犯されたT
ここは風都と呼ばれる街。風車が常に回っており、その風は心地よさを感じるもので人々は平和に暮らしている。
しかし、そんな街でも「光あるところには影がある」。やはり裏にはドス黒い事もあるようだ。
風都の街の中にある廃ビルと廃ビルの間の狭く、暗い路地。夜のせいもあって余計に暗い。
その狭い路地で片脚を抱えて引きずるように歩いている女性が1人。
真っ赤なジャケットにスカート。そのジャケットの下にある黒いシャツ。スカートから出ている脚は魅力的で美脚というものだ。
そして疲れで少し歪んでいるが、通常の様子では凛とし、大人っぽさを感じるであろうその美貌。
彼女の名は園咲冴子。ガイアメモリ流通組織「ミュージアム」の中心である園咲家の長女だ。いや、「だった」と言うべきか・・・。
彼女は父親に対する憎しみにより、父親を倒して自分がミュージアムのトップになろうとした。
そしてかつての2人目の恋人と共に策をめぐらし、父親を倒す為に行動に移したが、失敗した。その失敗がもたらしたものは地獄であった。
その恋人は死に、彼女自身は裏切り者としてミュージアムから追われることとなった。
タブーメモリの力でなんとか、追っ手を倒していったが、やがて逃亡劇の中でメモリドライバーを破壊され、メモリを奪われ、変身不能となった。その時の出来事の弾みに海に落ちたのだが、運良く陸にいきつき、そこから更に逃亡を続けて今に至っている。
逃亡中にしてきた戦闘によるダメージ、一度海に落とされたことなどで彼女の体は凄まじく疲弊している。だがそれでも彼女は歩を進めた。
逃げる為に、生き抜く為に、這い上がる為に・・・。
自分の1人目の恋人を自分の手で殺してまでも、新しい恋人と共にリスクを犯してでも進めた計画はまさかの失敗に終わり、その時の精神的なダメージは大きいはずだ。
だがそれでも冴子は諦めていなかった。
どんな手を使ってでも必ず這い上がって、一度失敗した目的を今度こそ果たすため、彼女は目を光らせていた。
ギラリと、黒く歪んだ光だ。復讐心、憎悪、執念と言うもので満ち、光っている。
冴子は歯を食いしばって歩く。だがしかし、身体は正直だ。冴子はガクンと膝をついてしまう。常に周りを警戒しながら休むことなく歩いてきたため、疲れがたまっているのだ。
冴子はやむをえず、ひとまず休むことにした。路地の壁にもたれて座る。
体に残っている疲労とダメージにより、視界はぼやけ、感覚は全体的に鈍ってきている。
そのために足音を立てず、こっそりと忍び寄ってくる影に気づけなかった。
やがてその人影はある程度彼女に近づくと何かを取り出す。冴子はまだ気づいていない。
そして人影はその何かについているボタンを押す。すると音声が流れる。
「マスカレイド」
路地という狭い空間でその音声は響き、冴子ははっとしてその方向を振り向く。それはガイアメモリの音声だ。
そこにいる暗くてもうっすらと見える人影はその後にガイアメモリを首の動脈に近いコネクタに差込む。するとその者はマスカレイドドーパント(以後、MD。彼自身の事はAと呼ぶ)へと姿を変える。
戦闘員のドーパントだ。つまり冴子を追っているミュージアムの手の者である。
戦闘能力はドーパントとしてはそこまで高くは無いが、戦う術をなくしている今の冴子では勝ち目は無い。
冴子は舌打ちをし、立ち上がってMDから逃げる。ショックでぼやけた視力が覚醒した程度で体力はそんなに回復していないが、それでも逃げないと捕まる。
冴子はただ路地の出口へ路地の外へ出るために走っていく。
しかし、やがて路地を抜けたその瞬間、突然左右からガシッとそれぞれの腕を捕まれ、前に進めなくなる。
冴子が驚いて首を左右して見てみると、左右両側にそれぞれ1人ずつ、計2人のMDがおり、冴子の腕を捕らえていた。廃ビルの陰で待ち伏せしていたのだ。
右側(以後、Bと呼ぶ)「捕まえたぞ。」
左側(以後、Cと呼ぶ)「手こずらせやがって。」
左右のMDの言葉のすぐ後に冴子は背後から頭を掴まれ、その力で首を回され、無理やり後ろへ振り向かされる。
先程、冴子を追い立てたMD?Aだ。冴子は目つきを鋭くしてAを睨みつける。
冴子「私が誰だがわかってるの?」
冴子の言葉にBとCは嘲笑い、Aはあっさり頷く。
A「知っている。ミュージアムの裏切り者、園咲冴子だ。」
冴子は歯軋りをして顔を歪める。
A「これより貴様を裏切りの罪によって処刑する。・・・がその前に・・・。」
冴子「?・・・!?」
冴子は「その前に・・・」と言う言葉に一瞬キョトンとするが、その表情はすぐに驚きのものへと変わる。
なんと左側のCが冴子の左胸に触れてきた。Cはいやらしい笑い声を出して服越しに彼女の胸を揉みまわす。
冴子「ッ・・・なんのつもりかしら!」
冴子は嫌悪感が一杯の様子で相手に問う。
A「お前はいい女だからな、殺す前に味わっておこうと思ってな。裏切り者なんだからもう何しても構わないだろう?」
後ろ側のAがそう言うと、右側のBも彼女の右胸を揉みまわす。
弾力があって、いい感じの大きさだった。それに心地よさをおぼえるようにいやらしい笑いを浮かべる。
それらによる不快感で冴子は抵抗しようとするが、体が疲れているため、力が入らず、MD達の腕を払いのける事ができなかった。
A「さすがにいい体してるな。」
そう言ってAは後ろから彼女の尻を撫で回してくる。そして、耳や首筋に嫌な息を吹きかける。
冴子は不快感で顔を歪め、目つきを鋭くする。
C「どうだ気持ちよくなったか?」
Cは馬鹿にした口調で嫌味ったらしく言ってくる。
冴子「あなた達みたいな下手くそなやり方じゃ気分が悪くなるだけよ。」
冴子は気丈にして言い返した。
それを聞いた背後のAはため息をつく。
A「そうか、では気持ちよくしてやろう。」
Aはこっそりとポケットからカプセルが入ったケースを取り出す。そしてそのカプセルをひとつケースから取り出し、手の上に乗せる。
そして勢いよく後ろからその手を彼女の口に押し当てる。
冴子「んッ・・・!!?」
冴子は更に力づくで首を上にそらされて手を強く押し付けられる。やがて「ゴクン」と彼女の喉の奥にカプセルが通る。
Aは手を放し、冴子はギロッと振り向いて彼を睨む。
冴子「何を飲ませたの!?」
無理矢理「何か」を喉に通され、地味な痛みを感じつつも大声で怒鳴る。
B「すぐにわかるさ。」C「っていうか大体見当はついてるんじゃねえの?」
BがAの代わりに質問に答えた後、Cが彼女の耳に近づいてささやくように言った後、ふうっと耳に息を吹きかける。
その不快感にまたしても冴子は憤りを感じる。
だがそこでAに後ろから襟首をつかまれる。
A「路地に一度戻ろうか。」C「そうだな、夜とは言っても人が通らないとは限らないしな。見つかったら不味いし・・・あ、もちろんあんたがな。冴子さんよ。」
Cは馬鹿にするような口調で言って、A、Bと協力して冴子を先程の路地に連行するようにして連れて行く。
冴子は抵抗するがやはり意味が無くされるがままに連れて行かれる。
やがて一定の地点まで連れて行って、BとCは彼女の手首をそれぞれ掴んで路地の壁に押し付けて動けなくする。
冴子「ッ・・・・・?」
冴子は無駄だっとわかっていてもMD達から腕をどかそうと力を入れるが、自分の体に違和感を感じ始め、動きが弱くなる。
体が熱い・・・。それにどこかむず痒い感覚がし、妙な汗が流れてくる。それに自分の胸にも何か妙な異変を感じる。特に中心がそそり立っていくような・・・。
Aはにやりと笑いを浮かべ、取り押さえられている彼女の前に立ち、少し腰を下ろして顔を胸の前側に持ってくる。
しすて人差し指を立てて、彼女の胸の中心に押し付ける。
冴子「あッ!!」
冴子はビクンと反応して 声を上げてしまう。その様子を見てMD達は嘲笑う。
B「MDいい声出したな。可愛らしい声だ。」
冴子はBを睨みつけるが、その時今度はCに左胸を握られ、「んっ!」と反応して口と目をきゅっと結ぶ。
変だ・・・。先程では相手の責めでは不快感しかなかったのだが今では感じていまう。というより感じすぎる。
やがて冴子は先程飲まされた物を思い出す。その時にCに「大体見当はついてるんじゃないのか?」と言われたが、その通りだったかも知れない。
A「媚薬さ。さっき飲ませたカプセルだ。」
Aが冴子の疑問を読み取って言う。やはり・・・。冴子の考えは当たった。
A「言っておくが強力だ、効果は徐々に現われていくぞ。」
そう言ってAはまず服越しから彼女の乳首の位置を引っかくようのする。
冴子「んんッ!!」
冴子は感じてしまい、顔をそらす。
横でBがにやにや笑って彼女のきている赤ジャケットのしたの黒いシャツの裾をたくし上げていく。
冴子が驚いた頃にはシャツはかなりたくし上げられ、黒いフリルの着いた大人っぽいブラがさらされる。そこでAが更にそのブラを強引に下にずらす。冴子は取り押さえられているため、それを抵抗する事ができなかった。
ブラをずらされ、彼女の乳房がさらされる。
冴子「ッ!!」
冴子は課を引きつらせる。
MD達はいやらしい目で彼女の乳房を凝視する。
年相応の豊満なバストだ。ただ薬の影響で乳首がたっていた。彼女が先程胸に感じていた違和感はそれである。
C「いい感じにたってるなあ。」
Cが早速そこを指摘し、ヒヒッと笑って彼女の左乳首を指でピンと弾く。
冴子はビクンと反応するが、今度はBが間を与えず彼女の右乳首をピンと弾き、冴子はまた、ただし一度目より反応して顔をそらす。その後、体が熱くなっていき、彼女は息を切らす。
Aは更にそんな彼女の右胸に顔を近づけ、乳輪を舐めまわす。直の肌、それも胸に感じる舌の生暖かい感触に冴子は気持ち悪さを感じて顔を歪める。そんな冴子を見て、左右のBとCは笑っている。見ていて愉快そうな雰囲気だ。
Aは乳輪を舐め回していき、やがて乳首を甘噛みする。
冴子「ああッ!!!」
先程からせめてもの抵抗で声を出そうとしなかった冴子だが、これには流石に声を上げてしまった。
あえぎ声を出した冴子の顎をBが掴み、自分の方へ振り向かせる。そしてそのまま無理矢理彼女に口付けをする。
冴子「んんっ!!?」
冴子は離れようとするが、Bが空いた手で彼女の後頭部を押さえつけて唇を密着させる。
更にその状態の彼女の左乳首をCが強くつまむ。それにいはあえぎ声が出てしまいそうだったのだが、無理矢理口付けをされている状態だ。声が出せず息苦しい。それには涙がでそうだった。
やがて右側は顔を話してキスをやめる。
冴子「くはあっ・・・!!」
冴子は息苦しさから解放され、思い切り息を吐く。
B「ごちそうさま。あんたなかなか慣れてるなあ。」
キスのせいでボーッとしていた冴子はその言葉でハッとして我に返り、これまでに無いほど目つきを鋭くしてBを睨む。
キスは初めてではない。かつて愛した者が過去に2人いたため、むしろ経験はある方だ。
過去の恋人の1人は役立たず呼ばわりしたことが度々あったものの、それでも愛していたから、唇をささげる事ができたのだ。
その者達のように自分が愛している者ではなく、むしろ自分のことを馬鹿にして嬲って来る者達に無理矢理されたことが凄まじく屈辱だった。
そう感じていた時、彼女の体にまた別の異変が起きる。今度は股間が熱くなってきたのだ。その熱さは強くなり、彼女は甘い吐息を漏らし始める。熱くなっていく股間へのせめてもの抵抗で太ももと太ももを合わせて股を閉じるような動作をした。
その様子にMD達は媚薬の次の効果が出たという事に気がつき、Cが笑ってこう言う。
B「そろそろ下も見ないか?」
Bの言葉に冴子はドキッとするがその反応をするにはまだ少し早かった。
C「というかもう全部脱がそうぜ?服邪魔だろう?」
Cの言葉に冴子は更に目を丸くする。
MD達は皆納得したように笑い、彼女の服に手をかける。
MD達は元の状態より肉体能力が向上しているため、服を「脱がす」には腕力だけで十分だった。
Aはスカートの腰の辺りを掴み、Cがジャケットの襟首を掴む。そしてそのまま力を入れて引っ張るとビリビリと繊維が破れる音がし、やがて糸がほつれていき、服がビリビリと破れていく。
冴子「やめて!破れるわ・・・あっ!!?」
B「まあまあ。」
冴子が懇願しようとしているところで、Bが人差し指を彼女の乳首に押し付ける。
敏感になってしまった体は大きく反応してしまい、ただでさえ弱かった抵抗がおろそかになってしまう。
やがてCとAは更に力を込めて、スカート、ジャケットを一気にビリッと裂いた。
それらは衣服としてはもう使い物にならなくなる。破られたスカートの切れ端がパサッと地面に落ち、彼女のフリルのついた黒いショーツが露になる。
MD達は更に一度抑えていた彼女を解放し、彼女が着ている服で残っている部分を更にビリビリに破いていき、下着も強引に引きちぎって彼女を一糸纏わぬ姿にした。
全裸にされ、彼女の素肌、乳房、お尻、秘部が全て露になる。
30歳でスリムで若さが残っている綺麗な肌とスタイルであり、「大人の魅力というものを感じる。」
そんな彼女の裸体をMD達は「ほ?」っといやらしい視線を向け、冴子はそれに対して屈辱で顔を真っ赤にして乳房と秘部を腕で覆い隠してMD達を睨む。