くノ一闘辱帖~野乃七海(ハリケンブルー)中編~


いつの間にか気を失っていた七海は、微かに意識を持つ。
七海「う…」
いつの間にか自分は河原にいた。
疲労の限界の上に体を打ったのか、節々が痛い。
ボーっとする頭を振り、意識を取り戻して辺りを見渡した。
もう朝方だろうか、見た事も無い河原だった。
こんな景色はあの森では見た事が無い。
一体ここはどこなのだろうか?
不安がりながら立ち上がろうと反射的に手首を動かすが、
ギュウ、、
七海「ぐ…」
やはり相変わらず手首は棘蔓に厳しく縛られており、腰の後ろで動かせなかった。
仕方なく七海は、肩と膝で何とか立ち上がる。
水面に移る自分の姿を見て、ため息をつく。
やはりドクロと「淫」が刻まれた派手な首輪を嵌められたままだった。
しかしエネルギーをほぼ吸いつくしたからか、光は消えていた。
そのためか、首の締め付けも少しだけ緩んでいた。
それでも、卑猥な光景であることには違いない。
呆然としていると、山の向こう側からたくさんの人の声が聞こえる様な。
何だろうと、縛られたまま声のする方に歩きだす。
両手を使えない状態で険しい山道はかなり厳しい。
けどそこはさすがくノ一で、慣れた足ですいすいと山道を歩く。
ダメージはかなりのものでエネルギーもほとんど吸い出されていたが、何時間か気絶していたおかげで、元気は回復していた。
とは言っても、下忍一人相手に互角に渡り合えるかどうか、という程度だ。
しかも手首を縛られていては、おそらく下忍にも敵わないだろう…。
再びため息をつく七海。
山を越えると、おかしな光景が目に入った。
何と馬に乗った武士がたくさんいて、刀を武器に戦っていたのだ。
七海「え…何あれ? 映画の撮影か何か…?」
よく分からなく困惑気味に七海は、その場に近付いて行った。
近くに寄ると、本当に馬に乗って、甲冑を纏って刀を振り回し、闘っていた。
切られた武士は血を吹き出して痛そうに倒れ、動かなくなった。
七海「へえ、よく出来てるわねえ。演技もうまいし…」
完全に撮影だと思い込んだ七海は、のんきにその現場に出て見物した。
もう勝負の優劣はほぼ決まってきていた。
そんな様子を見ていた七海だがその時、カメラやスタッフがいない事に気付く。
七海「あれ?」
すると、近くにいた武士が七海の存在に気付いた。
武士「何だあの女は!?」「敵方のくノ一だ、捕らえろーっ!」
七海「なっ、、え? まさか、これって!?」
これが撮影ではなく、本物の闘いである事に気付いた所に、タイミング悪く見つかってしまった。
勝っていた方の武士たちが七海を取り囲む。
すぐさま七海はジャンプ一番で囲い込みから抜け出した。
武士「おおっ!」「相手はくノ一だ、油断するな!」
再び追いかける武士たち。
逃げようとするが、走る先に弓を打ち込まれ怯んだ隙に、馬に乗った武士に追いつかれた。
七海は困惑して立ち尽くしていたが、再び上に逃げようと上を見た。
だが空に大きな網が投げられている事に気付いた。
網で捕らえるつもりだと気付いた七海は、横に避けて交わす。
その隙に弓を撃たれたが、それも紙一重でかわす。
七海(このままじゃ、、ヤバいわね。もうこうなったら!)
必殺の木の葉返しを使った。
武士「うわっ、何だ!?」「妖術だ!」
混乱した武士たち。
武士「慌てるな、弓を射て! 網も投げろ!」
一斉に弓と網をかけるが、そこにはもう誰もいなかった。
武士「くそっ、逃がしたか!」「何者でしょう?」「分からんが、敵方のくノ一である事には違いない。」
七海は、近くの草陰で身を潜めていた。
彼らの話も聞いている。
しかしそれ以上に混乱していた。
七海「ここは一体どこ…いえ、一体いつの時代なの?」
明らかに現代の光景ではない。
さっきの戦闘から、撮影で無い事は明らかで、リアルな戦闘だった。
さらに、、
シュルシュルル、、
七海「くっ…」
棘蔓はやはり伸びて彼女の手首をさらに厳重に締め上げた。
確かに覚羅モドキの言うとおり、全身に伸びなかったが、さらに厳しく縛り上げることには変わりない。
覚羅モドキも棘蔓も忌々しくてしょうがない。
そしてとうとう、ハリケンジャーのエネルギーほぼ全てを奪われてしまった事に気付いた七海。
これで棘蔓の成長も促す事はないし、首輪が光る事も無いから安心する一方、もう一般人の力しかない事に絶望感が漂う。
こんな状態で、どうやってたった一人でこの時代から生きて戻れるのだろうか?
もはや、仲間の助けを信じて待つ他なかった。
呆然としながら、武士たちを見る。
武士たちの御旗に見覚えがある。
歴史の勉強をしていた際に見た事がある様な気がする。
七海(思い出した! あれは、、江戸時代の! じゃあ、あたし江戸時代にタイムスリップしたの? どうして??)
その時、ジャカンジャが作ったオーラを思い出した。
あのオーラは、タイムスリップする作用を有していたのだ。
それに飲み込まれた自分は、江戸時代へと連れていかれてしまった。
七海「じゃあ、連絡は?」
通信機は何も反応が無かった。
時代を超えての通信などできるはずもない、当然だった。
混乱が絶望に変わるのも時間の問題だった。
七海「何だってあたしが、、こんな目に…」
その時、ふと目を武士たちがいる方に移した。
そこには、敗れた武士を切っている勝者の姿があった。
勝者は農村から農民をも引っ張りだし、若い女を縛り上げ、その他は残らず殺していた。
七海「な、、なんて事を…」
捕虜の女たちは多分、自分たちの慰みものにするつもりなのだろう。
正義感の強いくノ一は、それを放っておく事などできない。
連行される女たちをまず助ける事にした。
しかしその時、勝者の大将の武士が仲間に、自軍の忍者部隊に連絡して七海への追跡調査を行うように言いつけた事を、七海は聞き取る事ができなかった。

武士たちが去った後、七海は戦場に残った刀で、自分を縛り上げている棘蔓の切除の作業を行っていた。
手首を動かすたび、棘が手首を擦って痛い。
しかし、そんな事に構ってられない。
七海「早く、ほどいて、、あいつらに捕まった人たちを、助けなきゃ!」
七海は死に物狂いで動かして蔓の切除を行う。
幸い、手首はスーツに守られて傷つく事は無い。
防御力は一切無くなったが、元々丈夫なスーツゆえ、肌は守られる。
しかし痛みはリアルで、本当に力を奪われてしまった事を、改めて実感した。
今の自分は、ド派手でエロティックなシノビスーツを着ただけの一般人に変わりなかった。
一般人と言っても、訓練をしていたため、一通りの体術はできる。
しかしスピードやパワーは、もう一般と変わらない。
今までのダメージや疲労も含め、ちょっと体術が得意な女の子、という程度だ。
自分に無力感に苛まれながらも、作業を続ける。
そして、やっと蔓の一部が解けた。
七海「や、、やった!」
腰と手首を繋いでいる部分が切れたのだ。
しかし手首は未だ縛られたままだったが。
だがくノ一の七海にはこれだけでもかなり大きい。
手首はやはり何重にも棘蔓が複雑に絡まって締め付けており、これ以上はとても自力で外すのは不可能だと悟った。
ふとその時、
七海(! 人の気配…)
微かに感じる異様な気配に、思わず構える。
ザザザ…
風が木々を揺らす音がした瞬間、気配と思しきものは消えた。
七海「消えた、、気のせい? けどさっき…」
しかしやはり、何も無かった。
七海「気のせいみたいね。もう行かなきゃ!」
落ちていた小刀と刀を腰に下げ、七海は去って行った。
そこに、黒い服に身を包んだ者が現れた。
動きからしておそらく忍者、それもかなりの手練だろう。
仲間3人を引き連れて、ゆっくりひっそりと後を追う。


屋敷の敷地、先程捕まった捕虜たちは地下に幽閉されている。
その庭地に、くノ一である七海がひっそりと跳んでいた。
手首は後ろ手に縛られているが、それ以外は自由なため、気配を消しての屋敷侵入に成功した。
いや、成功したと思い込んだ。
そのまま、七海は庭地に捕虜たちがいない事を悟ると、屋敷の中に潜入しようとした。
その時、もう庭地は安全と判断した七海は、周りを警戒する事を怠ってしまった。
プスッ
七海「いつっ…!」
お尻に何かが刺さった感触に、慌てて振り返る七海。
七海「こ、これは…?」
何と、お尻の中心の溝に、小型苦無が突き刺さっていた。
おかしな形をした苦無で、取っ手が注射器のようになっていた。
何だろうと思う間もなく、新たな気配が。
ヒュッ
七海「ちいっ…!」
慌てて避けて木の枝に移った七海。
しかし、誰の気配もなかった。
確かに、この苦無を飛ばした張本人がいるはずなのに…。
七海(忍者、、それもかなりの手練だわ…とにかく、お尻の苦無を外さ、、うっ!)
プスッ
お尻の苦無に振りかえった隙を狙われ、鳩尾のお臍にピンポイントで苦無が刺さった。
やはり取っ手は注射器のような形だった。
七海「いつっ、、」
小型とはいえ苦無が体に突き刺さるのは激痛である。
だが見えない敵は容赦ない。
ヒュッ
七海「はっ」
すぐに苦無が飛んできたが、今度は七海は避けて別の枝に飛び移った。
しかし七海はおかしいと思った。
七海(このスーツの防御力はまだ残っているはず…苦無程度なら刺さるはずがないのに、しっかり刺さってる…。どうして?)
しかし彼女に刺さっている苦無は、明らかに普通の苦無とは形が違うため、何か特殊な効果があるのでは?と不気味に思う。
再び油断してしまった。
プスッ
右胸の頂点にあの苦無が突き刺さった。
七海「くあ…っ!」
女の最も弱い急所の一つ、乳首に苦無が刺さり、仰け反ってその場で痛がる。
さらに間髪入れず、
プスッ
七海「うああ…っ!」
左乳首にまでピンポイントで苦無が突き刺さった。
あまりの痛みにうずくまりたいが、これ以上足を止めては敵のいい的である。
七海「うぅ…くそっ」
ヒュッ
痛みを堪え、他の木の枝に移る。
また苦無が飛んできた。
けど、今度は紙一重で避けた。
七海「くそ、、どこにいるの…?(さっきから、いやらしい所ばかり狙ってきて!)」
恥辱に頭に血が上りそうになるのを何とか抑え、冷静になる。
そして敵の気配を捉えようと集中したところ、
チュウゥー…
七海「うっ…! な、なに…?」
後ろのお尻の肉に、ヒンヤリしたものが注入された様なおぞましい感触がした。
振り返ると、お尻に刺さった苦無の注射型の取っ手のポンプが、勝手にお尻に向かい押されているのだ。
七海「なっ…!? 何なの、これ?」
思わず困惑してしまい、隙ができた。
プスッ
七海「あっ…っ…っ!!」
今度はとうとう股間に苦無が刺さる。
あまりの激痛に、一瞬大声を出して口をパクパクさせ、力無く枝から落ちる。
ドサッ
七海「ぐっ…!!」
股間のさらに中心、陰唇にピンポイントで苦無を突き刺された。
どこまでいやらしい敵なのだろうか?
そして、何が狙いなのだろうか?
不思議に思う七海だったが、さっき股間に苦無を刺された時に短いながらも悲鳴を上げてしまい、屋敷の見張りが騒ぎ出す。
「何だ今の声は!?」
「敵に違いない! どこだ? 探せ!」
隠れようとするが、陰唇にまで苦無を刺されたダメージで、そう簡単に動けなかった。
見つかるのも時間の問題と、困惑していたその時。
ガシッ、ガシガシイッ
七海「むぐぅ…っ!」
何といきなり口を塞がれたかと思ったら、全身を抱き寄せられるかのように何かに巻き付かれ、彼女の動きを封じた。
何かと思う間もなくそのまま、凄い速さで引っ張られて茂みの影の樹上に引き上げられた。
庭の中では完全なる死角で、見張りも簡単には見つけられないだろう。
七海「んっ、、んむう…!?」
何が起こったのか、あまりにいきなりすぎて訳が分からない彼女は、状況を把握しようとして、さらに困惑した。
何と彼女は、後ろから何者かに強い力で抱き寄せられているのだ。
しかも彼女に巻き付いている手足は全部で8本あり、それぞれ足首と太ももに2本、腹と胸の上下に1本巻き付き、1本の手で口をしっかりと塞がれていた。
その体を支えているのは、蜘蛛の上の木の枝に小さく張っていた蜘蛛の巣で、そこから糸が垂れて蜘蛛の体を支えていた。
明らかに人間じゃない、、七海は怖気に襲われて恐る恐る塞がれた口を懸命に振り、後ろに視線をやる。
七海「むふう…っ!?(い、いやあっ! 何よこいつ!)」
あまりの衝撃映像に、口を塞がれていなかったら間違いなく嫌悪の悲鳴を上げていただろう、口を塞がれた顔は完全に嫌悪に引き攣っていた。
彼女を抱き締めていたのは、大蜘蛛だった。
2mは超えるであろうジョロウグモのような派手な模様をした大蜘蛛が、後ろからもの凄い力で彼女を抱き締めていた。
あまりに凄い力で、彼女の動きを封じるだけでなく、苦しみをも与えている。
七海「うっ、、む、ぐ…っ!(い、、痛い! な、何なのこいつ!?)」
蜘蛛「ククク、捕まえたぞ、くノ一。何だこの派手な恰好は? すぐに見つけたぞ。」
こいつに言われたくはないが、水色に光るこのコスチュームが派手である事は、七海も薄々不満であった。
耳元でいやらしく囁く蜘蛛に女性の本能で危機感を感じ、思いきり力を込めて抱擁を外そうとするが、、
グッ、、グイグイ、、
七海「んっ! むぅ、、ぐふっ、、ぅむ!」
しかし彼女の全身を厳しく締め上げる手足も、彼女の口を塞ぐ手も、ビクともせず、彼女の動きを抑え込み続けた。
蜘蛛「クク、イキがいい娘だ。抱いてて気持ちいいぜ。チュッ」
七海「んぅ!」
彼女の目元にキスをし、化け物特有の気持ち悪い感触を顔に感じ、嫌悪いっぱいに震え上がった。
蜘蛛「うぶよのう、、嬲り甲斐がありそうな娘だ。」
七海「っ!!(く、、くそお…っ!)」
いいように弄ばれていて、抵抗一つ文句一つできない自分が惨めでならなかった。
怒りのあまり大蜘蛛を睨むが、
蜘蛛「クク、この首輪、淫って文字をいくつも刻んであるな。ドクロまで、、いやらしい装飾だ。あどけない顔をして、とんだ変態娘だ。」
七海「…!!(違う、、違うのよ…。これは、敵に無理やり嵌めこまれて…)」
口に出して言えず、ただ呻くしかできない自分が惨めで、弱々しい表情になる。
蜘蛛「さて、そろそろだ。自分の胸の苦無を見てみな。」
七海「?(そろそろって? 何が、、っな!?)」
チュウゥ~…
不思議そうに言う通り見た七海は、さっきのお尻同様に自分の両乳首に突き刺さった苦無のポンプが勝手に押されている事に気付いた。
そして、胸の中にヒンヤリしたものが注入された感触に震え上がった。
七海(い、、いや! 何を、注入したの? どうして勝手に…?)
完全に混乱している七海に満足した大蜘蛛は、得意げに言う。
蜘蛛「これは西洋から伝わる注射という物でな。それを東洋の苦無と組み合わせて作った特別な武器だ。」
七海「!!?(やっぱり注射!? 何を注射したっていうのよ!?)」
そんな彼女の心を読み取ったかのように、答える大蜘蛛。
蜘蛛「我らの技術で、刺さった相手の体温に反応して、一定時間を超えると中の薬液が苦無の管から体内に注入されるようになっているのだ。」
七海(な、、そんな事が、、江戸時代の技術で出来るはずが…。何者なの、こいつ?)
蜘蛛「薬液の正体は、直に分かる。我らジャカンジャが作り出した特製だからな。」
七海(な…っ、ジャカンジャですって!?)
そう、この大蜘蛛はハリケンジャーの敵、ジャカンジャの祖先だったのだ。
そう言えばおぼろから、ジャカンジャが江戸時代から少しずつ地球に潜入していた、という記録もあった事を教えてもらった。
こいつがそうだったのだ。
チュゥ~…
七海「んふぅ…っ!」
混乱していると、今度は鳩尾の注射が注入される。
蜘蛛「ククク、あと一つだな。それまで仲良くしてようぜえ。」
七海「(こ、このままじゃ、まずい!)んっ、、んぅうっ~!」
次は確実に陰唇の注射まで注入される。
どんな薬液かは知らないが、急所ばかり狙われたのだ、、媚薬に決まっている。
それが陰唇の中の膣に注入されるとなると、本当に気が狂ってしまうかもしれない。
そうなる前に逃げないと!
思い切り体を振ってもがくが、やはり大蜘蛛の力強い抱擁はビクともしない。
彼女の抵抗に焦るどころか、ピチピチともがくイキの良さと感触を堪能するかのように、愛おしげに抱きしめ続けていた。
大蜘蛛のぶっとい腕が彼女の細い体に巻き付き締め上げている。
端から見ても、彼女が抗えるわけがないのは明らかだ。
蜘蛛「健気な娘だ。俺との力の差を、分からせてやるか。むんっ!」
ギリギリイッ! ミシミシッ
七海「!!!っ、ぐ…っ!」
骨がきしむ音が聞こえ、彼女の目が見開かれ、痛そうに呻いた。
この時彼女は理解した、、この大蜘蛛の拘束から自力で逃げられない事を。
ダメージで彼女は顔を垂れた。
蜘蛛「そう、大人しくしてればいいのだ。」
七海「むう…」
諦めたように、弱々しく呻く。
ヒュウゥー…
敷地で一番高い高木のてっぺん付近にいるため、風が彼女の髪を揺らす。
大蜘蛛は、感慨深げに見晴らしのいい景色を見て呟く。
蜘蛛「見よくノ一。これだけの大きな屋敷の敷地を、我々が牛耳っているのだ。今に、この国全てを頂いてみせる。」
七海「…」
現代のジャカンジャと全く同じ野望を言っており、ジャカンジャの図々しさに呆れて項垂れる。
庭では、相変わらず見張りがさっきの騒ぎでうろついていた。
本当にここは死角なんだ、、と納得した。
それと共に、この大蜘蛛がこんなところに連れ込んでどういうつもりなのか、不安に思う。
味方であるはずの見張りから自分を隠す理由なんて、無い筈なのに。
チュウゥ~…
七海「ぐっ、、ぅ…!」
膣に薬液が注入される気持ち悪い感触、、とうとう全ての注射が終わった。
何を注入されたのか、、不安でならない。
蜘蛛「ククク、、」
意味深な嫌な笑いをしながら、彼女に突き刺さった苦無を全て抜いた。
蜘蛛「さあて、次は。」
七海「?っ…ひゅう!?」
いきなり大蜘蛛は、彼女を捕まえた腕の一つを外すと、彼女の左胸を掴んだ。
薄いコスチュームの上からなので、大蜘蛛のゴツゴツと生々しい掌の感触がおぞましい。
七海「むぅっ、、ぅ…っ!」
嫌なセクハラに悲鳴を出した七海の口を、さらに強く押さえて悲鳴を止める。
すると、胸を掴んだ大蜘蛛の掌が光った。
七海「!?っ、、むぐぅ…!」
何かと思う間もなく、次は右胸を掴んだ。
やはり光る掌。
七海(やだっ…一体何のつもりなの!?)
大蜘蛛の狙いが全く読めない七海は、戸惑いながら眺める。
さらに今度は、鳩尾を掴む。
七海「ぐぅぅ…!」
膨らみの無い鳩尾の肉を掴まれ、痛みに呻く。
そして掌が光り、また次に移る。
さっきからその行動を繰り返していた。
そう言えばさっきから、苦無を刺された急所ばかり掴まれている。
次は、お尻を掴む。
やはりそうだ、、本当に何のつもりなのか?
不安は強まるばかりだ。
七海「うむぅ…!」
お尻の肉を強く掴まれ、顔を真っ赤にして震える。
耐えるしかない七海の表情を眺めながら、掌に力を集中して光を出す大蜘蛛。
さっきから苦無を刺された急所ばかり、、という事は。
蜘蛛「さあ、最後はどこにするか、聡明なくノ一なら分かっているよのお。」
厭味ったらしく囁きながら、その手でお尻からゆっくり股間を撫でまわす。
そうやって焦らしながら彼女を恐怖に陥れ、掌を広げる。
ギュウッ!
七海「ぐううっ…!」
内腿の間に指を入れ、しっかり股間を掴む大蜘蛛。
掌が光ると、七海の恐怖が増す。
蜘蛛「フフ、見てみろ。」
七海「!!?」
握られた急所を見てみて驚いた。
両胸と鳩尾と股間から、三重丸の赤い模様が浮き出てきた。
まるで的の様な模様だ。
七海(な、、何なのこれは!?)
すっかり混乱している七海。
そんな七海に大蜘蛛はサラっと言い、動く。
蜘蛛「さあ、完了だ。お疲れさん。」
そう言って、彼女を捕まえていた腕を不意に全て離した。
七海「えっ…?」
高さ20mにも達する屋敷の神木、、そこから七海は落とされたのだ。
気付いた時には、七海は重力に従い速度を上げながら地面に落ちていた。
七海「や、、きゃあああ!!」
ドスンッ!
「わっ! な、何だ!?」
「神木から落ちてきたぞ!」
「くノ一だ! きっと敵方のくノ一だ!」
「逃がすな、捕えろ!」
七海「が…っ!」
20mも高い所から落とされて、ダメージはかなりのものだった。
コスチュームを着ていて助かった。
でなかったら複雑骨折か死んでいただろう。
もしマスクを被っていない顔から落ちたらひとたまりもなかった。
幸い骨折などのけがはなかったが、打身ですぐに動けなかった。
まして後ろ手に縛られている状態では、立ち上がる事も出来ない。
そうしている間に、大勢の見張りが武器を持ち、俊敏に彼女に取り囲んで迫る。
膝と肩で起き上がり、見張りから逃げようとした七海の上から、大きな網が投げ込まれた。
七海「あっ!(し、しまった…)」
今の彼女には、それを避けるまでの俊敏さは残っていなかった。
バサアッ!
七海「いやああ!」
「よし、捕まえたぞ!」
「油断するな、しっかり網で押さえ付けるのだ!」
「武器を隠し持っていないか調べるぞ!」
地面に倒れて網で拘束された七海に群がる見張り。
何人もの見張りが、コスチュームの上から彼女の体をまさぐる。
「何だ、この派手な装束は?」
「ピチピチして光って、艶めかしいな。」
「ああ、手触りもいいなあ。」
「柔らかくて弾力もあり、いい体だな。」
武器を隠し持っていないかまさぐっていた手が、やがていやらしさを持つ愛撫へと変わっていった。
七海「う、、ああっ!(何ていやらしい。なのにっ、、何で、感じちゃうのよ…!)」
体が熱を持って疼く事に気付いた七海。
もう覚羅モドキにされた媚薬の効果は消えているはず、、やはりさっき打ち込まれた注射は媚薬だったのだ。
打ち込まれた急所を中心に疼くため、間違いない。
「感じてるぞ、このくノ一。」
「年端もいかない顔をして、いやらしい娘だ。」
「見ろよこいつの首輪、淫って文字刻んでるぜ。変態だな。」
七海「くっ!ち、違う! ああ!」
これは敵に無理やり施されたものだ、と言い訳しようとしたが。
反抗した七海の顔を、見張りの一人が地面に叩き付けた。
「捕虜は黙ってろ!」
「おい、舌を噛み切るかもしれぬ。猿轡を噛ませるのだ。」
七海「あふっ! あんぐぐ…!」
いきなり見張りが彼女の口にボロ布を詰め込む。
彼女は必死に舌で押し返そうとしたが、しつこく押し込んでくる。
「ほら大人しく咥えろ!」
やがて呼吸の苦しさから根負けし、口の中に完全に咥え込まされてしまった。
そして間髪入れず、クルクルと巻いた手拭いを彼女の口に噛ませ猿轡を施した。
七海「ぐう…」
口を塞がれてしまい、悔しげに唸る七海に、黒装束の忍者らしき男が出てきた。
忍者「フフ、苦無の媚薬がしっかり効いておるな。官能に体が疼くだろう?」
七海(こ、、こいつが苦無を投げた本人!?)
動きを見ても、そこらの見張りとは明らかに違う。
目の前にしても気配は朧。
相当鍛えこまれた忍者だろう。
「こいつ、既に縛られていますよ。」
「何だこれは? 棘の付いた蔦か?」
「面白い縛り方だな、もうこれ以上縛る必要はないんじゃないですか?」
そう見張りが忍者に言うが。
忍者「相手はくノ一だ。縄抜けの技術を習得しているから、これだけでは足りん。それにしても無様な姿だなくノ一よ。俺が仕上げの緊縛をしてやる。」
荒縄の束を取り出し、七海に迫る。
七海(!? いや、、こんな所で捕まっている暇はないのに…!)
達人級の忍者、、きっと縄抜けが全く通用しない厳しい緊縛を施すに違いない。
危機感に襲われる七海、、
周りの見張りが、さらなる緊縛のために一旦網をほどいたその時。
七海「ぐうっ!」
「うわっ! し、しまった!」
その隙に七海は、甘さに痺れる体を振り動かし、その場から逃げようと走る。
だがそのスピードは忍者のそれとは比べ物にならない程もう遅かった。
「追え! 捕まえろ!」
忍者「焦らなくてもよい。」
そう言うと忍者は、苦無を取り出す。
後ろ手で逃げながら、その様子を確認する七海。
すると忍者は、苦無の2,3本を七海に向かい乱雑に放り投げた。
「な!? そんなんで当るわけが…え!?」
見張りは驚いた。
ただ乱雑に放り投げただけのはずの苦無が、いきなり意思を持ったかのように彼女に向かい飛んでいったのだ。
ヒュン、ヒュン、、
七海「!!?」
慌てて右に大きく逃げた。
だがその時、苦無も大きく右に方向転換し、七海を追いかけてきた。
七海「!!? ぐっ!」
それに驚いて思わず足を止めてしまった七海に、苦無が刺さった。
鳩尾とお尻と右胸に、苦無が突き刺さったのだ。
痛みにうずくまった七海も、見張りも、訳が分からず唖然とする。
忍者「何を呆けておる、捕まえんか!」
ハッとして見張りは七海に迫る。
慌てて立ち上がるが、体が痺れる。
忍者「フフ、痺れ薬を塗った苦無だ。敵を生け捕りにするためにな。」
七海「っ!! くう!」
その言葉に怒る暇もなく見張りが迫り、七海は精いっぱい体を動かして逃げる。
忍者「無駄なあがきを。」
そう言って、さらに2本苦無を乱雑に飛ばした。
するとやはり苦無は意思を持つように彼女に迫る。
七海「ううっ!」
やはり避けても、苦無は追いかけてくる。
七海は避け続けるが、体の痺れと疼きのせいでどんどん紙一重になる。
その時、この苦無がさっきからずっと彼女の両胸と股間とお尻と鳩尾を狙っていると勘付いてきた。
再び苦無が迫り、紙一重で避ける。
やはり鳩尾と股間を狙っていた。
今度はお尻と左胸を狙って飛んでくる。
忍者「クク、気付いたようだな、苦無の狙いに。」
七海「ぐ…っ!(なん、て屈辱!)」
そう、この苦無は、彼女の体に刻まれた的を狙っているのだ。
さっき大蜘蛛に握られて浮かび上がった急所の的は、七海に向かって投げたものを全てその的に向かわせる効果を持っているのだ。
敵の魂胆に気付き、恥辱な七海だったが、抵抗をやめるわけにはいかない。
急所に的を刻まれているため、当ったら相当のダメージを負う。
それは、さっきで重々思い知っている。
だが、いくら力を込めても、体に力が入らない。
実は鳩尾には力を込めるツボがある事を、授業で習ったのを思い出した。
そこに媚薬を投与された事で、力を込められないようにしたのだ。
敵の罠が恨めしい。
やがて、逃げ続けて疲れ果てた七海は、とうとう苦無に刺されてしまった。
七海「うっ、、ぐう!」
股間と左胸に刺さり、とうとう倒れてしまった。
股間に突き刺されたダメージが大きく、起き上がれない。
「手間掛けさせやがって、小娘が!」
見張りに抑え込まれている七海に悠々と忍者が近づき、荒縄の束をほどくと七海に迫る。
シュル、シュルシュル、、
七海「っ!!」
忍者「ククク、、」
手首から縛られ始め、悔しげに猿轡を噛み締める七海。
そんな姿の七海に、忍者は満足げに縄をきつく掛けていく。
シュルル、ギュウッ! シュルシュル、、ギリッ、、シュルル、、グルグル、、
七海「むっ! んん、ひゅっ…ぐぅ!」
忍者「ほらあがくな!」
手慣れた手つきで彼女の華奢な体を荒縄で巻き付け、引き絞り、巻き付け、括りつけ、巻き付けていく。
首や肩口から股間にまで、厳重に縛られていく七海。
コスチューム越しに肉に荒縄が食い込んでいく。
忍者「クク、完成だ。」
そう言って、彼女の上半身を起こして横座りにさせた。
彼女に自分の緊縛を見せつけるように。
七海「!!!」
彼女は、きつい亀甲縛りをされていた。
手首の荒縄が首元の縄と乳房を締める縄と股縄全てに連結していて、身動きを取るだけで急所に刺激が襲いかかる。
ミニスカートはたくし上げられ、瘤付き股縄が彼女のパンツに完全に埋もれ、痛々しかった。
女性に対しては最悪最強の緊縛だった。
忍者「いい縄化粧だ。もがいてもいいんだぜ? 媚薬で燃え上がった急所に刺激を与えて、どうなるか…」
そう耳たぶを舐めながら耳元で囁く。
七海「っ…!!」
もはや何の抵抗も出来なくされた七海は、ただ相手を睨むしかなかった。
艶めかしいコスチュームの若い娘のくノ一が亀甲縛りと猿轡をされ、なお凛とする姿に、見張りもいやらしい顔で眺めていた。
それも七海には屈辱だった。
その時、忍者が彼女の後ろ手の荒縄の縄尻を引っ張った。
七海「んっ!!!」
媚薬で官能に感じる股間への厳しい一発に、七海は悲鳴を上げる事すら出来ずに仰け反り、為すがまま立たされる。
荒縄特有のざらついた感触が、彼女の急所、特に股間の陰部を擦り上げる感触に、目の前に星が舞う。
忍者「クク、亀甲縛りの威力は充分分かったな。では、言う通りに歩くのだ。」
分からせるためにわざわざ痛めつけられた事に憤慨する七海。
怒りが収まらず、忍者を攻撃しようと思ったが、太ももにも荒縄が掛けられているのだ。
両太ももに荒縄を巻き付けられ、太ももの間は短い縄で繋がれていた。
おかげで、歩く事は出来ても決して走る事や攻撃は出来なくされた。
何とも見事な緊縛だった。
七海は、さっきの激痛はもう御免と、言われた通りの方向に大人しく歩く。
今この状況では、逆らっても不利なだけだ。
いつか隙を見て必ず逃げ出してやる!と、闘志を内に秘めていた。
完全に捕まっているこの状況を受け入れた七海だった。
忍者は七海の耳元で歩く方向を指示し、七海は大人しく従う。
歩くたびに股間に食い込む荒縄の瘤のざらついた感触が襲い、官能と苦痛に喘ぐのを健気に耐える。
やがて、屋敷の奥の地下室に入る。
そこは牢屋だった。
しかもかなり頑丈そうな木製牢屋だ。
忍者「重要な捕虜を決して逃がさない為の牢屋だ。先程捕えた捕虜どもは、別の簡易牢屋に閉じ込めているがな。」
七海「…」
縛り上げた七海を牢屋の一つに連れていくと、鍵を外して入り口を開け、中に押し込んだ。
彼女は大人しく牢屋に入り、布団であろうボロ布に座る。
そして忍者は彼女に迫ると、残りの荒縄で彼女の両足首を厳しく縛り上げた。
忍者「念のため、しっかり足も縛っておかないとな。」
七海(く! 何て、抜け目のない男なの!)
しっかり縛り終えた忍者は、そのまま彼女を強く押してボロ布に横たわらせた。
七海「んぐっ!(くそっ、、覚えておきなさいよ!)」
そう心の中で毒付く七海を満足げに眺めながら、牢屋の入り口を閉め鍵を閉める忍者。
ガチャンッ
忍者「明日から拷問を始める。さっさと正体と目的を吐いた方がお前の身のためだ。」
七海「っ!!」
やはり、自分の事を吐かせるための拷問をする気だったのだ。
七海(話すと言ったって…、未来から来たなんて、信じてくれるわけがないわ…)
そう思っていたその時。
忍者「まあ、吐いた後も拷問を続けるがな。お前は俺の性奴隷になってもらおう。」
七海「!!!」
性奴隷…くノ一とはいえまだ18才の七海には、衝撃過ぎる一言だった。
そんな七海の表情を堪能しながら、忍者は牢屋部屋を後にした。
絶対に逃げないと!
強固にそう思った七海は、辺りを見渡した。
現代と違い、昔の牢屋や部屋の造りはチャチなもので、必ず逃げられる隙があるはずだ。
授業で習った事を思い出す七海。
そして実践しようと、体を動かす七海。だが、
七海「むっ、、んふぅ…!」
やはり亀甲縛りのせいで、少し身じろぎしただけで、全身の急所を刺激させられる。
その刺激は媚薬のせいで増幅される。
七海「(苦しい、、けど、性奴隷なんて、絶対に嫌!!)んぐぅ~っ!」
ハリケンジャーとしての根性で、体を駆け巡る官能の大波に耐えながら、体を動かす。
そして…
ヴチイッ
七海(やった!)
鉄の破片を見つけ、とうとう手首の縄の切断に成功した。
亀甲縛りは被緊縛者を苦しめるために少しの身動きだけで全身の急所を刺激するようなもののため、1本の縄で縛られていた。
よって、上半身は完全に荒縄の緊縛から解放された。
だがやはり、覚羅モドキに施された棘蔓はほどけなかった。
鉄の破片でどんなに擦っても、傷も付かなかった。
やはり後ろ手に縛られたまま、、
彼女は目眩がしたが、めげている暇はなかった。
見張りのいない今が脱出のチャンスである。
猿轡は諦めるしかない…。
今度は足首と太ももの縄の切除に掛る。

そして少し経ち、ようやく足の自由も取り戻した七海は、どうやって牢屋を脱出するかを考えた。
エネルギーが切れて体中が痺れるこの状態では、どんなに頑張ろうと木製とはいえ頑丈な牢屋は破れない。
鍵穴にヘアピンを通せば…
だが隠し持っていたヘアピンは、さっき網で捕まった時に見張りに獲られてしまっている。
髪に結んでいるヘアピンは、後ろ手に縛られては取れない。
焦りばかりが大きくなっていく七海。
もしかしたら見張りが食事を持ってくる可能性がある。
そうなったら、再び厳しく縛り上げられ、今度こそ脱出不可能になってしまう。
そうなる前に早く、、と焦りが募る。
だが七海は、そんな自分を何とか落ち着かせた。
そして思った、、本当にエネルギー0なのか?
本当はほんの少し残っていて、それを凝縮して放出すれば、牢屋から脱出ができるのでは?
これはかなり危険な賭けだ。
今まで両手を使えない状態で水流破を撃った事はないからだ。
それにもし撃てても、牢屋を破れなかったら、、破れてもその反動で動けなくなったら、、動けても襲いかかる敵に敗れたら、、
色々な不安要素が頭を駆け巡るが、掛けるしかなかった。
行動しなければ何も始まらない。
というか、もう他に助かる手段が無いのだ。
七海は気を集中させる。
だがやはり何も沸き上がってこない。
力のツボである鳩尾を薬で抑え込まれているから中々集中できない。
七海(もうダメなの…ううん、諦めちゃダメよ七海!)
再び気を集中して力を溜める七海。
最初こそダメかと思ったが、数分してようやくほんの少しだけ力が沸き上がった。
七海(やったわ! まだ残っていた! もっと溜めてやる!)
…2時間経過した。
かなりのエネルギーが作られていた。
疲労と官能と痺れによる体を酷使したため、目眩がする。
忍び用に作られたスーツなので、そういう薬に対する防御機能がある事が救いだった。
そうでなければ、とっくにのた打ち回ってるか動けなかっただろう。
七海(もう少し、、もう少しで…)
頑張っていると、扉が開く音が聞こえた。
七海「!!?」
あの忍者だった。
忍者「飯を食わせてやる、、な!? 何をしておるのだ!」
慌てて牢屋の駆け寄った忍者。
もう仕方がない。
七海「んんぅ!!」
数時間かけて体から凝縮したエネルギーを、牢屋と忍者に向けて放出した。
最後の水流破だった。
ドッゴーンッ!
忍者「ぐがああっ!」
思った以上の破壊力で、牢屋も破れ忍者も倒れた。
七海(や、やった! あっ!)
しかも今の水流破の影響で、ずっと手首を後ろ手に括り上げていた棘蔓が切断されたのだ。
やった!とさらに喜び、急いで猿轡を外そうと思ったが。
外から足音が聞こえてきた…。
「なんだ! どうした!?」
「こ、これは!?」
衝撃で気付いた屋敷の人間が、武器を持って様子を見に来たのだ。
「捕虜のくノ一はどうした!?」
「探せ! まだ屋敷内に居るはずだ!」
「必ず見付けて、生け捕りにするのだ!」
そう言って、探し出す奴らだった。
七海は、牢屋の天井裏に隠れていた。
屋敷の人間が入ってくるより一瞬早く、天井裏に跳んで隠れたのだ。
誰にも気づかれていないだろうが、牢屋部屋は、処理のためまだ何人かいた。
とりあえず、ここを離れる事にした。

…そして、倉庫の天井裏に来た。
ここにはまだ誰もいなかった。
安心した七海は体の力を抜き、腰を下ろした。
きつく縛られっぱなしだった手首がまだ痺れ、優しく揉んで感覚を取り戻そうとする。
ため息を吐こうとした所で、厳重な猿轡に息がつまり、外そうとしたが…。
シュウッ
七海「!? んっ。」
さっき牢屋の隅で拾った短刀で、それを弾く。
それは手裏剣だった。
忍者2「ちっ、外したか…」
後ろに気配が、、全然気付かなかった。
七海「ぐう…!」
後ろの忍者2から逃げる七海。
忍者2「せいぜい逃げろ。どんなに逃げようと、我らが放つ武器は、お前の女体に刻まれた的を狙い撃つ。」
七海「くっ…!(何て厄介な的なの…!)」
手裏剣をたくさん飛ばす忍者2。
やはり物陰の多い天井裏の間を縫って、彼女の急所の的に迫ってくる。
七海「ぐぅ!」
キンッ、キインッ
何とか短刀で防ぎきるが、いちいち相手にしていたらキリがない。
下に誰もいないと判断した七海は、天井裏から降りた。
すると、待ち構えていたように、手裏剣や苦無がたくさん飛んできた。
七海「むぅっ!?(な!? 待ち伏せされてた!?)」
短刀で防ぐ七海。
辺りを見渡すと、何人もの忍びが気配を消して構えていた。
忍び全盛期の江戸時代で鍛え抜かれた忍びは、純粋な忍術・体術に関しては自分では分が悪かった。
この部屋からも逃げるしかなかった。
「いたぞお!」
「捕えろ!」
刀や槍を持って七海に迫る武士。
それを体術で避ける七海。
体が官能と痺れと疲労で重いが、根性で動かし続ける。
もう捕まるわけにはいかない。
すると、後ろにいた忍びが飛び道具を飛ばす。
七海「んっ、、ぐ!」
慌てて短刀で防ぎ避ける。
忍者3「お前達、弓を打て! 刀や槍もくノ一に向かい投げろ! 今なら、全てくノ一に狙って動く様になっている!」
七海「ぐうっ…!」
大蜘蛛に施された的が恨めしい。
すると、武士達は次々に持っていた武器を七海めがけて飛ばしてきた。
投げられた武器をかわすと、やはり武器は彼女の的めがけて軌道修正してきた。
短刀と回避で当らないようにしてきたが、忍びに加え武士達の武器まで自分めがけて飛んでくる。
もの凄い数の武器に、全部当らないようにするには、弱り切った体では無理があった。
チッ、、ビシュッ、、
七海「くうっ!、、んむっ!」
大量に飛ぶ武器のいくつかが、彼女の的に掠る。
掠ると言っても、彼女の敏感な急所に的を刻みつけられてしまっているため、掠るだけでも結構ダメージがある。
しかも、忍びが投げる武器が当ると、痛みと共に痺れが走る。
きっと生け捕りにするために、刃に痺れ薬が塗ってあるのだろう。
これだけでも、どんどん体力が削られ、いずれ捕まってしまうだろう。
だが、もうエネルギーは間違いなく無くなってしまった。
どうすれば、、
チッ、、
七海「うぐっ!」
股間に武器が掠り、増々焦る七海。
七海(何かないかしら、、何か、、そうだ!)
七海は足元に大量に転がっている刀を手に取り、二刀流にした。
「何っ!?」
飛んでくる武器も大分払いやすくなり、急いで一方方向に逃げる。
立ちはだかる武士を二刀流でどかす。
チッ、、ブスッ、、ピシッ、、ブスブスッ、、
七海「むぐっ、、わぐっ!ふうっ、、ん!」
後ろから忍びが集中的に武器を飛ばし、彼女の急所に刺さる。
だが、もの凄い精神力で耐え、刀を振るって逃げた。
忍者2「ちっ、逃がしたか。小娘のくせに、中々しぶといな。」
?「安心しろ。私に任せるのだ。」
「ははっ。」
すると、見張りや武士ばかりか、忍びまでかしこまって頭を下げる。
?「イキのいい小娘は、私の子供たちに追い詰めさせよう。」


屋敷の離れの天井裏。
七海「ふうっ、、ふうっ、、ふうっ、、」
弱り切った体にエネルギーを絞り取って敵に追われまくり、、
もう七海は心身共に限界を超えていた。
呼吸があまりに苦しく、猿轡を外そうと手を上げたその時。
ツ、、
左手首に、何か細い糸のような物がくっ付いてきた。
手を動かしても、細い糸は粘着力があるのか、離れない。
七海(な、、何?)
思わず後ろに足を動かしたその時、お尻と背中に何か網の様な感触がした。
七海「んん!?」
振り返ると、大きな蜘蛛の巣が張っていて、彼女の背中にくっ付いてしまった。
七海(何よ、これは!?)
慌てて体をもがかせるが、蜘蛛の巣の糸は離れず、逆に彼女の体に絡まっていく。
逆に動きを制限されてしまう。
手首を広げた体勢で立たされ、蜘蛛の巣に引っ掛かってしまい、まるで磔にされたみたいだ。
混乱する七海がふと顔を上げると、驚いて悲鳴を上げそうになった。
七海「!!?」
ガサ、、ガサゴソ、、
何と体長30cmを超えるジョロウグモが、蜘蛛の巣を通り這ってくる。
あまりにグロテスクで気持ち悪い光景に、彼女は助けを求めたいが、ここは敵の本拠地の真っただ中で、そんな事できるはずもない。
どうやらこの蜘蛛は動きに反応するようで、彼女は竦み上がる気持ちを懸命に耐えて動きを止めた。
すると、蜘蛛は目的を失ったように巣の上をうろつく。
とりあえずホッとする。
動かなければ、襲われる事はなさそうだ。
だが、蜘蛛は磔になった彼女の傍を動き回り、気持ち悪かった。
こんな大きな蜘蛛が自然界に存在しているはずがない。
さっき自分を捕らえたあの大蜘蛛を思い出した。
七海(ま、、まさか…)
忍者2「クク、気付いたようだな。」
七海「!!?」
目の前で声が聞こえた。
良く見ると、遠くの暗闇に人影があった。
まるで気配を感じなかった。
七海(し、しまった! 動けない時に…)
すると、その忍者は苦無を構える。
ブスッ
七海「んっ!」
右胸に苦無が刺さった。
しかし蜘蛛に襲われる事を恐れ、必死に動きを我慢した。
忍者2「ククク、、」
彼女が動けないのをいい事に、忍者2はさらに苦無を繰り出す。
ブスッ、、ブスブスッ、、
七海「んむっ、、ぐぅ! んふぅ!」
鳩尾と左胸とお尻に苦無が突き刺さる。
忍者2「先程お前を捕らえ、お前が殺したあの忍びは、俺の弟だ。」
七海「!」
忍者2「報復をさせてもらうぞ。弟の形見は残り4発…」
さっきから忍者2が飛ばす苦無は、弟の形見だったのだ。
確かに、さっき忍者2が使っていたのは、手裏剣だった。
七海「んん…(ダメ、、もうやめて…)」
動かないように堪えるのはもう限界で、磔のまま項垂れる。
忍者2「だがその前に、面白いものをやろう。」
そう言い、何かビンのような形状をした木製の物を取り出した。
蓋を取ると、かなり太めのブラシが出てきた。
蓋はブラシの取っ手にもなっていた。
ブラシはヌラヌラと濡れており、ビンの中は粘液が入っているようだ。
それ持って近づいてくる忍者2を見て、竦み上がる七海。
七海「んっ! んんっ!」
磔にされたまま、イヤイヤと微かに首を振る七海。
忍者2はそんな七海の顔を間近でじっくりと眺めると、頬をゆっくり撫でる。
忍者2「スベスベで弾力性ある肌だ、、思った通りかなり若いな。17,18と言ったところか。」
七海「…っ」
顎を摘むと、猿轡を噛まされた唇を撫でる。
忍者2「体中の穴と言う穴を、出来うる限り発情させてやるよ。まずは、ここだ。」
七海「!?ん…っ」
何といきなり唇にブラシの粘液、いや媚薬を塗りだした。
大切な唇を気味の悪い粘液にまぶし込まれる感触に、気持ち悪さに震えるが、蜘蛛の襲来を恐れ、身動きする事が出来ず、黙ってされるがままでいるしかなかった。
ブラシにたっぷりと塗り込んだ粘液を全て唇に塗り込むと、ブラシをビンに入れる。
再び粘液で濡らしたブラシを、今度は耳に近付けた。
七海「んんっ!?」
忍者2「動くなよお。」
耳を塗られる事に怯む七海を、忍者2が脅す。
耳の穴に、ブラシの粘液を塗り込んだ。
七海「むっ! ん、、ぅ…ぐう!」
忍者2「どうだ? 女は官能豊かな生き物だ。こうやって皮膚の弱い穴を責めれば、あられもない声を出して喘ぐのだ。」
耳の穴だけでなく、耳周りや耳たぶまで粘液を塗り込むブラシの繊細でドロッとした感触が気持ち悪い。
蜘蛛がいなかったら、嫌悪いっぱいにもがいている所だった。
しかし動けない七海の状況を巧みに利用し、忍者2はいいように弄ぶ。
再びブラシを粘液で濡らすと、今度は乳房に塗りつける。
スーツ越しに普通の媚薬を撫でるだけなら、媚薬が肌に浸透する事は無いが、そのおぞましい感触は良く伝わってくる。
怖気の走る体を懸命に抑えながら、身動きを我慢する。
そんな七海の頑張りを弄ぶ忍者2が両方の乳房に念入りに粘液を塗り込むと、再びビンにブラシを入れる。
粘液だらけのブラシを、両乳首とその周りに塗り込んだ。
七海「ふっ…!(き、、気持ち悪い…!)」
媚薬をガードするスーツが幸いだった。
だが、生肌に塗られた唇と耳は、ジワジワとむず痒くなってきた。
七海「うう…!」
身動きの取れない七海は、発散できない疼きに苦しむ。
忍者2「クク、媚薬を塗り込まれた耳と唇が効いてきたな。どうだ、むず痒かろう?」
七海「っ!!」
そう言いながら、ねちっこく乳首にブラッシングを続ける。
胸のスーツに粘液をコーティングし終えた忍者2は、再びブラシを粘液だらけにすると、彼女の脇の下に塗り込んだ。
七海「んっ!…ぅ!」
思わずビクンと反応する所だったが、蜘蛛を恐れて必死に身動きを抑えた。
忍者2「健気な娘だ、増々嬲りたくなるぜ。」
七海「っ…!」
そう言って、両方の脇の下に粘液を塗り込み終えると、彼女の下半身に腰を落とす。
七海(!? いやっ!)
下半身を間近でマジマジと見られる視線が恥ずかしくて堪らないが、逃れる事は出来ない。
そんな彼女のミニスカートを忍者2はゆっくりと捲り上げると、青いパンツが露わになった。
忍者2「それにしても、いい手触りの素材だ。一体、何でできているんだ…?」
七海「っん…!」
彼女をからかうためでなく、純粋な疑問から彼女のパンツ越しに股間を擦る。
パンツの感触を確かめるそのタッチが、彼女の官能をくすぶる。
忍者2「フフ、びしょ濡れだ。よほど官能に苦しんだのだな。」
七海「…」
そう、江戸時代に来る前から、ずっと股間を中心に官能責めを受け続け、彼女の股間の疼きは何度も愛液として体外に流れ、パンツをびしょ濡れにしてしまった。
忍者2「よしよし、たっぷりと塗ってやろうな。」
七海「んんっ!」
イヤイヤをしても無駄だった。
忍者2は粘液いっぱいのブラシを、まず彼女の太ももの付け根に塗り付けた。
内腿にも隅々まで塗り込み、銀に輝く網タイツは粘液にコーティングされる。
再び、ブラシを粘液の瓶に入れる。
忍者2「さあ、最後の楽しみだ。」
七海「…っ」
黙りこくる七海のパンツの裾を捲ると、そこからブラシを挿し入れ、股間にブラシを塗り込んだ。
七海「むふっ、、ぅ…うぐッ、、ふう!」
ブラシの粘液を彼女に塗り終わっても終わらせず、再びビンで粘液をまぶし込むと、パンツから股間に丹念に塗り込む。
忍者2「尻には蜘蛛の巣が掛っていて、近づけないからな。その分、残りを全て股間に塗り込んでやるよ。」
そう言ってビンを七海に見せつけると、まだ半分近く粘液が残っていた。
さすがに七海は焦る。
七海(まずい…、いくら塗るだけの普通の媚薬でも、こんなに塗られたら、、網タイツ越しじゃあ、抑えられないかも…。)
忍者2は何度もビンでブラシに粘液をまぶし、彼女の股間に塗り付ける。
ネチネチとしつこく陰部を擦られて刺激され、彼女の陰核はプックリと膨らむ。
忍者2「ククク、、」
それに気付いた忍者2は、再度ブラシを粘液にまぶすと、陰核にピンポイントに塗って行った。
七海「ううっ! む、、ぐぅ…!」
磔のまま、陰核への鋭い刺激に喘ぐ七海。
これでも身動きを押さえられている耐久力が凄い。
陰核の隅々まで粘液をまぶすと、陰唇が官能に喘ぐようにヒクヒクしているのが、薄い網タイツから見える。
忍者2「クク、面白い。」
すると、ブラシを網タイツ越しに陰唇の中に押し込んだのだ。
七海「ぐうっ!」
思わず微かに体を反応させ、蜘蛛の動きにハッと身を凍らせる。
だが、蜘蛛は一瞬反応したが、途中で目的を失ったかのように巣の中で分散する。
たったこれだけの動きで反応するのだ、、これ以上の動きだと確実に襲われる。
七海は改めて動いてはいけないと自分を戒める。
だがこうしてる間も、忍者2は陰唇にブラシを押し込む。
伸縮素材の網タイツが恨めしい、ブラシは網タイツをまき込んで膣に埋まっていく。
七海「ぐ、、ふうっ…」
忍者2「クク、欲求に喘いでいるな。異物を押しこんだら、欲しそうに締め付けているぞ。」
七海「!!(もう、、もう、やめて…! これ以上は、、我慢、できない!)」
しかし体は正直で、彼女の陰唇はブラシをチュウチュウと貪る様に締め付けていた。
愛液もどんどん溢れてくる。
よほど欲求に喘いでいるのが分かる。
そんな彼女の姿に、忍者2はさらに加虐心に燃える。
今まで一か所集中責めだった忍者2は、彼女の股間の底部から陰核にかけてスーッと塗り上げる。
七海「ぐッ…!!」
非常に気持ち悪い愛撫に、再びほんの少しだけ体が動く。
忍者2「若い娘が官能を我慢するのは、体に毒だぞ。俺が正直にさせてやる。」
そう言うと、ビンを指で擦る。
すると、ビンの底から粘液でずぶ濡れになった長い毛束が出てきた。
忍者2「これは短く切った縄全体に、冬キツネの毛を何十本も編んだものだ。」
七海(それを、、どうするの?)
怯えながらその毛束を見る七海を堪能しながら、忍者2は毛束の一端を彼女の陰唇に無理やり押し込んだ。
七海「んぅぐっ!」
陰唇に無理やり押し込まれた毛束が肉壁を撫でる感触がとてもおぞましく、震えが走る七海。
よく蜘蛛に悟られぬよう動きを押さえているものだ。
忍者2も、そんな彼女のくノ一としての健気さに感心し、尚も加虐心に燃える。
忍者2「ククク、本当に嬲り甲斐のある娘が手に入った。最後の仕上げと行くか。」
そう言い、陰唇からはみ出たもう一端を引っ張ると、それを彼女のプックリと浮き出た陰核に縛り付けた。
七海「!!!?」
何かが陰核に巻き付く感触、、凄い刺激、、
七海(まさか…、いくらなんでも、、そんなひどい事まで…)
施された現実を必死に否定したい七海。
まだ18歳の七海の想像を遥かに超える残酷でいやらし過ぎる施しが、実際に為されたのだ。
それを、恐怖で麻痺しかかっている頭で徐々に理解すると同時に、怯えが大きくなる。
そんな七海に見せつけるように、パンツを捲り上げて指をさす。
恐る恐る顔を下げて見る七海。
間違いのない現実だった…
彼女の陰核は網タイツ越しに毛束が括り付けられ、そこから伸びた毛束は、全て網タイツ越しに陰唇に押し込まれていた。
しかも、媚薬たっぷり塗り込まれた毛束だ。
彼女はその光景を見て、ショックで固まってしまっていた。
そんな彼女に止めを指す様に、忍者2が新しい物を見せつける。
七海(そ、、それは、針?)
我に返った七海は、2本の針を見て驚いた。
針の取っ手は、玉が付いていた。
まるでお裁縫の針のようだ。
それを、彼女の股間に近付ける。
七海「むうぅ!?(いや! ま、まさか!)」
忍者2「クク、気付いたな。お前の陰唇に埋め込んだ毛束に蓋をするのさ。どんなにもがこうと、絶対に陰唇から抜け落ちないようにな。」
七海「んぅーっ!」
嫌がる七海の陰唇の左右の網タイツを引っ張ってくっ付けると、そのタイツ同士に左右別々から針を通し、針同士を糸で縛った。
左右から逆方向に針を通し、糸で針同士をくっつけた。
その事で、取っ手の玉と糸のせいで、左右の網タイツをくっつけたまま決して外れないようにされてしまったのだ。
七海「うふ…っ!(ひど、、酷いよ…!)」
磔の恰好のまま、蜘蛛に怯えて動けない隙に、七海に容赦ない甚振りをした忍者2。
彼は、彼女殻少し距離を取ってしゃがむと、苦無4つを手に取った。
七海「んっ、、んんん!(いややめて! こんな股間の状態でそんな物を突き刺されたら、あたし壊れちゃう!)」
必死にイヤイヤする七海に見向きもせず、4つの苦無を考え深げに見る。
忍者2「弟よ、仇は取ってやるぞ。」
そう言い、3つを投げた。
すると、3つはそれぞれ方向転換し、彼女に襲いかかる。
ブスッ、ブスブスッ、、
七海「んっ、、うぐう!」
それぞれ彼女のお尻と両胸に突き刺さり、痛みのあまり呻くが、見事な根性で動かなかった。
忍者2「さすが弟を殺したくノ一だ。だがこれは、どうかな?」
皮肉たっぷりに言い、最後の苦無を構える。
確実に股間を狙う。
分かっている七海は、恐怖に怯えるしかなかった。
そして、苦無が投げられた。
ブスッ
七海「うっ…っ…っ!!!」
今までずっと官能に喘いでいた股間、淫具を括りつけられ媚薬を大量にまぶし込まれた股間に、強烈な一発。
プシュウゥーー…!
七海「ぐううーーーっ!!」
あまりの股間の衝撃に、動いてはいけないという制限もどうしようもなく、潮を吹いてイッてしまい、その場に膝を落としてしまう。
その時、蜘蛛の巣を張っていた蜘蛛が一斉に反応し、磔にされた彼女をめがけガサガサと歩を進める。
大き過ぎる絶頂の余韻に浸っている七海に、すぐに蜘蛛たちは襲いかかる。
十数の大きな蜘蛛は彼女の体中を這い回り、おぞまし過ぎる感触に、吐き気を催しそうだった。
その蜘蛛たちは、彼女の体に足でしがみ付くと、尻尾から針を突き出し、、
ブスッ、、ブスブスブスッ、ブスブスッ、ブスッ、、
七海「んむぐう~っ!!」
彼女の体中に針が突き刺さる激痛に、大きく呻く七海だった。
逃げようとも、絶頂の余韻でまだ体に力が入らない。
まさか毒では?と不安に思う七海だったが。
忍者2「安心しろ、毒だが強力ではない。せいぜい数時間、体を痺れさせる程度だ。」
七海(なっ!? ちっとも安心できないわよ!)
そう心の中で毒付き痛がる七海に、忍者2はさらに話す。
忍者2「そいつらは、毒針で獲物の動きを封じ、新たな強力な糸で、獲物に襲い掛かる…」
七海(なっ、、何ですって!?)
良く見ると蜘蛛たちは、彼女の体から離れて四方八方に散り、糸を彼女の体に向かい噴出した。
ピューッ、、ピュピューッ、、
七海「ぐッ…!」
何とか七海は、磔にされた体でまだ自由な足を振り、避ける。だが、
七海「ぎッ…!!!!」
足を動かした途端、陰核と陰唇の肉壁が擦られ締め付けられる感触に、ヘナヘナと力が抜ける。
陰核と陰唇を捕らえた毛束と固定針が、網タイツ越しに施されているため、足の動きにより引き攣り、その引きつりが直接彼女の股間を刺激するのだ。
陰核を締め上げられる感触だけでなく、毛束の無数の毛で陰核と陰唇と中の肉壁がなぞり上げられる刺激が、一気に彼女に襲い掛かり、身動き一つ取れなくなった。
忍者2「クク、その窮屈な装束にはちょうどいい淫具だろう。」
七海「んん~っ!」
屈辱のあまり呻き声を上げる七海。
そうしている間に、蜘蛛は新たな糸を吐きだし、彼女に巻き付ける。
シュルシュル、、キュッ、キュルキュル、、
糸は生ある物の様に彼女の上半身に複雑に巻き付いていく。
七海(やっ! ちょ、、とっ、いや!)
どんどん窮屈になっていく自分の上半身に、七海は戸惑い焦るが、動けない…。
さらに、足首や太ももにまで、糸が巻き付いてきた。
七海(まずい! これじゃ、逃げられなくなる…! けど、もう身動きが…。)
さっきの絶頂の余韻は消えたが、代わりに蜘蛛の毒針のせいで、体に力が入らない。
忍者2「この蜘蛛たちは利口でな。どうすれば獲物が一番動けないか、苦しむかを良く熟知し、糸を操作している。ほら、見てみろそこを…」
彼女の股間に指をさす忍者2。
七海(!? いやっ、何するの!)
何と股間に絡みついた糸は、彼女のミニスカートを捲り上げたのだ。
おそらく股縄を施すつもりだろう。
だが抵抗しようとも遅く、既に手首は腰にくっ付いて後ろ手に縛り上げられてしまっていた。
グルルッ、、ギュウ!
数本の糸が、パンツ越しに、パンツの中に潜り込み、それぞれ股縄を施した。
それも、彼女の股間の毛束を決して邪魔しないような締めつけ方だ。
忍者2「何と頭のいい蜘蛛どもだ…。」
さすがの忍者2も恐れ入った。
尚も、蜘蛛たちによる緊縛は続く。
シュルシュルル、、キュルキュル、、キュッ、シュルルル、、キュキュウッ、、
そしてついに、、
ドサッ
七海「ぐう…」
無様に縛り上げられて動けなくなった七海が、その場に力無く転がる。
たこ糸よりも細い蜘蛛の糸が、彼女の体に何重にも厳しく複雑に巻き付き締め付けており、首筋から足首まで、正に雁字搦めに縛り上げられてしまった。
忍者2「どうだ? 亀甲縛りよりも身動きが取れず官能に苦しませる縛り方だ。我々は超亀甲縛りと呼んでいる。」
七海「ぐッ…!」
その名の通り、亀甲縛りを遥かに超える緊縛で、彼女は本当に身動き一つ取れなくなった。
忍者2「さて、牢屋に帰ろう。よっと」
雁字搦めに縛り上げた七海をヒョイと肩に担ぎあげ、牢屋へと連行していく。
七海は今までの死ぬ気の抵抗を思い出し、それらが全て無に帰した事を絶望の表情で悔やみ、力無く項垂れる。
そのまま忍者2に闇へと運ばれていった。


蜘蛛の糸により亀甲縛り以上の厳しい拘束を受けた七海は、忍者2により再び牢屋に閉じ込められた。
散々屋敷中の人間を手こずらせたくノ一の哀れな姿を一目見ようと、屋敷中の人間が見物に来る。
それを、彼女は身動き一つ取れず、猿轡のせいで文句一つ言えない状況のまま、一方的に見られ罵られる。
「愚かなくノ一だ、我々に敵うと思ってたのか?」
「所詮小娘さ。それも、あそこまでギッチギチに縛られちゃ、お終いだな」
「哀れな姿だぜ。しかもおい、下着びしょ濡れだぜ?」
「感じてんだろ? 何しろ、淫の首輪を装飾してるくらいだからな。」
「違いない、あははははは!!」
「はははははっ!!」
びしょ濡れのパンツを隠す事も、言い訳する事も出来ない彼女の瞳から、悔しさの涙が浮かぶ。

夜になり、見物人はいなくなったが、念のため見張りが常に2人ついていた。
これで確実に逃げられない。
拷問は明日の陽が昇ってかららしい。
もう疲れた、、と諦めて眠りに就こうと思っていた時。
「ぐおっ…!」
「な、何だお前、うぐッ…!」
見張りの呻き声に、目を開けた七海。
何と、そこにはウエンディーヌが立っていた。
七海「!!!?」
江戸時代に合うはずが無いと思っていたウエンディーヌが目の前に現れ、驚きに目を見開く七海だった。
ウ「フフ、やはり大した事無いわねえ、ハリケンブルー。こんなただの人間に無様に捕まるなんてさ。」
七海「っ…!!」
反抗したいが、声を出せない為、睨むしかなかった。
そんな七海が閉じ込められている牢屋を、膨大なエネルギーで容易く捻じ曲げて、中に入るウエンディーヌ。
ウ「あら? そんな目をしていいの? 絶体絶命のお前を助けてくれる、救世主に向かって…。」
七海(え!? ど、どういう事?)
その言葉に驚いた七海だったが、そう言えば自分を見張る見張りを静かに倒し、牢屋も静かに開けてくれた。
今も外にはバレていない。もしかして…
七海(ううん! そんな筈ないわ! ジャカンジャなのよ! きっと、あたしをここから連れ出して、そのままジャカンジャのアジトに連れ去る気なのよ!)
そう確信した七海に、ウエンディーヌも当然分かっている。
だがウエンディーヌは、隠すそぶりも見せずに、彼女にその考えを説明した。
七海「!!」
あまりに正直だったため、あっけにとられた彼女だったが、そんな彼女の頬を包む様に撫でるウエンディーヌは、彼女の耳元で囁く。
ウ「どっちがいい? このまま訳の分からない江戸時代で殺されるのと。私とこの時代から逃げて、現代に戻ってからジャカンジャに連行されるのと。」
七海「っ…!!」
嫌な選択肢を突き付けられた。
正直、どっちも嫌だったが、どっちかを選ばなければいけない、究極の選択肢だった。
冷静になって考えると、ここにずっといれば、確実に殺される。
自分の哀れな姿を見て、そう確信せざるを得ない。
しかしせめて現代に戻れば…
自分は動けないまでも、仲間が助けに来てくれるかもしれない。
自分がいなくなってから随分経つ。
きっとアンテナを最大限伸ばして自分を探しているはずだ。
だったら、現代に戻る際に探し出してくれる可能性は、結構高いかもしれない。
希望を取り戻した七海は、悪魔の囁きに耳を傾けた。
そしてウエンディーヌに向け、コクリと頷いた。
ウ「分かったようね。聡明なお嬢ちゃんで助かったわあ♪」
そう言って、彼女を肩に担ぎあげた。
ウ「フフ、さて、行くわよ。」
七海のコスパンのお尻を撫でつけながら言う。
七海「っ!!」
気持ち悪くてしょうがないが、今は我慢して連行されるしか無かった。
ウエンディーヌとは何度か戦い、実力は良く知っている。
ハリケンブルーよりはかなり上だ。
よって、この屋敷の脱出に関しては何も心配しなくていいだろう。
敵を信頼するしかないこの状況に惨めだが、耐える七海。
だが出発したウエンディーヌは意外にも、
ウ「さあて、いっくわよー!!」
と盛大に声を上げて、地下室の扉を乱暴に蹴り壊した。
七海「んんっ!?(ち、ちょっと!?)」
大きな音が屋敷に響き、屋敷中の人間が気付いた。
「捕虜が逃げたぞー!」
「何だあの女は!?」
「くノ一の仲間だ、捕えろ!」
武士も忍びも目の色を変えて襲いかかってきた。
困惑している七海とは別に、ウエンディーヌは余裕しゃくしゃくにひとっ飛びで屋根に逃げた。
忍者3「弓を射てー! 武器を投げるんだ!」
そう言って一斉に武器を投げてきた。
ウエンディーヌは、剣を素早く振り、襲いかかる武器を叩き落とす。
しかし飛んでくる武器の数は半端ではなく、全ては振り落とせない。
それでもウエンディーヌは全く焦らない。
その理由を、七海は肌で理解した。
振り払えなかったその武器はウエンディーヌではなく、的を刻まれた七海に命中する。
ブスッ、、プス、、ビシイッ
七海「うっ、、ぐ! ふくっ、、むっ!」
ウエンディーヌの魂胆が良く分かった。
わざわざ敵に見つからせて七海を盾にして、七海を痛めつけようとしているのだ。
あまりに理不尽な展開に怒りいっぱいだが、飛んでくる武器は、七海のお尻を中心に、鳩尾と胸に命中する。
股間だけは、ウエンディーヌの体に隠れていて当らないのが幸いだった。
媚薬を大量に塗り込まれ、淫具まで付けられた股間を飛び道具で痛めつけられたら、痛いなんて物じゃないだろう。
それを考えると、ゾクッとする。
そんな七海を盾にしながら、ウエンディーヌはゲームを愉しむ様に屋敷をゆっくりと駆け巡っていった。
ウ「ホホホッ! 愉しいわあ♪ ねえ、七海ちゃん!?」
七海「ぐうぅーっ!(冗談じゃないわよ! 早くここから立ち去ってよ!)」
急所を痛めつけられる行為に、七海はくぐもった声で叫ぶが、ウエンディーヌは構わずゲームを続ける。
結局、30分近く屋敷内をうろつき、飽きたように屋敷から余裕で出ていった。

ザワザワ、、
夜の森の中、フクロウが鳴くだけの静寂な中を、ウエンディーヌが木々を駆け巡って行った。
肩には、雁字搦めに縛り上げられて猿轡まで噛まされた七海がいた。
ウ「ふうっ、、ちょっと休憩しましょうか。」
そう言って太い枝に止まって七海を下ろし、横座りさせた。
ウ「フフ、大分痛めつけられたのねえ。」
七海「キッ!(半分は、あなたのせいじゃない!)」
猿轡をギリッと噛みしめながら睨みつける七海だが、ウエンディーヌは可愛くてしょうがないという風に頭を撫で、
ウ「ウフフ、何か言いたげね。喋らせてあげる。」
そう言って、彼女の猿轡の手拭いを外し、口に詰め込まれたボロ布を、優しく外してあげた。
七海「くはあっ! はあ、、」
久しぶりに苦しかった猿轡から解放され、口から大きくため息を吐いた。
呼吸を吐き下に俯く七海の顎を、ウエンディーヌが摘み上げると、
ウ「このままここに放置して、屋敷に知らせてあげましょうか?」
七海「なっ…」
そう言われると、七海は口から出かかった文句を飲み込まざるを得なかった。
ウ「何か、文句ある?」
七海「…。」
黙ったまま、首を横に振った。
その頬を、ウエンディーヌが軽く叩く。
七海「えっ? っく!」
驚く七海の顎を再び掴むと、再度囁く。
ウ「返事なさい。自分の立場が分かってるの?」
七海「っ…文句、ないです。」
静かに答えた七海に、ウエンディーヌはにっこりと微笑んで顎を離した。
ウ「良く出来ましたあ! いい子ねえ、七海ちゃん。ご褒美に、プレゼントを上げるわ。」
頭をいい子いい子しながら、何かを取り出す。
屈辱に唇を噛み締める七海だが、ウエンディーヌが取り出したものを見て、表情が変わる。
七海「なっ…そ、それは…!」
ウ「フフフ。そう、ゴム猿轡よ。江戸時代に飛ばされて寂しがってる七海ちゃんに、現代のギャグを噛ませて、現代に帰る事を噛み締めて安心させてあげたいのよ。フフ、噛み締めてね。」
七海は絶句した。
何て勝手な事を言うのだろう。
そもそも自分を江戸時代に飛ばしたのはジャカンジャで、まともに戦えないよう弱らせたのもジャカンジャで、今までの地獄のような苦しみは全てがジャカンジャが原因と言っても過言ではない。
しかしウエンディーヌは相変わらずマイペースで、戸惑う七海の口にさっき詰め込まれていたボロ布を構える。
ウ「さ、お口を開けてぇ♪」
七海「っ…!」
ルンルン気分で恐ろしい事を平気で言うウエンディーヌ。
当然七海は、口を閉じる。
そんな七海の唇に容赦なくボロ布を押しつけるが、七海は嫌で絶対に開けない。
するとウエンディーヌは表情を変えずに、七海の顔に迫る。
ウ「逆らうの?」
七海「っ…」
ウ「言う事聞かないと、放置して屋敷の人呼んじゃおっかなあ…」
七海「…」
もはや七海に抵抗の選択肢は残されていない。
大人しく顎の力を抜いて、口を開ける。
七海「あがっ…ぐ、ふぐう…!」
容赦なく七海の口の奥深くにボロ布を押し込んだ。
そしてウエンディーヌは、意外な事にすぐに猿轡を施さず、七海の髪留めを外した。
ウ「こんな地味な髪留めなんて、忍者学校ってお固いのねえ。お年頃の可愛い七海ちゃんにはもったいないわあ。」
七海「…?」
ウ「あたしがいい物を上げるわ、ほら。」
それは、ピンク色の鮮やかな花柄の髪留めだった。
正直、七海は可愛いと思った。
ウ「可愛いでしょう? この時代の商店で買ったものよ、ありがたく受け取りなさい。」
そう言って、七海の肩まで伸びた髪の毛を全部かき上げると、後頭部に全部まとめ、髪留めで固定した。
ポニーテールの様な髪型だ。
一体どういうつもりか、良く分からず戸惑っている七海に、ウエンディーヌが耳元で囁く。
ウ「これでやっと猿轡を装着できるわ。」
七海「!!? うっ!」
言うと共に、七海の歯にゴム棒を噛ませると、両サイドのロープを後ろに引っ張る。
すると、ゴムは曲がり、さらに彼女の歯にきつく噛ませる。
七海「ぐうぉっ!」
現代式の強力な猿轡だった。
しっかり七海に噛ませた事を確認したウエンディーヌは、後頭部でしっかりとロープを括り付けた。
ウ「さあ、完成よ。」
七海「うぅ~っ!」
悔しさのあまり唸る七海だが、その後ウエンディーヌが追い打ちの一言を掛ける。
ウ「フフ、これでもう髪を下ろしても大丈夫ね。猿轡のロープに髪の毛が引っかかっちゃ、せっかくのきれいな髪が台無しだもんね。」
七海「っ!!」
そう言って、七海の髪を下ろし、指で丁寧に梳かした。
そう、単に猿轡で髪の毛が引っかかる姿をウエンディーヌの趣味的に嫌だった、、それだけだったのだ。
呆然としている七海に、ウエンディーヌは余裕で声を掛ける。
ウ「あら、残念がらなくても大丈夫よう。この髪留めはあげるから。可愛い七海ちゃんにピッタリだもんねえ。」
七海「ううー!(いらないわよ、こんなの!)」
そう言って顔を振って抵抗する七海だったが。
七海「んひゅうっ!」
足を動かした瞬間、毛束が彼女の陰部をなぞり上げて締め付け、呻いて動きを止める。
足を動かしたくらいで、、とんでもない淫具を施された事を思い知った七海だった。
ウ「昔の忍者って厳しい責めを考えるのねえ。可哀想な七海ちゃん。フフ、それにしてもきれいな髪だわあ。」
これもそもそもはジャカンジャが原因なのに…
七海は他人事のように悠々と自分の髪をいじるウエンディーヌにムカつき、頭を振って抵抗する。
七海「んぅうーーっ!!」
だがその瞬間、ウエンディーヌは顔色を変え、
ウ「抵抗しないの。」
七海「!!」
今までおちゃらけていたウエンディーヌの声色が低くなり、威圧的で七海を怖じ気させる。
これは明らかな脅迫である、、七海は危険を感じ、言うとおり大人しくする。
ウ「はい、いい子ねえ。ちゃんときれいに留めてあげるから、待っててね♪」
すると、ウエンディーヌは笑顔に戻り、満足げに髪の毛に髪留めをする。
さっきからウエンディーヌの激しい二面性が恐ろしく、七海は震える。
そんな七海の髪をきれいに髪留めでセットしたウエンディーヌは、足首の蜘蛛の糸を切断した。
ウ「すっごい丈夫な糸よ、これは。エネルギーの無いか弱い女の子じゃ、絶対にほどけない。太ももは、こうしてあげる。」
太ももを縛り上げる糸を何やらいじる。
すると、彼女の太ももを締め上げる糸は、彼女の太ももをぴったりと閉じさせる事はせず、太もも同士を短い糸で繋ぐように縛っていた。
これでは、歩いたり走ったりはでげても、足を上げてキックはできない。
さっきの忍者2と同様の縛りを施されてしまった。
果たして、偶然だろうか?
さらに太もも同士を繋ぐ細い糸は多数で、しかもお互い絡み合っており、引っ張ってもとても切れそうになかった。
何とも緻密な緊縛をするのだろうと、ウエンディーヌを憎らしげに見る。
ウ「さあ、休憩はこれでお終い。向こうに戻る入り口まで、1時間は走るから、頑張りましょうね♪」
そう言うと七海を立たせ、木の実を一つ取り、下に落とした。
七海「!!」
ボトッ
すると、下で散策していた武士に見つかった。
「いたぞーっ!」
「あんな所に居やがった!」
「逃がすな、捕まえろー!」
そう言って、弓を射る。
だがウエンディーヌは、盾のように自分の前に七海を立たせたまま動かない。
矢が七海の急所の的に迫る。
七海「んん!! んっ、、」
ウ「ほら、ついてらっしゃい!」
矢が当る寸前、ウエンディーヌは七海の腰を抱いて隣の枝に移った。
それから腰を解放し、自分で跳ばせた。
矢は容赦なく自分の急所に向かい飛んできて、七海は股間の刺激に耐えながらぎこちなく跳ぶ。
こんな動きでは矢に捕捉されてしまうが、ウエンディーヌが剣で防御をしているので、当らずに済んだ。
七海「うっ、、くふぅ…!」
陰核を毛束で締め上げられ撫でられ、陰唇を撫で擦られ、肉壁をなぞり上げられ、、
生々しいかつ強烈なおぞましい感触に、七海は腰を震わせてあがく。
ウ「さあ、行くのよ早く! 捕まりたいの!?」
等と勝手な事を言い、七海を走るよう急かす。
そうして、七海を苦しめているのだ。

しばらくして、武士達は七海達を見失ったようだ。
「くそっ、、どこにいきやがった!」
「まだ近くに居るはずだ、探せ!」
その木の上、、
シュッ、シュッ、、
二人の人影が枝から枝に飛び移っている。
先頭を跳ぶのはぎこちなく走る七海で、七海の腰にロープを巻き付けその縄尻を握るウエンディーヌがすぐ後ろを寄り添う様にくっ付いて跳んでいた。
縄尻を引っ張られ、七海は止まらせられた。
七海「ぐ…!」
ウ「ここで少し休みましょう。疲れたでしょう?」
七海「む、、ぅふ!」
太い木の枝で七海を立ち止まらせ、その体を後ろからいやらしく手を這わせて抱擁するウエンディーヌ。
そのまま七海に膝カックンし、その場に正座させた。
七海「っ…!」
ウ「そう、捕虜は正座して待つのが礼儀よ。くノ一の七海ちゃん。」
七海「むぅ…!」
後ろから抱きよせて耳元で甘く息を吐いて囁くウエンディーヌ。
股間の淫具のせいですぐにバテて、何度か休憩をする。
そうでないと、七海自身が動けなくなってしまうからだ。
そうなると、七海自身への拷問の意味がない。
ウエンディーヌは、恐ろしい程緻密に七海の体力を見極め、彼女の耐えられるか耐えられないか限界ギリギリまで動かして苦しませていた。
ほんの少しの休憩の後、ウエンディーヌが耳たぶを口に含みながら囁く。
七海「ふっ…!!」
ウ「さあ、行くわよ、七海ちゃん。」
そのまま耳を甘噛みしたまま、七海を立たせる。
七海は、全身を震わせながら、ぎこちなく立ち上がる。
だがその時、
ヒュン、、ブスッ
七海「ぐうっ!」
ウ「おやあ?」
七海のお尻に、苦無が突き刺さっていた。
ウエンディーヌが余裕で見渡すと、忍者2が傍の枝に居た。
お尻の痛みに呻く七海に構わず、余裕綽々とウエンディーヌが話しかける。
ウ「あら、まだいたの? こりない忍者ねえ。」
忍者2「ふっ、、お前らは生きて返さんぞ。周りを見ろ。」
すると、七海を抱き寄せるウエンディーヌの周りに、十数人もの忍者が出てきた。
ウ「おやおや。」
忍者3「例え武士からは逃げられても、我ら忍びからは逃げられん。」
忍者2「ククク、これほど大勢の忍者に囲まれては逃げられまい? 大人しく縄に付け。」
ウ「そうねえ、じゃあ撃ってみたら?」
忍者2「小癪な女め、後悔するがいい。撃て!」
すると、周りにいた忍者が一斉に、彼女達に向かい苦無を発射した。
恐怖に慄く七海。
すると何と、そんな七海から手を離したウエンディーヌは、一人で上に逃げた。
ブスブスブスッ、、
七海「んっ…っ…っ!」
的となった急所中に苦無が刺さり、その場に力無く倒れる七海。
そんな七海を盾にして跳んで避けたウエンディーヌは、剣の気を使い、その場にいた忍者全員を瞬殺した。
後は、木の下に落ちて悶え苦しんでいる七海だけが生きていた。
七海「うっ、、ぐ…!」
ウ「お待たせー♪ ふう、うざったい連中だったわ。」
苦痛に倒れている七海に近付き、ウエンディーヌは悪びれる様子もなく、七海の急所中に刺さった苦無を抜き取ると、何事も無かったかのように立たせた。
ウ「さて、行きましょうか。ほら、行きなさい。」
七海「っ!!」
さすがに頭に来た七海が振り返って睨みつけようとした時、
ウ「行きなさいってば。」
七海「!!」
またも威圧的な表情と声に変わるウエンディーヌに、七海は目線を落として怯んでしまう。
七海「…」
逆らえない事を悟った七海は、ダメージでさらにぎこちない動きで、木に跳ぶ。
どんなにダメージを負って動きが鈍くなっても、ウエンディーヌは七海に自分の足で走らせた。
そうやって、七海を股間の激痛と官能で苦しめているのだ。
それから、ウエンディーヌは再び七海の縄尻を掴んで従わせ、木から木へ飛び移っていく。
自分は捕虜なのに、、敵に連行されているのに、、周りには敵しか居ないので助けを求められない。
誰かに見つかる事は自分の死を意味する。
七海は何とも複雑な屈辱を感じながら、苦しみぬいてウエンディーヌに従われるまま跳んでいく。

森の奥深くを進む二人、、
そしてとうとう、あのオーラが見えた。
おそらく一般の人間には見えないし、触れる事も出来ないのだろう。
見えていたら今頃大パニックだ。
もう息も絶え絶えになり、ウエンディーヌの胸の中で弱って立っている七海の姿に、ウエンディーヌは心底うれしそうだった。
ウ「フフ、お疲れ様。どう、やっと現代に帰れる感想は。嬉しいでしょ?」
七海「…」
何も言わず黙っていると、
ウ「答えなさいよ。」
七海「!!」
コク、、コクコク、、
また威圧的な雰囲気になり、怯んだ七海はぎこちなく頷いた。
ウ「そうっ、喜んでもらえて嬉しいわあ! さて、帰りましょう!」
七海「うふっ!?」
そう言って、七海を従えてオーラの中に進んでいった。


《続》