「銀色のメス!!手術台のモモレンジャー」
イーグルは作戦会議をたてていた。江戸川総司令がモニターを指しながら発言した。
「これがイーグルが捜 査中の病院だ。入院患者、特に身寄りのないものが最近急に亡くなっているという報告を聞く。遺体は病院で引き取っており、病状は不明だ。早速この病院をゴレンジャーで調べてもらいたい。ペギー、飛鳥先ずはお前ら2人で行ってくれ!!」
「了解!!」ペギー・飛鳥は返事をするとすぐに出動した。
グリーンマシーンを停車させるとペギーが下車し、「飛鳥は外から調べて。私は患者のふりをして中の様子を調べてくるわ」といい病院内へ入っていった。
「松山様、初診ですね・・・。しばらく時間がかかりますがよろしいですか?」受付の女性はペギーに尋ねた。
「いいですわ、特に急ぎませんので・・・。」ペギーはそういうと館内を歩き始めた。
ペギーの姿が消えると受付女性は内線で連絡する。「予想通り、ゴレンジャーがきました。ペギー松山です。いかがしましょう?」電話口から男が答える。「やはりな・・。うまくあの場所に来てくれるいいんだが。しばらくは泳がせておけ・・」
「見たところ普通の病院ね・・・。」ペギーは階上の病室棟を調べ始めた「ここも特に異常無しね・・・。最期に地下の方も見ておこうかな。」ペギーはエレベーターの地下のボ タンを押した。
エレベーターが地下に行くのを確認すると一人の男が内線で連絡する。「ペギーは地下室に行った模様です。」
電話口の男が立ち上がり命令した「作戦開始だ。全員地下室に集合せよ!!」
命令を受けると男が合図した。すると病院内の患者・医師らが一斉にゾルダーに変身した。
「ここが地下室か・・。特に何もないわね」霊安室・レントゲン室を調べるとペギーは手術室へ向った。「わあすごい・・・。最新の設備とはこのことを言うのかしら・・・。でもどうして手術台に拘束帯があるの?怪しいわね・・・。手術はいつかしら?」ペギーは【本 日の予定】とある掲示板を見上げた。すると背筋に戦慄が走った。
【本 日の予定】
患者名:ペギー松山(モモレンジャー)
治療:ゾルダー改造
担当医師:ドクター仮面
「・・・どうして私が・・・?しまった!!罠だわ!!!」ペギーは出ようとしたがすでに出入り口には無数のゾルダーが集まっていた。
「フフフ・・・・ようこそペギー松山、モモレンジャー・・。うまく引っかかったな・・・・。」ペギーの背後から怪しげな仮面男が声をかける。
「誰!?あなたは?」ペギーが恐怖を抑えながら言った。
「俺は黒十字軍のドクター仮面。ペギー、この度貴様の手術を担当することになった。覚悟はいいな?ゾルダー、かかれ!!」命令と同時に無数のゾルダーがペギーに襲い掛かる。
「トイヤ!!エイ!」応戦するペギーだがゾルダーを何人倒してもその数は一行に減少しない。
「きりがないわ・・飛鳥!!応答を!!!」ペギーは手首の無線に叫ぶが通じない。
「無駄だ・・・。既に電波は封鎖している。そしてお前はここから生きて出れると思うなよ」ドクター仮面が手を上げると手術室の出入り口に鋼鉄の扉が大きな音を立てて降り始め完全に封鎖してしまった。ペギーはソルダーに応戦しており止めることさえ出来なかった。
「そろそろ貴様も疲れてきたようだな・・・。」ドクター仮面の言うとおりペギーの白いブーツの足元がふらつき始めた。「これでも食らえ!!!」ドクター仮面は1本 の注射器をペギーに投げつけた。ペギーは避けることが出来ず、注射器はペギーの白い大腿 部に命中する。
「痛い!!」べギーは慌てて注射器を抜こうとしたが一瞬に中の液体はペギーの中に入っていった。
「しまった・・・。あぁっ・・・。体が・・・・うぅっ・・しびれる・・・・あっ」ペギーは突然膝から崩れた。
ゾルダーが駆け寄り両手でペギーの首に手をかける。
「苦しい・・・。いやっ・・やめて・・・。」ペギーは抵抗を試みるがゾルダーはペギーを首ごと吊り上げた。ペギーの白いブーツが30センチほど浮き上がりペギーはぐったりとゾルダーに吊り上げられた。「苦しい・・・助けて・・・飛鳥・・・みんな・・」意識が徐々に薄れていく。
「いい光景だ。ペギー、でも安心するがいい。お前が加わればそのゾルダーはお前の部下となる。お前ほどの素質を私は待っていたのだ・・・・」ドクター仮面の言葉が終わる前にペギーは気を失った。ゾルダーはペギーを肩に担いだ。そして手術台にペギーをたたきつけた・・。
「外には飛鳥がいるな・・・。連絡されては手術が始まる前にイーグルが来てしまう・・。よしペギーを基地の特別手術室へ移 送せよ!!」ゾルダーはペギーを拘束し、飛鳥の目 を盗んでトラックでペギーを黒十字軍の基地へ移 送した。
手術台のまぶしいライトがペギーに浴びせられる。
「うっ・・・・。ここは・・・?」ペギーは周りを見渡すと白衣を着たゾルダーがペギーを囲んでいた。
「いや!!」ペギーはすぐに起きようとするが既に手術台に四肢を大きく広げた上体で固定されていた。「しまった・・・。捕まった・・・。このままでは本 当にゾルダーにされてしまう・・。」
「ペギー、あの病院は地球人をゾルダーに改造するための我が施 設だ。もっとも狙いはゴレンジャーの誰か1人をゾルダーに改造するだ。ゴレンジャーは5人揃わず、そして改造したゾルダーは我々の充分な戦力となる・・・。ペギー、お前は私がいいゾルダーに仕上げてやる・・。」ドクター仮面はゴム手袋をはめながらペギーに言った。「よし始めるぞ。先ずは洗脳だ!!」
ドクター仮面は洗脳用ヘッドギヤを取り出しペギーに被せた。
「やめて!!いやよ!!絶対ゾルダーになんかなりたくない!!やめて!!!」必死に叫ぶがヘッドギヤのスイッチが入った。
「うぅっ・・・いや・・・」ペギーの叫び声が喘ぎ声にかわる。さらにスイッチを入れるとペギーの全身に電流が流れ始めた。
「ああ・・・うううう・・・・」ペギーの喘ぎ声がより大きくなった。
「ペギー・・・。お前はもうモモレンジャーではない・・・モモレンジャーを捨てよ・・・・モモレンジャーは死んだ・・・ペギーお前は我が黒十字軍の女ゾルダーとして生まれかわれ・・そしてゴレンジャーを倒し、イーグルを壊滅させるのだ・・・」ペギーの洗脳が続く。全身に流された電流がペギーの抵抗力を奪っていく・・・。ペギーの洗脳はたっぷり時間をかけて行われた。
ドクター仮面ははさみを取り出しペギーの服を刻み始めた。
「いや・・やめて・・・ああっ・・・お願い・・」ペギーは必死に叫ぶが白いブラウス、黄色いホットパンツが何の抵抗もなく切り刻まれていく・・・。
「いい体だペギー松山・・・。本 当に殺すには惜しい・・・」ドクター仮面はペギーの乳房を強く揉みながら微笑んだ。
洗脳が終わるとペギーは気を失いぐったりと首を横に垂れた。
「さあ仲間に最期の別れをさせてやる」ドクター仮面は全裸のペギーの映像をイーグル本 部に送った。
「イーグル諸君!!ペギーはこのザマだ。ペギーは既に我々の一員となった。」ドクター仮面はモニター越しにイーグルに言った。
「ペギー!!!」残されたゴレンジャーはその光景が信じられなかった。
「ペギー、皆に挨拶をしてやれ・・。お前の名前と肩書きを言ってやれ・・。」ドクター仮面はペギーにキスをするとペギーは話し始めた。
「私は・・・ペギー松山・・・・。黒十字軍の女ゾルダーよ・・・・。ゴレンジャー・・あなた達は私の敵よ・・・。私が倒して・・・やるわ・・・いいわね・・・・」ペギーは力なく言った。
「ペギー!!目 を覚ませ!!お前はだまされている!!」必死に飛鳥が叫ぶがドクター仮面が立ちはだかる。
「これでわかったろう・・・。只今よりペギーの改造手術を行う。次に会う時が楽しみだな・・・。ワッハハハ・・・・。」笑い声と共にモニターが切れた。
「ペギー暫く眠ってもらうぞ・・。目 覚めた時がイーグル破滅の始まりだ・・」ドクター仮面はペギーに全身麻酔をかけるとペギーは眠りについた。そして1本 のメスを取り出した。
「では手術を始める・・・。」ドクター仮面はペギーの白い肌を切り裂いた・・・・。
数日後黒十字軍はイーグル壊滅作戦を実行した。無数のゾルダーの先頭に立っているのは強力な女ゾルダーであった・・・・。