかな?こんなことをされてもできるかな!?」
マワシを掴んでいたスモウボーマの手とは別に、ズルテンのはるなのお尻へと忍び寄る。
「きゃぁ!?」
突然の感触にはるなは悲鳴を上げる。
「いいケツだなぁ?、柔らかくてさわり心地が最高だぁ!」
マワシによって強調されたはるなの臀部を、ズルテンは円を描くようにその桃尻を撫で回しはじめる。
「くっ…!この…!なんて卑怯なっ…二対一なんて…!」
「ピンクターボちゃんのぷりぷりしたお尻の感触…むふふ、尻餅をつけば楽になれるぞぉ?」
「ふ…ふざけないで!誰がそんな…!」
もはや時間の問題…しかしはるなはありったけの力を振り絞り、抵抗の意志を示す。
「そうだなぁ、正義の味方は我慢強くないとなぁ!」
いやらしい笑みを浮かべながらズルテンは、はるなのお尻にさらなる愛撫を行なう。
「…ああっ!」
はるなの悲鳴が一際高くなる。
ズルテンの片方の手がお尻を撫でるのを止め…食い込んだマワシとお尻の間の僅かな隙間に合わせて指を這わせてきたのだ。
「ゃ、やぁっ!こ、こんなっ、ぁ、あぁぅっ!」
(くすぐったいのが…強くなって…!)
尻肉とマワシの重なり触れ合う一番敏感でムズムズとするラインを責められ、はるなの身体から力が抜けていく。
「どうしたどうしたぁ?これくらいでダメなのかぁ?」
「ふっ…くぁ!ぁあっ…!ぉしり…が…!うぅぅっ!」
(ダメ…!お尻…がまんできない…!)
―キュッ!!
「どすこーい!!」
「あぁっ!?」
耐え切れず身体の力を抜いてしまった次の瞬間、お尻から身体をひっこ抜かれるような感覚と、強い浮遊感がはるなを包み込む。
「きゃあああっ!!」
一瞬の虚をつかれて見事な上手投げを決められ、はるなは遂に地面へと身体を預けてしまった。
「あうっ!!」
「うひひ?!!上手?投げ?!!」
地面に投げられたはるなを見下しながらズルテンは笑みを浮かべて仁王立ちの体制を取る。
「こ、こんなの卑怯よ!許せない…!」
「ぐふふ…もう少しお尻を触りたかったけど、最後のは刺激が強すぎたかなぁ?」
「あんなの…勝負なんかじゃないわ!だいたい二人で…」
「うひ…尻を擦りながらわめいても見苦しいだけなぁ?」
「…くぅっ…」
最後の上手投げの時のマワシの尻肉に食い込む感覚。
それはズルテンの所為とはいえ、完全に脱力しきって無防備だったはるなには余りにもに強い刺激となってしまっていた。
はるなはそれを鎮めようとお尻の辺りのマワシを擦ってはみるのだが…内部の襞はさらなる疼きをもたらすだけで一行に鎮まる気配がなかった。
(こんなやらしいものを穿かされて…でもみんなが来るまで何とか…!)
「…さあ、おしゃべりは終わりよ!今度こそあなたたちを倒してみせるわ!」
「むむぅ、やる気まんまんだなぁ…しかしピンクターボ、忘れてないよなぁ?」
―グクッ…シュルルッ!
「ひっ…ああぁ!ぅあぁっ!」
ズルテンの言葉と共に再びマワシが蠢き始める。突起に扱かれる甘い感覚に耐えながらはるなは脚を閉じ、マワシの前袋を押さえて必死に抵抗する。
しかし蛇のように自在に動くマワシの侵食は止められず少し、また少しと締め付けは強く、疼きは徐々に堪え難いものへと変化する。
「っ…ぁあぁっ!…ゃあっ!」
(キツくて…ムズムズするのが強く…!がまん…できない…)
「はぁ…はぁ…!んぅっ…!」
身体を痛め付ける暴魔獣となら幾らでも対峙してきた。しかし、身体をねっとりと支配されるような暴魔獣など今まで戦ったことなどない…ましてやこのような耐え難い感覚をもたらされては…
はるなは上気した身体を引きずりながらも戦う意志を相手へぶつける。
(でも負けない…負けたくない!)