ピンクマスク・ピンチ2

「イガム!覚悟!!」

マスキーリボンでイガムを縛り上げたピンクマスクは、トドメの電撃を放つ!

「ぬぅぅ、おのれぇ!ピンクマスク!!」

「ハァッ!」

しかし、放たれた電撃は、イガムに到達する事は無かった。
ピンクマスクが放った電撃は、逆にピンクマスクを襲う!

「ああぁぁぁぁぁぁ!」

マスキーリボンを爆砕しながら、逆流した高圧電流は、ピンクマスクの右腕のスーツを破壊した!

「あぐっ!・・・くっ!・・・そんな・・・」

ピンクの生地が無惨に破れ、内部メカが火花を散らす右腕を庇いながら、驚くピンクマスク。

「ハッハハハハ!かつてチューブと地底の勢力を二分していた、ジャシンカの帝王剣!そして、グランギズモの残骸より回収したメカプログレッサーで強化した、ガマロドグラー、ハリガドグラー、アングラー兵だ!!」

イガムが黄金に輝く剣を掲げると、周辺から、機械化されたガマロドグラー、ハリガドグラー、そして百人は下らないアングラー兵が現れた。
ハリガドグラーは、全身の針が金属化しており、右腕の剣は、チェーンソーになっていた。
ガマロドグラーも全身至る所が機械化されて、腹部に何等かの発射口らしきモノがあった。

「かかれぇ!!」

イガムの号令で、アングラー兵が一斉にピンクマスクに襲い掛かる!

「くっ!レーザーマグナム!!・・・そ、そんな・・・ああぁ!きゃあぁぁぁぁぁ!!」

襲い掛かるアングラー兵の前列にレーザーマグナムを連射するが、全て跳ね返されてピンクマスクを傷付ける!

「そいつらの防御力は、地底獣以上だ!お前の武器では傷一つ付けられん!」

「・・・くっ!そんな・・・ああぁ!ああぁぁぁぁぁ!」

機械化されたアングラー兵がピンクマスクに殺到し、それぞれが手にした剣やクロー、斧でピンクマスクに斬り付ける!

「あぐっ!あっ!きゃあ!ああぁ!あぁ!あぁん!・・・くぅっ!」

大勢のアングラー兵の攻撃に翻弄されながらも、レーザーマグナム剣を抜く!

「負けない!これぐらいの事で!!」

左手に持ち替えたレーザーマグナムで、アングラー兵の足元を撃ち足止めして、剣で斬り掛かる!

「ハァッ!!・・・あぁぁぁぁぁぁ!!」

が、左手に持ったレーザーマグナム目掛けてアングラー兵がマシンガンを撃ち、レーザーマグナムが爆砕してしまう!

「レ、レーザーマグナムが・・・ああぁぁぁぁぁ!!きゃあぁぁぁぁぁ!!」

レーザーマグナムを破壊され、一瞬、呆然となった隙に、六人のアングラー兵が手にした剣を、前後左右から、ピンクマスクの胸と肩と両脚に押し当て、電撃を叩き込む!
ピンクマスクの全身が、激しく爆発し、火花を噴出させる!
そして、アングラー兵は一気に剣を引き、ピンクマスクの強化スーツを斬り裂いた!

「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

強化スーツは、あっさり斬り裂かれて、ピンクマスクは、全身至る所を爆発させながら、ゆっくりと倒れ込む・・・
仰向けに倒れ込み、のたうちまわって、もがき苦しむピンクマスクの両胸と両肩、それに太股には、大きな裂傷が火花を散らし続け、内部メカを露出させていた。

「う・・・うぅ・・・くっ!・・・うぅ!・・・あぁ・・・」

スーツの全身に刻まれた傷口から、火花を散らせながらも立ち上がるピンクマスク。

「やはり、簡単には諦めないか・・・帝王剣!!」

イガムが帝王剣に力を込めると、帝王剣は、まばゆい閃光を放つ!

「あぁ!ああぁ!きゃあ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

閃光に包まれたピンクマスクの、強化スーツが激しく爆ぜた!

「ああぁ!きゃあ!あぁん!あん!ああぁ!あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

スカートを始めとしたピンクの生地が破れ飛び、全身至る所に刻まれた裂傷が火を噴き、さらに傷口を広げる!

「行け!ハリガドグラー!!」

ハリガドグラーが右腕のチェーンソーを唸らせ、ピンクマスクに迫る!
二合、三合と打ち合うが

「・・・ああぁ!剣が?!・・・ああぁ!あぁぁぁぁぁぁ!!」

ハリガドグラーのチェーンソーに、レーザーマグナム剣が、あっさりへし折られ、とうとうピンクマスクは、丸腰になってしまった。さらに、胸をX字に斬り裂かれる!

「終わりだな!ピンクマスク!!やれ!ガマロドグラー!!」

今度は、ガマロドグラーが自らに寄生させている昆虫を放つ。

「あ!・・・ああぁ!・・・くっ!」

スーツの傷口に貼り付く昆虫達。

「あぁ・・・ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!・・・オ、オーラパワーが・・・す、吸われ・・・て・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

マスクの額のオーラパワーインジケーターの数字が急速に低下していく!

「ガマロドグラー!ピンクマスクは、オーラパワーを吸収され過ぎて苦しいそうだ!返してやれ!」

イガムが酷薄な笑みを浮かべ、ガマロドグラーに命じる。と、昆虫達を介して奪ったオーラパワーを逆流させる!

「な、何・・・?ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

逆流してきたエネルギーは、変質していた為、ピンクマスクの全身を駆け巡り、強化スーツを破壊する!
さらに、ガマロドグラーは、腹部の射出口から、四本の触手を放つ!

「あ・・・あん!あぁん!きゃあ!」

四本の触手は、それぞれ胸のオーラパワー変換装置、両乳房、秘所へと噛み付いた!

「ああぁ!あぐっ!くぅっ!・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

噛み付いた触手達は、そのままピンクマスクの強化スーツを、かじりだした!
一噛み毎に強化スーツに鋭い牙が刺さり、爆発していく!

「こ・・・このままじゃ・・・ああぁ!・・・一か八か・・・」

意を決してオーラパワー変換装置にオーラパワーを集中させるピンクマスク。
変換装置を剥ぎ取るべく、一旦離れた触手が再度噛み付く一瞬を狙い捨て身の覚悟で集中させたオーラパワーを放つピンクマスク!

「ハァッ!!」

「何ぃ?!」

ガマロドグラーの触手が一本、粉砕され弾け飛ぶ。
しかし、ピンクマスクのダメージも大きく、強化スーツが断続的に爆発していた。

「おのれぇ、小癪な・・・ガマロドグラー!一旦、触手を離せ!・・・許さんぞ、ピンクマスク!帝王剣!!」

怒り狂うイガムが、ピンクマスクを斬り刻む!

「ああぁ!あぁ!あん!きゃあ!あぁん!あぁぁぁぁぁぁ!!」

ボロボロの強化スーツが、帝王剣の切れ味に対抗できるはずもなく、一閃毎に、スーツの生地どころか内部メカまでが爆発し、砕かれていく。

「喰らえ!」

イガムの刺突が、オーラパワー変換装置を貫く!

「あぁ・・・あ、あぐっ!・・・くぅっ!・・・ああぁ!」

変換装置に刺さった剣を捩り、ピンクマスクを責め立てるイガム!
剣が捩られる度に、ピンクマスクの全身で、断続的に爆発が起こっていた!

「・・・うぅ・・・くあっ!」

イガムは、剣を抜くと

「次は、ここだ!」

「あ!ああぁ!・・・きゃあぁぁぁぁぁ!!!!!」

と、マスクのオーラパワーインジケーターをX字に斬り裂き、さらに帝王剣を突き入れる!
幸いマスクを貫通して頭に刺さりは、しなかったものの状況は最悪だった。

「さぁ、地獄の苦しみを味わえ!」

「うぁあぁぁぁぁぁ!!あああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

イガムは、マスクに突き刺した剣から、大出力のエネルギーをマスクに流し込む!
ピンクマスクの全身が稲妻を伴いながら、激しく爆発する!

「あ・・・あぁ・・・」

全身を爆発させながら、倒れ込むピンクマスク!
全身を覆っていた、ピンクとパールホワイトの生地は、見るも無惨に砕け散り、全身の2割程にしか残ってなかった。
強化スーツの内部メカも破壊され尽くされ、斬られた際に断線したケーブルが、まるで内臓の如くはみ出していた。

「・・・くっ!・・・あぁ・・・うぅ・・・」

もはや、完全に戦闘能力を失っているピンクマスクだが、また立ち上がろうと、もがきはじめる。

「まだ立つのか・・・よかろう!やれ!」

イガムの命を受けて、アングラー兵が手にしたマシンガンを、一斉にピンクマスクに向けて発射する!

「ああぁ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

弾丸の雨に曝され、強化スーツが断続的に激しく爆発する!
続いて、ハリガドグラーがピンクマスクを斬り刻む!

「ああぁ!あぁ!あっ・・・くぅっ!・・・きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

チェーンソーを腹部に押し当てられ、そのままガマロドグラーの方へ放り投げられ、ピンクマスクは、全身から火花を爆ぜさせながら、宙を舞う。
ガマロドグラーは、昆虫達をピンクマスクの全身至る所に取り付かせ、有顎触手でピンクマスクを捕獲する!

「ああぁ!きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

有顎触手から激烈なエネルギー渦流が流し込まれ、さらに全身至る所に取り付いた昆虫達が大爆発し、スーツのメカを完全に粉砕する!

「トドメだ!ピンクマスク!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

最期にイガムが、ベルトごとピンクマスクを串刺しにした!
鮮血の如く、火花を噴出させ全身を爆発させながら、ゆっくり倒れるピンクマスク・・・
地に倒れ伏したピンクマスクは、二度と立ち上がる事は無かった・・・