虚無:囚人生活
大きなベルの音に驚き、ユウリは目を覚ました。
いつの間に眠ってしまったのか。
何か違和感を覚える。
とその時、ドアの外から看守の声が響く。
看守「起床!! 正座!!」
ユウリは戸惑いながらも、大人しく正座することにした。
囚人となってしまった今、下手に逆らわない方がいい。
布団の上にちょこんと正座する。
すると、超ミニのスカートから太ももが付け根あたりまで露出し、ショーツが見えそうだ。
ユウリは羞恥に顔を赤らめ、スカートを突っ張り、すぐに入ってくるだろう看守を待つ。
だが誰も入ってこない。
けど外でドアが開く音がし、人が出たようだ。
猿轡で呻く女の声が、、皆自分と同じ目に遭っていたのだ、と感づく。
時間が経ち、隣のドアが開く音が…。
そしてしばらくそんな状態が続き、正座に足が痺れてきた、その時。
ついに自分のドアが開き、慌ててミニスカートを突っ張らせ、怯えの色を見せるユウリ。
看守二人が銃を構えて立っている。
看守「出ろ。」
ユウリは大人しく立ち上がり、部屋を出る。
看守二人はそれぞれ銃を構え、一人が後ろからユウリに突き付け、もう一人が先導する。
向い側のドアからも同様に女性囚人が出てくる。
自分とまったく同じ恰好だった。
どうやら囚人を、少人数ずつ外に出しているようだ。
なんとも厳重警戒な刑務所なのだろう。
廊下を少し歩くと、別の囚人とすれ違う。
やはり自分と同じ恰好で、看守二人に連れられていた。
そしてすぐに、ある部屋に着き、入る。
そこには机とイスがあり、食事が置いてあった。
食事の時間だったのだ。
看守はユウリをイスに座らせ、後ろからすぐさま猿轡を外した。
ペニス部が口から抜き取られ、唾液まみれのペニス部はべとべとと糸を引いている。
それにユウリは羞恥に俯きながらも、
看守「早く食べろ。」
と食事を促される。
量は少なめで、15分ほどで食事を終えたユウリ。
おしぼりで口を拭わせた看守は、ついでに歯磨きをさせた。
その後、再びユウリにペニスギャグを噛ませようと構える。
思わず身構えるが、銃を突き付けられ、辛抱して再び強引にペニスギャグを咥えられ口を塞がれる。
悔しげに顔をゆがませるユウリの背を看守は銃で押し、牢屋に帰す。
牢屋に押し込められ、再び閉じ込められた。
容赦ない扱いに、身をぶるぶると震わせる。
囚人の生活が始まったんだ…そう思い知った。
それから少し時間が経ったのち、またも看守に外から正坐を強要され、そのまま待たされる。
…また少人数ずつ部屋を出され、さっきとは別方向を歩かされる。
何だろうと不安がるユウリ。
やがて、外の広い岩場に着いた。
久々の外、、だが、空を見上げたユウリは驚く。
空は薄黄色で、大小3つの衛星が見える。
大きな衛星は本当に大きく、地球で見られるような光景ではない。
ここは地球じゃない…と分かった。
ユ(地球じゃない、、どこなのここ…。もう、、逃げられないの…?)
取り返しのつかない場所に連れ去られ、もう絶対に助からないんだ、、と絶望に打ちひしがれる。
例え刑務所に収容されようと、地球だったら、いつかは仲間に助けてもらえるかもしれない、、。
だが、ここはもはや地球ですらない…。
自分の常識が一切通用しない場所、、そんな場所に連れて来られてしまい、絶望と虚無感に襲われる。
どうやらここでは、採石とインフラ整備を行っているようだ。
同じような格好で重労働を行う若い女性囚人と、それを見張る銃と鞭を持った看守がたくさんいた。
中には、とちった囚人に容赦なく鞘を浴びせる看守と、それに怯えくぐもった悲鳴を出す哀れな女性囚人が…。
ユ(なんて、、ひどい…!)
猿轡を噛まされたままで、こんな薄着で、こんな重労働など、とても無茶苦茶な事だ。
機械を使わず、囚人だけの手で…。
人の手だけでそんなの無茶だ、、しかもここには屈強な男じゃなく、女しかいない。
男は、女性囚人を見張る看守だけ…。
ユウリについた看守は、仕事の内容を説明しユウリに命じ、道具を手渡す。
これで看守を、、そう思ったが、看守はいっぱいいる上、まるで隙がない。
この看守たちも只者ではない、、鍛え抜かれた男たち、、。
そう感じ取ったユウリは、無駄な抵抗を諦めて、労働を行う。
労働は女の身にはとても過酷だった。
薄着で露出が大きい服装では、険しい岩での重労働ですぐに汚れ、体は傷つく。
さらに、その服装により体を動かすたびにタンクトップに抑えられた胸が揺れ、スカートが捲くれてショーツが見える。
その上、体を動かすたびにローターが陰部を擦り、決して無視できない感触が…。
これらの屈辱に、顔を赤らめて辛抱する。
看守は、見張りながらもいやらしい視線を送る。
そんな看守の視線に気づきながらも、辛抱して作業を進めるユウリ。
労働をしながら周りを観察すると、囚人は皆大体同じ恰好だった。
だが、一つだけ違う事があった。
それは、シルクのミニスカートの色だ。
ユウリはピンク色を穿かされたが、他に、水色、薄紫色のミニスカートを穿いている人がいた。
さっき鞘を打たれていた囚人は、水色のスカートだった。
よく見ると、比較的少ない水色のスカートを穿いた囚人は、皆自分よりかなり若そうで、あどけなさを残すような子もいた。
そして、ピンク色と同じくらいの多さの、薄紫のスカートを穿いた囚人は、自分よりも年上だと、分かる。
ピンク色のスカートを穿いた囚人は、自分と同じくらいの年齢だろう。
年齢別にスカートの色を分けているのだ。
そう感づくユウリの感は正しかった。
この刑務所は、囚人全員に同じような服装、さらにはペニスギャグ、ローター、鉄輪を施す。
30代までの若い女性囚人を、同様の格好をさせ収容していた。
だが、スカートの色だけは別だった。
たくさんの女性囚人の区別のため、年齢別に色分けしていた。
水色:20未満の、未成年の女の子。
ピンク色:20代の若い女性。
薄紫色:30代の女性。
そんないやらしい規則と、子供にもひどい扱いをしている事に、憤る。
労働は日暮れまで続いた。
比較的休憩の数は多かった。
が、時間は短く、濡れタオルを渡され体を拭かされたことから、汚れと傷を手入れする時間を与えただけだと感づく。
労働が終わる日暮れまでの長い時間、ユウリは強靭な精神力でこの重労働に耐えた。
だが、周りには疲れ果てとちった女性囚人を看守が鞭打つ、そんな事が何度もあった。
刑事として戦士として、その人たちを助けられないことが、何とも歯痒かった。
そして、やっと看守から牢屋に戻ることを許された。
ショーツの中のローターは、一度も振動することがなかった。
だが、陰部を押しつける感触は絶えず感じる。
動くことでのローターが陰部を擦る感触に体は感じてしまい、愛液がショーツを濡らしていた。
疲れ果てたユウリはホッとして看守二人に連れられる。
牢屋に戻る時は一人ずつで、なんとも警戒が強いのだろうと思う。
食事の時もそうだった。
刑務所は大体食堂があり、そういう場所で囚人皆で食事をとるものだ。
だが、ここの警備はとても厳重だった。
囚人同士で話すことができないよう、労働は猿轡を付けたまま、猿轡を外す唯一の食事のときも、部屋を分けられ一人ずつだった。
まるで隙がない…。
恐れ慄くユウリにタオルを渡し、汗を拭かせ、食事部屋に連れて行った。
部屋に着いて、中には夕食があった。
イスに座らされ、ペニスギャグを外され、大きくため息をつくユウリ。
昼食がなく、朝からずっと重労働でおなかペコペコのユウリは、多いとは言えない夕食をあっさりと平らげた。
そしてその場で歯磨きをやらされた。
すると終わった途端、看守はいきなり後ろから彼女の首筋にスタンガンを押し当てた。
ユウリは「ぐ…っ!」と短い呻き声を上げ、その場に気絶した。
気を失ったユウリを抱き上げ、どこかに連れていく男たち。
ユウリは短い眠りから目覚めた。
そこは元の牢屋だった。
ユ(そうだ、、確かあたし、、夕食を取って歯磨きを済ませた後、急に首筋が痛くなって、体が痺れて…意識が…。)
看守に気絶させられたことを理解し、悔しさに唇を噛もうとしたが、口には元通りペニスギャグが咥えられていた。
けど、どうして、、当然と言えば当然の疑問が湧く。
気絶させなくても、自分を牢屋に導くのは容易のはずだ。
何のために自分を気絶させたのか、、と、ユウリは自分の体に違和感を持った。
ふとスカートを捲ってショーツを見ると、間違いなく染みていたショーツが、乾いていた。
いや、乾いたと言うより、最初から濡れてすらいなかったようだ。
愛液や汗の跡もないのだ。
と、自分の体がすっきりしていることに気づいた。
ようやくユウリは分かった。
そう、看守たちはユウリを気絶させた後、浴場に運んで、彼女の汗に濡れて汚れた体を、きれいに洗ったのだ。
ペニスギャグも外したようだ。
そして、新しい囚人服を着せ、新しいしかしやはりローター付きのシルクショーツを穿かせ、新たなペニスギャグを噛ませ、きれいさっぱりになった彼女を、元通り牢屋に寝かせたのだ。
その事に気づいたユウリは、きれいさっぱりになった体を抱き、屈辱に身を震わせる。
一体誰に、、男の看守にだろうか?
眠っている間、自分の裸体を好きに触り放題にされ、悔しくて恥ずかしかった。
しばらくすると、いきなり強烈な眠気に襲われ、布団に横たわり、深い眠りにさらわれる。
次の日、けたたましいベルの音と共に目を覚ます。
少しおかしい、と思うユウリ。
ユウリは元々眠りが浅い方で、起床時間までぐっすり眠ることなど、あまりありえないことだった。
思い返してみると、スタンガンで気絶させられた後で目は冴えていたはずなのに、いやに強い眠気が急に…。
まさか、、そう、ある時間になると、牢屋の中に、クロロフォルムが流れ込むようになっているのだ。
それに気づいたユウリは、思い通りに囚人として一日を強制されていることに口惜しく悔しい。
看守の命令で正座をしながら、膝の上に載せた手でミニスカートのシルクの布をギュウッと握る。
今日も昨日と同じ生活をしたユウリ。
この刑務所の生活は一定で、次のようなスケジュールだ。
6:00 起床、各自朝食
8:00 各自労働開始
18:00 各自労働終了、夕食。入浴(ただし気絶させられる間)
23:00 就寝
7時間もの就寝の上入浴時の気絶で、単純にはよく眠っている。
が、重労働と耐えず続くローターの刺激により、服と猿轡とローターの羞恥により、猿轡による呼吸の制限により、そしてクロロフォルムによる効果で、体はスッキリせず、頭が痛む。
敵はそうやって、囚人から抵抗のエネルギーをじわじわともぎ取っていた。
この刑務所は様々な棟があり、老若男女の性別や年代だけでなく、人の種類でも分けられていた。
様々な星からの人が収容されているためだ。
自分がいる棟は、地球を中心とした人間の若い女性を収容しているのだ。
プライドが高いユウリは、このような酷いいやらしい扱いに憤り、ある時看守に逆らってしまった。
看守はすかさず表情を豹変させ、銃で殴り付け倒し、さらに鞭を容赦なく彼女に浴びせる。
彼女はその痛みに、猿轡された口からくぐもった悲鳴を出す。
ユウリを充分にいたぶった看守は、彼女を無理やり立ち上がらせ、こう言う。
看守「逆らったな。監獄室24時間だ。」
ユウリに銃を突き付け、ユウリの体を強引に押して歩かせ、どこかに連れていく。
やがて、別の棟にユウリを連れて行った看守は、不安がるユウリをある厳重な扉の前に立たせ、ペニスギャグを外す。
中を確認すると、ユウリの背を力強く押し、その監獄の中に彼女を押し込んだ。
ユ「きゃっ!」
押し込まれその場に倒れるユウリ。
扉が閉まり、鍵が閉まる。
薄暗い部屋だった、と、ユウリは恐怖に顔をゆがめる。
中は、何とたくさんのいかつい男性の囚人がいた。
鎖を足に繋がれており、どの顔もいやらしく歪んでいた。
男囚「女だ、、3日ぶりに女が来たぞ。」
男囚「いい女だ、、やっちまおうぜ。」
いやらしい言葉と興奮の息に、ユウリは恐怖に顔をゆがませる。
囚人が迫り、ユウリはすぐさま身構えようとしたが、その瞬間、
ヴィイイインッ!
ユ「ふあぅっ!!」
すぐさまローターが鳴り、抵抗を抑えられる。
男囚「無駄だ、監視カメラで見られてるんだからな。下手に抵抗すると、ローターにやられるぜ? 大人しくしてろ!」
と、囚人たちに体を押さえ付けられ、恐怖に顔をゆがませる。
犯される!そう思った。
が、囚人たちは、そんなユウリの恐怖を煽るようにゆっくりとユウリの薄い服の上から体を撫でまわしていく。
タンクトップを押しつける乳房を揉み、乳首を摘む。
太ももを撫で、シルクのスカートを撫で捲りあげ、シルクのショーツの感触を愉しむ様にショーツを撫でつけ、ショーツの上からローターをトントンと叩いたり撫でたり、陰部に押し付けたりする。
そんな愛撫に顔をゆがませるユウリの顔にも囚人は愛撫をしており、やがて一人が顔を近づける。
囚人の体臭の嫌悪と唇を奪われる恐怖に顔を引きつらせ、、
ユウリは体中の愛撫に辛抱しながら、必死に顔を振り囚人の唇から逃げる。
囚人はそんな反応を愉しむ様に顔を追いかけ、頬や首筋や額にキスの嵐を浴びせる。
それでもユウリは体を震わせながら首を振り、唇を奪われまいと必死に逃げる。
そんな健気で可愛らしい姿に囚人は満足そうに顔を離し、、
安心したユウリ、だが…。
ユ「ひっ、、あ…っ!」
タンクトップを捲られて露出された彼女のおへそに、何か生暖かい、柔らかい嫌な感触がした。
この感触は、、恐る恐る目をそこに向け、、あまりの光景に呂律が回らないほど怯え…。
それは馬乗りになった囚人のペニスだった。
囚人はズボンからペニスを出し、ユウリの恐怖を煽るようにペニスを彼女の肌にじかにつけた。
さらにユウリの恐怖を煽るように、ペニスを彼女の玉の肌に這わせ、彼女の反応を愉しむ。
男囚「ああ、、たまらねえぜ。」
ユ「くっ!、、うぅ…!」
やがて、ペニスは下半身に向かい、シルクのスカートを通り、太ももにつける。
まるで蛇のようにゆっくりと、股間に向い内腿を這いあげ、ユウリは恐怖が強まる。
囚人の魂胆をまざまざと気付かされ、あまりの恐怖に声も上げられない。
興奮が強まる囚人は、もう我慢が出来なかった。
ユウリに覆いかぶさり、ペニスを彼女の陰部に押し当てようと、、。
だがその時、周りの囚人が大声で止める。
男囚「やめろ! 監視されてるの分かってるだろ!? 殺されるぞ!」
そう言われると、ペニスを出している囚人は口惜しくも諦める。
ユウリは恐怖に身を震わせていた…。
罰のために入れられた若い女性囚人を、好きに辱めることができるが、最後までやった場合、殺される決まりなのだ。
だが興奮冷め止まぬ囚人は彼女に覆いかぶさり、ペニスを彼女の柔らかく心地よい肌にくっつけ、ピストン運動を始める。
あまりの事に、ユウリは金切り声を上げ抵抗するが、すかさず周りの囚人に口を塞がれる。
それでも抵抗をするユウリの陰部に、ローターの刺激がし、くぐもった声を上げて抵抗を諦め辛抱するユウリ。
そして、ついに囚人が果てた。
彼女の玉の肌に男の汚い精液がつく。
屈辱だった、、いやらしい男に、体内は無事だったとはいえ犯されてしまった。
プライドは完全に叩きのめされた。
ショックで放心状態のユウリの体に、新たな愛撫の手が…。
また始まるのか。
また犯される…、恐怖がよみがえる。
看守によれば、24時間ここで男たちと…。
ユウリは嫌悪感いっぱいの顔で抵抗を再開した。
…そしてどのくらい経ったろうか、、
囚人たちは次々と馬乗りになり、彼女を辱めていく。
もう何人に馬乗りにされただろうか?
彼女に馬乗りになりペニスでピストン運動している別の囚人が、あろうことか、ユウリのショーツを下げ、陰部を晒した。
ユウリは思わぬ行為に羞恥に身を染め、悲鳴を上げる。
ペニスが陰部に当てられる。
最後までやったら死刑になる、、周りの囚人がまた止めるが…。
男囚「どうせ死ぬまでこのまま生活するくらいだったら、、死ぬ前にいい思い出を作った方が、したい事をしてから殺された方がましだぜ。」
囚人がユウリを犯そうと、ペニスを陰部に押し付け、
強烈な恐怖にユウリは塞がれた口から必死に悲鳴を上げ涙を流し、、だがその時。
扉が開き、銃を持った看守数名が入る。
看守「やめろ! 何してる!」
すかさずユウリに覆いかぶさった囚人を殴り倒し、足枷を外して立たせ、連れていく。
看守「バカめ。死より辛い拷問をたっぷりしてやるよ。簡単には殺さないから、覚悟しとけよ!」
それを聞いた囚人は恐怖に竦み上がり、抵抗するが、看守にスタンガンで倒され、大人しく運ばれていく。
そう、今までもあの囚人のように、死刑だと知りながらも女性囚人を犯そうとした男性囚人がいた。
だが、その男は、残虐で長い拷問を味わい、殺されてしまった。
そう、あの拷問をされるくらいなら、口惜しくも女性囚人を犯すのを堪えた方が、ずっとましなのだ。
それほどまでに地獄の拷問なのだ。
それを知らないあの新入りの囚人は、これから地獄を味わう。
そんな様子に、ユウリは怯えて見ていたが、他の看守がユウリに近づき銃を突き付け、
看守「24時間だ。立て!」
長い罰が終わり、ユウリは安心して立ち上がり、監獄室から出る。
タオルを渡し、精液がこびりついた体をきれいに拭き取らせる。
先ほどの蹂躙をまざまざと思い出し、顔をしかめる。
別の看守が、ユウリの後ろに立ち、ペニスギャグを元通りユウリに噛ませる。
悔しがるユウリを銃で押し、廊下を歩かせる。
そのすぐ後、同様に監獄室に連れて行かれた少女がいた事に、ユウリは気付くはずもなかった…。
その後、看守はさっきまでの恐怖にまだ震えるユウリを労働場まで連れて行き、終了時間まで、ユウリを重労働をさせ、元通りの生活に戻る。
次の日…、いつも通り朝食部屋にユウリが看守と歩くと、朝食を終わらせた女性囚人とすれ違い目が合う。
水色のスカートのため、おそらく未成年の子供だろう。
背が小さく顔はあどけなく、(こんな子供まで…)と可哀想に思ったユウリだったが…。
猿轡を噛まされているが、見覚えがある。
お互い気づいた。
その瞬間小さな女の子の方は、はじけたように泣き顔をし、ユウリに駆け寄ろうとした。
だが、看守に押さえつけられ、しかしそれでもユウリを求める女の子。
そんな姿を、大人しくも哀れに見守るユウリ。
助けたかったが、看守に銃を突き付けられており、動けない。
やがて、振動音がして、それと共に女の子はビクッと反応して抵抗を止める。
ユ(な…っ! こんな子供にまで、ローターを仕込んでるなんて…!)
敵の残酷さにユウリは身を震わせる。と、
ア「その二人を特別室に連れて行け。」
ユ「!!!」
アベルだった。いつの間に来て、看守にそう命じた。
思わずユウリは、怒りにアベルを睨みつける。
ユ(どうして、この子まで…!!)
だがアベルは嬉々とした様子だ。
看守たちはそれぞれ、憤るユウリと、刺激に体を痙攣させ嗚咽を漏らす女の子に銃を突き付け、歩かせる。
アベルは悠々とその後につく。
特別室に入れられ、アベルは猿轡を外すよう看守に命じた。
看守はユウリと女の子のペニスギャグを外す。
苦しさから解放された口から、「かはぁっ…!」とため息をつく二人。
向かい合わせにユウリと女の子。
やっぱり、、ユウリは口惜しい思いだった。
その女の子は、ガオレンジャーの大河冴だった。
ユウリと顔を見合わせた冴は、今までの辛抱がはじけたように顔を歪ませ嗚咽を漏らし、瞳から涙が溢れた。
そして、ユウリに駆け寄り泣きすがった。
その姿に、ユウリは申し訳ないと言う思いで目に涙を浮かべ、自分の体に顔を埋め泣きじゃくる冴を抱きしめて、なだめるように背をさすり、優しく頭を撫でる。
悲痛な泣き声でユウリにすがって泣く冴。
無理もない話だ、、こんな小さな、花も恥じらう多感な年頃の女の子が、辱められて、脅されて、さらに辱められていった。
誰にも言えず、ずっと一人で苦しんで泣いていたはずだ。
しかし、誰か助けてほしかった、誰かにすがりたかった…。
それを、巧みないやらしい辱めと脅迫で封じられてきた。
だが今、信頼するユウリに会い、同じ目に遭い、自分の境遇も知っている…。
一気に気持ちがはじけた冴は、周りの敵の目も気にせず、ユウリに泣きつく。
だがそんな冴に、看守は冷酷にも銃を突きつけ、強引にユウリから引っ張り離した。
それでもユウリを求める冴の悲痛で純真な瞳と泣き顔。
そんな様子を、アベルは満足げに見ていた。
二人は一年違いの戦隊の先輩と後輩で、時を超えて仕事するユウリは、一度ガオレンジャーとして働く冴と面識があった。
冴は幼い風貌だったが、ガオレンジャーとしてしっかり敵と戦い、‘しっかり者’というイメージを持って感心した。
やがて、接しているうちに、すっかりユウリに打ち解けた冴は、先輩の女性であるユウリに安心して懐いた。
どちらかと言えばツンとした性格のユウリだったが、、。
冴の、自分と同じ戦隊員として彼女なりに必死に気を引き締めている事、そして裏表の全くない天真爛漫な性格の冴に、幼い風貌もプラスして、ユウリはすっかり冴を可愛がるように接していた。
だからこそ、アベルを許さない。
ユ「どうして、この子まで、、約束が違うじゃない!!」
そう叫んでアベルを睨み付ける。
だがアベルは、その視線を軽く受け流し、計画通り二人を辱め捕まえる事ができた、という風に感慨深げに二人を見ていた。
ユウリは、そんな感じで見てくるアベルが憎らしくて悔しくて仕方なかった。
ユウリから引き離された冴は、さっきの号泣の余韻から、未だシクシク泣いていた。
そんな冴が、自分と同様にアベルたちに捕まっているのは、、
また、ユウリがいう約束とは一体、、
どういう事なのか?
それには、少し話を巻き戻さなければならない…。