白虎1


2001年○月1日
初夏、あるビルの屋上、、そこに一人の少女がいた。
何か悩んでいる様子で、一人でぼーっと町の景色を眺めていた。
このビルは、ここらで一番高い場所で、以前仲間が夜景を見せに連れて来てくれた。
「落ち込んだ時、ここに来ると気が休まる」
そうやさしく気遣ってくれた仲間。
戦隊に入りまだ日が浅く、何かと気が滅入り、今日もこの場所に来ていた。
彼女は大河冴。ガオレンジャーの最年少・紅一点のガオホワイトだ。
155cmほどの小柄で華奢な体躯に、あどけない愛らしい童顔に、ストレートロングのきれいな黒髪の彼女は、一人で複雑な面持ちで物思いにふけっていた。
それまでは武道を嗜んでいるとはいえ、それを除けば何も知らない平和な16才の女子高生だった。
しかしガオレンジャーとして悪と戦い、痛い目や怖い目にも遭ってきた。
気丈に振舞っているが、それでも押しつぶされるようないっぱいの不安を隠しきれない。
そんな時、仲間がこの場所を教えてくれた。
共に戦う大事な仲間、そして大事に気遣ってくれる優しい兄のような仲間。
冴(大丈夫…あの人たちとなら、やっていける!)
安心した冴、とそこに、仲間から連絡が。
冴「え! 本当!? 本当に、連れて行ってくれるの!?」
幼い顔がみるみる歓喜に染まる。ブルーからだった。
最近オープンした街外れの遊園地に連れて行ってくれると言うのだ。
以前見た遊園地の宣伝報告を見て、「行きたいな…」とボソリとボヤいてしまったことがある。
ブルーはそんな冴を見て、連れて行ってあげることにしたのだ。
冴「やったーっ! 明日ね!? うんっ、ありがとう!」
幸せいっぱいの表情で電話をする冴。
さっきのシリアスさはどこへやら、遊園地に行けることにすっかり舞い上がった少女は、ご機嫌でガオズロックに帰っていった。
しかし、そんなまだあどけなさの残る少女に対し、ずっと執拗に突き刺すような敵意のこもった視線を向けている者がいたのだ。
この男によって、このあどけない少女がとんでもない生き地獄にぶち落とされることになろうとは、誰が想像できるか…。

2001年○月2日
次の日の昼ごろ、冴とブルーは遊園地に着いた。
遊園地は、休日ということもあり思ったよりも混んでたが、ワクワクでいっぱいの冴は特に気にしなかった。
男の人と二人だけで遊びに行くという事だからだろうか、冴はオシャレで後頭部の黒髪に小さな白の可愛いリボンを付けていた。
白いリボンはきれいなストレートロングの黒髪に合い、また小柄であどけない冴をさらに可愛らしく見せている。
遊園地に夢中の冴が辺りをきょろきょろ見渡すたびに、リボンも小さく左右に振られ、そんな姿がブルーには可愛らしく思えた。
冴「ねえっ、まずは、あそこ行こっ!」
青「え!? お、おう。(げっ!マジか…こいつ、絶叫モノ好きだったのか!?)」
アトラクションに惹きつけられ、ブルーの手を引っ張る感じで小走りに歩いていく。
冴は、ブルーと遊園地でいっぱいに遊んで楽しんだ。
色々なアトラクションに行って回った。
ジェットコースターなどの絶叫モノにばかり行こうとする冴、そういう乗り物が苦手なブルーはすっかりビビっていた。
けど夢中になっている冴はお構いなしにブルーの手を引っ張り絶叫モノに連れていく。
行く前にブルーは、(男として、年下の女の子のホワイトをちゃんとエスコートしよう!)と決意していたが、蓋を開けてみたら逆に引っ張られる始末だった。
アトラクションをまた一つ終え、怖がり疲れたブルーは、ふとお化け屋敷を見つけた。
絶叫モノから少し逃れたいブルー。
「あそこに行ってみようか」と誘うが、今度は冴が不安げな表情で渋る。
行こうとするが、冴はブルーの上着の裾を掴み、「行きたくない…」と駄々をこねる。
そんな冴の様子を見たブルーはピンときた。
青(そうか…こいつ、お化けとか幽霊が怖いんだな。)
ちょっとした好奇心と意地悪心から、ブルーは「大丈夫だから行こうぜ」と、嫌がる冴を無理やりお化け屋敷に連れていく。
ブルーは平然とした様子で、冴は不安げな様子でお化け屋敷に入る。
お化け屋敷では、さっきまでのアトラクションとは逆に冴のほうが怖がってしまい、ブルーは少しザマー見ろみたいな雰囲気だった。
元々幽霊やお化けを信じてないブルーにとっては、そもそも作り物のお化け屋敷に何の恐怖も感じなかった。
が、冴にとっては逆だった。
幽霊やお化けなどの神秘的な存在を子供のころから変わらず信じ続け、正直苦手なのだ。
さらに、このお化け屋敷の出来はリアルで、冴はかなり怖がってしまっている。
冴は一つ一つのお化けにいちいち反応し怖がり、何にも怖くないブルーといつの間にか距離が…。
冴「ね、ねえっ、、ちょっと待ってよ!」
思わずブルーを求める冴。
けどブルーは意地悪心から、からかい口調で言う。
青「早くしないと置いてくぞ。遅いとお化けに捕まっちゃうかもよ。」
冴「い、いじわる、、いじめないでよ…。」
と、いつもの強気はどこへやら、苦手なお化けにすっかりビビってしまい、弱々しい声を出す。
そんな冴に、ブルーは意外そうな顔をする。
青(へえ、こんなか弱い一面を持ってたんだな…。)
ブルーは初めて見る冴のか弱い姿を興味深げに見ていた。
どちらかといえばこちらの方が冴にしっくりくるのは気のせいだろうか。
その後、あんまり冴が怖がってしまったので、ブルーはからかっていた様子はどこへやら、冴をいつの間にかなだめていた。
お化け屋敷を出るまで、冴は怖がってブルーにくっついていた。
冴はお化けが出る度に、ビビってブルーにギュウッと抱きつく。
そんな冴にブルーは、ちょっと迷惑だったけど、まんざらでもない気分でもあった。
お化け屋敷を出てからは、再び冴の行きたい所に引きずられるようにアトラクションを回っていった。
…そんな感じで時間が過ぎ、「楽しかったねー♪」とすっかりご満悦な冴に対し、それに引きずられるように行動してたブルーは疲れ果てていた。
青「あ、ああ…」
冴「どうしたの?」
青「いや、お前やっぱ若いなあ…ってさ」
爺くさいことを言うブルーに冴は思わず小さく吹いて、
冴「何言ってんのよっ、3つしか違わないじゃない。」
とクスクス笑う。
青「3つ違ったらもう別次元だよ」
と冴の頭を撫でるブルー。
そんなブルーに冴はムウッとし、
冴「子供扱いしないで!」
と頬を膨らます。
そんな冴を微笑ましく見ていたブルー。
と、近くに売店が。ソフトクリームを販売しているようだ。
青「あ、ソフトクリームほしいか?」
冴は物欲しげな顔でうんと頷く。
青「ちょっと待ってな。今買ってきてやる。」
冴「うん! ありがとう!」
そして少しして、ソフトクリームを手に戻ってきたブルー。
ありがとう!とソフトを受け取り、感謝感激でブルーを見つめ、そしてその目は今度は、おいしそう!とソフトを見つめる。
無邪気な顔でソフトを頬張る冴。
そんな冴を微笑ましく見ながらブルーは思う。
青(やっぱまだ子供、だよなあ…)
喜怒哀楽を体・表情いっぱいに表して今日を過ごす冴。
共に戦う仲間でもある冴に対し複雑な思いがする。
今まで仲間と共に行動していた時は‘しっかり者’という印象が強かったが、一歩遊びに行くとこの通りだ。
いや、これが彼女の本当の姿なのだろう。
戦いに身を置く者として、今まで健気に気を引き締めていたのだ。
そんな健気さに敬意を表すとともに、普通の女の子としての生活に戻させてやりたい、という感情がする。
どう考えても、戦場で過ごすよりも普通に友達と遊んで幸せな学生生活を送る方が冴には合っている、と強く思った。
そんな冴が愛らしく思い、夢中でソフトをねぶる冴のサラサラな長い黒髪を撫でていい子いい子した。
案の定、冴はまたムキになって頬を膨らます。
いちいち反応が面白く可愛らしい。
…それから、冴は「食べる?」とソフトをブルーに渡す。
受け取ったブルーは一口ソフトを食べ、「はい、ありがとな」と冴に返す。
再び冴はソフトをおいしそうにねぶり始める。
その時、ブルーは何気なく言う。
青「はは、間接キスだな。」
そうからかうと、冴の顔が分かりやすいくらい見る見る赤く染まる。
青(えっ、あらら?)
思いもよらない冴の反応に、ブルーは驚いた。
ブルーの、性を意識するような言葉に、冴は恥ずかしがってしまったのだ。
そんな冴の反応に、ブルーは慌てて何とかフォローを入れる。
ブルーに意図はもちろん無く、ちょっとからかっただけなのだ。
が、冴にはそんなさりげなく言った言葉が結構恥ずかしく感じたらしい。
まったく、こっちが驚いたよ、と思うブルー。
冴は恥ずかしげに小声で「バカ…」と呟いてソフトを食べる。
そんな冴の可愛いリアクションを見て、ブルーは、
青(はは、、メチャ純情なんだな…。ホント可愛らしい子だこと。)
と驚きながらも、まだ花も恥じらうお年頃なんだなぁ、と微笑ましい感情だった。
しかし、そんな冴に対し、どこからかずっと悪意をもった目を向けている者がいることに、ブルーも、冴当人も、気付かない。
その者は、昨日ビルで冴を監視していた者と同一人物だ。
幸せいっぱいにあどけない顔でブルーと戯れる冴を見て、いやらしい笑みを浮かべるのだ。

夕方になった。そろそろ帰るかと思うブルー。
けどたくさん遊びまわったため、もうかなり空腹で、きっと自分以上にはしゃいでいた冴も同じだろう。
このまま夕食は一人で勝手に、とはできなかった。
ブルーは冴と夕食を食べに行くことにした。
もちろん冴も喜んで同意した。
冴「あたしもおなか空いたの。」
と、嬉しそうだった。
ブルーはとっておきのパスタ店に行くことにした。

店に着く。結構立派な感じだった。
高級な店なんだと思った冴は、ちょっと不安そうにブルーに囁く。
冴「ねえ、ここちょっと高そうじゃない?」
だがブルーは大丈夫だと見栄を張る。
そんなブルーに冴はすかさず、
冴「ううん、そうじゃなくて…。実は、あたしお金そんなにたくさん持ってきてなくて…、もしかしたらギリギリ払えないかも…。もう少し安いお店行かない?」
と不安そうにブルーに言う。
ブルーはあっけにとられた。
そして当たり前のように言う。
青「いや、俺が払うよ。結構持ってきたから、心配するなって。」
けどそれを聞いた冴は慌てて、
冴「え、そんな、、悪いわよ。遊園地に連れて行ってくれただけでもうれしいのに、その上夕食までおごってもらっちゃうなんて…。」
本当に申し訳なさそうに言う冴。
青(そっか。。こいつ、まだそういう事知らないんだなぁ。)
ブルーはそんな冴に諭すように、
青「あのな、デートで男が女の子にご飯おごるのは、悪くないんだよ。男の見栄ってやつさ。それにお前年下だし。後輩とか妹にご飯おごるのは、別におかしくないだろ? なっ。」
と、冴の頭を撫でるブルー。
彼にとって冴は可愛い後輩であり妹のようなものだ。
冴はやっと納得して「うん…」と頷く。
ブルーは、それでも申し訳なさそうにする冴の姿を見て、微笑ましく思う。
計算しておごらせるようなずる賢い女をブルーはよく見てきて、経験もしてきた。
なので、お金を出してもらうことを本当に申し訳なさそうにする、打算のない真面目で素直な冴の姿は、何とも新鮮で可愛らしかった。
店に入り、冴はメニューを見て思わず「高い…」と呟き、「ホントにいいの?」と再び不安そうに囁く。
ブルーは余裕で大丈夫、と返す。
本当はブルーも少しやばいかも、と思っていたが…。
注文を頼み、ごはんが来るまでの間、ブルーはたわいもない話を面白おかしく話して、申し訳なさげな顔をしていた冴を笑わせた。
冴に一番しっくりくるのはこの笑顔だ、これが何とも愛くるしい、と思う。
さっきの申し訳なさはどこへやら、すっかり元気になった冴とブルーに注文のご飯が来た。
それを食べた冴は「おいしい!」と夢中で食べていく。
やっぱ高級店だけあるよな、とこれからのお金の使いようを心配しながら、良かったと安心した。

食べ終わり、帰宅する二人。
レストランからは家に近いため、歩いて帰ることにした。
冴は今日は自宅に帰宅するそうなので、家まで送ってやることにした。
今日は本当に楽しかったのだろう、すっかり笑顔でブルーの横を歩く。
冴の家のすぐそばの通りに着いた二人。
もう夜遅く、申し訳ないと思った冴は、「もうここでいいよ」と言う。
そんな冴の優しさを感じ取り、「分かった」と言うブルー。
冴「今日はありがとう! とっても楽しかったよ!」
嬉しい表情で言う冴に、
青「おう!(言われなくても分かってるよ。あんだけ体いっぱい楽しんでりゃあな。)」
と、冴のエネルギーについていけず疲れた様子を隠し答える。
だが、今日のデートで、今まであまり見たことがなかった冴の可愛らしい一面がたくさん見れて、ブルーはまた誘おうか、と思った。
青「また今度、どこか遊びに行こうか。」
すると冴は嬉しさいっぱいに、
冴「ホント!? うんっ、行こうね!」
と嬉しさに染めた顔をブルーに向け、さすがにブルーも少し照れてしまった。
だが、その時何か得体の知れないものがブルーの心をよぎる…。
冴「じゃあね、バイバイ!」
青「おう。あ…ホワイト、、」
冴「ん、なあに??」
と、振り返る冴。
ザザザ、と風が木の葉を揺らす。。
青(なんだ、、この感じは…)
急になんかいやな、不安感がするブルー。
冴「? どうしたの?」
ボーっとしているブルーに不思議に思った冴が、下から顔を見上げてくる。
それにはっとしたブルー。
青「あっ! いや、何でもない。」
冴「? 変なブルー。」
少し心配そうに見る冴に、笑顔で返すブルー。
冴は帰宅していく。
そんな冴の後姿を見て、不安げな表情を戻すブルー。
青(なんか凄い、いやな予感が…。ま、まさかな、、あいつ一応強いしな。大丈夫だよな…。)
と、ブルーも帰る。
しかしそのブルーの直感は、的中することになる…。

ルンルン気分で帰路を歩く冴。
すっかり遅くなってしまった。
この辺りは人通りが少ない。
早く帰ろう。
と思ったその時、物陰から急に太い腕が伸び、
冴「えっ…」
腕を掴まれ瞬時に物陰に引きずり込まれる冴。
悲鳴を上げる間もなかった。
いや、そもそも気配すら感じなかった。
奥に引き込まれ、壁に押し付けられる冴。
冴「きゃっ!」
と、そこには5人の大柄な男が冴を囲んでいた。
女性としても小柄な冴に対し、大柄な男に囲まれ、まるで壁のよう…。
さらに明らかに敵意をもった目を向けられ、不安げに男たちを見上げる冴。
それでも気丈に男たちを睨む冴は、
冴「な、なによ、、あんたたちは!」
と、冴は気づいた。
冴(思いだした…この人たち、あたしの学校の先輩たちだ!)
この男たちは、冴が通う武道専門学校の3年生の先輩で、しかもその中の10傑に数えられる5人だった。
それほど強い先輩たちはもちろん校内では有名で、当然冴も知っていた。
しかし、何か様子がおかしい。
冴「あ、あの、、先輩?」
何とか話しかけようと、だがこの男たちの目は正気じゃない、ということに冴は気づいた。
さらにその眼は敵意や悪意だけでなく、どこか好色さも混じっていた。
それに冴は本能的に怯えを感じた。
逃げないと!そう思ったが、相手は武道専門学校の最強クラスの5人だ。
おそらく冴をも凌ぐ実力者。
そんな男たちが5人もいるのだ。
とても冴には勝ち目がない。
と、考えていた冴にすかさず男の一人が手を伸ばし、
冴「んぐっ! んっ、んぅうー!!」
素早く冴の口を塞ぎ、それを合図に男たちは冴に襲い掛かり、冴を羽交い絞めにしてさらに奥へと引きずり込んだ。
冴「んんっ! んっ、、ん!!(いや、離して!!)」
必死に冴は抵抗するが、武道に精通している男たちは万力で冴を抑え込み、冴のか細い腕を極め完全に動きを封じていた。
その男たちに、冴はどうすることもできず引きずられて行く…。
そして、男たちは古びた廃ビルの中に入り、ある部屋に冴を押し込んだ。
冴「あっ!! …やっ、、た、たすけっ!! んううっ!」
小柄な冴に男たちは容赦なく圧し掛かり押さえつける。
男たちは冴を仰向けで押さえつけ、やがて冴の衣服をビリビリと破いていく。
それに冴は目をいっぱいに見開き、さらに思い切り抵抗した。
言いようのないショックと恐怖で、目からはいつの間にか涙が浮かんでいた。
体を丸め腕で体を隠そうとする。
が、すかさず男たちの力強い腕で押えられ、広げられ体を晒されてしまう。
犯されてしまう!そう恐怖感がした。
戦隊の一員とはいえ、このような性的な恐怖は今まで味わったことがない。
そうでなくても、まだ性的なことに関してはほとんど無知に近い冴。
年相応に興味はあったが、恥ずかしがりなため、知ろうとしなかった。
まだ子供、と言ってもいい年齢である冴は、男たちの蹂躙にすっかり竦み上がってしまった。
男たちの手は容赦なく、上着を剥ぎ取りスカートやシャツを破り、冴は下着姿になった。
飾り気のないシンプルな白のブラとショーツ。
丸みを帯び始めた未熟な尻と乳房や締まった腰の形がありありと分かる。
男たちのいやらしい視線に、冴は羞恥いっぱいに顔を赤らめる。
その姿に男たちはニヤけ、冴の体を愛撫する。
冴は嫌悪感をいっぱいに表して抵抗する、顔は真っ赤に染まった。。
しかし男たちはそんなことはお構いなしに、いやむしろそんな反応を愉しみながらいやらしく冴を愛撫し、少しずつ下着をズラしていく。
冴「んんん~~!!! んん~、んっ!!!」
パアンッ!!と大きな音が部屋に響く。
あまりの嫌悪感と羞恥に塞がれた口から声を上げ暴れる冴にたまりかねた男の一人が冴を平手打ちにしたのだ。
手加減はしたのだろう、もし本気だったらすぐさま気絶してしまう。
しかしそれでも威力は大きく、軽く意識が飛び、すぐに覚ます。
ブワッと冴の瞳から涙が溢れる。
大人しくなった冴に安心した男たちは冴の下着を剥ぎ取ろうと、それに気づいた冴は、また激しく抵抗した。
また痛い目にあう、それが怖かったが、それ以上に裸を見られる羞恥と犯される恐怖の方が勝った。
しかし男たちは、そんな冴にむしろ嬉々として覆いかぶさる。
冴のまだ成熟には程遠い痩せた体を撫で、舌や唇で体中を愛撫した。
その生々しい気持ち悪い感触に、冴は吐き気すら覚え身を震わせ、力いっぱい抵抗する。
しかし彼女のそんな必死の抵抗を男たちは易々と押さえ、とうとうブラを剥ぎ取った。
冴のまだ固い、しかし弾力性のある小さい乳房が露わになり、見入る男たち。
あまりの恥ずかしさに冴は嗚咽を漏らす。
間接キスだけで恥ずかしがり顔を赤らめる子だ、こんな辱めはきつすぎる。
その乳房を揉み込む男たち。
冴が必死に抵抗してイヤイヤをしてもその手は離れない。
時折、ピンクのきれいな小さい乳首に指を走らせ、ビクッと反応をする冴を愉しむ。
さらに冴に馬乗りになっている男がズボンを下げ男根を出した。
それはとても大きく、滑稽だった。
その異様な光景に冴は眼を見開き、思わず見入ってしまった。
小さい頃父親とお風呂に入って以来一度も見たことがなかった男のペニス。
その大きいペニスに嫌悪感いっぱいになり、思わず涙に濡れた目を背ける冴。
しかしすかさず他の男が冴の顎を掴み、顔をペニスに向けさせる。
冴「ん…んんんっ!(い、いやっ!! …ひぃっ!)」
ペニスが彼女のおなかの肌にじかに触れた。
そのいやに生々しい感触に冴は竦み上がった。
必死にいやいやをする冴に、男はゆっくりと不安を煽るようにペニスを冴に近づけ、震える冴の陰部に、ショーツ越しにチョンと触れた。
これからこのペニスを自分の中に!?
その感触と男の魂胆に冴はゾクリと体を震わせ、あまりの事に塞がれた口から絶叫を上げる。
冴(いやだようっ!!!)
と、また殴られた。今度はさらに強かった。
冴「…う(いや、、たす、けて…)」
あまりの衝撃に冴はとうとう気を失ってしまった。
それを見た男たちは、今のうちに冴を犯そうと冴のショーツを剥ぎ、
と、そこに
ドゴオーーン!
急に強烈なビームが男たちを襲い、男たちはバラバラの酷い姿になり死んだ。
と、一人の大柄な男が現れた。ビームを打ち男たちを惨殺した張本人だ。
その男は冴に近づき手を触れる。
ビームは当たっておらず、無傷だった。気絶しているだけだ。
男は怪しい笑みを浮かべ、冴の破られた衣服や下着を回収し、最後に気を失った冴の小柄な体をヒョイと腕に抱いた。
それから男は、男物の大きめの上着を取り出し、それを彼女の小さな裸体にすっぽりとかぶせた。
大柄な男の腕の中で、クゥクゥと可愛い顔で眠っている小さな冴。
男「準備完了」
そう言い、冴を抱いたままその場から撤収した。
後には、男たちのバラバラの惨殺死体と血の海の地獄さながらの光景だけが、静かに残された。