スーパー戦隊司令・女副司令
  悪の戦隊スーツ魔装の罠
  淫竜戦士ネイビーヨクーン
  マリンヨクーン誕生

written by ムミョウ

【キャプション】
皇帝デザイアの思想を広めるため地球に侵攻してきた惑星帝国ヨクーン。
しかし、その野望を打ち砕く若者たちが地球にはいた。護球戦隊ライトフォース。
彼らは、司令官の羽場切蒼人(ハバキリ・アオト)と副司令の蒼園麗海(アオゾノ・レミ)の見事な采配に導かれ、ヨクーンの侵攻の芽をことごとく潰していった。
この現状に皇帝デザイアはいらだっていた。そこに、新しい女幹部インビナースがある作戦案を献上する。それは優秀な地球人を選び出し、護球戦隊に対抗するヨクーンの戦隊〈欲獣戦隊ヨクーンフォース〉の淫竜戦士に改造するというものだった。
そして、この欲獣戦隊ヨクーンフォースの戦士候補としてインビナースに狙われたのは、羽場切蒼人と蒼園麗海の2人だった。

【ストーリー】
都心から少し離れた自然豊かな地。そこには地元民にも知られていない洞窟がある。
その洞窟をライトもつけず、奥へ奥へと進んでいく1組の男女がいた。彼らの被っているフルフェースヘルメットは性能が良いらしく、真の闇の暗さにも周りが見えるらしい。
2人は、全身タイツのようにカラダにフィットしたバトルスーツ〈淫竜スーツ〉に首まで覆われ、頭には禍々しいデザインのフルフェースヘルメット〈淫竜マスク〉を装着している。
それは地球侵略の指揮官〈淫竜戦士〉の装備だった。
2人は地球人であるにも関わらず、なぜか人類にとって脅威になるはずの〈淫竜戦士〉の姿をして洞窟の深層部にまで潜っていた。
男が女に話しかける。
「ここだ」
女が嬉しそうに男に抱きつく。
「もう少しで私たち完全な淫竜戦士に生まれ変われるのね」
男は濃いネイビーブルーの淫竜スーツ、女はマリンブルーの淫竜スーツに包まれたそのスベスベなカラダを絡め合いスリスリして、喜びを分かち合う。
「ああ、もうすぐだ。さぁ早く入ろう、マリンヨクーン。俺たちを改造してくれる装置はこの中だ」
「うん、ネイビーヨクーン」
ネイビーヨクーンと呼ばれた男が、洞窟の壁に手を触れるとセキュリティーセンサーが現れる。そして、彼らの変身ブレス〈ヨクーンチェンジャー〉をかざすと壁が開いた。中の様子にマリンヨクーンと呼ばれた女が驚き、喜びの声をあげる。
「うわぁスゴい!護球戦隊の基地より設備が充実しているわ。インビナース様は、私たちのためにこんな素晴らしい秘密基地も用意してくれたのね」
「ここが地球侵略の新しい足がかりになるんだ。そして俺たちの愛の栖にもな」
「嬉しい。早く改造装置に入ろう、ネイビーヨクーン。早く改造されたい!」
奥に入っていくと、改造装置がみつかった。装置は、2人がぎりぎり入れるくらいの大きさ。
2人はマスクを外して横の机に置くと、抱き合い軽くキスをする。そして、女は躊躇うことなく先に改造装置のなかに入り、男は装置の設定を終えたあと女が手を広げて待つ装置の中に入る。
「マリンヨクーン、怖くないか?」
女は、入ってきた男をギュっと抱きしめる。
「うん、大丈夫。ネイビーヨクーンが一緒だから」
改造装置が動き始めると、装置内ではいくつもの触手がカラダにまとわりつき、どろっとした液体で濡らしていく。2人は濡れた淫竜スーツどうしで激しく愛撫し合いながら、自分たちのカラダが改造されていくことに喜びを感じていた。
「あぁぁ俺たちのカラダ、淫竜スーツと一体化していく」「改造されるの気持ちいい。あぁん私たち淫竜スーツとひとつになっていく。もうすぐで私たち本当の淫竜戦士に生まれ変われるよぉ!」「マリンヨクーン、ひとつになりながら生まれ変わらないか?」「うん!ひとつになる!ネイビーヨクーン、私のなかで生まれ変わって!」
男が女のなかに入った瞬間、セックスの気持ちよさと改造される気持ちよさとが混じり合い、とてつもない快感が2人を襲う。そして、地球人としての最後のセックスの絶頂に、2人は本能から淫竜としての鳴き声をあげた。
「ヨクーーンッ!」
地球を護るべき護球戦隊ライトフォースの司令・副司令たる羽場切蒼人(ハバキリ・アオト)・蒼園麗海(アオゾノ・レミ)が、敵である筈の惑星帝国ヨクーンの戦隊〈欲獣戦隊ヨクーンフォース〉の淫竜戦士に自ら生まれ変わった瞬間だった。

 * * * * * * *

時間はさかのぼって、4日前。
皇帝デザイアの思想を広めるため、地球に侵攻してきた惑星帝国ヨクーン。いま、皇帝デザイアは怒り狂っていた。
〈ライトフォースどもめ、またしても我が大望を邪魔しおったか!其の方たちは何をしておるのだ!〉
ここは、惑星帝国ヨクーンの宇宙母艦〈愛染〉にある皇帝玉座の間。玉座の後ろにあるエンブレムからデザイアの怒号が鳴り響く。居並ぶ幹部たちは、何も答えられずにいた。
惑星帝国ヨクーンから連れてきたモンスター〈欲獣〉の多くは、地球を守る護球戦隊ライトフォースに敗れ、その数も残りわずかとなっていた。幹部たちは、その欠を補うため極悪な地球人や獰猛な動物をさらい〈欲獣〉に洗脳改造することも試みたが、その多くはライトフォースに全く歯が立たず、まさに万事休すの状態だった。
「ワラワに良き考えがありますわ」
玉座の間の外から、女の声が聞こえた。
〈その声はインビナースか。入ってきて意見を述べるが良い〉
「ヨクーーンッ!」
忠誠の鳴き声をあげながら入ってきたのは、女幹部インビナース。
もとはライトフォース下部組織の研究員だったが、組織のサーバーにアクセスして一般人では知り得ない極秘情報である皇帝デザイアの思想を知り魅了され、自ら懇願して帝国の一員となった。そして、つい最近、その科学技術力の高さによって幹部へと取り立てられていた。
その姿は、戦隊ヒーロー番組に登場する女幹部の姿そのもの。自らを改造してヨクーン人に生まれ変わり、自ら開発した全身タイツ状のバトルスーツ〈ビナーススーツ〉に身を包んでいる。
「優秀な地球人を欲獣に改造して、我らに忠誠を誓わせれば良いのです。そして、彼らとライトフォースを戦わせるのです」
男幹部のひとりダメーヲが即座に口を挟む。
「そんなこと、何度も試してきたじゃないか。だから新参者は困るんだ。余計な口を挟むな」
〈其の方こそ口を挟むな!〉
デザイアが怒鳴った瞬間、足下の床が開く。ダメーヲは地下深くへと転落し、数秒後には断末魔の声が聞こえた。周りの他の幹部たちは、恐ろしさのあまりに息する音さえも聞こえないよう、おし黙る。
〈続けよ、インビナース〉
「今までの改造欲獣は動物型のみでしたが、今回は人間型の欲獣に改造するのです。ワラワが開発したバトルスーツ〈欲獣スーツ〉は、地球人の形を変えることなく欲獣に改造することが可能です。人間型欲獣であれば、それまで培ったカラダや脳の性能も活かしやすいはず。それに、欲獣スーツがぴっちりカラダにフィットした、見た目もカッコいい戦士になりますわ」
〈なるほど。しかし、そのピッチリとやらは其の方の趣味であろう〉
「バレちゃいました?うふふ、ワラワのビナーススーツも着心地、抱き心地がいいんですよ。デザイア様には是非一度ワラワの抱き心地をお試し頂きたいですわ」
居並ぶ幹部の誰かの生唾を飲み込む音が聞こえる。
〈フフフフフフフ〉
「うふっ、好きこそ物の上手なれ。そのおかげで素晴らしいバトルスーツが完成しましたわ」
〈其の方のことだ、その欲獣スーツを着せる優秀な地球人に心当たりがあるのだな〉
「こちらをご覧くださいませ」
インビナースの手のひらの装置に、男女の立体映像が浮かび上がる。
〈こやつらは、にっくきライトフォースの司令・副司令ではないか!〉
「そうです。司令の羽場切蒼人(ハバキリ・アオト)と副司令の蒼園麗海(アオゾノ・レミ)ですわ。基地外では危機管理のため別々に行動する2人ですが、今日は珍しく一緒にいます」
〈…まさか〉
「ウフフ。お察しのとおりですわ。2人を一挙にさらい、欲獣の戦士に改造するチャンス。この2人の指揮官がいなくなれば、護球戦隊など烏合の衆。指揮系統のなくなったライトフォースはいつもの見事な連携がとれず、さらには〈欲獣戦隊ヨクーンフォース〉の戦士に生まれ変わった司令・副司令と戦うことになるのです」
〈欲獣戦隊ヨクーンフォース?〉
「護球戦隊ライトフォースに対抗するために結成する我らが新たな戦隊。そして、能力の高いこの2人には欲獣スーツの最上位モデル〈淫竜スーツ〉を着せて、淫竜戦士になってもらいますわ」
〈この2人を我が戦隊戦士にするのか、しかも欲獣の王たる淫竜の戦士にするとはな…ハハハハハ、面白き作戦よ。もし成功したらビナーススーツの抱き心地を試してやろう、インビナース〉
インビナースはヴァギナからトロトロと精液を流し始める。
「あはぁぁぁ、デザイア様に抱いていただけるぅ。あぁぁ光栄ですわ」
〈あと1ヶ月でワレも地球に到着する。ヨクーンフォースとともにワレを迎えよ〉
「ヨクーーンッ!必ずや我が君の御前で淫竜戦士となった羽場切蒼人・蒼園麗海に忠誠を誓わせて見せますわ!」

 * * * * * * *

護球戦隊ライトフォース司令官の羽場切蒼人(ハバキリ・アオト)と副司令の蒼園麗海(アオゾノ・レミ)は同じ車中で会話を楽しんでいた。
「昔はよく一緒に移動して、惑星帝国ヨクーンとの戦いに向かったな、蒼園副司令」
「昔は私たちが戦っていたものね」
戦隊結成前の2人は、ヨクーンと戦う戦士だった。まだ戦隊スーツも完成せず、重いプロトタイブのスーツを着ての戦いは正直しんどいものだった。
「今のライトフォースみたいに、あんな軽い戦隊スーツがあったら楽だったのにね。羽場切司令、きっと似合うわよ」
「蒼園副司令も似合うと思うぞ」
「ふふふ、いわゆる追加戦士で私たちも登場しちゃおっか」
気の置けない仲の2人は、久しぶりの同じ車中でたわいない会話を楽しむ。
「追加戦士か。これからヨクーンの猛反撃が始まる恐れがあるからな、提案してみるか…まあ許されないだろうけどな。経費削減、経費削減…どうでもいいことには金を使うのにな」
「今日わたしたち2人が呼び出されたのも、そのことでしょ?」
「あぁ。ヨクーンに対抗するための装備拡充がお気に召さなかったらしい。拡充のお陰でお歴々の視察旅行の経費が削減されたのがご不満なのさ。すぐに2人で来いとのお達しだ」
「本当は私たち一緒に動いちゃいけないのにね」
「狙われるからな。さっきダミーで飛ばしたヘリコプターにヨクーンの攻撃があったらしい。もちろん返り討ちさ」
「この車とは別に司令専用車も走らせたんでしょ」
「だから、俺たちは代わりにこんなボロっちい車に乗っているわけだ。さすがに俺たちが乗っているとは思わないだろう」
「まあ、たまにはこうして2人で一緒に出かけるのもいいわね。ふだんは出来ないバカ話も出来るし。お歴々様様ね」
そこに後ろからトラックがつっこんでくる。
「フッ。さすがに簡単には通してくれないか。まぁ見かけによらず装甲車並の強度だから、トラックに衝突されたくらいじゃビクともしない。ライトレッド、聞こえるか?援護を頼む」
〈こちらライトレッド。司令の車の後ろにトラックが何台も並んですぐにそちらに向かえません。持ちこたえてください!〉
「了解。こちらは大丈夫だ!待ってるぞ」
「羽場切司令、なんかおかしいわ。あんなところにトンネルなんかない」
トンネルに入った瞬間、何かが歪んだ。真っ暗闇のなかで車が止まり、外からは開けられる筈のない車のドアが何故か開く。
「これは外に出ないわけにはいかないらしいな。俺から先に出る。麗海、後ろから援護してくれ」
「えぇ!」
出た瞬間に蒼人が闇に呑まれた。
「蒼人どうしたの?」
女の声が聞こえる。
「うふふふふ。羽場切蒼人司令はもう気を失ったわ。司令の命が欲しかったら、すぐに出てきなさい」
「わかったわ」
外に出ると、戦隊ものの女幹部の衣装を着た女が笑いながら居た。そして、何故かその横には車の運転をしていたはずの司令部秘書・紫咲玲華(シザキ・レイカ)が立っている。
「私たちの身近なところにまでアナタたちの手が及んでいたとは…驚いたわ。この子は簡単に堕ちる子じゃないんだけど」
「うふふ、この子の心の闇を利用させてもらったの」
「無事に帰ることが出来たら、さらに気をひきしめないといけないわね。羽場切司令をどこにやったの?」
「先に我らがアジト惑星帝国ヨクーンの宇宙母艦に行って貰ったわ。蒼園麗海、貴方もついてきなさい」

 * * * * * * *

真っ暗な部屋に通された。
「羽場切司令は、無事なの!?」
「うふふ、これを見なさい」
インビナースが指を鳴らすと、鎖でつながれた羽場切蒼人の姿が浮かび上がる。
「蒼人!大丈夫?」
「すぐには目を覚まさないわ。彼の命を助けて貰いたかったら、これを着なさい」
戦闘員が水色の戦隊スーツを持ってくる。
「何なの?これは?」
「ワラワたちもライトフォースに対抗して戦隊を作ろうと思うの。名付けて〈欲獣戦隊ヨクーンフォース〉。これは欲獣戦隊を導く淫竜戦士のひとりマリンヨクーンのバトルスーツ〈淫竜スーツ〉よ。貴女に是非この指揮官用のバトルスーツを着てほしいの」
「それを私が着る?アナタたちの仲間になるってこと?そんなの絶対イヤよ」
「ならば、羽場切司令の命はないわ。いや、羽場切司令にワラワたちの仲間になって貰おうかしら。戦闘員よ、もう一つの淫竜スーツも持ってきなさい」
「ヨクーーンッ!」
戦闘員が深い紺色の戦隊スーツを持ってくる。
「淫竜戦士ネイビーヨクーンのバトルスーツよ。これを無防備な羽場切司令に無理やり着せてみようかしら」
「どちらにしろ、私たちを2人とも洗脳しようとしているのでしょ」
「うふッ、どちらかは帰してあげるかもよ。司令、副司令のどちらかがワラワたちの仲間になったっていう素晴らしい情報を、ライトフォースに伝えて貰うのもいいわね」
「卑怯者!私たちの志は、結束は、そんなものじゃ崩れない!」
「ねぇどうするの?どっちが着るの?羽場切司令はちょうど気を失っているから洗脳しやすいかも」
「くッ!私が着るわ!着れば羽場切司令を帰してくれるのね」
「考えてあげる。まずは着てみなさい」
「麗海、やめろ!」
気を失っていたはずの羽場切蒼人が声をあげる。インビナースが驚きの声をあげる。
「普通ならあと半日は目を覚まさない麻酔なのに、さすがは護球戦隊の司令官様ね。さぁ、どちらに淫竜スーツを着て貰おうかしら」
「私が着るわ!蒼人、アナタがいればライトフォースは大丈夫」
そう強く言い放ち、麗海は淫竜スーツを手に取る。手に取った瞬間、その触り心地の良さに魅了され、麗海は一瞬うっとりとした目になる。
「素肌の上から着なさい。下着も脱ぐのよ」
「わかったわ」
「やめろ、麗海!」
麗海は裸になり、スベスベの淫竜スーツに足を入れる。ひんやりとした感触に思わず声をあげる。
「あぁ!」
インビナースがニヤリとしながら促す。
「さあ早く全身をそれで包むのよ」
麗海は太ももまで淫竜スーツをたくしあげる。たくしあげる指に淫竜スーツのスベスベ感が伝わり、思わず自分の太ももを撫でてしまう。
「…気持ちいい」
「さぁ手を止めないで早く着なさい」
淫竜スーツがヴァギナに触れた瞬間、麗海は自然と嬌声をあげてしまう。
「あぅぅぅん」
再び手を止める。
「うふふ、淫竜スーツ気持ちいいでしょ?」
「気持ち良くなんてない」
「じゃあなんで手を止めるの?気持ち良くて動かせないんじゃない」
「違う!」
「じゃあ、その腕も淫竜スーツの中に入れなさい」
麗海はムリヤリ手を動かし、腕を淫竜スーツに入れ、胸までたくしあげる。息がどんどん激しくなるのが止められない。
「ハァハァ、はぁ、あぁぁぁん!」
淫竜スーツに胸が包まれた瞬間、我慢できずに大声で嬌声をあげてしまう。興奮のあまり乳首が勃ちあがり、あまりの気持ちよさにしゃがみ込む。
「まだよ。ブーツ・グローブもあるわ」
ブーツに足を入れるとスベスベヒンヤリとし、カラダがゾクゾクする。麗海が更なる快感を求めスベスベのグローブをつけた瞬間、カチッという音がする。淫竜スーツが肌にピタリと密着し、快楽に呑み込まれそうになる。
「ヨッkーーn…」
ヨクーンの戦闘員たちと同じ鳴き声をあげそうになるのを麗海は耐える。
「あーら残念。ヨクーーンッと鳴いて、淫竜スーツの快感に身を委ねれば良かったのに」
「はぁ、はぁ…さあ、着たわよ。羽場切司令を解放しなさい!」
「さすが、護球戦隊の副司令様ね。普通の女なら、淫竜スーツを着たら正気を失って、ワラワたちの言うことを聞くお人形さんになっちゃうのに。うふふ、簡単に洗脳されずワラワの期待に応えてくれて嬉しいわ。ただのお人形さんになったら、貴女の素晴らしい能力も活かせないしね。戦闘員たち、洗脳装置を持ってきなさい。麗海ちゃん、洗脳装置に耐えきってワラワたちの軍門に墜ちなければ、2人一緒に帰してあげる」
蒼人が叫ぶ。
「もうやめてくれ!俺が淫竜スーツを着て、お前たちの洗脳をうけてやる」
麗海が言葉をさえぎり拒否する。
「蒼人、いいの!私なら大丈夫よ」
「ダメだ、俺が洗脳を受ける!」
「淫竜スーツを着ただけでもおかしくなりそうなの。そんなの私だけで十分。淫竜スーツに耐えたんだから、次も大丈夫!それとも私が信用できない?」
「麗海の精神力の強さはわかってる。だけど、ダメだ!インビナース、俺が代わりになる」
「うふふ、ダメよ、麗海ちゃんとの約束が先だもの。ねぇ、麗海ちゃん」
「羽場切司令、大丈夫よ。インビナース、約束して。もし耐えられたら私たちを解放して…もし私が耐えられなくても蒼人だけは帰して」
「うふふ、いいわよ」
「蒼人、もし私がマリンヨクーンになってしまったら…アナタの手で私を殺して…約束よ!」
「…麗海…」
「さぁ、はやく私を洗脳装置にかけなさい!」
戦闘員たちが麗海の頭に洗脳装置をかぶせる。そして、装置のスイッチが入れられた瞬間、麗海は淫竜スーツに包まれた自分のカラダをまさぐりはじめ、嬌声をあげる。
「あぁぁぁ気持ちイイ!淫竜スーツ気持ちいいのぉ!私は偉大なるよくーんの淫竜戦…ちがう!私は蒼園麗海!私の名前を呼んで、蒼人!自分が誰なのか、わかんなくなっちゃっているの!私はマリンヨッk…」
蒼人が麗海の名を叫び、正義の魂を呼び戻す。
「麗海!」
「蒼人ぉ!もっと、もっと私の名前を呼んで!あぁぁ私はマリンヨクー…」
「麗海!耐えるんだ、麗海!」
「あぁん、そうよ!私は蒼園麗海!蒼人!もっと呼んで!私はマリンヨクー…じゃない!蒼園麗海!」
インビナースが憎々しげに言う。
「この男の声が洗脳を妨げているのね。そんなにこの男が好きなの?ウフフ、私がこんな男のこと忘れさせてあげる。貴女はマリンヨクーンに生まれ変わるの」
洗脳装置を操作したあと、インビナースは淫竜スーツに包まれた蒼園麗海のカラダをまさぐりはじめる。
「蒼人、あぁ、蒼人のことが頭の中から消えていく。忘れたくない!やめて!aotが私の中からいなくなっちゃう。怖いよ、ao…わからないよ。愛している人の名前を思い出せなくなっている。あぁん、忘れたくない!愛しているの!やだぁ、洗脳されたくない!やめて!赦して!お願い!いや、いやぁぁあああ!」
「麗海の洗脳を止めてくれ!俺が代わりに淫竜スーツを着て洗脳を受ける!だからやめてくれ!」
「ふぅ~ん、仕方ないわね。麗海ちゃんが音を上げちゃったから、この子の洗脳装置を外す代わりに、貴方が淫竜スーツを着るのを許してあげる。特別よ。さぁ早く着なさい」
拘束の鎖を外された蒼人は、しゃがみ込んで動かない麗海に駆け寄り抱きしめる。すると、麗海が嬌声をあげて意識を取り戻す。
「あァんん蒼人ぉ」
「麗海、俺の名前を思い出したか。良かった。すぐにここから出られるようにするからな」
「あぅゥ淫竜スーツに包まれたカラダを抱きしめられるとすごく気持ちいいよ。もっと強く抱きしめて」
欲情した麗海は蒼人に縋りつき、乳房と女陰をこすりつける。インビナースは笑いながら蒼人に命令する。
「さぁ、早く淫竜スーツを着なさい、羽場切蒼人!」
麗海が甘えた声で聞き返す。
「蒼人も着るのぉ?」
インビナースが正気を失っている麗海をけしかける。
「そうよ、2人とも淫竜スーツを着るの。淫竜スーツどうしで抱き合ったら、どうなっちゃうかしら」
「あぁん、そんなの絶対に気持ちいい。淫竜スーツを着た蒼人と抱き合いたい」
「じゃあ着るのを手伝ってあげなさい、マリンヨクーン」
「…はい。インビナース様」
蒼人が裸になり淫竜スーツに足を入れると、麗海が淫竜スーツをたくし上げていく。そして、淫竜スーツに包まれた足にカラダをこすりつける。
「あぁん、すごくいいよぉアオトぉ」
蒼人は麗海の妖艶な姿と淫竜スーツの気持ちよさに興奮が止められない。スーツに包まれた下半身は、既に勃起し始めていた。そして、その膨らみに麗海が愛しそうに頬ずりし始めるのを見て、インビナースは高笑いする。
「うふふ、さすがの羽場切司令も淫竜スーツの気持ちよさには興奮しちゃうみたいね。マリンヨクーン、羽場切司令がネイビーヨクーンに生まれ変われるよう導いてあげなさい。淫竜戦士のパートナーとして一緒にデザイア様に仕えれば、大好きな羽場切蒼人を忘れる必要もないわ」
「ソレすごくいい!蒼人ぉネイビーヨクーンになってぇ。マリンヨクーンの私と一緒にヨクーンの戦士になって、淫竜スーツでいっぱい気持ちいいことしよう」
麗海は蒼人の全身を淫竜スーツで包み込むと、欲望のままにスベスベのカラダを絡ませて堪能する。 
「ネイビーヨクーン、いいよぉ」
「麗海、離れてくれ!」
「イヤ!こんなに気持ちいいんだよ」
「これ以上さわられたら、麗海をメチャクチャにしてしまう」
「獣欲のままメチャクチャにしていいんだよ。私はネイビーヨクーンのもの」
「ダメだ!」
蒼人は麗海を抱きしめ、キスをした。ふたりの初めてのキスだった。
「え?蒼人?」
力が抜け崩れ落ちる麗海を支えて床にそっと座らせると、蒼人はすぐにブーツとグローブを着ける。早く着けることで快感を乗りきろうとしたが、股間はくっきり形がわかるくらいに猛っている。カチッと音がし、淫竜スーツが肌に完全に密着した瞬間、蒼人も「ヨクーーンッ!」と叫びそうになるが、どうにかとどまる。
「淫竜スーツを着て正気を保つとは、さすが護球戦隊の司令官だけあるわね。ますます貴方たち2人を仲間にしたくなったわ」
「さあ、洗脳装置を俺にかぶせろ」
「やめて!」
蒼人とのキスで正気に戻った麗海が止めようと叫ぶが、戦闘員たちは洗脳装置を蒼人に被せるのを勿論やめない。ところが、意外な人物が止めた。
「ヤメ。それじゃ、つまらないわ」
予想外のインビナースの声。
「はやく洗脳装置をかぶせろ!」
「洗脳なんてしないわ。そうね、こうしない?明日の朝まで淫竜スーツを着てみて、私たちの仲間になるか2人で考えてみるのはどうかしら?」
「どんな風の吹き回しだ?」
「貴方たちには、自分たちの意志でワラワたちの仲間になって欲しくなったからよ。淫竜スーツに耐えた2人には敬意を表したいの」
「俺たちが自分たちの意志で、お前たちの仲間になる筈ない…それでもいいのか?」
「いいわよ。ただし、淫竜スーツを着ている間はネイビーヨクーン・マリンヨクーンって呼び合いなさい。ヨクーンフォースを実際に体験してみて欲しいの。きっと気に入ってくれるわ。もしそれでもワラワたちの仲間にならないというなら、2人とも解放してあげる」
「わかった」
「うふふ。明日の朝まで貴方たちは淫竜戦士よ、いいわね。それじゃあ、まだ早いけど今日は休むといいわ。こちらにいらっしゃい」
インビナースはカプセルが1つ置かれた部屋に2人を案内する。
「このなかで寝なさい。カプセルに洗脳装置はついていないわ。ワラワたちも睡眠用に使っているものだから、安心して。ただ悪いのだけど、いま空いているのはこれ1つしかないから、2人で入って欲しいの。1人用で狭いかもしれないけど、我慢してね」
ぎりぎり互いの体が触れない距離を保てる大きさ。2人はカプセルの中に入るために互いの体を支えながら入ろうとするが、互いの淫竜スーツが触れた瞬間に嬌声をあげてしまう。
「「あぁァっ!」」
「さぁ、早く入りなさい」
2人とも息を荒くしながらカプセルの中に入っていく。そして、互いのカラダが触れないように離れて寝る。
「麗海、大丈夫か?」
「大丈夫よ、蒼人」
「違う!マリンヨクーンとネイビーヨクーンでしょ!さぁ互いに呼んでみなさい」
「マリンヨクーン」「ネイビーヨクーン」
「その名前で呼び合わないと、ペナルティを与えるわよ。明日の朝まで2人っきりにしてあげる。淫竜スーツの着心地を楽しんでね」
カプセルは閉じられロックされた。

 * * * * * * *

「ごめん、蒼人」
「俺のほうこそごめん、麗海」
「怖かったの…蒼人のこと忘れるのがすごく怖かったの」
「大丈夫だ、麗海」
「蒼人」
「麗海…なんか寒くなってきていないか」
「ホントなんか寒い」
どんどんカプセル内が寒くなっていく。
「誰か来てくれ!カプセルのなかの温度がどんどん下がってるんだ!」
カプセルの上部を叩くが、誰も反応してくれない。開けることも出来ない。
「誰もいないのか…麗海、大丈夫か?」
「寒いよ、蒼人」
暖かさを求め、さっきまでカラダが触れ合わないようにしていた2人の距離が縮まる。
「あぁぁ!」「あ~ん!」
淫竜スーツが触れた瞬間、嬌声をあげるとともに2人は抱きしめ合う。あまりの寒さに互いの温もりを求めずにはいられない。そして淫竜スーツの快楽に堕ちていく。
「蒼人、暖かくて気持ちいいよぉ。抱き合うだけで、気持ちいいのぉ」
「麗海のカラダも暖かくて気持ちいい。それに、なんてやわらかいんだ。やわらかくてスベスベして気持ちいい」
2人は互いのカラダをスリスリしあい、快感を求め合う。
「こんな寒いと、抱き合うのは仕方ないよね」
「抱き合っていないと寒さに耐えられないよな」
「あぁん気持ちいいよ、蒼人」
「あぁぁ気持ちよくておかしくなりそうだ、麗海」
「蒼人のすごく堅くなっちゃってるのが当たるぅ」
「悪い。スベスベでやわらかい麗海のカラダが気持ち良すぎて鎮められないんだ」
「いいよ…だって私の気持ち…さっきバレちゃったでしょ…私に興奮してくれて嬉しい」
「俺も昔から麗海のこと…」
見つめ合い、互いの唇を重ねる。そして、舌を絡め合いカラダを絡め合う気持ちよさに、2人は我を忘れていった。

 * * * * * * *

30分ほど経ってインビナースが再び部屋を訪れると、カプセル上部のガラスはすべて曇り、中から声を抑えた2人の睦み合いの声がかすかに聞こえてきた。
「気持ちいいのぉ蒼人ぉ」
…ンチュッ…クチュッ…ンッ!はァ…ンチュッ…
曇ったガラスをそっと拭いて中を覗くと、2人は淫竜スーツを絡め合いながら、静かに激しく愛撫しあっていた。濃厚なキスの音が聞こえるなか、ガラスはまたすぐに曇っていく。
「すごく気持ちいいよぉ蒼人ぉ。スベスベで暖かくて気持ちいいのぉ」「あぁスベスベしているのに麗海のぬくもりが伝わってくる」「あぁん蒼人のぬくもりも伝わってくるよ」「ほんと気持ち良すぎる。一つに溶けちゃいそうだ、麗海」
…クチュッンチュッはぁぁ…
インビナースはカプセルを軽く叩く。
トントントントン
それに驚いたのか、2人のカラダがカプセルの壁に当たる音がした。インビナースが少し待ってからカプセルを開くと、2人は逆方向を向き離れていた。そして、それぞれ寒さに耐えるため自分のカラダをギュっと抱きしめている。
「なんか寒そうね。うふふ、なんだか2人とも息が荒いけど気のせいかしら?」
2人は起き上がり、蒼人が凍えた声で答える。
「カプセルの温度調整が壊れているんだ。修理してくれないか」
「壊れたわけじゃないわ。2人とも自分たちの名前を間違えて呼び合ったんでしょ。いまの貴方たちはネイビーヨクーンとマリンヨクーンよ。間違えたら罰を与えるって言っていたじゃない」
「俺たちの会話を聞いていたのか」
「そんな無粋なことしないわ。〈麗海〉〈蒼人〉って言葉が出てきたら温度が下がる設定にしておいたの。もちろんカラダが壊れない温度までしか下がらない程度にね。だけど、最低温度にまでなるなんて、どれだけ人間だった時の名前で呼びあったのかしら?仕方ないからリセットしてあげるわ」
思わず麗海がつぶやく。
「…聞かれてなくて良かった」
インビナースは何も聞かなかったふりをして、2人にドリンクを渡そうとする。
「そろそろ喉が渇く頃かと思って、ドリンクを持ってきてあげたの」
2人は思わず喉を鳴らす。基地を出てから4時間経っていた。多忙だった今日は水分を取ることも出来ず、喉は渇きに渇いていた。しかし、すぐにはそれを受け取らない。
「毒も洗脳薬も入っていないわ。貴方たちの文明でいうところの栄養ドリンクみたいなものよ」
訓練によって薬に耐性のあった2人は、自分たちの力を過信してしまった。2人はドリンクを受け取って舐めてみる。そして、そのあまりの美味しさに全て飲み干してしまう。渇きが癒えていく。
「まだ朝まで時間があるからゆっくり休んでね。朝まではもう誰も2人のことを邪魔しないわ。約束してあげる」
インビナースはそう言うと、再び2人をカプセルに寝かせて部屋を出て行く。インビナースの靴音が聞こえなくなると、2人は淫竜スーツに包まれた互いのカラダを再び愛撫しはじめる。
「蒼人、なんかまたカラダが火照ってきちゃった」
「俺もだ、麗海。…また寒くなってきたな」
「寒くてたまらないから、もっとスリスリしよう。あぁん淫竜スーツ気持ちいいよぉ、蒼人」
さらに温度が下がっていく。
「俺を蒼人って呼ぶのをやめるんだ…マリンヨクーン」
温度が元に戻り始める。蒼人は、カプセルの上部の小さいランプが赤く光り少し寒さが和らいだことに気づいた。
「蒼人、そんな名前で私を呼ばないで!」
今度はランプが青く光り温度が下がる。
「上のランプを見ながら俺を…ネイビーヨクーンって呼んでみてくれ」
「いや!そんな名前なんて言いたくない!」
「せめてネイビーとだけでも呼んでみてくれ」
「…ネイビー…あ、赤く光って少し温かくなった」
「淫竜戦士の名前で呼ぶと温度が戻るようなんだ」
「じゃあ私も…マリンって呼んで」
「マリン」
「本当だ。だけど、まだ寒いよ…ネイビー。もっとあたたかくして」
ねだるかのように麗海が蒼人の股間を指でスーッとなぞる。すると2人の淫竜スーツの陰部は、着たままでもセックスが出来るように性器のかたちに変わりはじめる。〈欲獣戦隊ヨクーンフォース〉としての戦士名の断片〈ネイビー〉〈マリン〉で互いに呼び合いながら欲情することで、淫竜スーツの本来の機能が働き始めたのだ。そして、それは、2人の欲望の心と淫竜スーツとのリンクが始まった証拠でもあった。
「ネイビーのここ凄くなってる」
ネイビーヨクーンの股間には淫竜スーツに包まれたそそり立つ陰茎が現れ、マリンヨクーンが指で撫でると亀頭から粘液が滲み出てくる。
「エッチしたくてたまらないんだ。マリンもだろ?マリンのここもこんなに濡れてる」
マリンヨクーンの淫竜スーツにはクリトリスが浮かび上がり、割れ目ができて蜜が溢れ出していた。
「…私もしたい。ネイビーとひとつになりたいよ。だけど、朝まで淫竜スーツを脱いじゃいけないし、エッチなんて出来ないよ…んんんんんッッ!なんなのぉ、これぇ?!」
マリンの中にネイビーの指が入っていく。マリンのカラダは奥まで淫竜スーツに覆われていた。
「マリン、俺たち淫竜スーツを着たままセックス出来るようになってる」「あぁネイビーのスベスベの指が私のなかでスリスリしてくる。私たち淫竜スーツのままエッチする準備できちゃってる」「早く挿れたい!マリン、淫竜スーツのままエッチしよう!」「ネイビー挿れて!私をもっと気持ちよくして!」
2人は欲望のままに性器を重ねる。亀頭が女陰に触れると、淫竜スーツに包まれたネイビーのスベスベのものが、淫竜スーツに包まれたマリンのスベスベの中に自然と入っていく。
「「嗚呼ぁぁぁァァァァ」」
「ネイビーと私ひとつになっちゃったぁ。ネイビーで私のなかイッパイなのぉ。あたたかくてスベスベするぅ」「あぁぁマリンのなか、なんでこんなにスベスベしているんだ。気持ち良すぎる」「ゆっくり動かすの気持ちいいの。私のなかで淫竜スーツが擦れてスゴクいいの」「あぁスゴイ、凄すぎる。あぁぁ中も外もあたたかくてスベスベして気持ち良すぎる」「ネイビーもぜんぶ気持ち良すぎなの!あぁん中も外もなんでこんなに感じちゃうの?!」「あぁぁ締め付けてきた。淫竜スーツが擦れて気持ちいい!マリン、マリン!」「あンッ!ネイビー激しいよ!激しいのも気持ちいいの!」「マリンのなか気持ち良すぎて、もう抜きたくない!いい!いぃ!」「ネイビーが私のカラダに夢中になってるぅ。あぁんお腹のなかがキュンとするぅ!嬉しい、嬉しいよ!」
ネイビーとマリンの興奮した声は、部屋の外まで聞こえるほど大きい。インビナースは廊下でニヤリと笑う。
「ヨクーンの栄養ドリンク〈淫竜エキス〉には、人間を誘淫させる成分も少しだけ入っているの。貴方たちが欲望のまま素直にイキるための、ワラワからのささやかなプレゼントよ」
「ネイビーお願い、きてぇ!」「マリンッ!いくぅ!」「「嗚呼アァァッ!!!ヨクーーンッ!」」
欲望に堕ちた2人の声が、部屋のなかに響き渡った。

 * * * * * * *

翌朝、インビナースが再び部屋を訪れると、淫竜スーツを着た蒼人と麗海はマスクオフ姿で今もまだ激しく求め合っている。あれからずっと交わり続けていたのだ。
「ネイビーもっとぉ、もっとぉ!」
「あぁマリンがどんどん締め付けてくる」
「ネイビーあぁんすごくいいよぉネイビー」
インビナースがカプセルを開けても2人は止まらず、夢中になって交わっている。
「2人でまだお楽しみ中なのね、うふふ。もう朝よ」
インビナースに声をかけられ、2人は顔をあげた。
「マリン、もう朝なんだな」
「夢中で気づかなかったね、ネイビー」
満足そうに微笑みながら、インビナースは麗海にたずねる。
「マリンヨクーン、そんなに夢中になっちゃったの?」
「だって淫竜スーツ着たままのえっち凄く気持ちいいの。ねぇネイビー」「あぁマリン、気持ち良すぎてやめたくない」「ネイビー、最後にもう一度イキたい」「俺もだ、マリン」「あぁん、ネイビー!」「マリン!」「ネイビーッうぅぅゥゥゥんッ!」「あぁぁァァァ!」
2人はセックスを見られることを恥ずかしいとも思わず絶頂に達し果てる。そんな2人にインビナースは改めて淫竜スーツの感想を聞く。
「ねぇ淫竜スーツ堪能できたかしら?」
「あぁ最高だ。なぁマリン」
「うんネイビー。すごくいいの」
昨日とはうって変わって、2人は淫竜スーツに感じる快楽を隠そうとしない。
「それは良かったわ。折角だからヨクーンフォースのフル装備〈戦闘モード〉も体験してみない?これも装着してみるといいわ」
戦闘員たちがヨクーンフォースの変身ブレス・2人専用の戦闘員ベルトを持ってくると、2人は何の疑いもせず自ら変身ブレス〈ヨクーンチェンジャー〉と戦闘員ベルトをつける。ベルトをつけた瞬間、ベルト中央にデザインされた淫竜の紋章の目が光り、2人は気持ち良さにビクンっと身体を震わせる。戦闘員たちがそんな2人にヨクーンフォース指揮官にふさわしいショルダーアーマーを装着させると、インビナースが2人に命令する。
「さぁ淫竜マスクもかぶりなさい」
戦闘員がうやうやしくマスクを渡すと、2人は何の躊躇もなく装着し、そして誇らしげに鳴く。
「「ヨクーーンッ!」」
「ネイビー素敵!似合ってるよ!かっこいい!」「マリンもすごく似合ってる!なんてエロかっこいいんだ。あぁもっとセックスしたい!」「私もしたい、挿れて!」
インビナースはセックスを始めようとする2人を止める。
「うふふ、お楽しみの前に淫竜スーツの性能を試してみない?戦闘員たち、あの死に損ないをここに連れてきなさい」
扉から現れたのは、皇帝の叱責を買い奈落に墜ちて死んだかと思われていた元幹部ダメーヲだった。ダメーヲが吠える。
「よくもあんな目にあわせてくれたな、インビナース」
「なに言っているの?自分のせいじゃない。あのあと、瀕死の貴方を助けてあげたのは誰だったかしら?」
「貴様ぁ!」
「ウフフ。ネイビーヨクーン・マリンヨクーン、こいつを相手に淫竜スーツの性能を試しなさい。殺しても構わないわ。もともと敵なんだから躊躇する必要もないでしょ」
「こいつらに俺が殺せるものか!」
「デザイア様からの伝言だけど、2人を倒すことが出来なかったら今度こそ命はないそうよ」
「クソッ!なんで俺がこんな目に!地球人どもなどすぐに殺して、インビナース、次はお前の息の根を止めてやる!」
「うふふ、この2人に勝てるかしら?さぁ2人とも武器はこれを使いなさい」
妖刀村正をもとに作られたヨクーンソードが2人に渡される。
「力試しだからシンプルな武器のほうがいいわよね。このヨクーンソードを使って、ダメーヲを葬りなさい。ダメーヲなんて貴方たちの敵ではないわ!」
ダメーヲが苛立ち、叫ぶ。
「葬られるのはそっちだ。さぁ来い、地球人!」
「いくぞ、マリン!」「えぇ、ネイビー!」
ネイビーヨクーンとマリンヨクーンは舞を舞うかのような優雅な連携プレイで、即座にダメーヲを切り刻む。ダメーヲは最期の声すらも出せず、塵となって消えた。2人は驚きの声を発する。
「なんてカラダが軽いんだ。こんな力が俺たちに秘められていたのか!」「ダメーヲはライトフォース5人がかりでどうにか退けさせることの出来た相手なのに!淫竜スーツはこんなにも私たちの身体能力を高めるの!?」「淫竜スーツを着た今の俺たちなら誰にも負ける気がしない!」「なんて素晴らしいの!」
「思ったとおりの結果ね。やっぱり貴方たちは、ヨクーンの名を持つ淫竜戦士ネイビーヨクーン・マリンヨクーンを名乗るにふさわしいわ。さぁこの誇らしい戦士名を改めて名乗ってみなさい!」
2人は躊躇う。
「何をためらっているの?今日の朝まではヨクーンフォースの一員として行動する約束でしょ!帰して欲しくないの?」
2人は意を決して名乗りをあげる。
「淫竜戦士ネイビーヨクーン…あぁぁぁぁ!」「淫竜戦士マリンヨクーン…うぅんんん!」「淫竜スーツがおかしい!あぁ淫竜スーツが吸い付いてくる!」「なんなのぉこれぇ!?淫竜スーツに愛撫されているみたい!私おかしくなっちゃう!」
「淫竜スーツが貴方たちを主人(あるじ)と認めた証拠よ。貴方たちこそが欲獣の王たる淫竜ネイビーヨクーン・マリンヨクーンを名乗るに相応しいってね。貴方たちがセックスして一つになりたいように、淫竜スーツも早く貴方たちと一つになりたいと思っているの。一つになって貴方たちを完全な淫竜戦士に生まれ変わらせたいのよ。うふふ、気持ちよくてたまらないでしょ?さっきお預けにしたセックスをしてもいいわよ」
2人は獣欲のまま一つになる。
「淫竜スーツの興奮が止まらない!」「淫竜スーツとネイビーに私おかされちゃってるぅ!」「あぁぁぁぁさっきの戦いであんなに美しく戦っていたマリンが俺の腕のなかでこんなに良がってる」「あぅぅ~んあんなに力強くてカッコ良かったネイビーが私のなかでこんなに夢中になってるぅ」
「貴方たちの欲望が強ければ強いほど、淫竜スーツが貴方たちを気持ち良く、強くしてくれるわ。淫竜スーツに身を包んだ貴方たちは、ヨクーン最強の淫竜戦士になれる可能性を秘めているのよ。さぁ、貴方たちにふさわしい戦士名をもう一度名乗ってみなさい!」
「「ヨクーーンッ!」」「淫竜戦士ネイビーヨクーン!」「淫竜戦士マリンヨクーン!」「名乗るの気持ちいい!」「あはぁ気持ちよすぎぃ!淫竜スーツが喜んでどんどん力を与えてくれるぅ」「あぁぁどんどん力が漲ってくる!」「はぁ~んネイビーヨクーン、私イっちゃうよぉ!」「マリンヨクーン、俺もイクぅ!」「「ヨクーーンッ!」」
2人はすぐにイッてしまう。マリンは息も絶え絶えにネイビーに言う。
「ネイビーヨクーン、私もう完全な淫竜戦士になっちゃったかもしれない。淫竜スーツが肌に馴染んで一つになっちゃってるの」「マリンヨクーン、俺も完全な淫竜戦士になっている。淫竜スーツと俺一つになっているんだ」「あう~ん!淫竜スーツが疼くヨォ。もっとネイビーヨクーンとエッチしろって言っているみたい」
インビナースは笑いを噛み殺しながら、2人に事実を伝える。
「うふふふふ。まだ貴方たちは完全な淫竜戦士になっていないわよ。短時間で淫竜スーツと肌を一体化させて淫竜スキンにするには、改造が必要なの」
「これでもまだ一つになっていないのか?!」
「これで淫竜スキンになっちゃったら…」
「もっと気持ちいいわよ。これから2人で改造を受けてみない?貴方たちも淫竜スーツと早くひとつになりたいんでしょ?」
2人はそれに答えられない。完全な淫竜戦士になりたい欲望と護球戦隊の司令・副司令である使命感とがせめぎ合い、2人を苦しめる。その苦しみから逃れるために、再び2人はセックスを始める。
「ネイビーヨクーン、気持ちいいの、ネイビーヨクーン」「マリンヨクーン、気持ちいい、マリンヨクーン」
インビナースは高笑いをする。
「あははははは!淫竜戦士の戦士名を呼び合いながらエッチを始めちゃったのは改造されたいのかしら?」
「「違う!!」」
「じゃあ、なんでエッチしちゃっているの?」
「違う!違うの!」「違うんだ!」「違うけど、エッチやめたくないよぉ!」「どんどん淫竜スーツが馴染んできてやめたくない!」「これ以上、続けたら私おかしくなっちゃう!私、改造して欲しいって言っちゃう!ネイビーヨクーン、早く私をイカせて!」「耐えるんだ、マリンヨクーン!早くイカせてやるからな!」「お願い!いい、いいよぉ!」「アァアッ、マリンヨクーンが締め付けてくるぅ!」「イク、イク、イっちゃうよぉ、ネイビーヨクーンッ!」「イケ、イクんだ、マリンヨクーン!」「「イクぅぅゥゥ!!!」」
2人は果てたが、すぐに漲る力が欲望を後押しして、なかば本能的に再びセックスを始めてしまう。
「あぁぁぁイッても私の興奮おさまらないぃ!ネイビーヨクーンも私を求めてくるぅ!」「あぁぁ俺の頭のなかに淫竜スーツが訴えかけてくるんだ、マリンヨクーンをもっと気持ち良くしてやれって言うんだ。それがネイビーヨクーンになる俺の務めだって訴えるんだ」「私の淫竜スーツも訴えてくるの。ネイビーヨクーンを気持ち良くするのが私マリンヨクーンの務めだって言うの」「嗚呼ぁ俺はマリンヨクーンと気持ちよくなるため生まれてきたのかもしれない」「嗚呼ん私もネイビーヨクーンと気持ちよくなるため生まれてきたのかも」「気持ちいい」「気持ちいい」「気持ちいい」「イキたい」「イキたい」「イキたい」
「じゃあ、貴方たちの本当の名前を名乗りながらイキなさい」
「「本当の名前?」」
「羽場切蒼人・蒼園麗海ではない貴方たちの本当の名前よ。わかるでしょ」
「わかりたくない」「だけど」
「だけど叫びたいんでしょ、貴方たちが本当に名乗るべき名を!」
「本当の俺の名は」
「本当の私の名は」
「さぁイっちゃいなさい!」
「ネイビーヨックーーンッ!」
「マリンヨックーーンッ!」
ドピュドピュドピュドピュピュピュッ!
2人は想像を絶する大量の精液にまみれてイってしまう。
「あははははは。そうよ。それが本当の貴方たちの名前よ!」
「あはぁん、私はマリンヨクーン。これが本当の私の名前」「俺はネイビーヨクーン。これが本当の俺の名前」
2人は朦朧とした意識のまま互いの淫竜スーツに精液を塗り合い、相手が自分のものになった印として匂いづけを始める。それは発情した欲獣がする行動に似ていた。
「ネイビーヨクーンの匂い、大好き。もっと塗ってぇ。ネイビーヨクーンの匂いにもっと包まれたい」「俺ももっとマリンヨクーンの匂いに包まれたい。あぁぁ混ざるともっといい匂いがする」「あぁんもっと混ぜたい。私たちの愛の匂いをもっと感じたい」「淫竜スーツがどんどんいい匂いになってくる」「もう淫竜スーツ脱ぎたくないよ。ネイビーヨクーンの愛の匂いにずっと包まれていたい」「俺も脱ぎたくない。淫竜スーツを着ていれば、いつもマリンヨクーンの愛に包まれていられる」
「そうよ。淫竜スーツに包まれた貴方たちは愛に包まれているのよ。うふふふふ、淫竜スーツと一つになれば貴方たちは愛の戦士になれるわ」
「私なりたい。ネイビーヨクーンの愛に包まれた愛の戦士になりたい」「俺もなりたい。マリンヨクーンの愛の戦士になりたい」
「淫竜戦士こそ愛の戦士。もう貴方たちが淫竜戦士にならない理由はないわね」
「マリンヨクーン、一緒になろう、淫竜戦士に」「うん、ネイビーヨクーンと一緒に淫竜戦士になる」
混濁した意識のなかで2人は、欲望を素直に口にしてしまう。
「うふふ。じゃあ淫竜戦士として必要な淫竜マスクとヨクーンチェンジャーの説明をしてあげるから、いったんセックスはやめなさい」
軍組織所属の2人にとって、上官の命令が絶対ということは自然と身に染みていた。2人は名残惜しそうに2つに分かれると、ネイビーヨクーンがマリンヨクーンを後ろから抱きしめながら、インビナースの話を聞く。
「淫竜マスクは《ヨクーンマインド・インストール》と唱えると起動するの。ヨクーンの戦士として必要な知識を脳にインプットしてくれるわ。インプットが終わったあとは必要な情報の集積・分析を行なってくれるの。ヨクーンチェンジャーは、横のボタンを3回押しなさい」
ボタンを押すと、2人は元の司令・副司令の制服姿に変わった。
「「えッ?!」」
淫竜スーツ・マスクから解放された2人は理性を取り戻す。
「私さっきまであんなことを…」
「俺も欲望にのまれて…」
2人は顔を見合わせると、元の制服姿でカラダを絡め合うことに恥ずかしさを感じ、サッと離れる。インビナースはそれに構わず説明を続ける。
「(まだ心は完全に獣欲に堕ちていなかったのね。まぁ時間の問題だわ)ヨクーンチェンジャーに貴方たちの制服を格納しておいたのよ。今はそのなかに淫竜スーツと淫竜マスクが入っているわ。改造されて貴方たちの肌が淫竜スキンになったら淫竜スーツを収納する必要はないから、実際には淫竜マスクを被った戦闘モード時の装備を収納することになるわね。今度は4回押しなさい。さっきの戦闘モードの姿に戻れるわ」
冷静さを取り戻し始めつつあった2人だったが、淫竜スーツを着たい欲望には勝てず、ヨクーンチェンジャーを押してしまう。再び2人のカラダを淫竜スーツが包みこむ。あまりの気持ちよさに2人は1人では立っていられず抱きしめ合い、そして叫んでしまう。
「「ヨクーーンッ!」」
「アハハ、さっきからヨクーンの戦士みたいに鳴いちゃっているけど、改造されてワラワたちの仲間になってくれるってことでもう良いわね?」
2人は淫竜スーツに包まれた互いのカラダを愛撫しあいながらも、理性をどうにか保つ。
「はぁはぁはぁ…俺たちは正義の味方だ…断る!だよな、麗海…」「はぁはぁはぁ…も、もちろんよ、蒼人…」
「さすがワラワの認めた2人ね。淫竜スーツの魅力を理解してくれたと思ったのだけど、そう簡単には堕ちてくれないわね、ウフフ。だけど、仲間になってくれる気になったら、いつでも歓迎するわ。親愛の証にヨクーンチェンジャーをプレゼントしてあげる。好きなだけ変身して、2人で気持ちよくなってね」
「そ、そんなことしない!」「そ、そうよ!」
「うふふ、そうかしら。さっきまであんなに夢中になってセックスしていたのに」
「……」
「まあ、いいわ。今日は約束どおり帰してあげる」
インビナースが近づき再びヨクーンチェンジャーを3回押すと、2人はその場に座り込んでしまう。元の制服姿に戻った2人は、抱きしめ合ったまま気を失った。

 * * * * * * *

さらわれた付近で気を失っていた2人は、巡回中の戦隊職員に保護された。基地帰還後すぐにメディカルチェックと聴取を受けるが、なぜか2人はヨクーンチェンジャーについては報告しなかった。
2人は司令官室に戻るとすぐに、互いの服を脱がしあい抱きしめ合う。そして、奥の部屋にある仮眠ベッドでセックスを始めた。2人は今朝までの濃厚なエッチが忘れられなかった。
「あぁん!蒼人、蒼人ぉ!」
「麗海、麗海!あぁ!」
すぐに絶頂を迎えるが、何となく物足りなさを感じる。心は満たされているのに、カラダの火照りがおさまらない。裸の2人の腕にはヨクーンチェンジャーがつけられたままだった。
「…もっと気持ちよくなりたいよ…ネイビー」
「…俺もだ…マリン」
それだけで心は通じた。2人は欲望の眼差しで見つめ合い、互いのヨクーンチェンジャーのボタンを4回おした。

 * * * * * * *

「あぁん!淫竜スーツのえっち最高なのぉ。ネイビー、もっとぉ、もっとぉ!」
昼間にも関わらず、司令官室にはエッチな声が響き渡る。機密保護のため、部屋の音は外に漏れず防犯カメラもない。それを良いことに、2人は淫竜スーツを着てエッチしていた。もちろん鍵をかけて、外からは誰も入って来られない。
「うぅぅマリンいきそうだ!」「いってぇ!」
この3日間にわたり緊急のネット会議が開かれた。その内容は、2人が惑星帝国ヨクーンに拐われた失態を責めるものだった。戦隊のためを思って…というよりは、これを口実に戦隊予算を削り、お偉方が更に私服を肥やすためだけに行われた会議だった。あまりにもやりきれなかった。
「休憩時間のエッチ、最高だな」
「うん最高ッ!ネイビー、ねぇもっとぉ」
「あと10分は楽しめるな」
2人はストレスを発散するかのように、休憩時間ごとに淫竜スーツを装着してエッチし続けた。

 * * * * * * *

3日目の会議終了後も、マスクオフ姿で2人は激しく交わり始めた。机に手をつきお尻をあげる麗海を蒼人が後ろから突き上げる。それはまるで獣の交尾のようだった。蒼人が本能のままに雄叫びをあげる。
「「ヨクーーンッ!!」」
麗海も同時に叫びながらイク。2人は鳴き声をあげて果て、変身解除をした後もカラダを絡めあいむつみ合う。麗海が甘えながら蒼人にねだる。
「蒼人ぉ2人っきりの時はずっと淫竜スーツを着ていたいの…こんなこと言うなんて変態だよね…」
「そんなことない!俺たちが初めて結ばれた時に着ていたスーツだから着ていたいと思うのは当たり前だろ!」
「じゃあ今日もずっと淫竜スーツに包まれたい…変身したい。ネイビーは?」「俺も…変身したい」
2人は互いのヨクーンチェンジャーを操作して再び変身する。麗海は甘えた鳴き声をあげる。
「ヨク~ん。嬉し過ぎていっぱい鳴きたくなっちゃう。ネイビーが一緒の気持ちで嬉しいの」
「ヨク~ん。俺もマリンが一緒の気持ちなのが嬉しくて、さっきから鳴きたくて仕方なかったんだ」
「嬉しいと鳴きたくなっちゃうね。エッチの時もね」
そう言いながら再び交尾を始め、2人は何度も鳴き声をあげて果てる。
「ウフフ、エッチしすぎちゃって喉が乾いちゃった。ネイビーも乾いたでしょ?」
麗海は机のペットボトルを手に取り淫竜エキスを口に含むと、蒼人に口移しに飲ます。そのまま互いの欲望を確かめるように濃厚なキスを交わしたあと、麗海は初日から机に置いたままの淫竜マスクを手に取り、ある疑問を口にした。
「こんな素晴らしい淫竜スーツを開発した惑星帝国ヨクーンの知識って、一体どんなものなのかしら?」
「ヨクーンと戦うために知るべきだな。淫竜マスクを起動させれば淫竜戦士として必要な知識がわかると、インビナースが言っていたな」
2人は淫竜マスクから情報を抜き出すため、互いのマスクを被せ合う。
「あぁん、やっぱり淫竜マスクをつけたネイビーもカッコいいよ。蒼人に似合ってるぅ」
蒼人は、横の鏡にうつる自分の姿を見て誇らしく感じ雄叫びをあげる。
「ヨクーーンッ!」
「鳴き声もカッコよくて素敵!ネイビー、私も似合ってる?」
「マリンもすごく似合ってる。淫竜マスクをつけた麗海もそそられる」
蒼人がスベスベのカラダを絡めると、麗海は甘えた声で鳴く。
「ヨク~ん!」
「鳴き声もなんてカワイイんだ、マリン」
「そんなこと言われると、嬉しくて興奮しちゃうよ。うふふ。ホント私たち淫竜スーツが似合っているよね」
「淫竜スーツが俺たちの魅力を一番引き出してくれるな。自然に鳴き声もあげちゃうし、まるで俺たち惑星帝国ヨクーンの戦士のようだ」
「あはは、ヨクーンの追加戦士ね」
「…追加戦士か。ハハハ、皮肉なもんだな。護球戦隊で追加戦士になるなんて言ったら、あのバカなお偉方たちに絶対に反対されるのにな」
「…なのに、ヨクーンの追加戦士になるなら、私たち歓迎されるのよね…」
「… 俺たちの能力も認めてくれてな…」
「…そしてこんなステキな姿で、ずーッといられる…」
2人はどちらともなくカラダを求め合い一つになる。
「アンッ!アンんッッッ!ネイビー激しいよ!」「麗海のマリンヨクーンの姿、そそられて、たまらないんだ!」「あぁん!私もネイビーヨクーンの蒼人に興奮しちゃうの!」「もう淫竜スーツを脱ぎたくない!マリンと最高に気持ちよくなれるネイビーヨクーンの姿でずっといたい!」「私も!ずっと淫竜スーツがいいの!脱ぎたくないの!ネイビーヨクーンと一緒にマリンヨクーンの姿でいたいの!」
麗海は、4日前の最初には呼ぶのも呼ばれるのも嫌がっていたネイビーヨクーン・マリンヨクーンの名を興奮しながら口にしていた。
「蒼人ぉ、私のことマリンヨクーンって呼んで!淫竜スーツを着た私にはその名前が一番似合うの」「マリンヨクーン!」「あぁ~んマリンヨクーンって呼ばれるのすごく気持ちいいよ!」「麗海はこの名前がよく似合ってる!マリンヨクーン、俺のこともネイビーヨクーンって呼んでくれ」「あぁんネイビーヨクーン!」「あぁぁすごく気持ちいい!それになんてイイ響きなんだ…ずっとこの名前で呼ばれたい」「それすごくいいよ。私も蒼人のこと、これからずっとネイビーヨクーンって呼びたい!淫竜スーツが似合う蒼人には、ネイビーヨクーンの名前が似合っているの」「あぁ俺もそう思っていたんだ。やっぱり俺にはネイビーヨクーンの名前がふさわしい!俺はネイビーヨクーン!マリンヨクーンを守る戦士ネイビーヨクーン!」「ヨク~ん、嬉しい!蒼人は私の戦士ネイビーヨクーンだよ!私のことももっとマリンヨクーンって呼んで!私がネイビーヨクーンのものマリンヨクーンだって、もっと感じたいの!」「マリンヨクーン!淫竜スーツに包まれたエロい麗海は俺だけのもの!麗海は俺のものマリンヨクーン!」「私はネイビーヨクーンのものぉ!アンッ、アンッ、アンッッッ!ネイビーヨクーン、激しいよぉ!あぁんずっと淫竜スーツを着たままで、ずっとこの名前で呼ばれたい!ネイビーヨクーンとマリンヨクーンでずっといたいよぉ!あぁぁ淫竜スーツが疼く!」
淫竜スーツは、2人を完全な淫竜戦士に生まれ変わらせるため、獣欲に堕とそうと更なる快楽を与えていく。
「俺たちが本当の名で呼び合ったから、淫竜スーツも喜んでる!」「淫竜スーツ、私たちも同じ気持ちだよ!本当の名前でずっと呼び合いたいの!名乗り合いたいの!」「マリンヨクーン、2人っきりのときは淫竜スーツを装着して、本当の名前で呼び合おう!」「ヨク~ん!2人っきりの時は私たち本当の自分でいられるのね!あはぁ~ん、淫竜スーツもすごく喜んでる!」「あぁぁ俺たち淫竜戦士の男と女みたいだ。あぁぁ興奮が止まらない!」「すごく興奮しちゃうゥ!あぁん私は淫竜戦士の女!私は淫竜戦士マリンヨクーン!」「俺は淫竜戦士の男!淫竜戦士ネイビーヨクーン!」「あはぁん私たちもう淫竜戦士の女と男だよぉ」「あぁぁ麗海のマリンヨクーンとなら淫竜戦士に堕ちてもいい!」「あぁんいい!いい!いいよぉ!ネイビーヨクーン!」「あぁァもう気持ち良すぎて俺おかしくなりそうだ」「イッてぇネイビーヨクーン!淫竜スーツと一緒にイこう!本当の名前を呼び合いながらイこう!」「もうイクぅぅッ!!!」「あぁんイッちゃうぅぅぅッ!」「マリンヨクーン!」「ネイビーヨクーン!」
ドピュドピュドピュドピュピュピュ!
ネイビーヨクーンがペニスを抜くと、マリンヨクーンの中から2人の大量の蜜が溢れ出す。それを見たネイビーヨクーンの淫竜ペニスは興奮して再び射精し、マリンヨクーンを濡らしていく。精液をかけられたマリンヨクーンも興奮して淫竜ヴァギナから潮を吹く。
ドピュピュピュピュピュピュピュピュピュ
「いっぱい溢れちゃうぅ!」「俺たちの淫竜スーツがどんどん濡れていく!」「あぁぁ私たち愛の匂いに包まれていくぅ!」「淫竜スーツに包まれた俺たちは愛の戦士だ!」「あぁんステキぃ!」
互いの精液で淫竜スーツは更に濃い色になっていき、悪の戦隊戦士らしい鈍い光沢を増していく。淫竜スーツは淫竜スキンになる前の最終形態となった。2人はそんな淫竜スーツに包まれていることに更に興奮し、ネイビーヨクーンは淫竜ペニスから更に大量に射精し、マリンヨクーンの淫竜ヴァギナからも大量の蜜が溢れ出す。2人は互いの愛液で濡れていく。
ドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュ
2人は混ざり合う精液を互いに塗り合い、更に黒光りしていく淫竜スーツの光沢とスベスベ感に我を忘れ、互いをまさぐり合いながら全身を絡め合わす。2人の淫竜スーツは精液で肌に張り付いて半ば一体化し、改造されていないにも関わらず淫竜スキンになりはじめていた。
「淫竜スーツがどんどんエロくなっていく!」「あはぁん!淫竜スーツ気持ち良すぎて興奮が止められないよぉ!」「俺たちの光沢エロすぎる!」「私たちどんどんスベスベエッチになっていくぅ!」「もっと精液を塗り合いたい!俺の精液を塗れば塗るほどマリンヨクーンがエロくなっていく」「もっと塗ってぇ!私の精液もネイビーヨクーンに塗ってあげる。あぁんネイビーヨクーンえろいよぉ」「あぁぁまた出るぅ!」「あぁぁ私も出ちゃう!」「挿れてイキたい!マリンヨクーンのなかも俺の精液でいっぱいにしたい!」「挿れて!私のなかいっばいにして!中も外も私をエロエロにして!」
ひとつになった瞬間、ふたりはイク。
「「ヨックーーンッッッ!!!!」」
ドピュドピュドピュドピュピュピュピュピュッ!
背徳の気分に酔い痴れ、獣欲のままに果てた2人のあいだに、何となく気まずい沈黙が訪れる。護球戦隊の司令室で淫竜戦士の姿でセックスをしているのに加えて、自分たちの本当の名前はネイビーヨクーン・マリンヨクーンだとはっきりと口にすることは、司令・副司令として絶対にしてはならないことだった。何故ならこの姿と名が本当の自分たちだと宣言するのは、悪に堕ちた証拠に他ならないからだ。しかし、2人はまだ本心から悪に堕ちていないと信じたかった。先に口を開いたのは蒼人だった。
「…そ、そろそろ俺たちの敵ヨクーンの秘密を2人で暴いてやろう!」「そ、そうね!私たちの敵ヨクーンを倒すために淫竜マスクを活用しないと!」「ヨクーンの戦士にならなくても淫竜スーツは着ていられるしな」「うん、ヨクーンの戦士にならなくても、淫竜スーツを着て蒼人といっぱい気持ちいいこと出来るもんね」
2人は抱きしめ合いながら、インビナースから教えられたキーワードを唱える。
「「ヨクーンマインド・インストール!」」
脳に次々とヨクーンの知識が流れ込む。淫竜マスクの効果なのか、難解な知識・技術さえも即座に理解できてしまう。2人はヨクーンの秘密を知るにしたがって、ヨクーンに心惹かれていく。そして、強く抱きしめ合う。
「皇帝デザイアの思想、なんて尊いんだ!」
「ヨクーンの文明すごすぎる!」
最後の項目のインストールが始まった。
「あぁぁ!俺たち完全な淫竜戦士に改造されてイクッ!」「私たちヨクーンフォースに改造されちゃうッ!」
最後の項目は、人間を完全な淫竜戦士に改造する最新技術だった。そして、脳には知識だけでなく、なぜか改造されるイメージも実際に体験しているかのように流れ込んでくる。
「俺たち人間じゃなくなっていく!」「なのに気持ちいいよぉ!」「あぁぁぁ俺たち完全な淫竜戦士になっていく!」「肌が淫竜スキンになっていくぅ!」「「嗚呼アアアァッ!」
インストールが終わると、2人は淫竜マスクを外して欲望のままキスを始めた。どんどん激しくなり、顔は獣欲に蕩ける。キスを終え激しい息のもと、羽場切蒼人が囁く。
「ヨクーンの素晴らしい技術なら、完全な淫竜戦士にカラダを改造することも出来るんだな」
興奮の息のなか、蒼園麗海も囁く。
「改造されると、本当に淫竜スーツと肌が一体化するんだね…イメージだけであんなに気持ちいいなら…」
2人は欲望が抑えきれず、互いのカラダを激しく求め合う。蒼人は麗海を激しく突く。
「麗海!俺、ヨクーンの戦士になりたい!完全な淫竜戦士に改造されたい!」「アンッ!アンッ!蒼人!私も改造されたい!そしたらずっと一緒に淫竜スーツのままでいられる!」「一緒にヨクーンの戦士になろう!麗海はマリンヨクーンになるんだ!俺はネイビーヨクーンになる!」「うん!私、マリンヨクーンになる!私、蒼人と一緒にヨクーンの戦士になる!」「俺たちは偉大なヨクーンの戦士に生まれかわるんだ!」「最高ッ!!!」
2人は早くも絶頂を迎える。
「「ヨックーーーンンンッッッ!!!!!」」
ドピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュッッッッッッ!!!!!!
心から惑星帝国ヨクーンに忠誠を誓う雄叫びをあげて、2人はイッた。
その夜、自らのカラダを完全な淫竜戦士に改造するため、2人は闇に消えていった。

 * * * * * * *

改造装置が使われてから1ヶ月後、地球に到着した皇帝デザイアが欲獣戦隊ヨクーンフォースの秘密基地に姿を現した。インビナースは2人の淫竜戦士を従え、皇帝を迎える。
「インビナース、大儀である」
「デザイア様、お約束どおり新しく我らの仲間に迎え入れた戦士をお目にかけます。さぁお前たち、マスクを外し、前に出て名乗りなさい。お前たちのご主人様に生まれ変わった姿をお見せするのよ!」
「「ヨクーーンッ!」」
2人の淫竜戦士は、本能から忠誠の鳴き声をあげ、マスクを外す。そして、歓喜の表情を浮かべながら名乗りを上げる。
「欲海の軍神、淫竜戦士ネイビーヨクーン!」
「欲海の女神、淫竜戦士マリンヨクーン!」
自分たちの意志で改造装置に入り淫竜戦士に生まれ変わった羽場切蒼人と蒼園麗海の2人は、淫竜スーツに包まれて惑星帝国ヨクーンのために生きることに無上の喜びを感じ、誇らしげにポーズを取る。
皇帝は満足げに声をかける。
「最も恐れ最もにっくき宿敵が、最も心強き配下になるとは、なんとも頼もしく愉快だ。羽場切蒼人よ、どうだ今の気持ちは?」
「ヨクーーンッ!我が妻マリンヨクーンととともに、誇り高き淫竜戦士の男ネイビーヨクーンに生まれ変わることが出来て、最高です!これからはネイビーヨクーンとお呼びください。もう羽場切蒼人という愚かな地球人だった時の名前など捨てました!今まで皇帝デザイア様の崇高なる思想を理解せずに逆らった、愚かな我らをお許しください」
そう語るネイビーヨクーンにスベスベなカラダをくっつけて甘えながら、マリンヨクーンが言葉を付け加える。
「そんな愚かな私どもを惑星帝国ヨクーンの戦士として受け入れて下さり、こんなにも素晴らしいカラダに改造していただいたこと、感謝しても感謝しきれません!」
「蒼園麗海よ、淫竜戦士に生まれ変われてそんなに嬉しいか?」
「ヨクーーんッ!妖艶な淫竜戦士の女マリンヨクーンに生まれ変われて嬉しいです。私も蒼園麗海なんていう愚かな地球人の名前は捨てました。これからはマリンヨクーンとお呼びください。ウフフ。私、マリンヨクーンの名に相応しい淫竜戦士になれたことが嬉しくて、生まれ変わってからずっと、私の旦那さまネイビーヨクーンといっぱいエッチしちゃってます。このカラダ、本当に最高なんです。淫竜戦士として生きる、この幸せを守るため、私たちヨクーンの戦士として戦います!」
マリンヨクーンはそう嬉しそうに答えると、ネイビーヨクーンに更にカラダを擦り付けて甘える。ネイビーヨクーンは、そんなマリンヨクーンを優しく抱きしめ嗜める。
「マリンヨクーン、皇帝の御前で失礼になるから後で楽しもうぜ」
「わかっているけど、ネイビーヨクーンと一緒に淫竜戦士になれたことが嬉しくて、もっといっぱいネイビーヨクーンとくっつきたいの。ヨク~ん。デザイア様、こんな私をお許しください」
「ハハハハハハ。良い、良い、許すぞ。淫竜戦士に生まれ変わった喜びを存分に分かち合うが良い」
「「ヨク~~ん」」
「我が戦士たちよ、ワレは其の方たちが気にいった。其の方たちに地球侵攻の全てを任せるぞ。資金も戦闘員も何もかも思うがままに使うが良い!」
「敵だった俺たちをそんなにも信頼してくださるのですか!しかも我が戦士と呼んでくださるとは」「なんて尊いの!愚かな護球戦隊の上層部にも聞かせてあげたいわ」「やっぱり俺たちの主は、皇帝デザイア様しかいない!」
2人は感動に打ち震える。そして、顔を見合わせ頷くと、姿勢をただして皇帝に誓う。
「「我ら欲獣戦隊ヨクーンフォース、皇帝デザイア様に絶対の忠誠を誓います!ヨクーーンッ!」」
絶対忠誠を誓った戦士たちに、皇帝が命令を下す。
「さぁ我が戦士たちよ、最初の武功をあげてワレに見せよ。出撃せよ、欲獣戦隊ヨクーンフォース!」
「「ヨックーーンッ!」」
2人が戦闘員を引き連れ出撃したあと、皇帝デザイアは満足そうにインビナースに言葉をかける。
「インビナースよ、見事だ。あの2人が、まさか本当に淫竜戦士に生まれ変わるとはな。しかも地球人だったときの意志を保ちながら、心も身体も帝国に絶対服従する、完全な淫竜戦士になるとは」
「ウフフ、2人はもう地球人とは別の存在。決して我らを裏切ることのない、信頼すべきヨクーンの戦士ですわ」
「ハハハ素晴らしい!さぁ其の方に褒美をやりながら、わが戦士たちからの吉報を待つこととしよう」
デザイアに抱き寄せられたインビナースは、甘い鳴き声をあげ始めた。

 * * * * * * *

護球戦隊の秘密基地は、内部のごく限られた人間にしか知られていない警備のスキを突かれ、中心部まで惑星帝国ヨクーンの戦闘員たちに侵攻されていた。しかし、マスターコンピュータがある心臓部は、ライトフォースによって守られ、落とすことが出来ない。
「司令・副司令が戻って来るまで耐えきるんだ。このピンチに絶対に2人は帰ってきてくれる。そうすれば僕たちの勝利は確実だ!」
護球戦隊のリーダーライトレッドは戦隊のみんなを励ます。そして、結束した護球戦隊ライトフォース5人は、数倍もいる戦闘員たちを圧倒する。
戦闘員たちの後ろから女の声が聞こえた。
「貴方たちじゃ、この子たちに敵うわけないわ。どきなさい!」
戦闘員たちが道をあけると、制服姿の蒼園麗海副司令と羽場切蒼人司令が姿を現す。蒼園副司令のスカートからのぞく脚は、タイツのようなものに包まれ、怪しい光沢を放っていた。
「副司令!」「司令官!」「やっぱりピンチに戻ってきてくれた!」
ライトフォースたちが口々に喜びの声をあげるのに反して、羽場切司令は冷たい声で言葉を返す。
「あぁ、戻ってきたぞ。偉大なる惑星帝国ヨクーンに仇なすお前たちに罰を与えるためにな」
羽場切司令と蒼園副司令は、ヨクーンチェンジャーを構える。
「「ヨクーンチェンジ!ハッ!」」
2人は闇に呑み込まれると服が消え、淫竜スーツに包まれた体が現れる。そしてブーツ、グローブ、ショルダーアーマー、戦闘員ベルト、淫竜マスクが装着された。闇が消え、フル装備の淫竜戦士となって現れた2人の姿に、ライトフォースたちは唖然とする。
「欲海の女神、淫竜戦士マリンヨクーン!」
「欲海の軍神、淫竜戦士ネイビーヨクーン!」
「「偉大なるヨクーンの誇り高き戦士!欲獣戦隊ヨクーンフォース!」」
完全体の淫竜戦士の姿となった2人がポーズを決めると、淫竜マスク頭部の竜の目、ベルト中央の惑星帝国ヨクーンの紋章の目が怪しげに光る。そして、2人は即座にマスターコンピュータの入口からライトフォースを蹴散らした。ライトフォースたちのマスクは、あまりのダメージに強制解除されてしまう。ライトブラック・ライトホワイトにいたっては、スーツまで強制解除され気を失ってしまった。ヨクーンフォースの2人は喜びの鳴き声をあげる。
「「ヨックーーンッ!!!」」
「この子たちがこうも簡単に地べたを這いずるなんて、淫竜スーツ最高!」
「これこそ追い求めていた力。俺たちは最強の戦士!俺は淫竜戦士ネイビーヨクーン!」
「私は淫竜戦士マリンヨクーン!ウフフフフフ」
「ハハハハハハ」
「「アハハハハハハハ!」」
ライトイエローは悲痛な声をあげ座りこんでしまう。
「欲獣戦隊!?どういうことなの?司令と副司令がヨクーンの戦隊戦士になっちゃったっていうことなの?」
「まさか、あの司令と副司令が…私たちなんかがレジェンド2人に敵うわけない…」
ライトフォースたちはあまりのショックにこれ以上の言葉が出ない。ライトレッドが声を振り絞る。
「…きっと洗脳されているんだ。俺たちが2人の目を覚まさせるんだ!」
ライトグリーンも自分に言い聞かせるように叫ぶ。
「そ、そうだ!司令、副司令、目を覚ましてください!」
ライトイエローも叫ぶ。
「司令、副司令、正義の心を思い出してください!いつもの2人に戻って下さい!」
「「「お願いです!!!」」」
しかし、2人は淫竜マスクを外して素顔を見せながら、簡単にそれを否定する。マリンヨクーンが妖艶な笑みを浮かべながら嬉しそうに話す。
「何を言っても無駄よ。私たち自分たちの意志で、地球人から淫竜戦士に生まれ変わったの。洗脳なんてされていないわ」
「副司令、そんなスーツ早く脱いでください!」
「ウフフ、私たちのカラダね、改造されて淫竜スーツと一体化しているの。だからもう脱ぐことなんて出来ないわ。それに何でこんなに私たちに似合っている淫竜スーツを脱がなくちゃいけないの?うふふ、ネイビーヨクーンに改造された羽場切司令、カッコよくて唆られるでしょ。ここに来る前も興奮して2人でいっぱいセックスしちゃったの、ウフフフフ」
マリンヨクーンは欲望のままに乳房と女陰をネイビーヨクーンに擦り付ける。そこに、正義に燃え凛々しかった蒼園副司令の面影は最早ない。
ネイビーヨクーンとなった羽場切司令も淫竜戦士に生まれ変わることの出来た喜びを隠さない。
「俺たちはデザイア様に忠誠を誓い、この素晴らしいカラダに改造してもらったんだ。肌と淫竜スーツが一体化した淫竜スキン、ほんと素晴らしいぞ。ふふふ、マリンヨクーンに改造された蒼園副司令もカラダの線が強調されてエロかっこいいだろ。抱き心地もいいんだ」
ネイビーヨクーンは、マリンヨクーンを強く抱き寄せて唇を吸う。
「ヨク~ん、キスおいしい。ウフフ、ネイビーヨクーンってほんと私のこと大好きなんだから」
「当たり前だ。マリンヨクーン以上に最高の女なんていないからな」
「あぁん、ネイビーヨクーン以上の男だって他にはいないわ。ねぇ、もっと気持ちよくして」
マリンはネイビーの淫竜ペニスを撫でる。
「マリンヨクーン、また欲しいのか?少しだけだぞ」
2人は淫竜スーツと一体化したカラダで交わり合い、怪しく光沢を放つ淫竜スキンを心地よげに堪能する。
「ネイビーヨクーンがいれば他には何もいらない」「俺もマリンヨクーンの他には何もいらない」
ライトイエローとライトグリーンは目を背けるが、ライトレッドはヨクーンフォースたちの淫気に当てられ思わず股間を触ってしまう。
「レッドも欲獣戦隊の一員になりたいのかしら?」
「ち、違う!」
「なりたいから、そこ触っちゃっているんでしょ。こちらに来なさい。獣欲に忠実な貴方を私たちの仲間にしてあげる」
レッドは自分でもワケがわからず、言われるがままに2人の前に進んでいく。そして、着くやすぐに女戦闘員たちに囲まれ、戦隊スーツに包まれたカラダに女体を絡められ擦り付けられ撫で回されながら、外へと連れ去られていった。
「これからレッドには欲獣戦士としての教育を受けてもらうわ。気持ちよくて、きっと満足してくれる筈よ、ウフフ。そろそろ潮時ね」
マリンヨクーンがそう言った瞬間、奥の扉が開き心臓部のコンピュータが爆発した。ライトフォースを蹴散らしたあと、ネイビーヨクーンがセキュリティパネルに淫竜マスクを繋ぎハッキングし、いま自爆装置が発動し始めたのだった。
「撤退だ、マリン」「了解、ネイビー」
ライトイエローが叫ぶ。
「司令、副司令、待って!レッドは置いていって下さい!」
しかし、ヨクーンフォースたちの姿は闇にまぎれて消え、ただ残るは声のみだった。
「次は、貴方たちの敵となったレッドに会わせてあげる」
「楽しみにしているんだな」
「ウフフフフフ」
「ハハハハハハ」
「「アハハハハハ!」」

【BAD END】