『大失敗の2ndイベントの巻』
異常な興奮状態に陥っていた菱形達による寿里への陵辱は、翌日の未明にまで及んでいた。
菱形達は誰一人として、寿里への陵辱を止めようとは考えてはいなかった。が、さしもの彼らも、あまりにも長時間に渡って寿里を陵辱してきたことで、全員がかなりの疲労を感じ体力を消耗していた。そして、彼らは自分の番が来るのを待っている間に、一人また一人と力尽きて眠りに落ちていった。
最後の一人となった黄山は、皆が寝てしまったことで寿里を独占出来ると幾度も励んではいたが、やはり彼にも体力の限界が訪れて、射精すると共に眠りに落ちた。
「っかはッ!・・・っかはッ!・・・っかはッ!・・・」
菱形達と同様に異常な興奮を感じていた寿里も、陵辱から解放された直後は眠ることが出来ずに、肢体をビクつかせ呼吸を荒げていた。
(うぅ・・・犯されてるのに・・・気持ちが良いからって・・・悦んじゃった・・・なんて寿里の体って馬鹿なの!・・・)
そして、そういう状態だったにせよ、アヌスを犯され、二穴を同時に犯されたことで、獣のように快楽を貪ってしまった自身の肢体を恥じて、自分を軽蔑してすすり泣いた。
しばらくしていると、その肢体も鎮まり、泣き続けていた寿里の瞼も自然に閉じて眠りに付いた。
寿里の長い長い一日がようやく終わりを告げた。
昼近くになって目覚めた菱形達は、昨日の興奮が未だ冷めておらず、寿里を今日はどう調理しようか、はたまた何処で何をさせるべきかと話し合い始めた。
「・・・・・・OK!それでいこう!」
大筋で合意する。
その日の午後の昼下がり、寿里は再び行き先を告げられずに車に乗せられていた。
今日はコスプレフェチの桃谷が用意した白の半袖のブラウスに臙脂のリボンタイという、夏服の女子高生のコスプレをしていた。
だが、下半身には紺のハイソックス以外は、何も着けさせて貰えずに局部を露出している。しかも、菱形に命ぜられて両膝を立てて大きく脚を開き、彼らに詰られながらオナニーを行っていた。
「しっかり指の根本まで中に挿れろよ!」
「もっと激しく動かせるんだよ!」
「指とおまんこが見えねぇよ!ちゃんと見せろよ!」
「ローターをクリトリスから外さない!・・・etc.etc.・・・」
誘拐されてから今までの間、寿里はずっと陵辱されていた。
その為に、避妊薬を飲むことが出来ずに、中出しセックスをされていることからくる妊娠の恐怖と、連日に渡って陵辱されていることで、心が崩壊して廃人になってしまうかもという不安が、頭にもたげるほど寿里は追い詰められていた。
いっそのこと正気を失ってしまえば、何も考えないようになって楽になれるに違いないと、そんなことを考えてみたりもした。
しかし、さすがに日々のレスキューフォースの鍛錬で、培った精神力は尋常では無かった。
六人掛かりで犯されても、四六時中犯されても、暴力的に犯されても、衆人の前で恥辱を晒しても、寿里の瞳から凛とした輝きは消えることは無かった。それ故に、寿里は陵辱の苦しみからは逃げることが出来ずに、その屈辱に耐え忍んでいた。
当然、そのことは菱形にも理解できた。
そして、菱形は断じて、その態度が気に入らなかった。
どんなに酷い目に遭わされ、どんなに惨たらしく犯されても、理性を保ち続ける寿里が腹立たしく思えて仕方なかった。
菱形の寿里に対する要求は過激の一途を辿った。
そして、他の会員達も、それに釣られるようにして寿里への陵辱を益々エスカレートさせた。恋焦がれるほど憧れていた寿里を、思いのままに陵辱するという普段では全く窺うことのできない邪悪な心と、この仲間達と一緒に居れば何でも出来るという集団心理が化学反応を起こしていた。
しかも寿里の犯されている、その姿が、その仕草が、その表情が、それに拍車を掛けて彼らの残虐性を益々燃え盛らせていた。
寿里は彼らに陵辱されることで、彼らの心の悪の部分を確変的にまで増幅させていたのだ。
被害者である寿里には、そのことは当然ながら分からない。
寿里は完璧に陵辱の限りを尽くされる負のスパイラルに嵌り込み、出口の無い陵辱地獄の迷宮で迷子のように彷徨っているのであった。
やがて寿里と菱形達を乗せた車が目的地へ到着する。
目の前には山手線の駅があった。
(電車!?・・・今日は電車の中なの・・・)
今日は此処で辱められるのかと、寿里の表情は暗いものになった。
「さてと、寿里ちゃん!・・・ここで降りるよ・・・あ!・・・そっか・・・下半身がスッポンポンのままだったね・・・くくくくくくく・・・」
菱形は心底愉快そうな笑顔だった。
「はい、これ!・・・」
菱形は赤と黒のチェック柄のミニのプリーツスカートを手渡す。
(・・・今日もショーツを穿かせてもらえないんだ・・・)
寿里は諦めた顔をして立ち上がり、そのスカートを穿く。
今日のスカートもミニスカートではあったが、昨日の物ほど酷く短いミニでは無かった。
「寿里ちゃん、可愛い―――――!」
「どっからどう見ても女子高生だぁ!」
「良いねぇ!・・・弄ばれる女子高生!」
「そうだ!・・・寿里ちゃん!スカートを捲くってみてよ!」
「おう!それいいねぇ!・・・見せて!・・・見せてよ!・・・etc.etc.・・・」
会員達の声が飛ぶ中、寿里にHなリクエストが出された。
寿里は再び暗い表情を見せたが、その顔を直ぐに消し去ってリクエストに応え、両手でスカートの裾を掴んでそっと捲くってみせた。
さきほどまで散々オナニーして局部を見せ付けていたとは言え、こういう形で局部を見せることに寿里は恥ずかしさで一杯だった。
「うわあああああああああああ・・・恥らちゃって、寿里ちゃん可愛い―――――!」
「さっきまでオナニーして見せてたのに、恥ずいのかよ!」
「もっとオマンコ見せろよ!」
「そうだよ、もっとスカート捲くれよ!」
「アハハハハハハハハハハハハハハ!・・・etc.etc.・・・」
会員達が大騒ぎする中、菱形は一人冷たい表情をしてその光景を見ていた。
「おっと・・・寿里ちゃん、今日はこれ穿いていいよ!」
菱形から白い布を渡された。
それはイチゴ柄がプリントされた綿のショーツだ。
かなり窮屈目の穿き心地だったが、ノーパンに比べたら遥にマシだった。
寿里の表情が少し緩む。
「なんだよ菱形、その幼い女の子が穿くようなパンツは!」
「そうですよ!・・・全然可愛くないですよ!」
「昨日みたいなTフロントにTバックがしましょうよ!・・・etc.etc.・・・」
その全くセクシーさの欠片も無く、可愛げも無い只の普通のショーツに他の会員達はブーブーと不満を漏らす。というのも、菱形以外の会員達は、菱形から大まかな今日の予定は聞いていたが、細かい所までは説明されていなかったからだ。
菱形は、それでも表情ひとつ変えずに、冷たい笑顔を浮かべたままだった。
「あ!・・・ごめん、ごめん、寿里ちゃん!・・・大事な物を忘れてたよ!・・・これ!これ!これもきっちり穿いてね!」
その手渡された忘れ物を見て寿里は恐怖に怯え、会員達は直ちに菱形に対し先程の非礼を詫びて、一斉に賞賛の歓声を上げた。
その忘れ物とは、優斗の会社製の最新式超極太バイブ『NEOスーパーデラックスひかるMAX弐号機』だった。
命令には絶対服従を余儀なくされている寿里は、固い表情を浮かべて、そのバイブを受け取り座席に座り直した。躊躇いながらショーツを膝下まで降ろして、片脚を抜く。そして、深い溜め息を吐き、片脚を立てて大きく脚を開くと、バイブを自身の体内の最深部にまで達するように埋めていった。
「あッ♪・・・あふッ・・・んッ♪・・・んんんんんんんんんん・・・」
そのバイブは、慣れ親しんでいる愛用の物よりも、菱形達によって陵辱されている物達よりも遥に太く長いうえに、更に卑猥で歪な形をしていた。その為か、寿里の肢体はバイブを全て体内に埋め終わると、プルプルと小刻みに震えていた。
「うわっ!・・・全部入った!?」
「こんなに長くてぶっといバイブ全部飲み込みやがった!」
「この女、どこまでドスケベなんだよ!」
「酷え・・・酷すぎるわ・・・最低だなこいつ!・・・etc.etc.・・・」
その光景に会員達は罵声を浴びせた。が、
「じゃ、そのままオナニーして!」
菱形は相変わらず顔色一つ変えずに、新たな命令を下した。
「はい・・・」
寿里は命令に従って、ゆっくりとした動きでバイブの抜き差しを始める。
「んんんんんんん~~~♪・・・ッはあッ!ぁぁぁああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♪・・・」
バイブが現れ、また消える度に、そのボディには寿里の体内で作り出される上質の甘い蜜がベットリと纏わり、その都度寿里は身悶えて甘い声を漏らし続けた。
「寿里ちゃん、もういいよ!」
ほどなくして、菱形からオナニーを止めていいと声が飛んだ。
本来の目的に向かう為だ。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・んッ!・・・んんッ!・・・」
荒い息遣いをしながら寿里は、そのバイブを引き抜こうとする。
「寿里ちゃん、抜いちゃだめだよ!・・・これからが本番なんだからさ!」
その姿を見て菱形は注意する。
(これからが本番!?・・・今日はバイブを入れたまま何かさせるの?・・・昨日のローターよりも遥かに強力なのに・・・)
寿里は焦燥する。
菱形はバイブを根元までしっかりと差し込むと、脱ぎかけだったショーツを穿かせ直した。
「んふッ♪・・・」
窮屈目のショーツの意味が分かった。
バイブが抜け落ちないように固定する為だ。
そして、そのショーツがバイブを覆い隠した為に、寿里の股間にはヴァギナに入り切らないバイブの持ち手部分が、尻尾が生えているかのように盛り上がっていた。
その不恰好な姿は、脆くなっている寿里の心を少し瓦解させた。
会員達に手を掴まれて寿里は立ち上がり、捲くれ上がっていたスカートを直す。
ここで寿里は今日のスカートが微妙に長かった意味も理解する。
尻尾が、即ち、バイブの持ち手部分が、スカートに隠れて周りからは見えないようになっていたのだ。それでも少しでも前に屈んだり、しゃがんだりしたのならば、尻尾はスカートから顔を出すように完璧に計算し尽された長さに調節されていた。
「準備も出来たことだし・・・さ、行こっか!」
菱形に促されて寿里は車から降りた。
股間に深く突き刺さったバイブが齎す不快さで、寿里は目眩を感じた。
そして、会員達に前後左右をガードされて、寿里は目的地まで歩いていく。
歩いて行けば行くほど、寿里は目の前が真っ暗になっていくように感じながら、太陽の光が眩しいプラットホームに立った。
「じゃあ、電車が来たら寿里ちゃん乗るんだよ!・・・この時間の電車は連結器付近には椅子がないから、そこの隅に行ってね!」
素知らぬ顔をして寿里の隣に立ち、電車を待っている振りをして菱形が命令する。
寿里は静かに頷いた。
そうしている間に電車がやって来た。
扉が開き寿里は電車に乗り込み、命令された通りに客車の隅に向かい、そこに立った。
その寿里の周りを菱形達が間隔を空けて取り囲んでも、ほぼ満員の車内では不自然さは感じられなかった。
菱形と青木は寿里を車内側に体の向きを変えて、その背後に隠れるようにして潜んだ。そして、菱形はスカートの前方から両手を差し込み、静止しているバイブを握って軽く掻き回す。青木はブラウスをスカートから引っ張り出し、ブラウスの下半分のボタンを外して、そこから両手を忍び込ませて乳房を鷲掴んで揉み回す。
羞恥と快感で身を震わす寿里が俯くと、菱形は耳元で囁いた。
(寿里ちゃん、俯いたらダメ!・・・車内にいる男の顔を一人ずつ見渡すんだよ・・・そして、誰かと目が合ったら、その人から視線を離さないで見つめるんだよ!)
それが何を意味するのかは分からなかったが、寿里は言われた通りに乗車している男達の顔を見渡し始めた。
潤んだ瞳で車内を見渡していると、一人のサラリーマン風の若い男と目が合った。
寿里は菱形に言われた通りに、その男をジッと見つめる。
その寿里と目が合った若い男は、直ぐに寿里が痴漢に遭っていると思った。
それも大胆にも、ブラウスの下半分のボタンを外されて、そこから手を入れられて痴漢をされていると思った。
「これは酷い!助けてあげなくては!」
この若い男は人一倍正義感が強い男だった。
一歩、二歩と寿里に近づく若い男は、寿里がスカートの中にも手を入れられて痴漢されていることにも気がついた。
「なんてことだ!可哀想に!」
若い男が寿里の目の前に立った。
「大丈夫かい!」
小声で寿里に尋ねる。
「・・・(助けてください)・・・」
寿里は菱形達に気づかれないように、潤んだ瞳でその若い男を見つめて訴えた。
「わかった・・・い・・・!?・・・」
「今、助けてあげるからね!」と言おうとした瞬間だった。
今が絶好のタイミングと、菱形がバイブのスイッチをONにし、しかも強度を最強にして寿里の膣内を爆裂的に掻き回した。
「ンふぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙~~~~~・・・」
不意に襲った凶悪な快楽に寿里は堪らずに声無き声を上げて、目の前に立っていた、その若い男の胸にすがりついた。
しかも瞳に一杯の涙を溜め、口は半開きとなり、そして、どこか哀しみに溢れた切なげな表情をして男の顔を見上げていた。
「・・・」
その顔を見てしまった男は、しばし声も出せずに身動き一つも取れなくなった。
「んぅうッ♪・・・」
寿里の肢体がビクンッ!と反応すると同時に声が漏れた。
寿里は哀愁を帯びた切なげな表情を浮かべて、若い男を見つめたまま右手で口を塞いで声を押さえ込む。
菱形が凶悪的に振動しているバイブを激しく抜き差しを開始し、青木は乳首を弄びながら乳房を揉みしだき始めたのだ。
若い男の胸の内で、寿里は恥辱の快感に打ち震える。
その姿は人一倍正義感の強い、この若い男をも悪魔に変貌させるほどであった。
男は魅入られたように右手をブラウスの中に忍び込ませ、そして、左手はスカートの中に消えた。
「んッ♪・・・」
男は乳房を下から掴み上げて揉み、親指で乳首を捏ね回す。
スカートの中に消えた左手は、すぐさまバイブの存在に気づき、それを菱形から譲りうけて激しく掻き回した。
助けてくれるかも?と微かに思った男にも陵辱されてしまう。
この衝撃的な事実に、寿里は地獄へ突き落とされたような絶望感を募らせた。
その原因が、自身が発している倒錯のオーラだということに気づきもせずに。
「んふぅ♪・・・はんッ♪・・・っはぁッ♪・・・」
寿里は腰を大きく後に突き出した姿勢で若い男にすがりつき、男から右胸を揉みこまれ、バイブでヴァギナを掻き回され、青木からは左胸とクリトリスを同時に責められる。
バイブを若い男に譲り渡してからは、寿里の痴態を静かに眺めていた菱形が新たな行動を起こした。
肩に掛けている鞄の中から、とある物体を取り出して、それで背後から寿里の頬を軽く叩く。
その物体を見て寿里は恐れ戦く。
寿里は、それを定期的に自宅へと送られてくる、優斗の会社の商品カタログで見ていたので、それが何かを直ぐに察知した。
それは、今、自身を激しく犯している特大バイブと同じく、新製品で最新式のアナル用バイブだった。
この状況で、そのバイブを使用されたらと思うと、寿里は肢体を恐怖で硬直させた。
三人の男達が顔を見合わせて、ニヤリと笑い合う。
菱形は寿里のスカートの後部を捲り上げると、ショーツのアナル付近にそれを押し当てる。
拒否するという選択が無い上に、いつアヌスをバイブに侵略されるか分からない恐怖に、寿里は顔を引きつらせ、そして、目を瞑って歯を食い縛った。
しかし、その襲撃は不意にやって来た。
ショーツを脱がすことも、ずらすことも、ましてや破ることもなく、バイブはアナルに突き刺さったのである。
「ひッ!・・・んふぅうッ♪・・・」
魅惑的な快楽の衝撃に寿里は目を見開いて、声を漏らした。
菱形は初めからこうすることを目的としていたので、予めショーツのアナル付近に切れ目を入れる工夫を施していたのだ。
ビー玉ほどの大きさの球体が連なった形をした、長さが30cmほどのバイブが、寿里のアヌスに侵攻する。
そのような細工が成されているとは予想もしていなかった寿里は、心の準備が出来ぬままにアヌスを侵略されたことで、絶叫したくなるほどの衝動に駆り立てられた。
というのも、寿里はアヌスに受けた魅惑の快感に負けそうになっていた。
昨日も菱形達にアナルを犯された寿里は、アナルセックスは通常のセックスと同等か、むしろより快感が齎されると考えていた。レイのお祖父さんに性の手解きを受けて、肉体関係が続いていた頃は、毎回せがんでしてもらうほどのお気に入りだったのだ。
しかし、寿里は同じ車両に乗合わしている他の乗客達に、集団痴漢を受けているとは知られたくなかった。
昨日に引き続き、自身の淫らな姿を晒す真似はできない。
その為に寿里は、若い男の胸に顔を埋めて幾度も頭を左右に振り続け、そして、左拳が男のワイシャツを皺くちゃになるほどに強く握り締めた。
「寿里ちゃん、さすがだね!・・・この長いバイブが全部入ったよ・・・くくくくく・・・準備はいいね?・・・今からスイッチを入れるよ!・・・最強モードでいくよ!・・・スイング機能とバイブレーション機能の二つ同時に入れるよ!・・・」
寿里の耳元で囁く。
寿里は声を漏らしてしまうことで、他の乗客に痴漢をされていることを絶対に気づかれたく無かったので、男のワイシャツを握り締めていた左手を離して口へと持っていき、両手でしっかりと口を塞いだ。
その為に寿里の肢体は、支えを無くして不安定になって左右にゆらめく。
すると目の前の若い男は乳房から手を離して、寿里の肢体を抱き寄せた。
そのとき、すかさず空きになった右の乳房が鷲掴みにされた。
反射的にその手の方向を見て、また寿里は愕然とする。
他の見知らぬ乗客の一人が痴漢に参加したのである。
焦った寿里は周りを見渡す。
そこには痴漢行為を他の会員達と共に、ニヤニヤとして眺めている乗客達の姿があった。
「気づかれている!」
痴漢を受けていることを、他の乗客に気づかれないように振舞っていたのに。
寿里の焦りの色が濃くなった。
そもそも、このような大胆な痴漢行為が見つかるのは至極当たり前のことだった。
寿里の今までの行動は、全くの無意味なものだったのである。
乗客達は、怯えた顔に変化した寿里を見て静かに喜んだ。
「ぐふッ♪ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!・・・」
遂に菱形はスイッチを入れた。
のた打ち回りたくなるほどの衝撃的且つ魅惑的な振動に、寿里は爆裂的に悶絶し、両手で塞いだ口からは苦悶の声が漏れた。
(だめぇ・・・逝っちゃう~~~・・・また・・・今日も・・・たくさんの人が見てる前で・・・逝っちゃう・・・)
散々バイブを掻き回され、痴漢行為を受け続けて快感を刻み込まれていた肢体に、アヌスにバイブを突き立てられたことで寿里は止めを刺された。
「んふうううううううううううううううううううううううううううううううううう♪・・・」
陸に釣り上げられた魚のように、肢体を幾度も激しくビクン!ビクン!と痙攣させて寿里は絶頂に達した。
「う・・・う・・・うぅ・・・」
寿里の肢体から全ての力が抜けた。
痴漢達の手から滑り落ちるようにして、寿里の肢体がゆっくりと沈み込む。
自身が撒き散らかした蜜の上に、正座した脚の間に腰を落とす。
「ふんうッ!・・・」
そのとき、未だ股間に二本突き刺さったままのバイブの底が床に触れた。
しかもバイブは未だ動いている。
寿里の肢体がピクンッ!と跳ねる。
弛緩しきっていた肢体に再び刺激が襲った。
寿里は咄嗟にこの態勢から逃れようとする。
「ぐぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙ぬ゙・・・」
しかし、菱形と青木に、肩を押さえ付けられて動けなくなってしまった。
今度は自身の負荷でバイブが深く突き刺さった。
膣と直腸がグチャグチャになってしまうと思うほど、二本のバイブは荒れ狂って寿里を責める。
そして、それが齎す魅惑的な刺激に寿里は大粒の涙を零しつつも、快楽に浸れと誘惑してくる刺激を断る為に頭を左右に振り続け、悦びの甘い歌声を飲み込む為に両手で口を押さえつけた。
カチャカチャカチャ・・・
そのとき目の前で金属音が聞こえた。
その音に何故だか卑猥な響きを感じた寿里は顔を上げた。
(・・・!・・・い、いやぁああああああああああああああああああああああああああああ・・・)
そこには若い男がスラックスとパンツを下げて、天にも昇る勢いで屹立している漆黒に光輝く肉塊があった。
「ううううううううう・・・いや・・・いや・・・いや・・・」
男が何を求め、菱形達が何をさせたいか、寿里は考えるまでもなく分かった。
今日も、衆人の前でこれ以上の恥辱は晒したくはないと願う寿里だったが、体内に深く埋められた二本のバイブに凄まじく責められている上に、菱形と青木に腕を掴まれると抵抗出来なくなり、あっさりと口を無防備にされてしまった。
男が両の手で寿里の頭をしっかりと掴んだ。
「うぷぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうッ!・・・」
と同時に寿里の口の中にペニスを叩き込み、豪快に寿里の頭を前後に振り回す。
「ぐぽッ♪・・・ぐぽッ♪・・・ぐぽッ♪・・・」
喉奥にまで達するように勢い良く突き回す動作に、寿里の口内からは乾いた異音が発せられる。
(やめて・・・やめて・・・こんな人前で・・・!!!・・・やめて・・・これ以上酷いことをしないで・・・)
三人の男に蹂躙されている寿里の肢体に四人目の男が取り付いた。
途中から痴漢に参加して、寿里の乳房を揉んでいた中年男だ。
中年男は菱形と青木の間に割り込んで寿里の背後に忍び寄ると、リボンタイを緩めて襟元から外して直に首に掛け、そして、ブラウスのボタンを全て外して全開にしてから両乳房を揉みしだいた。
この男の予想外の行動に驚いた菱形だったが、これも一興と男の行動を許した。
(もう・・・赦して・・・昨日に続いて・・・こんな姿を・・・人に見せられないような姿を!・・・また・・・たくさんの人に見られてる・・・耐えられない・・・誰か寿里を助けて・・・)
二日続きで衆人環視の中、寿里は痴態を晒してしまった。
それも普通の人ならば、とても耐えられないような淫らで卑猥な姿だ。
大きく口を開き、涎を垂らしながら男の肉棒を咥え込み、両乳房を激しく揉みこまれ、股間には二本のバイブが突き刺さり、ヴァギナとアヌスを同時に犯されていた。
寿里は観客と化している乗客達から垂涎の的となっていた。
「ぐぽッ♪・・・ぐぽッ♪・・・ぐぽッ♪・・・!・・・(ドクンッ!)・・・う、うぅ・・・」
興奮が最大限に極まった若い男は、寿里の喉の奥で大量の燃え滾った欲望を爆発させた。
寿里の口元から一筋の白い液体が零れた。
若い男は、その液体を指で拭うと、それを寿里の口に捻じ込む。
そして、もう一方の手で鼻を塞いで、その欲望に塗れた液体を全て飲み込むように催促する、
「・・・う・・・うぅ・・・・・・・ゴックン!・・・」
鼻を塞がれ、酸素を取り込めなくなった寿里は、反射的にそれを全て飲み込んだ。
満足した男は寿里の顔を掴み直して、汚れた肉棒を綺麗にしろと命令するように頭を振り回した。
寿里は否応無しに男の肉棒の汚れを拭い取る。
「ポンッ♪・・・っがはッ!・・・っがはッ!・・・っがはッ!・・・」
だが、その行為の途中で男はいきなり肉棒を引き抜いた。
その勢いで寿里の口からはビール瓶の栓を抜いたような音を発して、四つん這いに倒れこんでむせ返る。
若い男は血の気が全く無い青白い顔色をしたままで、呆然と立ち尽くした。
そして、時間を置かずして電車が駅に到着し、扉が開いた。
そこが自身の降車する駅では無かったが、若い男は逃げ出すように電車から飛び降りた。
欲望を吐き出したことで、若い男は本来の自分の姿を取り戻したのだ。
そのことでこの男は、取り返しのつかない蛮行をしてしまったと後悔し、電車から逃げるようにして降りたのであった。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・うぷぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうッ!・・・」
四つん這いになって大きく息を吐いていた寿里の口に、新たな肉棒が突き刺さった。
寿里の背後から胸を揉みしだいていた中年男の仕業だ。
寿里の口の中に肉棒をリズミカルに抜き差しする。
「ゔぅぅぅ・・・ゔぅぅぅ・・・ゔぅぅぅ・・・(やめて・・・やめて・・・やめてぇ~~~・・・)」
この中年男の予想外の行動に、菱形と青木はすかさず賛同する。
二人は寿里の両サイドに移動して、乳房を搾るように揉みしだく。
それも二人は合図を交わすことなく、絶妙の間合いで行った。
菱形が左の乳房の麓を搾り出すように鷲掴むと、青木は右の乳首の中身を搾り出すようにして扱き、そして、菱形が左の乳首を扱くと、青木は右の乳房の麓を搾り出すように鷲掴んだ。互い違いに搾乳されるように乳房を揉み回される寿里の肢体が、ガクガクと震え始めた。
「ふぅぅぅん~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♪・・・」
そのうえ、青木がヴァギナに突き刺さっているバイブを、菱形がアヌスに差し込んでいるバイブをガッシリと掴み直した。
「んゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ~~~~~~~~~~ッ!・・・」
再び、ヴァギナとアヌスを同時に掻き回す。
寿里は瞳から大粒の涙を零し、ボロボロの泣き顔で中年男のペニスを味合わされた。
「おい!・・・そのバイブ抜いてくれよ!・・・この女のマンコにぶち込みてぇんだ!・・・頼むよ!・・・」
寿里の口内を突き回して楽しんでいる中年男が、菱形と青木に寿里と本番させてくれと頼んできた。青木は「どうするんだ?」と、聞くように菱形の顔色を窺うが、菱形は我関せずと聞き入れる素振りはみせない。
「おい!・・・頼むぜ!・・・こんな上玉な女、そうお目に掛かれねぇんだ・・・!・・・何しやがる!・・・やめろ!・・・うわぁ――――――――――ッ!・・・」
執拗に頼み込む中年男に辟易とした菱形は、電車が駅に到着すると緑川とアイコンタクトを取った。そして、その考えを理解した緑川は、寿里を突きたてていた中年男を羽交い絞めにすると、寿里から引き剥がして車外に放り出した。
それから緑川は菱形の次の指示を受けて、四つん這い状態の寿里を背後から抱きかかえて立たせた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
これで終わりとは思ってはいなかったが、寿里は呼吸を荒げながらも、自身への陵辱行為が中断したことでホッとして表情が少し緩んだ。
「!?・・・」
だが、それも一瞬の出来事だった。
寿里は緑川に羽交い絞めにされる。
それと同時に周りを菱形達に囲まれた。
(やっぱり・・・まだ・・・何か・・・するんだ・・・)
寿里は泣きそうな顔になった。
「うがぁぁぁぁぁぁあ・・・」
立ったことで抜け落ちそうになっていたヴァギナのバイブを青木が、アナルのバイブを菱形が握り直して、根元までしっかりと突き刺した。
そして、寿里が発した呻き声が合図とばかりに、残りの会員達が寿里に集った。
寿里を羽交い絞めにしていた緑川は、その体勢のままで寿里の右耳を舐め回す。赤岩は左の脇の下から乳房を舐め回し、その乳房も揉みしだく。桃谷は寿里の左足を肩に担いでクリトリスを弄び、黄山は寿里の右足を肩に担いで乳首を扱き立てる。二人に両足を肩に担がれた寿里の股間は、乗客達に見せ付けるように大きく広げられた。
そして、愛撫の集中砲火を浴びた。
「はあ、あ、あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
菱形達六人全員から全身を責められる寿里は、肢体を激しく震わせて、甘く切ない声をあげてしまった。
その卑猥な姿に乗客達は釘付けとなった。
(やめて・・・見ないで!・・・昨日に続いて・・・こんなの・・・耐えられない・・・お願い・・・見ないで・・・もう・・・やめ・・・て・・・)
二日続けて晒し者にされたことで、寿里は耐え難い屈辱を覚え、悲しみで一杯の表情を浮かべた。
しかし、その表情は乗客達に、より多くの興奮を与える。
相も変わらず、寿里は陵辱されている姿を見られることで、見ている男達の加虐心を煽る結果を招いてしまう。
乗客達は、目を血走らせて寿里のあられもない姿を見つめて興奮し、股間を怒張させていた。
「寿里ちゃん、どう?・・・全員が、寿里ちゃんを見て喜んでいるよ!・・・くくくくくくく・・・」
菱形は寿里を弄びながら、彼女の耳元で囁く。
「あああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♪・・・(やめて!やめて!やめて、やめて・・・やめ・・・て・・・・・・や・・・め・・・て・・・)」
寿里は涙を溢れさせて、頭を力なく左右に振り続けた。
しかし、無理矢理に刻み込まれた快感が、いよいよ寿里の肢体全体に染み渡ってしまった。
「だめッ!だめッ!・・・逝くッ!・・・いやッ!・・・逝っちゃうッ♪・・・だめッ!・・・だめ・・・だ・・・い、いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!・・・」
ボタッ!ボタッ!ボタッ!ボタボタボタボタボタボタボタボタボタボタボタッ!!!・・・
絶叫と共に寿里の股間からは、大量の甘い蜜が零れ落ちた。
「おおおおお―――――ッ!!!!!」
どよめきに似た歓声が乗客達から巻き起こり、
「う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・(今日も・・・今日も・・・こんな、はしたない姿を・・・)」
寿里は泣き叫んだ。
零れ落ちる蜜の勢いが無くなると、宙に浮いていた寿里の脚が地に着けられた。
それと同時に、寿里の肢体から菱形達が離れると共に、散々苦しめられてきたバイブも二本同時に引き抜かれた。
「っかはぁッ!・・・」
抜き出されたバイブは二本とも、寿里から分泌された甘い蜜がドロドロに纏わり付いていた。
「はぁ~~~・・・」
未だ筆舌に尽くし難い痴態を晒したままであったが、そのことをひとまず忘れてしまうほど、苦しめられてきたバイブを引き抜かれたことで、寿里は安堵して大きく息を吐いた。
「あ・・・いや・・・」
しかし、束の間の休息も与えることなく、菱形と青木がショーツを毟り取った。
そして、既に用を成してはいない存在になっていた、ミニスカートも剥がされる。
寿里は電車内で首にリボンタイを巻き、上半身には半袖のブラウス一枚だけを羽織り、脚には紺のハイソックスを着けているという、なんとも卑猥で滑稽な姿にされてしまった。
寿里は沈痛な声を漏らし、まだ地獄は続くのかと表情は暗いものになった。
「これ何か分かる?」
そのとき菱形は寿里に尋ねながら、目の前にとある小瓶を翳した。
(そ、それは・・・)
翳されている赤い液体が入っている小瓶を見て、寿里の顔色が一変する。
「アハハハハハハ!・・・その顔は、これが何か知ってる顔だね!・・・さすがは変態女だ!」
菱形は愉快そうに笑った。
その小瓶の中身とは強力な媚薬であった。
普段愛用している媚薬の瓶と何から何まで一緒なことと、そして何より、商品カタログを見たときにそちらを購入しようかと迷ったことがあったので、寿里はそれが何かを知っていた。しかも寿里は、菱形が用意している媚薬が、自身が愛用している物よりも遥に強力な効き目であることもカタログを読んで知っていた。
(普段、寿里が使ってるのがレベル3・・・それでもどうしようもなくなっちゃうのに・・・あれはレベル10の・・・一番強力の媚薬・・・あんなの塗られたら・・・)
寿里は恐怖に戦く。
菱形は寿里に見せつけるようにして、瓶の中身をたっぷりと掌に出した。
「寿里ちゃん、僕は優しいから一本まるごと塗ってあげるよ・・・くくくくくくく・・・膣の中まで、襞の一筋一筋まで、たっぷりと塗ってあげるよ!・・・くくくくくくく・・・」
緑川が再び羽交い絞めにして、寿里の肢体の自由を奪い、黄山が寿里の右足を掬うようにして抱えて高く持ち上げた。
そのことで大きく広げられ剥き出しになった股間に、菱形の媚薬を持った手が伸びる。
(あぁ~・・・やめて・・・やめて・・・やめて・・・)
媚薬を塗られた後の恐怖に寿里の顔色は、ドンドンと青ざめていった。
ヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌル・・・
「んうッ!・・・んッ!・・・んんッ!・・・ん!・・・」
肌に塗られると、その媚薬の異様な冷たさに、寿里の肢体はビクン!ビクン!と反応してしまう。
「はんッ!・・・んん・・・あッ・・・」
陰唇は勿論のこと、膣の内部にまで媚薬を丁寧に塗り込められる。
寿里は、何か目に見えない物体に攻撃されているかのように、全身を不自然に痙攣させて、そして、苦悶の声をあげた。
「よし、終了~~~!」
一瓶まるごと全部を使い切った菱形は、満足気な表情を浮かべて濡れティッシュで手を拭いていた。
寿里は媚薬を塗り終えられると肢体を解放される。が、一人で立つことが出来ずに、ヨロヨロとよろけてしまい壁にもたれかかった。その寿里の額には既に脂汗が滴り、肢体はブルブルと震えていた。
(あ、あ、あ・・・熱い・・・)
剥き出しの下半身からも汗が滲み出す。
「あ、あ、あ、あぁ~~~・・・」
我慢できずに声を漏らす。
「んんんんんんんんんんんんんんん~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!・・・」
髪を振り乱して、頭を左右に激しく振った。
(だめぇぇぇぇぇぇえッ!・・・我慢出来ない~~~~~~~~~~ッ!!!・・・おちんちんが欲しいッ!・・・いいえ、バイブでも良いわッ!・・・オナニーでもしないと、体が鎮まらないわぁ~~~~~ッ!!!・・・体が熱って、熱い・・・熱いの・・・燃えて、燃え滾って、我慢なんか出来ない~~~~~~~~~~ッ!!!)
媚薬の魔力が早くも現れて、寿里は性の衝動に掻き立てられる。
(・・・ううん、駄目よ・・・人前でオナニーなんてしたら絶対に駄目ッ!・・・それこそ、みんなの笑い者になっちゃうわ!・・・)
しかし、理性が働き衝動を押さえ付ける。
(あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッ!でも我慢なんて無理ッ!出来ない~~~~~~~~~~ッ!!!・・・欲しいの!・・・欲しいのよぉ!・・・)
押さえ付けても、押さえ付けても、媚薬の魔力によって肢体の奥深くから沸々と沸き上がって来る快楽に弄ばれる。
(でも・・・でも・・・でも・・・そんな、はしたない真似なんて出来ないわッ!・・・昨日に続いて、今以上の晒し者になんてなっちゃ駄目よ、寿里!)
媚薬の魔力に負けそうになる自分と、それに打ち勝とうとする自分。
寿里は理性を保とうと自身を叱咤して、その魔力と戦い続ける。
(あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙~~~~~ッ!・・・頭がおかしくなりそう~~~~~~~~~~ッ!・・・)
その戦いはあまりに激烈だった。
快楽の衝動に弄ばれる寿里は、全身から異常なほど発汗し、壁にもたれてのたうち回っていた。
クスクスクスクスクスクスクス・・・
必死で醜態を晒してはいけないと我慢し続ける寿里の周りから、軽蔑するかのような嘲笑の声が聞こえてきた。
(何?・・・何?・・・何なの?・・・)
その笑い声が気になって、寿里は視線を上げた。
大勢の男達が嘲笑っている。
その眼差しが自身に集中している。
しかも、その眼差しは肢体に纏わり付くようないやらしいものだった。
恐る恐る寿里は自身の姿を見てみた。
(いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・そんな・・・そんな・・・酷い・・・酷すぎる・・・最低だわ・・・)
そこには頭の中では葛藤していたが、快楽の衝動に負けた肢体がひとりでに動いていて、右手の中指と薬指の二本を膣内に挿入して激しく掻き回し、左手は乳房を鷲掴みにして激しく揉みしだいて、オナニー行為をしている自身の淫らな姿があった。
寿里は頭の中で働く理性が、快感に浸りたいという欲望を訴える肢体に敗れ去り、肢体が頭の支配から乖離してオナニーを始めていたのだ。
寿里は媚薬に敗れ去った。
寿里は菱形の思惑通りに操られてしまった。
(・・・・・・・・・・)
頭の中が真っ白になった。
そして視界が歪み意識が遠のいた。
それでも寿里の手は快楽を得たいが為に動いている。
痴漢行為の観客となっていた乗客達が、我も我もと寿里の肢体に群がった。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♪・・・
ぐるぐる回る山手線で繰り広げられる集団痴漢という名の陵辱地獄の真っ只中で、寿里は男達のほとばしる欲望を全身に浴びて戯れた・・・