プテラレンジャーピンチ
バンドーラパレスでは、魔女バンドーラと、その一味が忌ま忌ましげに、ジュウレンジャーとの、これまでの戦闘映像を見ていた。
「あ〜、もう!腹立たしいったらないよ!!」
魔女バンドーラは怒り心頭といった様子で映像に対して文句を言いだした。
「全くですわ。バンドーラ様。」
幹部のラミィも同様の様だ。
「お困りの様ですね。母上。」
「カイ?!」
全身、白装束の少年バンドーラの息子カイが空中に現れフワリと着地する。
「今までの作戦で最も効果が高かったのは分断作戦です。」
「ふんふん、それで?」
「失敗に終わっているのは分断した後、足止めをゴーレム兵を中心にしている事です。」
「しかも、ドキータ粘土で作ったゴーレム兵ですらサンダースリンガーの前には役に立たない。」
「そうだねぇ」
「だったらゴーレムの代わりに今まで出したドーラモンスターの全てで足止めをするんですよ。守護獣や大獣神が手出し出来ない異空間にジュウレンジャーを誘い込み、更に五人バラバラに別の異空間へ叩き込み、後は各個撃破できます。」
「なるほど!それなら忌ま忌ましいジュウレンジャー共を全滅させられる!!」
バンドーラは小躍りして喜びグリフォーザやラミィ達も喜色に湧いた。
「そうと決まれば早速準備だ〜!」
「母上、念には念を入れて切り札となるドーラモンスターとグリフォーザ達を強化する装備を。」
「あぁ、解ったよ〜。カイ。プリプリカン!!カイの注文通りのドーラモンスターを作っておやり!!」
数日後、バンドーラ一味が子供をさらって暴れているのを察知したジュウレンジャーは子供達を救う為に罠と知りながらも変身し果敢にバンドーラの異空間へと突入していった。
しかし五人同時に飛び込んだにもかかわらず全員分断され別々の場所へ飛ばされてしまった。
「…一体、ここは…?」
プテラレンジャー・メイは、気が付いたら一人になっていた。周りは岩山で人の気配どころか生き物の気配も無かった。
「ゲキー!ゴウシー!ダーン!ボーイー!皆バラバラにされちゃったの?」
仲間の名前を叫んでみたものの返事は無く、どうしようか考えあぐねていると、メイの前方の空間が揺らぎ何かが現れようとしていた。
「あ、あれは?!そんな…!!」
メイが驚くのも無理はない。メイの前に現れたのは、かつて倒したはずのドーラモンスターだったのだ。しかも一体だけでなく複数体。ドーララドゥーン、ドーラナイト、ドーラブーガラナン、ドーラガズラー、ドーラフランケ、ドーラニンジャの六体。
一体だけでも五人で苦労して倒せたのに、それが七体、一度に現れたのだ。戦力的には絶望的だったが、既に倒した事があるので弱点が解っている事が僅かな勝機だった。
「死ね!!プテラレンジャー!!!」
六体のドーラモンスターがメイに向かって襲い掛かって来た。
しかしメイは必殺のプテラアローを取り出すと、ドーララドゥーンの頭の黄金の林檎に向かって矢を放った!
「トォー!」
カッキーン!
「そんな!」
矢はドーラナイトが間一髪、盾で防ぎドーララドゥーンの林檎には命中しなかった。
メイが驚いている隙にメイの背後にドーラニンジャが忍び寄り、手に持った鎖鎌でメイの背中を斬り付けた!
ズバァ!!!
「キャアアアアアア!!」
斬り付けられた強化スーツが大きな火花を散らした!
「そんな、いつの間に後ろに?!アアアアア!!」
ドーラニンジャに向き直った所へ背後からドーラブーガラナンの体当たりを喰らい火花を散らしながら吹っ飛ばされるメイ!包囲された状況からの脱出はできたが、絶望的な状況に変わりはなかった。
ドーラガズラーが右腕を伸ばしプテラレンジャーの華奢な身体を捕えた。
「あぁ!は、離して!!」
右手に生えている歯が強化スーツにギリギリと食い込みメイを激痛が苛む。
「うぅ、あ、あぁ!くっうぅぅ!」
「プテラレンジャー!これでも喰らえぇ!!」
ドーラガズラーは右手から無数の光弾を放った!ほぼ、零距離でマシンガンの如く光弾を浴びるプテラレンジャー!
ドガガガガガガガガガガガ!!!!
「キャアアアアアアアアアアア!!!!!」
身体を固定され、避ける事も出来ないまま、全ての光弾はプテラレンジャーの強化スーツの胸部へと叩き込まれ無数の大きな火花を上げていた。
「これで最後だ!!」
ズガガァァァァァァン!!!!!
「キャアアアアアアアアアアア!!!!!」
ドーラガズラーの右手から一際巨大な光弾が放たれプテラレンジャーの強化スーツが大爆発を起こしメイは、大きく吹っ飛ばさた。
「…う…うぅ、あっくぅっ…ど、どういう事なの…くぁ!…前に倒した時より強くなってるし…あ、あぁ!新しい武器や技まで…くあぁ!」
避けるどころか防御もできない無防備な状態で無数の光弾を浴び続けたせいで強化スーツの胸部は黒焦げになり、時折、大きな火花を散らし爆発し続けており、メイは、激痛にのたうちまわっていた。
「あーはっはっはっはっ!!!!いい様だねぇ!プテラレンジャー・メイ!!」
空間が歪み、ラミィが高笑いしながら現れた。
「うぁ!くっうぅぅ!ラ、ラミィ!!」
激痛に堪え、なんとか立ち上がるプテラレンジャー。しかし、ラミィは傷だらけのメイの胸を左手の爪とラミィブーメランで斬り付ける!
ガシュッ!!ドバッ!!!
「キャア!!キャアァァァァァ!!!」
既にドーラガズラーの攻撃で大ダメージを負っているメイは、反応が遅れ、爪で右胸を斬られ、ラミィブーメランで左胸を斬り裂かれ強化スーツが大きな火花を散らしながら爆発した!!
「私の新しい武器を見せてやろう!来い!!ネオ・ヘルフリード!!!」
「なんですって?!!」
地獄最強の魔剣ヘルフリードは、ブライが改心した際に消滅した。その事はメイも知っている。だが、今回の作戦の為にバンドーラが大サタンの力で新たに作り出したネオ・ヘルフリードは以前にも増して凶々しく強大な魔力と妖気を放っていた。
「さぁ、試し斬りといこうかしら、ネオ・ヘルフリードの最初の犠牲者になれる事を光栄に思いなさい。」
ラミィがプテラレンジャーを斬り刻もうとメイを目掛けて突進してくる!
メイは、プテラアローを番え、矢を三本放った!
「ヤァ!!」
「フン!そんな矢が通じるか!!」
放たれた矢は、ラミィに命中する前に斬り払われてしまった!
「死ねぇ!!プテラレンジャー!!!」
ドバッ!!!ズバァ!!!バシュッ!!!ズバァンッ!!!
「キャアァ!!アアァ!!アァン!!キャアァァァァァ!!!」
メッタ斬りにされ火花を散らし斬り裂かれ爆発する強化スーツ!!
「そ、そんな?!き、強化スーツが?!!」
メイが驚くのも無理はない。強化スーツの左右の胸と胸部中央のスーツが斬り裂かれ大きく裂けており、そして右脇腹のスーツが破壊されて大きく破れていた。
幸い身体まで達していないとはいえ、今までの戦いで強化スーツは大きなダメージを受けても黒焦げにはなっても斬り裂かれたり破壊されて破れる事は無かったからだ。
「あーっはっはっはっ!やはり、ネオ・ヘルフリードの威力は絶大だねぇ〜。今までの恨みを今!!ここで晴らしてやる!!!!!ドーラフランケ!」
「キャッ!あ、あぁ!は、放して!」
倒れ伏し激痛に、のたうちまわっていたプテラレンジャーをドーラフランケが、その怪力で無理矢理に立たせ、羽交い締めにしてラミィの方に向き直った。
「今まで散々邪魔をしてくれた恨みっ!とくと味わえ!!!!!ドーラモンスター達も、簡単には殺さずに、じっくりと嬲り殺しにしておやり!!」
ズバァ!!!ドバッ!!!バシュッ!!!ズバァンッ!!!バシィッ!!!
「キャア!!アアァ!アアァン!!キャアアアァ!!アアァァァァァァ!!!」
ラミィのネオ・ヘルフリードが、ドーラナイトの暗黒剣デュランドルが、ドーラニンジャの刀が羽交い締めにされ身動きのとれないプテラレンジャーを斬り刻み続ける!!
ズバァ!!!バシュッ!!!ズバァンッ!!!ズバァンッ!!!
「キャアアアアアア!!アアァン!!キャア!!アアアアアアア!!」
ネオ・ヘルフリードがプテラレンジャーの四肢を斬り裂き強化スーツを破壊した!!
「これでは、反撃はおろか逃げる事もできまい?」
「ア、アァン!くっうぅぅ!ラ、ラミィ!!アアァン!!」
両腕、両足共にピンクのスーツは痛々しく破れ時折火花を散らす。
満身創痍ながらも何とか立ち上がったプテラレンジャーに今度は、ドーラガズラーが花を吐き出した。
花はプテラレンジャーに噛み付き強化スーツを溶かし始めた。
「あ、ああぁ!」
さらに悪い事に強化スーツの裂傷をはじめとした傷口にまで花が入り込んできていた。
「今度はスーツを溶かすだけじゃないぞ!死ね!!」
ドッガァァァァァァン!!!!!
ドーラガズラーが合図を送るとプテラレンジャーに噛み付いていた花が一斉に爆発した!
「きゃああぁぁぁぁぁぁ!!!」
強化スーツの全身から黒煙を上げさらに大きなダメージを負ったメイに今度は、ドーララドゥーンが口を腹まで大きく開き中から何十匹と蛇を吐き出した。
「や、あぁ!キャアァァァァァ!!!」
ズバァンッ!バシィッ!バシィッ!バシュッ!
蛇達は、プテラレンジャーの全身に絡み付きあちこちに噛み付いた!そのため、スーツの噛まれた箇所が爆発し火花を散らす!
「それで終りではないぞ!」
「あああああぁぁぁぁぁ!!!!きゃああああああ!!!!!」
蛇達は、牙から毒ではなく高圧電流をメイに流し込んだ!
傷だらけの強化スーツは多数の爆発を起こし、高圧電流がメイを苛む!
「次は、コイツだ!」
ドガ!ドガ!ドガァァァァァン!!!
「ああぁ!きゃああああああ!!」
メイに絡み付いていた蛇が次々に爆発し、メイを苛む!
「これも喰らえぇ!!」
ドーラブーガラナンが鞭の如く舌を伸ばしプテラレンジャーを攻める!
「えっ?!きゃあ!きゃああああああ!!ああぁ!あぁん!ああぁぁぁぁ!!きゃあん!きゃあぁぁぁぁぁ!!」
かつては一本だったブーガラナンの舌は七本に増えており、プテラレンジャーをめった打ちにする!
「喰らえぇ!!」
ラミィ達が全員で各々、光線を放った!
ズガァァァァァァン!!!!!
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
放たれた破壊光線は、全てプテラレンジャーに命中し、強化スーツが大爆発を起こした!
「いい様だな!プテラレンジャー・メイ!!」
「ああぁ、うっくぅ!あはぁ!あぁん!あ、ああぁ……!」
破れ散ったピンクの生地がヒラヒラと舞っている中、全身から黒煙を上げながら傷だらけのプテラレンジャーが、全身を覆う強化スーツとマスクの傷口から無数の火花を散らしながら、ゆっくりとひざまずき倒した。
「殺ったのか?」
「いや、まだ死んでは、いない。」
「そうとも、まだ死んでもらっては困る。」
そう言いながらカイがグリフォーザを伴い現れた。
「おい!ドーラフランケ!プテラレンジャーを起こせ!」
言われてドーラフランケがズタボロのプテラレンジャーを立たせる。フラフラながらも立ち上がるメイ。
「さて、プテラレンジャー君の最期の時だ。さぁ、ドーラモンスター達!僕の鎧になれ!」
カイが叫ぶとドーラモンスター達は、カイの体に集まり鎧を形成していった。
「あ、ああぁ…そんな…。」
絶望がメイの心を覆っていく。もはや、これまでなのだと。
「さぁ、抵抗してみなよ?最期まで諦めないんだろ?」
「…くっ…レンジャースリンガー!!」
カイの挑発にレンジャースリンガーで応じるメイ!しかし、放たれた光線は、全く通用せずカイは、微動だにしなかった。
「やはり、この程度か…仲間の所へ送ってやる!死ね!!」
カイの猛攻が始まる。プテラレンジャーは、レンジャースリンガーは、破壊され、プテラアローも砕かれ反撃手段は、全て失いラミィから受け取った魔剣でメッタ斬りにし始めた。
ズバァ!
「きゃあ!」
バシュッ!
「あぁん!」
ズバァンッ!!!ズバァ!ズブシュッ!バシュッ!ズバァンッ!!!ズバァ!ドバッ!ズバァ!ドブシュッ!!!
「きゃああ!ああぁ!ああぁん!きゃあ!あん!あぁん!きゃっ!きゃあん!ああぁん!」
既にズタボロな強化スーツが、さらに斬り刻まれ、メイは、死へ向かって踊るかの如くメッタ斬りにされ続けた。
「喰らえぇ!!プテラレンジャー!!!」
カイが赤黒く発光するネオ・ヘルフリードを大きく振りかぶりプテラレンジャーに向け渾身の魔力と力で振り下ろす!
ズバァンッ!!!!!
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
断末魔のごときメイの悲鳴の後、プテラレンジャーのマスクが真っ二つに割れ乾いた音を響かせるとメイのロングヘアーが垂れ下がり、その一瞬後にプテラレンジャーの強化スーツの全身が火を噴き全身いたる所から火花を散らしながら、無数の爆発を起こしプテラレンジャーは倒れた…。
「グリフォーザ!」
カイは、グリフォーザに虫の息のプテラレンジャー立たせ磔にするよう命じると、ドーラモンスター達の顔を象った鎧から破壊光弾をプテラレンジャーに浴びせた!
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
破壊光弾は、磔台ごとプテラレンジャーを大爆発させて吹っ飛ばした!跡に残ったのは砕かれた強化スーツの切れ端と焼け焦げボロボロのスーツから乳房や秘部を露出させた哀れな女戦士が倒れ伏しているのみだった。
「カイ様、まだ死んでないようですが?」
「あぁ、手加減したからね。これからのフィナーレの為にね。」
その後、バンドーラの魔力によって全世界に送られた勝利宣言の中で、ゲキ達四人は曝し首にされ、メイは、カイによって処女を奪われ更にドーラモンスターからゴーレム兵にいたるまで、徹底的に凌辱され触手磔台で永遠に犯され続けた。
ここに正義は潰え、バンドーラ一味によって地球は蹂躙され尽くすのであった。