―第22話 『 寿里の通販生活 』―
「ありがとうございましたぁ!」
寿里の部屋から宅配便の配達員が出て行った。
「あぁ~♪・・・どうしましょう!・・・また買っちゃったわぁ♪・・・」
寿里は配達された小包を手にし、顔を真っ赤にさせて興奮していた。
小包の中身は、とあるカタログに掲載されていた商品で、所謂、通信販売である。
もう何ヶ月も寿里は、その会社の商品を購入していた。
購入して商品が配達されたときは、もう二度と買わないと心に決めるが、同封されている新商品のカタログを見てしまうと、購買意欲がムクムクと湧き上がり、結局注文してしまうの繰り返しだ。
いつしか寿里は、立派なヘビーユーザーになっていた。
ビリビリビリ・・・ガサガサガサ・・・
小包を開け、中身を確かめる。
「案外、ちっちゃいんだね・・・」
中には紫色した小瓶が入っていた。
「でも・・・ホントに効き目あるのかなぁ?・・・」
取り出した小瓶を蛍光灯に翳して、瓶の中に入っている粘液を、目を凝らして見てみる。
「・・・効果あるのかなぁ?・・・媚薬って・・・」
寿里が購入した物は、性器に塗ると異様に性的興奮を齎すと言う媚薬である。
寿里は大人の玩具の通販を利用しているのだった。
その通販を始めたきっかけもまた、あの佐伯だった。
寿里を我が物とし、奴隷のように扱っていた佐伯は、寿里の淫らな姿を写真に撮って、成人向けマニア投稿雑誌に自慢がてらに毎月せっせと投稿していた。
そして、寿里が掲載される度に、これ見よがしに寿里に見せつけ、無理やり自宅に持ち帰らせて自己満足に浸っていた。
その雑誌を見せられた寿里はショックと嫌悪から、それを投げ捨てて放置していたが、佐伯との関係が切れると忌まわしい過去を忘れようとして、それらを処分しようとした。
そのとき、寿里は誤って雑誌を手元から落としてしまい、そこで寿里は落ちた雑誌が、偶然開いたページに見覚えのある物を見つけてしまった。
「これ・・・なんだっけ?・・・」
その雑誌を手に取り、ベッドに腰掛けて、それが何か思い出しながら眺めていた。
「あ!?・・・これは・・・先輩の・・・・・・・バイブ!・・・」
そう!それは寿里が初恋の先輩、福沢優斗に散々に弄ばれた曰く付きのバイブ、「スーパーデラックスひかるMAX」の写真だった。
偶然開いたページは、優斗の会社の商品カタログになっていたのである。
「あ・・・あ・・・あ、あぁ~♪・・・」
思い出したくも無かった忌まわしい記憶が蘇った寿里は、スーパーデラックスひかるMAXに操られ、ベッドに横たわり自身の蜜壺に中指を挿入して掻き回していた。
「あぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~んッ♪・・・」
あの日のことを思い出して自慰をした寿里は、あっという間に絶頂に達する。
「これ・・・欲しい・・・な♪・・・」
余韻に浸り、考えごとをしていた寿里が我に返ったとき、寿里は電話の受話器を握り締めていた。
「・・・もしもし♪・・・○△□コーポレーションさんですか?・・・」
しかも、それを注文しているときだった。
もう後戻りは出来ない。
数日後。
それが宅配便で届いた。
「あぁ~♪・・・届いちゃったぁ~♪・・・」
興奮しながら荷物を抱えて、寝室に入って小包を開ける。
「こんにちわ、ヒカルン♪・・・」
中に入っていたバイブをうっとりとした眼差しで見つめると手に取り、そして、それを頬擦りしながら話し掛けた。
「あなたの名前は今日からヒカルンだよ♪・・・よろしくね♪・・・」
話し終えると寿里はベッドに仰向けになって寝転び、ショートパンツとショーツを脱いで、膝を立てて脚を大きく開いた。
「ヒカルン♪・・・あたしを苛めてください♪・・・」
躊躇いつつバイブを膣口にあてがった。
ゥィゥィゥィゥィゥィゥィゥィゥィゥィゥィゥィ・・・
バイブのスイッチを入れると、記憶していた通りに先端部がウネウネと動き始める。
「あ・・・あ・・・あ・・・あ、あああぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♪・・・」
その動きを見た寿里は魅入られたように、特大サイズのバイブを根元まで一気に挿入して咥え込んだ。
「あああぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♪・・・」
ビリビリと体が痺れた寿里は、バイブを体の中に全て埋め終えると躊躇いも恥じらいもなくなり、バイブの強度を最強モードに切り替えた。
グオンッ!グオンッ!グオンッ!グオンッ!グオンッ!グオンッ!グオンッ!・・・
「あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙~~~~~ッ♪・・・ヒカルン~~~ッ♪・・・凄いわぁ~~~ッ♪・・・もっと・・・もっと・・・ひかるん・・・あたしを苛めてくださぁ~~~~~いッ♪・・・」
寿里は輝に襲われている妄想に浸って、長時間に渡り自慰に耽った。
それからと言うものの寿里は、レスキューフォースの激務で疲れた体を癒す為に、次々と優斗の会社製のバイブ・ローター等、様々なグッズを買い込んだ。
そのおかげで寿里の寝室は、それらのグッズで溢れている。
今日もカタログの宣伝文句の誘惑に負けて媚薬を購入していた。
ヌリヌリヌリヌリヌリ・・・
今日も疲れた体を癒す為に寿里は瓶の蓋を開けて、掌に媚薬をたっぷり取って、それを秘所に塗りたくった。
「・・・・・何にも変わらないじゃん・・・媚薬って、やっぱり嘘な・・・!?・・・あぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~ッ♪・・・体が熱い~~~ッ♪・・・お汁が溢れる~~~ッ♪・・・欲しい~~~ッ!・・・欲しいよ~~~ッ!・・・あたしの中にぶちこんで~~~~~~~ッ♪・・・」
1分後、寿里は絶叫し、ベッドの上でのた打ち回っていた。
グオンッ!グオンッ!グオンッ!グオンッ!グオンッ!グオンッ!グオンッ!・・・
手元に置いていたバイブのスイッチを入れ、燃え滾る体を押さえ付ける為に、それを体の奥深くまでに一気に埋めた。
ズグググググググググググググググググググググググググググググググググググッ!・・・
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ~~~~~~~~ッ♪・・・こんなに気持ち良いの始めてだわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~ッ♪・・・
購入する度、使用する度、それらのグッズ達は常に寿里に最大の満足感と幸福感を与える為に、寿里は通販生活を止められないのであった。
つづく