(注)ダイレンジャーは1992年が舞台ですが、この物語は一応現代を舞台にしています。ですので1992年当時ほとんど無かった携帯電話やパソコンが出てきます。予めご了承ください。
蜘蛛の巣に掛かった蝶~追跡、電車へ
ある良く晴れた月曜日の夕方。
季節は春から夏へ入りかける、暖かい日だ。
今日の学校の後、友人と街で買い物をして分かれた帰りの駅だった。
ある男が偶然リンの目の前を通っていった。
もしかしたら…よく見えなかったリンは確証を持つために男の後を追った。
顔を良く見た、間違いない!今街を騒がせているゴーマ族の仲間だ。
すると、男はリンがいつもは利用しない路線の電車に乗ろうとしていた。
その男は見た目は人間である。
しかし、本性はゴーマ族の一人なのだ。
仲間にはまだ知らせてない。
知らせようと思ったところで敵は急に電車に乗ってしまい、仕方なくリンも同車両の少し離れたところに乗った。
電車の中は満員であり、この中で会話は迷惑だと思い、電車から降りてから知らせることにした。
この電車は首都圏でも有数の、満員状態が長時間継続する路線で、痴漢が起こることでも有名だった。
無論リンもそのことを知らなかったわけではない。
薄手のノースリーブのピンクのシャツに白の膝上丈のミニスカートで、長いストレートの黒髪にピンクの髪留めをしている整った顔つきの18歳のリンは充分魅力的で、当然痴漢に狙われる可能性もある。
しかし、ゴーマ族の仲間を発見したことへの意識の方が大きく、さらに気力・武術を持った自分がそんな奴らに負けるはずがない、と侮っていた。
リンは2つのミスを犯した。
1つはたった一人で痴漢で有名な満員電車に乗ってしまったこと。
もう1つは、それを仲間に知らせなかったことだ。。
そのリンの侮りがその後の、もはや取り返しのつかない地獄のような悲劇へと自分を招いていく。
~電車内~
リン「ん…(きつい…)」
乗ってみると電車内の満員状態は想像以上で、ほとんど身動きができない状態だった。
しかも電車内の人は近くの男子校の学生や仕事帰りのサラリーマンと大柄な男ばかりで、小柄なリンをさらに窮屈な思いにした。
リン(きつい、、降りたいな、、けどゴーマ族がそこに居るから、我慢しなきゃ…)
と、そこに…
リン「…」
リンのお尻に何かが触れる、そんな感じがした。
感触からして間違いなく人の手であり、周りは男しか居ない、痴漢だろうか…。
しかし、すぐに離れた、偶然か。
そう思った矢先、また触れてきた。
リンはピクッと反応し、動揺しないように振舞ったが、目は明らかに動揺しているように動いていた。
痴漢は今度はすぐに離さずに、おそらく手の甲を、リンの丸みを帯びたお尻の上部に置くように触れた。
リン(やだ…痴漢、、なの?)
リンのお尻に触れる手の主は、そのまま全く動かず、ただじいっとリンのお尻に手を置いていた。
その行為は、単に尻を揉まれるよりも不気味だった。
さらにその事は、かえってリンの恐怖心を煽った。
そして、痴漢の手の甲が動き、尻の割れ目に沿うように優しく這っていった。
リンは何とか平静を装うとしたが、かすかな体の動きが男が触れるお尻から伝わり、痴漢は軽く鼻で笑った。
その声がリンにも聞こえた、いや、痴漢は聞こえるようにしたのだろう。
その事と痴漢行為からリンは恥辱を感じ、いよいよ痴漢を払いのけることにした。
リン「くっ…(動かせない…いや、さわらないで)」
痴漢の手を、リンの手は満員状態でよく動かせずそれでも必死に払いのける、痴漢の手はいったん離れるが、すぐに彼女のお尻に戻ってきた。
その行為にリンは怒り強めに痴漢の手を叩いて払いのけるが、それでも痴漢は何事も無かったようにゆっくりと静かにリンのお尻に再度触る。
リンはゾクリとした。
女性のお尻を無遠慮に触ってきてさらに払いのけても何度もお尻を触ってくる事からなのか、いや、そんな単純なことではない。
何か腹の底に溜まるような言いようの無い、痴漢に抵抗しても無駄だといわれているような、静かな蹂躙にリンは女として言いようの無い気味悪さと恐怖を感じた。
電車の満員状態は尋常でなく、リンは周りの男たちに拘束されているみたいにキツキツ状態で、満足に手を動かせなかった。
しかし、そんな状態でも痴漢の手は巧みにリンのガードをすり抜けて、まるで磁石のようにリンのお尻に吸い付いてくる、何度も何度も。
言いようの無い不安と恐怖を感じたリン、もはや痴漢であることは疑いようが無い。
気力を使いたかったが、こんな手も良く動かせない満員状態では到底無理だ。
第一、下手に騒いで敵に見つかってしまったら乗員全員が犠牲になる。
されるがまま、大人しく抵抗ともいえない小さな抵抗をするしかない。
と、痴漢の手がリンから離れた。
リンの抵抗が功を喫したのか、男の手の感触から解放されたリンは、ホッと肩を撫で下ろした。
しかし、そこに、
リン「ひ…っ…!!!!」
たまらず悲鳴を上げようとして、必死に歯を食いしばり耐える。
痴漢は手の甲を離したかと思ったら、急にリンのお尻の右半分を右手で鷲掴みにした。
鷲掴みにした右手の小指は、ミニスカートと下着越しにリンの丸いお尻の割れ目に食い込んでいた。
少し時間を置いてから急に鷲掴みした、一旦リンを安心させてから突然の刺激を与えてその反応を楽しむようだ。
現に、リンは今まで平静を装っていた顔をこの事で明らかにしかめた。
痴漢はまたフッと笑った、その声は、先ほどは真後ろだったが、今度は斜め後ろから聞こえた。
リンの反応を観察して、楽しんでいるのだ。
その無遠慮な男の行為に、お尻を鷲掴みにされて動揺していたリンは我に返り、男を睨み付け、尻を鷲掴みにした手を掴んで尻から引き離した、はずだったが、彼女はまた動揺してしまった。
何故か、、、それは2つある。
まず、痴漢を睨み付けた時、今までの痴漢と違って全く痴漢が動じなかった事。
それどころか、相変わらず涼しい顔をして観察するように間近でリンの可愛らしい顔を眺めていた。
その目は、まるで視姦されている様に感じ、その事にリンはゾクリとし、男から目線を離した。
男の背は175cmだが、小柄なリンからは大きく見える。年は20代中頃くらいか顔はかなり端正であり、とても痴漢をしそうなイメージではない。
さらにもう一つは、そんな涼しい顔をしながら、手を引き剥がそうとしたリンの手の抵抗にびくともせず、変わらず彼女のお尻を鷲掴みにしたまま放さないのだ。
リン「ん…っ、や、、やめ、、ぅんっ…!」
リンはそれでも痴漢の手を尻から離そうと、手を掴み叩き、爪を立てたが、その手は離さないどころか、さらに鷲掴みにする力を込め彼女のお尻にその手を埋めた。
たまらずまた手で抵抗したが、痴漢はさらに力を強めた。
まるで抵抗すればするほどお尻を乱暴に鷲掴みされるようだ。
もうダメと思ったかリンは男の手を掴んだままだが掴む力を抜いた。
リン「っ…(なんて図々しいの…!)」
おぞましい痴漢の蹂躙だったが、それでもリンは敵の存在を気にして声を出さなかった。
そしてその事が痴漢を調子付かせる。
痴漢をしても声を出さない、と確信したのか痴漢はリンの反応を確かめるように少しずつ彼女のお尻を掴む手の力を弱め、と思ったらまた少しずつ力を入れてお尻に手を埋め、彼女のお尻をゆっくりと揉み始めた。
リン「ぃや…っ!(やだ…やめて!)」
痴漢のゆっくりとした、感触を味わうようなお尻の揉み込みに、リンはたまらず抵抗の手に力を入れ、小さく声を出す。
しかし、そんな小さな声は電車の音で掻き消される、男の手も離せない。
だがリンにほとんど密着している痴漢にはその悲鳴が聞こえる。
そのリンの屈辱の悲鳴に男はたまらず、彼女に聞こえるようにわざわざリンの耳元に顔を寄せ、音を出して舌なめずりをした。
そのおぞましい音にリンは明らかに震えて、肩をそびえさせた。
まるで実際に耳を舐められたようだ。
声を出すわけにはいかない、しかしその分身体の反応は大きくなってしまった。
だがその必死の、嫌がる反応に痴漢はさらに興奮する。
痴漢はもう片手でリンのスカートに手をかけ、少しずつ捲くり始める。
リン「ぃやっ!」
思わずリンは左手でその手を掴んだ。
リン(なんて、、何て図々しいの!)
すかさず痴漢はお尻を揉む力を強め、スピードを上げる。
リン「んや…っ」
リンは左手を離し、両手で尻を揉む右手を掴む。
引き剥がそうとしたが、男の手はまるで吸い付いているようにリンのお尻にくっ付き、さらに力強くゆっくりと揉み込む。
リンは両手で必死で痴漢を止めようと抵抗する。
その間に、痴漢の左手は再度スカートを掴み、ゆっくりと捲り上げる。
しかし尻への強烈な蹂躙のため、リンは気付かない。
痴漢は尻を揉みながらゆっくりとスカートを捲くっていく。
太ももが付け根近くまで見え、痴漢は目を見張る。
さらに捲くる、パンツが見えた。
痴漢「水色か、、、」
そうリンの耳元で囁く痴漢の声に、リンは身を震わせながらハッとした。
満員状態でほとんど身動きが取れなかったが、それでも頑張って何とか下を見た。
今頃気付いた、その頃にはもうスカートはお尻を揉み込む手のすぐ下まで捲くられ、水色のパンツの下の方は丸見えだった。
リン「ぁ…っ!」
痴漢の巧みで、それでいて図々しいいやらしい行為にリンは屈辱と怒りを感じ、スカートを戻そうと尻を揉む手を掴んだ手を離し、、その瞬間痴漢も彼女の尻から手を離し、素早くスカートの中に手を入れ、今度はパンツの上から尻を撫で、、
リン「なっ…あ…!」
スカートの裾を戻そうとしたリンはあっけに取られ混乱した。
しかしすぐに我に返り尻を撫でる痴漢の手を掴み、その瞬間、尻をやわやわと柔らかく撫でていただけだった痴漢は尻を力強く鷲掴みにした。
リン「ぐぅ…っ!」
その感触・痛みに驚き苦悶し、彼女は両手で痴漢の手を離そうと掴んだが、痴漢の手はリンのその行為をあざ笑うかのようにさらに彼女の柔らかいお尻に埋めた。
先ほどの蹂躙から、ここまで鷲掴みにされたら彼女の力では痴漢の手を離すことはできない。
リンは自身の抵抗をあざ笑うかのような、計画的とも言える、常に彼女の先手をとる行動の素早さ、的確さに、そしてそれにまんまと嵌ってしまっていることに、口惜しく感じ、涙を浮かべる。
どこまで狡猾なのだろうか。
リンの意識がお尻だけに集中している、そう確信した痴漢はもう一方の左手を上げて動かし、リンのわき腹にそっと近づける。
リンの行動と意識が手に取るように分かる、そう自信を持った痴漢はこの女の身体を味わう事、屈辱でいっぱいにする事、そしてその反応を心から楽しんでいた。
自分の目の前の手の中で、この小柄なおそらく年下のまだ若い娘を堪能できることに至福を感じる。
案の定リンはお尻を揉み込む手にばかり気を取られて、痴漢のもう一方の手に気づかなかった。
痴漢の左手はゆっくりとリンの左のわき腹に近づき、ピンクのノースリーブシャツの裾の中に手を入れた。
リンはシャツをスカートに入れず出していたので、痴漢がリンに気付かれずにシャツの中に手を入れるのは難しくは無かった。
痴漢は相変わらずリンの尻を力強くゆっくりと揉み、リンの意識をわき腹から逸らし気付かれないようにした。
リンは相変わらず必死に痴漢の手をお尻から引き剥がそうと躍起だ。
その後のリンの反応を考えると、痴漢は興奮してくる。
しかし痴漢はそれを抑え、リンのわき腹にそっと、手を触れた。
リン「ひ…ぃっ…!」
急にシャツ越しでなく生肌のわき腹にピタ、と手を触れた感触にリンは肩をそびえる反応をした。
ゾゾー、とする感触だ、それもそうだ。
お尻を揉まれていたかと思ったら、急に全く違う場所、わき腹に手を触れられたのだ。
しかもいつの間にシャツの裾を捲くり、いきなり生肌に触れるのだから。
リンは、さっきから痴漢の気付かせない急な蹂躙に怯えてきた。
どこから攻めてくるか分からない、油断してるといやらしい目に遭い、いきなりの感触に驚愕し、必要以上に反応してしまう、そしてそれが痴漢を喜ばせる結果になってしまう…。
リンは屈辱だった。そして恐怖感が募る、一体これからどんな目に遭うのか、今までの蹂躙でそう感じてしまうのだ。
リンは我に返り、左手でで痴漢のわき腹を這う左手を掴み、右手で尻を掴む右手を掴んだ。
しかしその時、左手が何者かの手に掴まれた…。