「ピンクの生贄!黒十字軍の野望」
「話があるそうだな・・・。テムジン将軍・・・・。」黒十字軍総統は黒十字軍の最高幹部テムジン将軍を総統室に迎い入れた。
「ははっ、総統閣下。実を言いますと全宇宙の悪の組織を支配するあの『暗黒帝国』の皇帝が千年に一度の儀式を行うとの通達がわが軍に送られました。」テムジン将軍は通達の文書を総統に手渡した。
「ほほう・・。それで我が軍はどうすればいいのだ?」文書を見ながら総統は将軍に尋ねた。
「儀式の際に生贄が必要となります。この地球の女性を一人暗黒帝国に連れて行かなくてはなりません」将軍は答える。
「何だ、そんなことか。ならば早くその辺りの女性をひっ捕られて連れて行くが良い。そんなことをわざわざ言いに来るまでもなかろう!!」総統は怒 りの表情が現れた。
「ただの女でいいのですか?私はこの機会をイーグル壊滅に是非利用したいのですが・・。」将軍は自分の計画をここで総統に伝えた。「あの憎き5人組、ゴレンジャーの1人を是非生贄として捕られるべきだと、私は思います」
「ペギー松山、モモレンジャーか?あいつのみを捕らえるにはかなりの危険が伴うぞ!!できるのかテムジン将軍?」総統は不安であった。
「危険は承知の上です。ですがモモレンジャーを捕獲することにより、ゴレンジャーの戦力は大幅にダウン致します。そこを我が黒十字軍で総攻撃を加えればイーグルとてもはや敵ではございません。そしてこの生贄の儀式が成功すれば我が黒十字軍の力を暗黒帝国にアピールすることができます。我が軍の地位もさらに上がることでしょう!!」テムジン将軍は自信を持って答えた。
「任せていいのだな?で、捕られたとして暗黒帝国への輸送はどうする?」総統は更に尋ねた。
「はっ、既に輸送手段は帝国より我が軍に届いております。ではモモレンジャー捕獲作戦を実行致します!!」テムジン将軍は一礼すると総統室を後にした。
「ゴレンジャー!!ついにわしが貴様らと戦う時が来た!!ついに貴様らの最期の時が来たのだ!!ゾルダーかかれ!!」テムジン総軍は大勢のゾルダーを引き連れ、ついにゴレンジャーを迎え討った。ゴレンジャーはそれぞれ無数のゾルダーに応戦する。
「フフフ・・。ゾルダー達よ・・作戦通りに動いているな・・・。」将軍は高台に登り戦況を見つめる。ゾルダーはゴレンジャーそれぞれが徐々にピンク色のの戦士から離れていくように攻めていった。今回ゾルダーは1人倒れると2人、2人倒れると4人のゾルダーが現れるようになっていく。
「ゾルダーの数が多すぎる!!これではきりがない、どういうことだ?」ゴレンジャーにも不吉な予感が漂い始める・・。ゴレンジャーは5人が完全に分断され、それぞれの間隔が50m程開き始めた。しかもモモレンジャーは完全に孤立し、もし危険があれば誰も助けに行くことができない距離にまで離されていた。その状況をテムジン将軍が把握した。
「よし、作戦開始だ。この距離なら誰もモモレンジャーを守れまい。いくぞ!!」将軍は右手を挙げた。するとどこからか上空に怪しげな宇宙船が早いスピードで現れ、モモレンジャーの頭上数十mのところで止まった。テムジン総軍は右手を振りおろすとモモレンジャーと応戦しているゾルダーはモモレンジャーの周辺にスペースを作った。モモレンジャーに戸惑いの姿が見られた。
「はっ?どうして私のところだけ急に来なくなったの?」不審に思ったモモはゾルダーが指刺す上空を見上げた。「はっ?!いつの間に・・・」モモが気付いた時はもう手遅れであった。宇宙船からは突然眩しい程のライトがモモに照らされた。
「うわーっ、眩しい!!何なのこれは?」モモレンジャーはライトを浴び続けた。ライトの色がピンク色になるとモモは自分の体に変化が起きていることに気付いた。「そんな・・体が・・・動かない・・・。」モモレンジャーは金縛りにされ体の自由を奪われているのだ。さらにライトは紅色に変化するとモモの白いブーツがゆっくりと地面から離れた。「うわーっ!!助けて!!お願い!!」棒立ちのモモレンジャーが宇宙船に吸い込まれるように上昇していく・・。その速度は一気に速まった。
「モモ!!今行くぞ!!」他の4人が救出に向うがゾルダーがしっかりとスクラムを組み、その行く手を遮る。宇宙船のハッチが開き、モモはついに無抵抗のまま宇宙船に収容されてしまった。そしてハッチが閉じると宇宙船ははるか彼方に消え去っていった・・・。
「わっははは!作戦成功だ!!ゾルダーよ、引き上げるぞ!!」将軍は立ち去り、ゾルダーは煙幕を張ってあっという間に姿を消した。残された4人は呆然と立ち尽くした・・・。
モモは収容されると身動きが取れないまま紅色のライトを浴び続けた。空中のモモレンジャーは宇宙船内の星型の拘束台を発見した。「まさか私が・・あそこに・・」
不安は的中した。船内のゾルダーがスイッチを入れるとモモの体は拘束台に背中から近づいていく。そして四肢を大きく広げられぴったりと拘束台に貼りついた。ゾルダーが無抵抗のモモの手足をしっかりと押さえつけながら拘束した。モモは拘束台に磔にされた状態で宇宙船内のモニターがつくのを確認した。そこには将軍と総統がモモの姿を見つめている。
「ハハハ・・!いいザマだ!!モモレンジャー!!どうかな宇宙船の乗り具合は?貴様には特別指定席を用意したのだぞ!!感謝するがいい!!」将軍が嘲笑う。「よし止めだ!!ゾルダー、やれ!」将軍が命令するとゾルダーはモモのイヤリングを引きちぎり、更にモモの頭を強く押さえながら短剣を取り出し、モモのハート型のマークにざっくりと傷を入れた。
「いや!!やめて!!何するの?」モモは悲鳴を挙げた。
「フフフ・・。これで貴様の武器はすべて封じた。イヤリング爆弾もモモカードも使えまい・・・。
「悔しい・・・・。私をこんなんにしてどうするの?テムジン将軍?」モモは不安ながらも将軍に尋ねた。
「これから死ぬ貴様に言ってもな・・・。だがよかろう教えてやる。全宇宙を支配する、最大の組織『暗黒帝国』を知っているか、モモレンジャー?」将軍は語り始めた。
「暗黒帝国・・・・。あの伝説の・・・。そんな・・実在したなんて・・・」モモは信じられなかった。
「その皇帝が1千年に一度の儀式を行う・・・。自らの力を誇示し、そして全宇宙の悪の組織の結束を高めるためだ・・・。・。そのためには生贄が必要だ。帝国を支える歴代の皇帝の霊を慰めなければならない・・・。ペギー松山・モモレンジャー・・。貴様はその生贄に選ばれたのだ!ワッハッハッ・・・」将軍の笑い声が宇宙船内に響き渡る。「モモレンジャー、そのままでは生贄にはふさわしくない・・・。暗黒惑星にたどり着くまでには十分時間がある。到着までにじっくりとそのゴレンジャースーツを破壊してやる。ゾルダー、やれ!!!」号令と共にモモレンジャーにライトが照らされた。徐々にではあるがスーツに透明感が見えてきた。
「これは・・・・?やめて・・・そんなゴレンジャースーツをここまで研究しているなんて・・・。」モモは徐々にペギーになっていく自分が信じられなかった。
「フフフ・・・いいザマだモモレンジャー・・いや間もなくペギー松山だな・・。もう二度とモモレンジャーにはなれんぞ・・・」将軍がモモの最期をじっくりと楽しむ。
ついにスーツは消滅し、拘束台にはペギー松山が現れた。将軍がゾルダーに命令する。
「よし、ペギーの無駄は全て省いた。ゾルダーよペギーを生贄用の十字架に早速移 せ!!これで準備は完了する」命令と同時に拘束台は徐々に垂直に傾き、ペギーは移 送の為拘束台から解放されたが、前に崩れるように倒れた。その両脇をゾルダーがしっかりと受け止める。そして数メートル先の十字架に連行する際、ゾルダーに一瞬のスキが生じたのをペギーは逃さなかった。
「トイヤ!!」ペギーはゾルダーを振りほどくと船内のゾルダーをことごとくハイキックで倒していく・・・。「生贄なんてごめんだわ!!モモレンジャーになれなくてもそんな儀式ぶっ潰してやるわ!!」更に目 の前の十字架も破壊する・・・。
「はあはあ・・・これで儀式はできないわね・・。テムジン将軍・・・。」モニターに問いかけるが将軍は現れない。「さぞかし驚いているでしょうね。先ずはこの宇宙船を止めないと・・。」ペギーは操縦席のコンピューターに必死で停船・または方向変換を試みるが、モニターにはエラーが何度も現れる。「おかしいわね、よしこれでどう?!」満を持してコードを入力するとモニターには将軍が現れた。
「ワハハハ・・ペギー、無駄な抵抗はやめろ!貴様は黒十字軍を相手にしているのではない・・暗黒帝国だ・・貴様ごときに操れる宇宙船を暗黒帝国が用意するわけなかろう・・・」ペギーは絶句した。そして今度はペギーの背後にスキが生じる。背後からあのピンク色のライトがペギーに照らされペギーは再び金縛りになった。何とペギーが破壊したはずの十字架が既に修復されピンク色のライトを発している。ライトの色は紅色になり、ペギーは宙に浮いた。
「いやよ!!やめて!!磔なんて絶対にいや!!」必死に叫ぶペギーであったが両手を水平に広げられ、両足はぴったりと揃われている。そしてついに背中から十字架とひとつになった。
「ガシーン!!ガシーン!!ガシーン!!」十字架の拘束帯がペギーの両手首、そしてブーツの足首をしっかりと捕られた・・・生贄・ペギー松山の磔の完成である。ペギーは十字架上必死にもがくがついに力尽き、ぐったりと頭を垂れた。
「ワハハハ!!!ペギー、貴様はモモレンジャーのスーツよりも十字架が似合っている。皇帝も喜ぶであろう。今から貴様の身柄の引渡しになる。手続きに時間がかかるからしばらく休んで待っていろ。」紫色のライトが浴びせられ、ペギーは深い眠りについた・・・・。
「目 覚めよ・・・ペギーとやら・・・」足元から声が聞こえペギーは目 を覚ました。そこは儀式が行われる祭壇であった。十字架は祭壇の中央に供えられ、その奥にはかなり深いと思われる大きな穴が見えた。
「儀式は生贄をこの穴の中に入れることで全てが終了する・・。ペギー覚悟はいいな?」大きな男がペギーに話しかける。
「あなたが・・・皇帝・・・?」十字架のペギーは下に見える男に尋ねた。
「左様・・。光は闇があってこそ輝く・・。ゆえに私は光を自由に操ることができるのだ・・・。このようにな!!」男の両手から眩しい光がペギーに浴びせられた。ペギーは思わず目 を硬く閉じた。そして目 を開けると自分の姿に驚いた。服が全て剥ぎ取られ、十字架には全裸の自分がいたのだ。
「そんな・・・いつの間に・・・」ペギーは自分の姿を疑った。
「言ったであろう・・。自由に操れると・・。貴様は生贄になるが、決して苦痛は与えぬ。むしろ天国を感じるであろう・・。それは歴代の皇帝の霊のせめてもの情けだ・・では只今より貴様を皇帝の霊に捧げる・・・。」皇帝は十字架を穴の中に入れた・・・。
「真っ暗だわ...何が起こるの・・・」不安の中十字架のペギーは徐々に身体の異変に気付き始める。「うぅっ・・いつの間にか体がぬれている・・・。ああっ・・・何これ・・・」ペギーの性感帯を徐々に何かが動き始めていた。
「いやっ・・・あっ!・・・やめて・・・」乳房を揉まれ、性器に何かを入れられているような気分になった。「あっ・・・いや・・どうして・・」無数の手がペギーを襲っているような気分である「ああ・・・・気持ちいい・・・だめ・・・ああ・・・」
「ペギー貴様は既にある皇帝の体の中に入ったようだな・・・もう貴様は徐々に消化される・・・。」遠くから声が聞こえてきたがもうペギーの意識は遠のいていく。
「あああ・・・溶ける・・体が・・・」ペギーの体は快楽を感じながら徐々に手足から溶け始め、十字架ごと消滅していくのであった・・・・。
暗黒帝国は黒十字軍に増強し、黒十字軍は無類の力を持ってしまった。戦力を整え、先ずはイーグルの全滅を図るのであった・・・・。