三人目の囚人~志葉薫(シンケンレッド)後編~
・・・
森の中、何とか強盗団を撒けた。
だが、懸命に走ったせいで筋肉弛緩剤を打ち込まれた身体はかなり疲弊してしまった。
彼らは追跡を中断したが、このまま諦めるわけがない。
恐らく増援して自分を追跡するつもりだろう。
大人数では幾ら一般人相手とはいえ疲弊した身体では危ないかもしれない。
捕まった時の強盗団、特にリーダーの執拗な辱め行為を思い出し、身体がブルブルと震える。
薫(もうあんな目に遭うのはいやだ! まして外道衆だなんて・・・)
何とかふらつく身体を堪え、森を歩くことにした。
と、少しして人の気配が、それも多人数。
まさか強盗団の追っ手が追いついた!?
人が見えた、がそれは強盗団ではなく、何とナナシ連中だった。
薫「な、何故だ!?」
20人ほどのナナシ、今の状態ではかなり分が悪い。
ひとまず逃げることにした。
しかしこの痺れた足では直ぐに追いつかれてしまう。
振り切ることは出来ない。
仕方なく、先程強盗団から逃げるときの戦法を使った。
4,5人倒したところで、追っ手から少し離れ、すかさず死角となる場所に隠れた。
連中は強盗団と違って能無しで、すぐにいなくなってしまった。
ホッとしてその場にへたり込む。
薫「ぃたいっ…!」
地面に腰を下ろした時、お尻に鋭い痛みが襲う。
強盗に捕まった時、尻たぶに無理やり注射を打ちこまれた箇所が痛むのだ。
注射で筋肉弛緩剤を、お尻に刺されて注入されて…
何とも酷過ぎる事をされたのを思い知り、恥辱に震える。
筋肉弛緩剤の効果か、かなり疲労が激しい。
薫「このままじゃ捕まるのは時間の問題だ、、何とか、何とかしなければ・・・」
と、通信機のことを思い出した。
薫「そうだ! 通信機でみんなに助けを・・・(全く、どうして気付かなかったのだ。)」
一安心して通信しようとしたが、
薫「え? どういう事だ!?」
通信機が効かない。
訳が分からなかった。
ホッとした顔が再び曇る。
これでは恐らく発信機も効かないだろう。
今薫は完全に孤立した状態だということだ。
薫「どうすれば・・・」
弱音を吐いて困惑していた時、
「これでお前は、マスク無しの不完全な変身と武器無しと身体の痺れに仲間からの隔絶・・・、4つの枷を嵌められた。」
薫「!!?」
ビックリして声がする方に向いた。
刀を下げた2m以上の大柄な怪物、間違いなく外道衆だった。
薫「お、お前は!?」
「我は毛筆獣。参る・・・」
すると、毛筆獣は刀を取って、それは刀ではなく大きな筆だった。
筆を持ち、薫に向かって構えた。
薫「ま、待て!」
今の状態で恐らく幹部であろう風格を持つ外道衆とまともに戦えるはずなどない。
何とか制止して、逃げる隙を覗わないと。
それに今のこの状況は、本当に良くわからない。話を聞くことにした。
薫「どうして私の所に来れたんだ? それに、私の通信機が通じなくなったんだが、この森はどうなっている?」
すると毛筆獣は即座に答えた。
獣「お前を捕らえたという強盗団からの連絡で来たのだ。」
薫「くっ・・・!(やっぱりあいつらの、、なんて事だ! 同じ人間に追い詰められるなんて!)」
獣「そいつらの首領からお前が森に逃げたと連絡があってな。ならば森に結界を張って仲間を呼べない状況にして、じっくり追い詰めようというわけさ。」
大量のナナシ連中を放ったのも、薫を直接捕まえさせるためでなく、この森の中で薫が何処にいるかを把握するためだったのだ。
この毛筆獣もかなり出来る、、薫は絶体絶命の予感を拭えない。
獣「話は終わりだ、参る・・・」
薫「く・・・!(気を逸らすこともできない…! こうなったら仕方ない。)」
覚悟を決めた薫は、手ぶらのまま、不慣れな徒手空拳で戦うことにした。
毛筆獣は先が白い墨汁に染まった長く太い筆を構える、それは達人の動きだった。
武器無しに、しかもマスク無しの不完全な変身と薬による身体の痺れ・・・
敵うはずがない。
それでも薫は、湧き出る恐怖に耐え、毛筆獣と対峙した。
先に動いたのは毛筆獣だった。
動きは意外にも遅く、薫は普通に避けた、と毛筆獣は切り返しでいきなり速く襲いかかった。
薫「あっ!」
何とか避けた、と思ったが、右手首に筆が掠った。
見ると、少女の細い右手首に筆で書かれた極太の線があった。
しかしダメージはない、何なのだろうか?
不思議に思い戸惑っていた薫の隙を見て、毛筆獣は素早く襲いかかる。
薫「あ、、はあっ!」
何とか避けた、が胸の上に筆が当たった、いや塗られたのだ。
胸の上に、白い横棒一つ、スーツの上から筆で書かれたのだ。
それは腕にも及んでいる。
薫「な、、何なんだ一体!? 不埒な事をしおって!」
訳が分からないため反応も薄い、が逆に不気味で怖い。
毛筆獣は何も言わず、再び攻撃した。
筆で攻撃されるが、薫は何とか避ける。
いや毛筆獣の方が手加減しているのかもしれない。
長時間もがかせ、あがく様を楽しんでいるのだった。
身体の痺れから、ふらついてしまった薫。
その隙を逃さず、毛筆獣が後ろから迫った。
筆が迫り、避けるが、毛筆獣はそのまま切り返しをし、薫の背中の腰の上に一本、横線を入れた。
無論、腕も含めて。
筆で身体を塗られる感触がたまらなく気持ち悪く、薫は愛撫されている錯覚すら覚え、屈辱に震える。
たまらなくなり、薫から攻撃を始めた。
薫「はあっ!、きゃっ」
しかし簡単に避けられ、しかも後ろに回り込まれ、太ももの裏を塗られた。
両の太ももの裏にまた一本、白い横線が入った。
身体のあちこちに、白い極太線ができてくる。
薫「くっ、、この!」
怒り震える薫は、そのまま後ろの毛筆獣に裏拳を繰り出した。
が簡単に避けられ、しかもその左手首を掴まれてしまった。
薫「くっ、、ぐっ!」
身体が痺れて、いやそうでなくても圧倒的な体格差故、力では敵わず、少女がどんなに必死に力を込めても毛筆獣は悠々と掴んだ少女のグローブに包まれた細く小さい手を見つめていた。
獣「まずは手首か、いいだろう。」
と、訳が分からないしかし意味深なことを言い、掴んだ左手首に筆を塗った。
すると、右手首と左手首の筆線が光り、その瞬間グイッと手首同士がすごい力で引き合わされた。
ガシイッ!
薫「ああっ!!?」
何と薫の両手首は、手首を前で正バツ字で交差したまま縛られたようにくっ付いてしまった。
どんなに力を込めてもビクともしない。
薫「な、何なんだ!これは!?」
慌てて毛筆獣に聞く薫。と、
毛筆獣はニイッと笑みを浮かべた。
ゾクリと身を震わせる薫。
腰が引け、縛られた手首で思わず胸を庇う。
あの感じは、、強盗団に辱められた時の感じと同じだ。
本能的に、危険な雰囲気を感じた。
本能的な怯えから、逃げなきゃ、と思い立ったが、その時気付いた。
薫「なっ・・・!(し、、しまった!)」
いつの間にか周りにはナナシ連中が彼女を遠巻きに囲み、逃げられないようにした。
獣「無駄だ。お前はもう逃げられない。」
敵わないと、嬲られると分かってても、彼女は戦うしか選択肢が残されていなかった。
恐怖に震えながら、薫は構えた。
毛筆獣はニヤけながら薫に迫り、筆を振り回す。
筆に当たってはまずいと思い、必死に筆に注意して避けるが、毛筆獣は長い筆を素早く駆使し、避けるたびに体力を削られる。
薫「(あの筆さえなければ・・・)はあっ! たあっ!、あっ・・・!」
間合いで筆を蹴り落とそうと蹴りを繰り出したが、足だけの不慣れな徒手空拳は全く通用せず、逆に足を上げた隙を突かれ右足首に筆を塗られてしまった。
獣「フッ、、刀がなきゃ、こんなに弱いんだな。志葉薫よ。」
薫「く・・・っ(ダメだ、、とても敵わない・・・! どうすればいいんだ?)」
絶望に染まっていく薫の愛らしい顔を眺めながらニヤけ、それに震える薫にさらに襲い迫る。
考える暇など与えてくれず、ただただ痺れる身体を必死に動かされ、力をじわじわと削られていった。
と、再び薫の足が止まったとき、毛筆獣が素早く反応し、
薫「はっ!ひぅ・・・」
必死に避けたが、みぞおちに筆の気持ち悪い感触が・・・
今度は胸の下に横一本、腕までかけて塗られた。
とその時、腕含め胸下周りに塗られた線が光り、
薫「えっ、うあっ!」
胸の直ぐ下の回りを、腕も一緒に締め上げられてしまった。
これで手首も腰の位置で動かすことが出来ず、上半身はかなり不自由になってしまった。
戸惑いもがく少女に毛筆獣は怪しく笑い眺める。
その姿に動揺し腹が立った薫は、
薫「何なのだこれは!? 答えろ!」
獣「フフ、喚け喚け。行くぞ!」
すっかりまた敵のペースにのせられてしまった薫。
良くわからないが、これは筆で身体に線を引き、何かの条件が揃うと身体を締め上げるような技らしい。
とにかくもう筆に当たるわけにはいかない。
薫は避けることだけに集中して、めい一杯身体を動かした。
しばらくは、一方的な攻防だが硬直状態が続いた。
薫「ひうっ・・・、くぁ・・・はぅ・・・ふぁっ・・・」
しかし薫は避けるたびに呻き顔をしかめる。
一応直撃は避けているが、素早い筆の切り返しを完全には避けきれず、筆が彼女の身体を撫でる。
それは点となって彼女の身体のあちこちに刻まれる。
毛筆獣は撫でるたびに素直に反応するウブな少女に加虐心に燃え、胸や脇や太ももなど、女性の急所に焦点を定めてきた。
獣「フフ、あがけあがけ。ほら次行くぞ!」
薫「ひゃっ! くぅ・・・、ふっ・・・、あぁ・・・きゃ!」
前だけでなく、後ろも背中やお尻にまで、点が幾つも出来た。と、
獣「さて、そろそろ」
毛筆獣はスピードを上げ、慌てて避けた薫。
だがその隙に後ろに回りこんだ毛筆獣は、彼女の背中に一本線、腕まで塗り付けた。
その時、彼女の胸の上部の一線が光り、
薫「きゃうっ!」
やはり締め上げられてしまった。
しかも胸下の縛りも含めてきつい胸縄を施された状態になってしまい、彼女の膨らみかけの胸がギュウッと締め上げられてしまった。
獣「どうだ、緊縛墨の味は。」
薫「ぐっ!、、緊縛、墨・・・?」
獣「そうだ、通常は縛る部分の前側と後ろ側に分けて塗り付け、両方とも塗って線が合わさったら、緊縛の力が発揮して相手を縛り上げるのさ。」
薫(な、、何て、技なんだ!)
それは、縄化粧そのものを表したような技だった。
胸の締め付けにたまらず痺れた身を精一杯振り回すが、全くほどけそうもない。
獣「おっと、いいのか? 戦いの最中によそ見して」
薫「あっ、、きゃっ!」
もがく薫の隙を見た毛筆獣がいつの間に目の前に迫り、ふためく薫の前側の太ももにベットリと筆を塗り付けた。
気持ち悪い感触と共に、太もも周りの極太線が光り、太ももを締め上げられてしまった。
薫「ぐうっ!(し、しまった、、動けない・・・!)」
膝から下が自由とはいえ、もうこれでほとんど歩けない。
しかも足首も、右側は既に塗り付けられ、もし左側を塗られたら、足首も縛られてしまうのだ。
立ち尽くしたまま動けなくなった薫を眺め、ゆっくりと近づいてくる毛筆獣。
獣「さて、どう料理してやろうか。」
薫「うぅ・・・(い、、いやっ、来るな!)」
目の前で、縛り上げた薫を眺めて、筆を舐める。
獣「よし、まずは・・・」
薫「っ・・・!?、きやあっ!」
筆を薫の胸の谷間を中心にして大きくバツ字に交差させ、ベットリと塗りたくった。
すると、バツ字が光り、
ギュウゥッ!
薫「はうぅっ・・・!」
さらにきつく胸を絞り上げられ、小ぶりでたおやかな膨らみかけの胸は、無惨に絞り変形してしまった。
薫「ああ・・・っ! こ、この変態!」
目の前で苦しむ薫の緊縛を鑑賞する毛筆獣への、せめてもの抵抗の罵声を浴びせる。
だが毛筆獣は嘲笑し、緊縛墨を舐めながら薫を眺める。
獣「気の強いお姫様だな。さて、、どう縄化粧を施してやろうかな…」
薫(ま、、まだ縛る気なのか!?)
毛筆獣はそう呟きながら、戸惑う薫の周りを、じっくり鑑賞しながらゆっくり歩く。
少女は、緊縛墨を手に自分の周りを歩く毛筆獣の動きに怯え、太ももを縛られ満足に動けない体を捻り、毛筆獣から目を離さないようにした。
やがて毛筆獣は何かを決めたような表情をし、後ろから薫に接近する。
さすがに怯えを隠せない薫は、
薫「やっ、、もうやめろ! あっ…」
すると毛筆獣は、彼女の前手に縛られた手首を掴むと、力を込めて引っ張る。
薫「いっ、、痛い!」
大きくごつい手で力強く、か細い手首を掴まれる痛みに顔をしかめる薫。
そして少女の手首を握る毛筆獣の掌が光ったと思ったら、何と緊縛墨で縛られているはずの手首が離れた。
薫「えっ?」
毛筆獣は驚く少女の耳に口を寄せ、ネチネチとした口調で囁く。
獣「そんなに驚く事はないだろ? 緊縛墨は俺が作った武器だ。ならば俺の力でほどく事も出来る。そして…」
薫「いつっ!」
そのまま彼女の手首を後ろ手に捻り上げた。
薫「ひゃうっ…」
さらに緊縛墨で彼女の腰回りをべっとりと塗り上げると、後ろ手首を腰の後ろに押し付けようとする。
薫「なっ…!? まさか、、いやだやめろ!」
獣「あがくな。もがいても無駄だ。」
慌てて手首をもがかせる薫だったが、しっかり握る毛筆獣の力強い手に対抗できるはずもなく、後ろに束ねられた手首を腰の後ろに押し付けられた。
すると腰回りと後ろ手首の筆線が光った。
薫「あっ…」
ギュウッと締め上げる感触が腰と手首を襲い、彼女は両手を後ろ手に腰に固定されてしまった。
目の前に来て薫をニヤけ顔で鑑賞する毛筆獣に、薫は悔しげに歯を食いしばる。
薫「くっ、くそお…!」
手首をもがかせる薫、、だがやはり後ろ手で腰にくっ付いたまま、ビクともしなかった。
薫「く…っ」
敵にいいように縛り直された屈辱に、唸り声を出して項垂れる。
だが目の前で眺めている毛筆獣は構わず、薫に再度近付く。
慌てて顔を上げて、戸惑いと恐怖の表情で毛筆獣を見る。
獣「クックック、、どう縄化粧を施すか、決めたぜ。今からお前の体中に塗りたくってやるよ。」
薫「ゃ…やだ、、やめろ…!」
怯え眼でそう言う薫、、声まで震えていた。
体中を塗り付ける緊縛墨のおぞましい感触、、さらに体を締め上げ拘束される絶望感、、
それを考えると、さすがの薫も怯えてしまう。
強力な敵の男の前では、凛と強く気高い姫・戦士も幼くか弱い14歳の少女そのままの姿になってしまった。
そんな薫を、毛筆獣は意地悪く挑発する。
獣「そんなに怯えて…、外道衆でも一目置かれている、女シンケンレッドとは思えんな。武器が無ければ、ただのガキだって事か。」
顔を近づけ、怯える薫の耳元でそう囁くと、薫はみるみる怒りに表情を変える。
薫「っ!!」
少女のコンプレックスを刺激し、姫・戦士としての気高い薫の姿を再び引きずり出した。
獣「そう、その顔だ。可憐であどけない、しかし凛とした娘の表情…」
薫「くっ!」
凛とした表情で睨む薫に顔を寄せ、少女の顔を間近で眺めながら囁く毛筆獣。
獣「それを汚すのが一番快感だぜ。」
薫「なっ!? きゃあっ!!」
驚く薫の胸元にすぐさま筆が押し付けられ、おぞましい感触の急襲に思わず可愛い悲鳴を上げてしまった。
不意打ちをした毛筆獣は、そのままゆっくりと筆を彼女の体に塗りつけていく。
あまりにゆっくりで且しっかりとした塗り付け方で、彼女の生理的嫌悪感と恥辱、被虐心を充分に煽る。
薫「うっ…ひ…ぅ…ふ…ぅ…っ」
体中を撫で上げる筆のおぞましい感触に、薫は悲鳴を堪えるので精いっぱいだった。
胸元から脇腹、背中を複雑に、ゆっくりと塗り付けられていき、縛られて動く事の出来ない薫は、悔しげな表情で成り行きを見守るしかなかった。
お腹から脇腹、背中を亀の甲ら模様に塗りつけられ、訳が分からず恥辱だけが高まっていく薫に、毛筆獣はさらに筆を塗り付ける。
絞られた胸の谷間の筆線から新たに筆を塗り、首元まで塗っていくと、首を一回りし、両脇の下まで塗り、そこの筆線に連結された。
薫「うぁあっ!」
筆を塗られ、連結されるたびにさらに厳しく縛られる様な締め付けに、彼女は呻く。
獣「まだまだだぞ、お姫様。」
再度首の筆線に筆を置き、今度は背中に塗り下ろしていく。
薫「ひっ…ぃ!」
背中を撫でられる感触が気持ち悪く、思わず喘いだ薫に、毛筆獣は嬉々として筆をゆっくり塗る。
いくつもの筆線が連結されている、手首のすぐ上の背中に筆を塗り連結させる。
さらに筆を下ろし、手首にも塗りたくる。
薫「ぐッ…」
背中に連結したいくつもの筆線は、全て手首にも連結している。
つまり手首を動かす事は、体中の筆線で締められた箇所を刺激するという事だ。
ゆっくり時間を掛けて塗られていっている事で、その事を勘付いた薫は、さらに絶望的な表情になる。
薫(ダメ…こんなの、、どうしようもないじゃない…、ひいっ!)
意気消沈としている薫の腰の後ろの左方に筆が当ったと思ったら、それを斜め下の股間に向かい塗られ、お尻に筆の感触が…。
獣「フフフ、、」
おぞまし過ぎて顔を歪める薫を満喫しながら、毛筆獣は薫の股に向けて筆を尻たぶに塗りつけていく。
やがて尻たぶを塗り股間付近まで到達した筆。
右方も、腰から尻たぶ、股間まで筆を塗った。
左右の筆線合わせてお尻にV字を書かれた状態だ。
毛筆獣は腰を落とし、薫の太ももとお尻に顔を寄せる。
間近で眺めながらお尻を撫で擦る毛筆獣に、たまらず喚く薫。
薫「やだっ、やめろスケベ! きっ、きゃああ!」
毛筆獣は、緊縛墨で縛られピッタリと閉じ合わされた薫の太ももに筆を押し込んだ。
それだけでは足らず、柔らかい太ももとお尻の肉を掴み、引っ張って無理やり隙間を作った。
薫「いやああーっ!!」
悲鳴を上げる薫の股間に筆を押し込み、股間の底部を筆で塗った。
すかさずしゃがんだまま薫の前に回り込み、股間の底部に前から筆を押し込むと、、
スゥーー、、
薫「ひぃっ…ぃ!」
股間を撫で上げられる感触に、身が竦む。
陰唇と陰核の周りを、挟む様にゆっくりなぞり、そのまま腰まで2本線を引き、腰の筆線に繋がる。
ギュウウッ
薫「つああっ!」
筆の緊縛作用が働き、股縄を厳しく施された。
尻たぶや股間に食い込む筆線の痛みに苦しむ薫は、間近で眺める毛筆獣を見上げて睨む。
薫「なんて、、何て酷い事をするんだ!」
獣「ククク、世間知らずのお嬢様には、股縄というのは刺激が強過ぎるかな?」
薫「何だと、、きゃっ!」
ヌルリ、と毛筆獣はお尻の溝に筆を塗り、股縄を追加した。
それはやはり後ろ手の筆線に連結される。
獣「さてと、今度は…」
薫「いやっ、もうやめてくれ!」
さらに筆を塗ろうと構える毛筆獣に、薫は必死に懇願する。
獣「クク、、ダメだぜお嬢ちゃん。」
少女のそんな姿にご満悦気味に笑いながら、太ももの付け根を一回り塗り付け、さらに足を緊縛する。
獣「クックック、完成だ。」
薫「っ…!!(酷い、、こんな事って…)」
自分の哀れな姿を見て戦慄する薫。
体中を極太線に塗られ、その部分をきつく締めつけられてしまった。
手首や胸だけでなく、首元や肩や脇の下、背中にお腹に脇腹、お尻や股間にまで、、
亀甲縛りの縄化粧を施されてしまっていた。
薫「何ていやらしい、、こんなの…! ぐっ、、ぅ、くぁあっ!」
後ろ手に括られた手首に力を込めてもがいた瞬間、体中の筆線が引っ張られて痛烈な刺激に喘ぐ。
獣「何だ、いいとこのお嬢様には亀甲縛りが分からないのか? やはり世間知らずなお姫様だ。」
薫「くぅ…っ!(さっきから、、いちいち癇に障る言い方をして…!)」
少女も自分が世間知らずだという事は自覚している。
生まれてからずっと姫として育てられた薫は、幼い頃はその生活を特に不思議に思っていなかった。
けど物心ついて、普通は学校に通うという事を知ってからは、自分は一般とは違う生活をしている事に気付いた。
小学校に通って友達と触れ合う同年代の子供たち…それに比べて自分は、厳しい戦闘稽古と教育。
周りには付き人や丹波が世話してくれる何不自由ない生活だが、同年代の子と仲良く楽しく遊ぶ事もなく、つまらなくて寂しかった。
自分も友達と学校に行きたい!と泣いて駄々をこね、丹波を困らせた事もあった。
それでも、シンケンジャーとしての運命の重さを悟り、自分の運命を受け入れて、懸命に修業と教養を積んで、強い戦士になった。
その事に誇りを持ってもいた。
だが、いやらしい強盗と毛筆獣に弄ばれ、敗れた。
全身を拘束され、間近で視姦されて、屈辱は増す一方だ。
何とか拘束を脱したい。だが…
獣「まあいい、好きなだけもがけ。全身に直結した亀甲縛りが女の敏感な急所に食い込む。その締め付けに悶え苦しむ姿が見たいしなあ。」
薫(そんな、、これじゃ本当に、身動き一つ取れないじゃないか…!)
亀甲縛り…女性に対する最も残酷で淫らな緊縛法。
それを筆による縄化粧みたく塗られる形で…あまりのおぞましい恥辱に、無意識に涙を浮かべる薫。
男性と付き合うどころか親しい友人すらないのだ。
初潮を迎えてまだ幾ばくほどの、性の知識にはまだ疎い幼い薫には、どうすればいいか分かるはずもなく、身動きすらまともに取れなくなった。
獣「とうとう泣いちまったか、、世間知らずでか弱いだけでなく、泣き虫なお嬢様だ。」
薫「ハッ…ち、違う! 泣いてなんか…」
気を強く張っても、涙は流れてくる。
震える唇をキュッと噛み、嗚咽を漏らすのを堪える。
獣「意地を張るな。どんなに虚勢を張っても、お前はか弱い小娘なんだよ。」
薫「く…っ(悔しい…! こんな不埒な敵に、いいように弄ばれるなんて…!!)」
今までの必死の努力による実力と誇りを、いやらしい敵に弄ばれる形で打ち砕かれた。
こんないやらしい奴に、、
獣「声を上げて泣いてもいいんだぞ? なんせ、無様に負けたか弱い女の子だからなぁ。」
図々しく肩を抱かれて、泣くのを堪える薫の顔を覗き込むように耳元でネチネチと嫌味を言われ、薫も我慢できず吠える。
薫「くっ! 貴様に負けたわけじゃない…! 強盗団に捕まって、薬で体の自由を奪われて、闘えなくなったから…。貴様は、その隙をついて襲ってきただけじゃないか!」
だが少女の気丈な反抗も、毛筆獣は満喫しながらサラリと言い返す。
獣「一般人に捕えられるとは、、女シンケンレッドとして情けないと思わないのか? 志葉薫ちゃんよぉ。」
毛筆獣は肩を抱きながら、顎を摘み上向かせて罵倒する。
少女は痛い所を突かれ悔しげに顔を歪ませながら、掴まれて撫で擦られている肩と顎を外そうと身を振る。
薫「いやっ…気易く薫ちゃんて呼ぶな! それに捕まったのは、、人質を取られてたから…、何の関係もない人々を、犠牲にできない…。」
だが毛筆獣は、馴れ馴れしい手を放してくれず、上向かされた薫の悲痛な表情を眺めて囁く。
獣「甘い娘だ。そんなんで戦士などと、、フッ、笑わせるぜ。」
顎を摘みながら唇を撫で、馬鹿にした表情で嘲笑する毛筆獣。
薫「ぃやっ! 貴様こそ、、年端もいかない女性が弱ってる時を狙って襲い掛かるなんて、、汚いじゃないか! あっ」
毛筆獣は顎を摘んだ手を離すと、少女の頬をぺチペチと往復ビンタしながら、笑って言い返す。
獣「ふはは! 闘いにきれい汚い等あるか? やるかやられるか…それだけだ。この通り、お前は俺に敗れ、そして無様に捕まった。」
薫「グハッ…!」
往復ビンタされてすかさず、再び顎を摘まれ上向かされる薫。
薫「っ…まだ捕まったって、、決めつけるな!」
健気に顔を振って、顎を摘む指から解放される薫。
挑発に素直に怒る薫が可愛いと思う毛筆獣。
獣「威勢のいい小娘だ。」
すかさず今度は、彼女の左足首を筆で塗り、足首も縛られてしまった。
踏ん張ることも出来ず、薫はその場に倒れてしまった。
薫「ぐっ、、うあぁ・・・!」
身体の痺れも相まって縛られた身体は全く動かせない。
無様に地面に寝転がるしかないのだ。
獣「これで捕まっていない等、良く言えるよなあ。」
薫「っ…! ひゃっ!」
さらに毛筆獣は、膝とふくらはぎにも一回り筆を塗り付け、厳重に薫の足を拘束した。
ピッチリした黒のコスチュームと赤のブーツに覆われた少女の細い脚は、ピッタリとくっ付いたまま動かす事が出来なくなった。
強く凛々しい姫で有名な女シンケンレッドを無様に縛り上げた事に満喫する毛筆獣は、新たな責めを始める。
獣「さて、お嬢ちゃんに俺の子供を紹介しよう。」
薫(こ、、子供だと!?)
すると、毛筆獣は何やら力み、しばらくして・・・
ボタッ、ボタッ、ボタボタッ、、
毛筆獣からまさに筆のような大きさと形の、だがウネウネと動く物体が15体ほど出てきた。
獣「筆虫だ。さあ子供達よ、美味そうな獲物が手に入ったぞ。存分に小娘の身体を、力をむしゃぶり尽くせ。」
すると、筆虫は怯える薫に向かい一斉に動き出した。
こいつらに襲われることを理解した薫は、慌てて動こうともがくが、身体が痺れている上に緊縛墨のせいで全く動けない。
薫「くああっ、、いっ、、ああ!」
その上、もがくたびに亀甲縛りの筆線の締め付けが薫の急所を責め苛む。
緊縛墨はほどける気配もない。
獣「無駄だ、緊縛墨はスーツを浸透し身体に染み込んでいるからな。ロープのように引きちぎれる代物ではない。その上亀甲縛りを施してやったんだ。もがくだけで体中がさらに締め付けられて苦しませる。大人しく子供達の餌となれ。」
薫「ぐっ!くぅううっうっ、うぐぅっ!(いやだっ! 冗談じゃない! お願い、ほどけて!)」
自分を嬲り尽くすのであろう、気持ち悪いおぞましい大量の筆虫の接近に怯え、それでも必死に抵抗する薫。
亀甲縛りのおぞましさと痛みに、涙が再び滲み出る。
だが、無情に淡々と近づく筆虫が、とうとう薫の身体に到達した。
薫「ひっ…」
ピト、、と少女の身体に触れる感触に、薫は恐れおののく。
筆虫は筆先で少女の身体を撫でながら、ゆっくり身体を這ってくる。
生まれたての筆虫の感触は柔らかく生暖かく、怖気が走った。
薫「いっ、いやあああっ!!」
気持ち悪さに思わず悲鳴を上げる薫、、しかし無駄であった。
やがて筆虫は薫の身体にまんべんなく取り付くと、何と筆の部分が開き、
チュウウッ
それぞれ、薫の身体の各部を強く吸い付いたのだ。
薫「ふわあああっ!!」
あまりのおぞましく強烈な感触に、薫は大きく悲鳴を上げた。
筆虫は筆先で身体を吸いながら、尾部を揺らし身体を撫で擦る。
それは何ともすさまじい嫌な感触、強力すぎる愛撫だった。
その姿を毛筆獣は満足げに眺め、
獣「泣け、喚け! どうだ、身体を気持ち悪い虫共でチュウチュウ吸われる感触は。花も恥じらう若い娘には嫌で堪らない衝撃だろう。」
堪能しながら、もがき苦しむ薫に嬉々として、筆の子供達の説明をする。
筆虫は獲物のエネルギーを吸うタイプの生物で、親である毛筆獣の筆跡を通してのみ獲物からエネルギーを得ることが出来るのだという。
確かに、こいつらが吸う箇所は、全て緊縛墨の塗られた部分だ。
筆虫は薫からエネルギーを吸ってはその部分の墨を消し、他の部分に移動してまた吸う行動を繰り返した。
つまり緊縛墨を消してくれているのだが、裏を返せば緊縛墨が消えるまで身体を、エネルギーを吸い続けるというのだ。
全身のかなりの箇所を極太の緊縛墨に塗られ、これらを全て吸い尽くすとなると今のペースで計算するとかなりの時間になる。
しかも胸の周辺や太もも、お尻や股間など際どい箇所を塗られているため、そんなところをずっと嬲られ続ければ、消すまでに薫は壊れてしまう。
しかも筆虫は線を上手く切らないように微妙な墨の消し方をしており、拘束をほどけるのは、大分エネルギーを吸い尽くされた後ではないか、と薫は恐怖する。
それは、完全なる寄生だった。
太もも、胸の周り、お尻、陰部の周り、、
急所に近い微妙な箇所にある筆線と点への筆虫の強烈すぎる責めは、いつしか幼い薫に焦燥感を与えていく。
それほどまでに強力な快楽責めなのだ。
急所は痒く燃えたぎり、身体全体が熱くなってきて、呼吸が荒くなってくる。
薫「はあ、、はあ、、はあ、、(やだ・・・、何でこんな・・・感じちゃうのだ・・・っ)」
幼い薫には性的知識には無知で、自分の身体に裏切られた気がし、自分自身に浅ましい嫌悪感がする。
実は毛筆獣は、薫を快楽責めに追い込むために、わざと急所周りを重点的に緊縛墨で塗り責めたのだ。
もちろん動けなくなるようにも計算しての、緊縛と快楽責めの二重目的への緻密な筆線と点の塗り付けだったのだ。
元々、亀甲縛りは緊縛と快楽責めの両方を最大限に兼ね備えた拘束な為、当たり前である。
しかしこういう経験には疎く幼い薫には、そんないやらしい狙いなど気付くはずもなく、ただただ自分への悔恨が蓄積される。
そんな最悪な精神状態の上、肉体的にも追い込まれた薫に、
獣「感じているんだろ? いやらしい娘だ。まだ年端もいかないガキのくせに。」
薫「っ!!」
自分の恥ずかしい内を看破され指摘され、薫は顔を弱々しく歪めた。
手応えを感じた毛筆獣は、淡々ともう一つ、短い筆を取り出した。
この筆先は先程の緊縛墨と違い薄紫に、しかも粘々と濡れていた。
それを見た薫は筆責めに悶えながらも、近づいてくる毛筆獣に、
薫「い、いやっ! こっちに来ないで!」
とうとう弱々しい台詞を口に出して怯える薫。
そんな姿に毛筆獣は逆に嬉々いっぱいに薫に迫り、
獣「そろそろアソコがむず痒いんだろう?」
薫「アソコ・・・?、・・・っ!!」
一瞬アソコが何のことか分からずに考えた様が実に初々しく、さらに理解した瞬間のカアッと赤く染まった顔に、とても可愛らしく感じ、毛筆獣の加虐心は最高潮を迎えた。
獣「フフフッ、よしよし、たっぷり塗ってやろうな。」
薫「やめてぇ!、ああぁ・・・!」
倒れた薫のスーツのタイトスカートを捲り、股間部に筆を塗りたくった。
筆で撫でられる感触や粘々した粘液の感触が、薄い黒色スーツを通して股間にまざまざと感じ悶える。
薫「あ、、ふわぁ、ああ…やめ、てぇ…」
獣「フフ、いい悶え方だ。もっと塗りたくって悶えさせてやるよ。」
ビクンと悶えもがく薫に、毛筆獣は嬉々として筆をベロッと舐めて再び塗りたくる。
その様子に薫はゾクリと怖気が走り、股間の筆愛撫に再び悶える。
たっぷり塗り付けられ、スーツの漆黒の股間が薄紫に染まった頃、やっと毛筆獣は筆を納めた。
薫「な、、何を塗ったんだ・・・っ?」
悶え苦しみながら当然の疑問を聞く、が毛筆獣は答えず、目の前に座りただじいっと薫を観察していた。
この視線が気持ち悪いが、止めさせることも悶えを止めることも出来ない。
筆虫達は相変わらず薫を吸い責めているのだから。
筆虫は薫のエネルギーを吸って大きくなってきた。
優に最初の頃の1.5倍はある。
本当に身体や墨だけでなくエネルギーを吸われていることに、薫は恐怖が高まる。
と、股間の熱が不自然なほどに高まってきた。
薫「なっ、、何!?、か、痒いぃ・・・っ!」
悶えがさらに大きくなる薫。
むず痒さも増幅され、ズクズクと、まるで股間が脈打っているように疼きが高くなっていく。
薫「ぅああっ!!」
股間がおかしい。あの塗りつけられた筆のせいだ。
薫「何を、、塗ったんだ・・・? 教えて・・・っ」
すると毛筆獣は少し意外そうに、
獣「何だ、まだ分からないのか。お前媚薬、て知らないのか?」
薫「び…やく?」
獣「何だ本気で知らないのか!? クヒヒッ、本当にガキなんだなお前! 可愛いなあ、こりゃあ傑作だ!」
一応、年相応以上に戦闘や学問の知識は身についているが、何分常識知らずで、特に性のことに関しては、お堅い家庭で育ったためほとんど知らないのだ。
媚薬の説明を受け、見る見るおののく薫。
薫「そんな・・・ものを、、私の・・・」
獣「淫欲墨。お前みたいなガキでも、いや年齢的には性感豊かになってくる年頃だから、たっぷりと感じて、愛液が溢れ出てくるだろう。そして・・・」
薫「え!?」
少女は気付いた。
自分の身体に吸い付き快楽責めにしていた筆虫が、一斉に移動を始めたのだ。
しかもみんな同じ方向に動いている。
薫「ああ・・・、ま、まさか・・・!」
呂律が回らないほどに震える薫、そう、薫の股間を目指しているのだ。
獣「こいつらにとっては緊縛墨よりも淫欲墨の方がエネルギー吸収の媒体として好みでな。さらに、」
このままではまずい、、色責めで狂わされてしまう!
そう恐れた薫は、体中を撫でるように這う筆虫の感触に耐えながら、必死に身体をもがかせる。
だが、部分的に筆虫に墨を消されたとはいえ、線を切断された部分は一つもなく、薫は緊縛墨に縛られたままだった。
ついに15匹の筆虫達は、彼女の股間に集まった。
獣「さらにこいつらは、エネルギー以上に人間の女の愛液が大好物でな。」
薫「!!? いやあっ!」
獣「特に、お前のような性感豊かな若い娘の甘い愛液はな。」
薫「いや、、いやだっっ!!」
チュウウッ、チュウウッ、チュウウッ、、
薫「ひやああぁっ!!」
とうとう股間に到達した筆虫は、強力に彼女の敏感な股間を吸い上げた。
15匹、股間周りや中心をくまなく、一斉に。
トプンッ
薫「あ、あぁ・・・」
熱く燃えたぎった股間を筆虫による強烈な15体同時責めで、とうとう薫はたまらずに逝ってしまった。
他人に、しかも敵の、こんなおぞましい生物に・・・
薫の姫としての自信や誇りはズタズタに引き裂かれてしまった。
薫「酷い、、こんなの…、え? やっ!」
何と毛筆獣は、淫欲墨を再び構え近付いてきた。
薫「(また、、私の体に塗って嬲る気なのか…!?)いやっ、、もういや! やめてお願い! きゃあっ!」
恥も誇りも捨てて必死に懇願した薫だが、淫欲墨を薫の乳房に塗り付ける毛筆獣。
避けようと思っても、緊縛されて動けない上に、未だ筆虫が少女の股間をむしゃぶり、まともに抵抗できない。
淫欲墨で乳房や乳首を丹念に塗りつけられ、スーツの赤から薄紫に染まる。
獣「まだまだ塗ってやるぞ、お前の敏感な女の急所になあ。」
薫「やっ、やめてよ! ひあぁ…」
緊縛で締め付け閉じ合わされた脇の下に淫欲墨を指し込み、塗り込んでいく。
薫「やぁっ…、くきゃんっ…ひぅ!」
さらに毛筆獣は、少女のお尻に淫欲墨を塗り付ける。
尻たぶやお尻の溝、、
薫「う、、わあ、ぁあ…!」
淫欲墨を塗られた胸と脇の下が疼く。
その疼きはすぐに強まり、ズクズクと脈打つ程だ。
毛筆獣はその様子に満足しながら、丹念にお尻に淫欲墨を塗っていく。
獣「ククク、、」
さらに、新たに筆虫を15体投入し、少女の体にぶちまけた。
新たに筆虫のおぞましい感触が全身に、、少女の体が震える。
それら筆虫は、脇の下と胸に向かい分散する。
獣「さあ終わったぞ、薫ちゃん。」
お尻の丸みをこってりと淫欲墨で塗りつけられ、ズクズクと疼いてくる。
薫「あっ、、くう…ひ、ぃあ…あぁ!」
股間を舐る筆虫の数匹が、お尻に向かい分散する。
新たに投入された筆虫も、股間やお尻に向かう。
股間に居た筆虫は、お尻まで這うには股を通るため、閉じ合わされた内腿の付け根に筆虫が潜り込む。
その動きで内腿と股間の底部を撫で擦られ、苦しみと官能をさらに煽る。
胸の膨らみ、脇の下、お尻、陰部、、
女の敏感な急所にたっぷりと淫欲墨を塗られ、その箇所を筆虫の強烈な舐り。
筆虫の強烈すぎる責め、、それが30体もいるのだ。
それらの4割は少女の股間を舐っていた。
淫欲墨だけでなく、股間から溢れる愛液に誘われたのだろう。
緊縛された14歳の少女は、対抗などできるはずもなかった。
薫「あっ、、ふあぁ…っ!」
再度絶頂し、愛液が溢れ出た。
その愛液を求め、十数体の筆虫が再度股間を嬲る。
性に関する知識がほとんどない薫にとっては、酷過ぎる性の拷問だった。
薫「ひぐっ、、うっ、、うぇええ・・・」
とうとう泣いてしまった薫。それを見て毛筆獣は、
獣「お前の負けだ。所詮、志葉の小娘はただのか弱い小娘だったな。」
その通りだった、反抗は言えない。
けど、だけど、、
薫(こんなやつに最後までいいようにされるなんて、絶対にいやだ! それに、仲間のためにも捕まるわけにはいかないんだ!)
彼女自身の気の強さ、仲間思いの優しさ健気さが、彼女を折らなかった。
こうなったら最後の手段に出ることを決意した薫。
それは、自身に残っているエネルギーを凝縮・爆発させることだ。
優秀な戦士として、彼女はそのような技も体得しているのだ。
しかし使用後はエネルギーも無くなってしまう。
それでもいいと思った。
幸い、さっきまで自分を取り囲んでいたナナシも、完全に薫を捕らえたと思っている毛筆獣の命で戻って、もういない。
毛筆獣さえ倒せば・・・薫は覚悟を決め、エネルギーを凝縮させた。だが、
薫「くっ、、ぅふうっ!」
女の急所をしつこく責める筆虫のせいでなかなか集中できない。
薫「ふ、ぁあ・・・(我慢、するんだ薫・・・こんな奴に捕まるなんて、、絶対にいやなんだ!)はああっ!!」
獣「なっ!?、うあああっ」
ドーーンッ!!!
爆発が起こり、毛筆獣はその場に倒れた。
薫は無事だった。
寄生していた筆虫も吹っ飛び、緊縛墨も淫欲墨も解けた。
筆虫にエネルギーを吸われていたので、あの強い毛筆獣を倒せるかは五分五分だったが、毛筆獣は完全に油断して、いやらしく間近で彼女の痴態を観察していたため、爆発を大きく受けたのだ。
敵幹部を倒した薫は、しばらくその場から動けなかった。
淫欲墨が消えて官能の疼きは段々収まっていき、緊縛墨も消えて体を動かせる。
しかし勝ったとはいえ、一方的に追い詰められ甚振られ続けた薫のダメージは相当なものだ。
けど、いつまでも寝てはいられない。
毛筆獣が倒された事は、外道衆にも知られてしまっているだろう。
外道衆のさらなる追手が来たら、もう逃げられないだろう。
確実に捕まってしまう、、早く逃げなくては、、
薫「起きなければ、、くっ…うぅ!」
一呼吸した薫は、フラフラな体に力を込めて何とか立ち上がる。
タイトスカートは捲られたまま、股間には愛液に濡れた大きなシミが、、
薫「やだ…」
恥じらいに頬を染め、スカートの裾を戻した。
何とも可愛らしい姿だった。
通信機を手にして操作するが、やはり通じない。
結界はまだ解けていないようだ。
森を抜けるしかない、、薫はふらつく足で歩き始める。
強盗団の追っ手も増援付きで迫っているだろう。
休む暇はない。
しかし毛筆獣との嬲られを中心とした戦闘により、彼女は生身に何の力もないスーツを着ているだけの状態だ。
スーツの攻撃力も防御力ももはや皆無で、ただ丈夫な素材という利点しかない。
筋肉弛緩剤の効果はほとんど切れたとはいえダメージもあり、彼女の今の力は格闘が一般人より優れたただけの少女だ。
大勢の強盗団に取り囲まれたら、勝ち目はないだろう。
しかもやつらは銃を所持している。
丈夫なスーツだから貫通はないだろうが、ダメージは食らう。
ましてや頭を狙われたら。
薫はとにかく歩いた。
と、その時、
強盗「居たぞー!!」「逃がすな、捕まえろー!!」
薫「はっ・・・」
とうとう強盗達に見つかってしまった。
20人近くはいる。やはり増援を呼んだのだ。
一難去ってまた一難、去ってまた一難だ。
とにかく逃げるしかない。
銃を所持しているかもしれない以上、接近は避けなければ。
ふらつく足を何とか振って走った。
しかしやはり自力の走力では男達の方が上。
しかも疲れ切った身体、みるみる追いつかれる。
仕方なく振り返り一人倒すというあの作戦で行こう。
何とか数人蹴散らし、森を駆ける。
と、とうとう森の向こうに街が見えた。
もう少し!と希望を持ったその時、その方向から7人ほど男達が飛び出してきた。
薫「なっ・・・!?」
すかさず立ち止まる薫。
強盗達は、囲い込みで薫を追い詰める作戦で、うまく逃げ道を封じたのだ。
しかし立ち止まっているわけにはいかない。
仕方なく薫は街とは別の方に走った。
とにかく男達から逃げないと。
追いつかれては振り返り倒していき、だがそれでも男達は執拗に追うのだ。
喧嘩慣れした丈夫な男達は、体力でも女の薫より上だ。
一方、戦いと責めの疲れと走りすぎで薫の体力に限界が来た。
山小屋が見え、その壁を背に、薫は足を止めた。
人数は15人ほど、リーダーもいる。
かなり蹴散らしたが、まだ多い。
薫は不安げに男達と対峙する。
しかも銃を所持しては・・・とリーダーがその思いを察してか。
リ「銃は使わねえよ。嬢ちゃんの健闘に敬意を表してな。ククク」
本当に狡猾な、、いやな笑いだ、必ず裏がある。
だが薫にはそれを読むことは出来ず、リーダーの狙い通り真っ向勝負をする。
男達が薫に襲いかかる。
薫は、男達をなるべく接近する前に倒していく。
接近して組まれたら、男達より力の弱い薫では分が悪いからだ。
男達もそれを分かっててか、執拗に接近して力勝負に持ち込もうとする。
一人一人、少しずつ倒していくが、もはやシンケンジャーとしてのエネルギーは0で、多勢に無勢。
時々男達の重いパンチやキックを小さな身体に食らう。
ダメージは確実に蓄積されていき、それでも諦めずに歯を食いしばり倒していく。
それは、戦士としての誇りが成せる事だった。
男達の数は半分に減った。
しかし薫のダメージもかなりで、ふらついたところに胸に蹴りを浴びた。
薫「ぐあっ!!」
小さい身体は吹っ飛んで山小屋の壁に激突した。
すかさずもう一発、しかし何とかかわし、倒した。
丈夫なスーツを着ていたのが幸いだった。
普通だったら嘔吐物のダメージだ。
薫が襲いかかる男に攻撃しようとしたその時、
ガチャリッ
薫「え? あっ!」
左足首に何かが嵌る音と共に、動かした左足首が引っ張られ、その場に転んでしまった。
薫「うっ、、(何、、何が・・・? こ、これは!)」
足元を見て驚いた。
左足首に手錠が嵌められており、側の山小屋の柱に繋がれていた。
足下で倒れていた男の仕業だった。
倒された男は目の前に薫が対峙しているのに気付き、薫の足を捕まえて動きを抑えようと、持っていた手錠で柱に一方を嵌め、もう一方を運良く目の前に来た薫の細い足首に嵌め込んだのだ。
それに気付かず足を動かした薫は、手錠に引っ張られ転んでしまったのだ。
エネルギー0の薫は、手錠を引きちぎることなど出来ない。
左足を完全に繋がれてしまった。
薫(は、はやく起きなければ!)
慌てて起き上がろうと上半身を起こした薫。
だがその時、
ガッ!
薫「うっ・・・!!」
ガード無しの剥き出しの後頭部に後ろからリーダーが、落ちていた棒杭で殴りつけたのだ。
気絶こそはしなかったが、薫はダメージでとうとう動けなくなってしまった。
倒れた薫にリーダーが近づき、その身体を抱き起こして、座って腕に抱いた。
リ「頭を殴ったりしてゴメンよ、お嬢ちゃん。」
そう言って頭を優しく撫で、顔を彼女の髪に埋める。
やはり気持ち悪い扱いに、薫は震える。
その時、山小屋を調べていた仲間が、
強盗「ちょっと来てください。面白いモンがありますぜ。」
リ「何だ?」
薫の足に嵌め込まれた手錠を仲間が外し、リーダーは薫を腕に抱いたまま山小屋に入った。
と、仲間が持っていた物を見て、リーダーは目を光らせ、薫は怯えた。
それは、有刺鉄線の束だった。
これで薫を縛り上げる気だということを瞬間に理解したと同時に、恐怖に震える。
薫(こ、、こんなの・・・冗談だろう・・・!?)
リ「ほう、これはいいな。」
リーダーも満足げに眺め、薫を山小屋の床に寝かせ、俯せにして後ろ手にした。
そして仲間が束をほどいた有刺鉄線を、薫を押さえたまま受け取った。
間違いない、有刺鉄線で縛り上げる気だ。
薫「や、、やめ、ろ…」
殴られたダメージで満足に口も聞けないが、それでも懸命に懇願した。
こんな物で縛られたら・・・言うまでもなく明らかである。
そんな薫にいやらしくニヤつきながら、リーダーは淡々と縛り上げていった。
薫「う・・・ぐっ・・・つうっ!」
巻き付けられたり、締め付けられたりするたびに、襲いかかる針の鋭い痛みに呻き、顔をしかめる薫。
最初に銀行で捕らえたときと全く同じ縛り方で、彼女を雁字搦めにした。
かろうじて違うのは、足首と太ももをくの字に繋げていないところだけだ。
だが拘束力は前よりも断然強い。
幸いなのが、鉄線が食い込む箇所はスーツに守られていることだ。
おかげで、生肌はほとんど鉄線が刺さることはない。
生身だったら血だらけだろう。
だがスーツの防御力は0で、鋭い痛みは感じるし、有刺鉄線はロープよりもずっと丈夫で、普通の女の子としての力しかない薫にはまず解けはしない。
どうしようもない絶望感に苛まれる薫に、強盗達はさらに意地悪くも、
リ「これだけじゃまだ心配だな。スーツの力で引きちぎれるとも限らないし。もっと縛めを増やすか、、股間にな」
さらに有刺鉄線を構えるリーダーに、薫は危機感から慌てて、
薫「(そんな、、嘘だろ!? いやっ! お股にまでこんな鉄線に締め付けられたら・・・!)ま、待て…! スーツはもう、、んんっ!? む、ぐっ・・・!」
あまりの恐怖に、敵にやめてもらうよう頼んでる最中に、いきなり後ろからふわりと手拭いが口元に添えられ、猿轡だと気付く前に一気に力強く噛まされた。
長めの手拭いは薫の口に噛ませたままそのままもう一周して、今度は首を巻いて喉を締め上げ、後頭部で繋がれた。
声だけでなく呼吸も制限する猿轡を施されてしまった。
また薫の言葉を途中で遮るような行為をされ、男達の苛めに悔しくて仕方ない薫。
リ「どうだ? 喉を締め上げれば人はほとんど声を出せないんだぜ。」
薫「ううっ!…む、ぐぅ…!」
悔しくて大声を上げようと思ったが、猿轡で喉を絞められ、息が詰まる。
これでは本当に呻き声も満足に出せない、強力な猿轡だ。
リーダーは戦慄する薫にお構いなしに、薫の後ろの腰縄に新たな有刺鉄線を施すと、薫のタイトスカートを半分捲る。
薫「んん~~!!」
股縄に意識を戻した薫は、必死にイヤイヤした。
だがリーダーは構わずにお尻を縦に割るように鉄線を運び、縛めで閉じられた付け根の太ももをこじ開ける。
薫「んぐぅ~~…!!!」
太ももを締め上げる有刺鉄線がももに刺さるような痛烈な感触に薫は痛みで悲鳴を上げた。
硬い鉄線は容赦なく柔らかい太ももにスーツ越しとはいえ刺さっていた。
リーダーは少しだけ開いた内ももの間を探り、股縄用の鉄線を取り出した。
と、もう片手の指で何かを探るように股間を擦り、
リ「ビショビショだ。どんだけ感じまくったんだよ。いやらしい娘だ。」
薫「んん~~…!!」
薫は悲痛な呻き声を上げ必死に否定する。
屈辱と痛みで涙が溢れ、しわくちゃな顔だ。
だが事実である。
毛筆獣による一方的で強烈な快楽責めにより、少女は絶頂を迎えるまでに悶えてしまったのだから。
そんな薫の股間のある箇所を探り当て、そこをトントンと叩く。
幼い薫でも知っている。
最も敏感な陰核、クリトリスだ。
リーダーはそこに鉄線を当て、その部分の鉄線に瘤を作った。
不安げに見つめる薫を横目に、何重にも巻き大きな瘤を作った。
それを彼女の股間に当てる。
薫「んっ!」
その瘤は、薫のクリトリスに見事押し当てられていた。
適度に股間を鉄線で締め、縄尻を前の腰縄に結わえ付けた。
ぎゅっと結んだときに、キュッとクリトリスに瘤が押し当てられ、薫は小さく悲鳴を出した。
忌々しい股縄、もとい有刺鉄線の緊縛が完成した。
薫「んんぅ・・・(ダメだ、、こんなの、どうしようもない・・・)」
自分の身体に施された緊縛を見て、薫はもう絶対に逃げられないことを悟り脱力した。
だってそうだ、ロープの時でさえほどけなかったのに、今度は有刺鉄線での緊縛だ。
ほどくどころか、身動きを取るだけで痛烈な刺激が全身、特に股間を責め苛むのだ。
その証拠に、軽く身を振っただけで、体中がチクチク痛み、後ろ手と腰縄に連結した股縄が鋭痛を与えた。
彼女は、時折嗚咽を漏らしながら大人しく横たわり、男達に鑑賞されていた。
あと少しで泣き出してしまいそうな弱々しい様子だった。
薫(酷すぎる・・・)
14歳の少女の想像を圧倒的に上回る濃厚な快楽責め、残酷な緊縛である。
そんな少女の様子に満足したリーダーは、彼女の頬を撫でながら
リ「もう一度外道衆に連絡して迎えに来てもらうから、それまでは大人しくここで待ってるんだよ? 痛いのはもう嫌だろう。大人しくしてれば、痛い思いをしなくて済む。じゃあね、いい子で居るんだよ。チュッ」
髪を撫でながら頬にキスをして出て行く。
薫は憤りながらも、身動きする事への恐怖から、くぐもった声を上げるだけに留めた。
何とも情けないことだと、自分を卑下した。
山小屋に一人監禁される薫。
一人で寝ていて、思い出すのはシンケンジャーの仲間達。
あまりうち解けたわけではないが、それでも気持ちがいい、優しい人たちだった。
そう、自分が捕まることで、全員が殺されてしまうかもしれない・・・薫はとうとう泣き出してしまう。
自分のせいで、みんなが・・・
…しばらくして落ち着き、薫はもう一度決意した。
脱出しよう、と。
ここは森の端の方、すぐ側に街がある。
街まで行けば、そこにいる人に助けてもらえる。
薫の瞳に力がこもる。
決意して、身体を動かす。すると、
薫「むぐうっ!!」
全身、特に股間を痛烈に押そう痛みに悲鳴を上げる。
それは少し身動きしただけでも同じだった。
薫(それでも、それでも私は、諦めるものか!)
動くたびの激痛に耐えながら、薫は小屋の扉を目指しにじり動く。
山小屋の閉ざされた扉を縛られた足で押す。
カギはないので、何度か強く圧したら開いた。
何とか痛みを堪えて外に出た。
もう外は暗くなっていた。
呼吸がすぐに苦しくなる。
厳しすぎる緊縛のせいだけではない、呼吸をも制限する猿轡のせいでもある。
喉を絞める手拭いは、確実に薫を苦しめる。
14歳の女の子に情け容赦ない残虐なまでの拘束。
特にリーダーの薫に対する異常なまでの扱い。
仲間への思いと、強盗への恐怖も相まって薫は懸命に身体をもがかせてにじり動く。
後ろを振り返る。
まだ山小屋はすぐ側だ。
森の端、街はずっと向こうに見える。
歩ければ大した距離ではないが、わずかにしか動けない、動くたびに激痛に苛まれるこの状況では、とてつもなく遠くに感じる。
痛みのあまり止まらない涙で視界がぼやけてくる。
と、目の前に蟻が見える。
蟻は、やがて薫のずっと先に行って見えなくなる。
小さな蟻よりも遅いのか、と頭がふらついてくる。
棒杭で殴られたダメージの影響もあるだろう。
薫は首をブンブンと振り、自分を奮い立たせた。
薫(しっかりするのだ、薫!)
再び芋虫のように森をにじり動いた。
スーツの上から縛られてるのが本当に幸いだ。
もし生肌だったら、、考えたくもなかった。
やがて1時間ほど経過しただろうか、街を目指してにじり動くことしか頭にない薫にはどの位経ったか分からない。
だがおかげで、森の端まで来て、街が見えた。
息が荒く呼吸困難に陥りそうになりながらも、大量の汗と疲弊する筋肉の引きつりと、全身の激痛に意識が吹っ飛びそうになりながらも、そのたび薫は自分を奮い立たせ、ここまで来たのだ。
並みの精神力ではない。
戦士としての強靱な心、さらには仲間を助けたいという優しい思いがあって出来る神業とも言える所業だ。
森から街へは、緩やかな崖を下らなければならない。
緩やかと言っても、縛られたこの身体では急すぎるくらいだ。
彼女は今度は足を前にして、足とお尻を使って崖を下って行く。
この過程でも股間への刺激は痛烈だが、薫は何度も吹っ飛びそうな意識を保ち、にじり降りていく。
やがて角度が急になり、自然に身体が滑り落ちていく。
スピードに乗って、この瞬間は気持ちよかったが、さらに速くなり、薫は怖くなって足で押さえようとしたが、その時地面に当たった足が出っ張りに引っかかり、
薫「んんっ!」
大きく体勢が崩れ、頭が下に、俯せの状態で崖を下る羽目になった。
一番身体への痛みが鋭い崖の降り方だった。
そのまま最後まで勢いよく滑り落ち、街への境であるフェンスに頭から激突した。
薫「ぐぅっ!」
痛みに薫はしばらく動けなかったが、やがて気を持ち直して、辺りを見た。
すると、バイクが近づいてきた。
それを見た薫はすぐさま助けを求めようと、声を出した。
薫「んん~! んぅー!!」
しかし猿轡を噛まされくぐもった声しか出せず、しかもバイクのエンジン音の方が大きく、運転者は全く気付かなかった。
ため息をつき、他に誰かいないかと辺りを見渡すが、もうあまり人が歩いていない時間帯でもあり、人は居なかった。
何とか助けを、そう思って辺りを見渡したとき、向こう側のフェンスに穴が開いていた。
薫(あそこから道路に出よう!)
再びにじり動き、痛みに堪えながら穴の方に向かった。
その時、人の話し声がした。
すぐにその方向に目を向けると、カップルが談笑して近づいてくる。
薫「んん~~!! んむぅー!!(お願い、気付いてくれ!)」
薫は最後の力を振り絞って、猿轡された口からくぐもった声を上げた。
すると、カップルは声に気付き、辺りを見渡したところにとうとうフェンスの向こうの縛られた少女の姿を見つけた。
女「ちょっと、やだ! 大丈夫!?」
男「こ、これは!? 大丈夫か? 待ってろ! 今、猿轡を外してやるから」
フガフガとくぐもった呻き声を出す薫の猿轡を、男が口から外した。
薫「くはっ、、はあ、、はあ・・・、ありがとうございます、、」
そう言うと薫は脱力してしまった。
女が薫を抱き留め、2人ともあどけない少女に施された容赦ない残酷な緊縛姿を見て愕然とする。
女「酷い、、こんな、まだ中学生くらいの女の子に、、有刺鉄線できつく、しかも股間にまで・・・」
男「可哀想な事を…」
男が薫をなぐさめようと、頭を撫でた時、強盗達に殴られた傷に触れてしまい、薫は激痛に呻く。
薫「いづっ!」
男「あ、ごめん!・・・なんだ?」
そっと薫の髪の毛を掬いかき分け、後頭部の傷を見つけた。
男「これは、、擦り傷じゃない、殴られた痕だ。多分棍棒のような物で…」
それを聞いた女が顔を引きつらせる。
男「猿轡も、、口だけじゃなく首も締めて、、声だけじゃなく、呼吸も制限させたんだ。酷いことを・・・」
女「そんな、、何でこんな幼い女の子が、こんな残虐な目に・・・」
男「さあな、多分この森のどこかの小屋か何かに監禁されてて、何とか逃げ出してきたんだろう。こんな酷い拘束で良く逃げ切れたモンだ、大したお嬢ちゃんだよ。」
女「可哀想に、、こんなに涙の跡が付いてて、、怖かったでしょう? もう大丈夫だからね。」
薫「はい・・・」
包むように優しく抱きしめる女の抱擁が心地よく、薫は微笑み答えた。
女「ねえ、この子どうする?」
男「そうだな、まずは・・・」
一安心した薫、やっと助かった!と安心したからか、眠くなってきた。だが、
男「当然、外道衆のアジトに連行するだろう。」
薫「・・・え?」
言葉の異常に気付くのに少し掛かった。
安心しきっていたのだ。
それに、逃げ切った、助かったと信じていた、いや信じたかった。
死ぬ思いを長時間味わい、悪い方向にもう、考えたくなかった。
呆然とした表情で薫はカップルを見上げる。
だが、カップルの顔つきが見る見る怪しく歪んでいく。
女「私らは外道衆一味。捕まえたわよ、シンケンレッド。」
薫を抱き寄せた女が薫の小さな身体をしっかりと掴んでそう言う。
薫「な、、なっ!??、、んっ、むごぅっ!」
疑念が確信に変わり、大声を上げようとした瞬間、男が素早く口内にハンカチを押し込み、咥え込ませた。
喉深くまで押し入れ、口の中に完全にハンカチを押し入れた後、首に垂れ下がった、薫がさっきまで噛まされていた手拭いをもう一度噛ませ、さらに再び強く後頭部で結び直し補強した。
薫「んぐぅっ・・・!」
これで薫は小さな呻き声しか出せなくなった。
あざとくも男はそれを証明するために、薫の痛々しい股縄をグイッと引っ張った。
薫「んふっ!」
強制的に悲鳴を出させても、ほとんど声にならない大きさだった。
男「叫んでも声は出せまい。大人しくしろ。」
強力な猿轡におののく薫に、満足げな顔のカップルだった。
それに安心したカップルは、ゆっくりと薫を言葉責めにする、一方的に。
女「どう、驚いたでしょう? 志葉薫ちゃん」
男「どうだ? 助かったと安心したすぐ後に、絶望のどん底にたたき落とされる気分は。」
薫「っ・・・!!」
薫はそっぽを向いたが、息は明らかに震え、怯えているのが分かる。
女「怯えているのね、お嬢ちゃん。可哀想にねえ、せっかく逃げてきたのに・・・フフ、まさか山小屋からの逃亡が全て仕組まれたことだとは夢にも思わないわよねえ?」
薫「!!?(何、、どういう事・・・? ま、まさかっ!)」
薫が感づいたことを察した男が、
男「そうだ。わざと山小屋に追い込むように強盗どもに命じたのさ。人数は多かったから、出来ないことはないと思ったぜ。それに、小屋に有刺鉄線の束を用意したのも、それを使用するよう奴らに命じたのも、全部我ら外道衆さ。逃げられるかどうかは五分五分だったが、小屋から脱出したら、どんなに時間が掛かっても待ってやるつもりだったさ。その方がお嬢ちゃんを絶望にたたき落とす効果が上がるからな。」
女「まあ、これは元々毛筆獣様が倒されたときのための保険だったんだけど…、あそこまで色責めにされて悶え苦しみながら、まさか毛筆獣様を倒すとは思わなかったわ。薫ちゃん、てバカみたいに健気で、本当に苛め甲斐があるのね! とっても興奮しちゃった♪」
薫は、ムキになることもできず、ただ今までの死ぬ思いが全て最初から無駄だった事を思い知り、愕然としていた。
そんな様子に女は少女を抱き寄せ頭を撫でながら、トドメとして、
女「さて、じゃあ帰りましょうか。私達外道衆のアジトに。」
それを聞いた薫は目を大きく見開いて、
薫(い、、いやだ! せっかく、死ぬ思いを何度もして、逃げれたと思ったのに・・・いやだっ!!)
最後の抵抗として、力一杯助けを求めて叫ぼうと、息を吸う。
その時、男が新たなハンカチを取り出した。
薫「んぅ~!! んむっ!?、むふっ・・・!」
くぐもった悲鳴を上げたところで、男にハンカチで口を塞がれた。
ツンと刺激臭が鼻について、クラッと目眩がする。
女「疲れたでしょう? アジトに着くまで、ゆっくりお休み…可愛いベイビーちゃん。」
耳元で優しく囁く。
薫「ぅぐ、、(これは、、眠り、薬・・・。いや、、助け…て、、みん…な…)ん・・・ぅ・・・クゥ」
抵抗空しく、薫は薬で眠らされて、捕まってしまった。
女「ウフ、、可愛い子。薫ちゃん♪」
可愛らしい薫の寝顔を見て女は、少女の猿轡を噛まされた唇にキスをした。
眠り薬を嗅がされ深く眠らされた薫は当然、起きる気配もない。
男「さあ、可憐な眠り姫をアジトに連れ去るとするか。」
女に替わり、男がたくましい腕で小さく細い薫を抱き上げる。
男「アジトまでは俺がお姫様を運んでやる。よろしくな。チュ、、」
腕の中でスヤスヤと眠り込んだ薫をマジマジと見て、美少女の猿轡を噛まされた唇に口付けした。
そして、やはり気付かず眠っている薫を連行する。
・・・
次に目覚めたとき、薫は眠らされる前の拘束でどこかの一室に監禁されていた。
さらに、丈夫そうな首輪で繋がれ、ボールギャグの様な物を口に噛まされていた。
ここはどこだろうと辺りを見渡したとき、自分とほぼ同じ格好、縛めで少し離れて寝かされていたことは、茉子の二人が居た。
「ふははははっ! 目を覚ましたようだな、志葉の小娘よ。」
女侍3人「んっ!?」
天井の扉から敵幹部が出てきた。
やはり自分は外道衆に捕まったのだと、思い知った薫。
「志葉薫ともあろうものが、無様な物だな。あっははははは!」
薫「むぐう…っ」
敵の嫌味にも何一つ言い返せない薫は、悔しげに呻く。
「情けない格好だ。だが女侍3人が緊縛・首輪・猿轡をされてもがいている姿は、欲情ものだぜ。」
女侍3人「っ…!」
いやらしいセリフに、恥辱に顔を染める美少女達。
特に年少の薫とことはの羞恥は大きかった。
「このたまらない光景を、いつも働き者の侍達にも見せてやろう。いいオカズになるぜ。パチンッ」
敵幹部が合図すると、何と監禁部屋の壁が透明化した。
女侍3人「!!? んんぅっ!!」
思わず驚き戦慄し、一気に顔が真っ赤になる美少女達。
壁の向こうには、何百人もの外道衆のナナシや幹部が、部屋を取り囲むように隙間なくいた。
奴らは、いやらしい目つきと嘲笑で、無惨に緊縛監禁された女侍たちを見ていた。
中には、女侍たちを凝視してマスターベーションしている奴もいた。
薫・ことは「んんん~っ!!」
恥辱が爆発する薫とことは。
年長の茉子でさえ我慢できず縮こまってしまう。
「くははははっ! 女侍とはいえ、中身はまだ若いウブな小娘だな。可愛らしいもんだぜ。だが、それも煽情的でいいぜえ。どんな気分だ、ええ?」
女侍3人「っ!!」
反抗しようとも、もがくだけで有刺鉄線の痛みで悶え喘ぎ、鑑賞する敵たちを喜ばせる事に…。
それは、呻き声や睨みでも同じだった。
反抗させてすらもらえないこの状況、、猿轡を噛み締めて耐えるしかなかった。
「シンケンジャー全滅のためには少人数を捕まえて人質にする事が重要だ。だから、肉体的にも精神的にもか弱い女を集中して狙えば良い。それに、シンケンジャーの女侍3人は全員美少女で評判だからなぁ。捕えてからも色々楽しめるぜ。ククク、、」
女侍3人「っ…!」
「噂通り、中々の美少女だぜお前ら。それに、緊縛姿がよく似合う。女侍3人皆捕らえて、感慨深いもんだ。たまらねえな。」
女侍3人「っ…!!」
目を瞑り耐える女侍たち。
恥辱のあまり、目からは涙が浮かんでいた。
「一番厄介な女シンケンレッドを捕縛したから、後は簡単だぜ。全員捕らえてやるぜ、お前らを人質にしてな。なあ、薫ちゃん。クックック。」
薫「っ!!、、ぅ…う、、っ」
その言葉を聞いた薫は、一気に自己嫌悪に襲われ、嗚咽が漏れる。
そんな薫の様子に二人は、薫を慰めるかのように健気にジェスチャした。
それを見て薫は、今までの容赦ないいやらしい被暴虐に加え、自分の非力さに不甲斐ない思いになり、嗚咽を漏らして泣き出してしまった。
薫(すまない、、助けるはずが、捕まってしまった・・・、みんな、すまない・・・)
さっきまでの強靱さが嘘のように、薫は弱々しく泣き続けた。
「ふははははははっ!」
天井裏の扉から、いやらしい目で女侍たちを見下ろして高笑いをする敵幹部。
周りの外道衆何百人も、惨めな緊縛姿の女侍たちをいやらしく視姦して興奮し嘲笑する。
その視線と雰囲気に、緊縛された身を縮こませて怯える美少女達。
この後、この捕えられた女侍たち…美少女ら3人はどうなるのか、他のシンケンジャーの助けはどうなるのか・・・・・・・・・
《終》