女神ノワナ!

「炎神ソウル・セット! マンタンガン!」
 鳥のように地面に着地すると同時に、ゴーオンイエローは銃を連射した。
「ウガッツ!」
 戦闘員たちは銃撃をまともに浴び次々に爆発を繰り返していく。彼らの倒れた背後から次のウガッツたちが現れる。一気にまといつかれないよう、楼山早輝は距離をとった。
「もう、ちょこまかたくさん! こうなったら、レーシングバレット!」
 間髪入れずに車を模した個人武器を手にすると、ウガッツに向けて発射する。
「これで大体やっつけた??」
 ゴーオンイエローは、戻ってきたバレットを回収すると、あたりを見舞わす。土埃が広がっている。大体のウガッツたちは倒せたらしい。
「早輝、やったな! うち見直したわ!」
 炎神ベアールVが現れて、イエローのマスクのすぐ横をぴょぴょと跳ね回る。
「ベアール? 見直したじゃなくて、相変わらずでしょ?」
「せやな! せやったわ!!」
「でしょう? 早くみんなのところに戻らないと」
 早輝は頷く。大量のウガッツたちに囲まれて、四苦八苦しているうちに距離を離されてしまった。走輔たちがそう簡単にやられるはずはないけれど――
「ウガッツたちを倒したぐらいで、自画自賛しすぎではおじゃらんか?」
「えっ、ケガレシア? うっそっ?」
 ガイアークの三大臣の一人、害水大臣ケガレシアの登場に、ゴーオンイエローは声をあげた。
「なんや、ケッタイなネーチャン登場やん?」
「ゴーオンイエロー、その炎神、口が過ぎるでおじゃるよ!」
「ほら怒られちゃった。ちょっとベアール、またあとでね?」
「なんでやっ、ちょ――」
 早輝はさっさとゴーフォンの中にベアールを戻して、ケガレシアに身体を向ける。
「まあ、炎神も相棒のお子ちゃまに似たようでおじゃる!」
「誰がおこちゃまですって、お・ば・さ・ん?」
「わらわのことを、おばさんなんて――!」
「もう、こんなくだらない言い争いをするために、わざわざ現れたの!?
 早輝のツッコミに、いきり立ちかけたケガレシアの動きが止まる。
「それもそう――ふふ、ゴーオンイエロー、今日こそはお前を倒すために、わらわは来たでおじゃる――」
 そういって、ケガレシアはケガレスティックを取り出す。その先端がゆっくりと溶けた金属のように変わっていく。まるで鞭のようだった。
「ゴーオンジャーは、ガイアークに負けたりしないわ」
 早輝は改めて宣言する。
「そう。おまえたち五人なら倒すのは難しいでおじゃる。でも、一人ずつならなんとかなるでおじゃるっ」
「それはどうかしらね!!」
 
 ゴーオンイエローは幸先を制するために、ケガレシアに向けて飛び出した。得意のキックで足を高々と上げ、ケガレシアに打撃を与える。相手は慣れた手つきでガードを繰り返してきて、逆側に回ったイエローの目の前に拳が送られる――
「はっ! ――えいっ!!」
 思いきり身体を反らせた早輝はそのまま空中で飛び出すと、後ろ向きのまま一回転して着地する。ケガレスティックが先端を鞭のようにしならせて伸びてくるのをみて、ホルスターからマンタンガンを抜く。
「ロットモード!」
 銃口が伸びてそのまま特殊警棒のような形状に変形する。早輝は一歩前に出ると、鞭の先端にロッドの先端を当てる。スティックはそれ自身が意志をもったようにロッドに巻き付いてくる。
「もう、気持ち悪いんだから!!」
 相手の意図を察して、思いきりロッドを手前に引く。ケガレシアはスティックをもったまま態勢を崩す。思いきり引っ張って、手元に寄せると、彼女の胴体に思いきり蹴りを加えた。
「ああぁっ!!」
 ロッドからしなる鞭を引っ張りぬいて、ゴーオンイエローは倒れるケガレシアに跨ろうとする。
「どんなもんですか!」
「やるでおじゃる!」
 ケガレシアはうつぶせに倒れた後、すぐあおむけに戻り、相対すると、足を突き出してゴーオンイエローの腹部にめり込ませた。
「ああぁっ!!」
「どんなもんでおじゃる?」
 そのまま数メートル後ろに飛ばされてしまうゴーオンイエロー。早輝がなんとか身体を起こすと、今度はケガレシアが立ち上がりながら、にっこりと笑みを浮かべていた。
「ばかにしないでよね!」
「ゴーオンイエロー、これをみるでおじゃる?」
「えっ、あ! それはわたしのレーシング――」
「ケガレシアソウルセット! レーシングパレット、ゴーオン!」
 ケガレシアの手にあるレーシングマシン型の投擲兵器――早輝がそれを認めるとほぼ同時にケガレシアはゴーオンイエローに向かってそれを放った。
「ああっ! きゃっ! あぐっ! ああぁ! ああっ!!」
 レーシングパレットは、ゴーオンイエローを中心に八の字を巻く様に次々に命中し、そのたびに鮮やかなスーツに包まれた早輝の身体が小爆発を繰り返した。
「さあ、ゴーオンイエロー、形勢逆転でおじゃる?」
「あうっ……ちょっと、返して!!」
 早輝は手を伸ばす。愛用武器の後ろ側に炎神ソウルによく似た紫色のカセットが入っているのが見えた。
「返してあげてもいいでおじゃるよ、受け取るでおじゃる!」
 するりとケガレシアの手から抜け出すレーシングパレット――わずかな間に速度を増し、そのままゴーオンイエローへと命中する。
「あああぁっ!」
 火花を散らすゴーオンイエロー――彼女の視界のなかで、バレットはスピン音を轟かせながら、空中ドリフトを決めて――早輝の顔面に向けて迫ってくる。
「あぁぐぐぐあっ!! あぁっ! きゃああぁあっ!!」
 命中するパレットを受け止めることができず、ゴーオンイエローの身体には黒ずんだ爆破痕が刻まれ、早輝はうつぶせに倒れてしまう。
「レーシングパレットなんで――」
「武器は人を選んだりしないでおじゃるっ?」
 目を細めた早輝の背後に浴びせられるのは、ケガレシアの声――形成は一瞬で逆転していた。背中を圧迫するケガレシアのヒールの感触に今更のように気づき、早輝は手足をばたつかせるが、打開策なんてなくて――
「どいて!」
「これを至近距離で打ったらどうなるでおじゃるかねー」
「やめて!! ああぁっ~! ああああぁっ!!」
 バレットがタイヤを軋ませる音を聞いて、早輝はぎゅっと瞼を閉じる。背中が真っ赤に腫れる感覚がして、目の前に火花が降り注ぐ。
「ああぁっ!! ああぁんっ! ああぁっ!!」押さえつけられたゴーオンジャーの紅一点があげる悲鳴を、ケガレシアは笑い声を浮かべながら聞いている。
「い、いたっ……ぃっ……」
「まだ、おねんねの時間じゃないでおじゃるよ」
「やめてっ!! きゃああっ!!」
 
「ちょっと、放してっ!!」
 ケガレシアは、ウガッツに三人がかりでゴーオンイエローを押さえつけさせた。それから、引きずるようにして彼女を近くの洞窟へと連れ込んだ。
「放すわけないでおじゃる!」

押さえつけているウガッツ以外にも、数体のウガッツがいて、ゴーフォンを、マンタンガンを、レーシングバレットをそれぞれ持っている。それらの先は彼女に向けられている。
「わたしをどうしようっていうの??」
 早輝は戸惑いながら声をとがらせた。

今日の戦いはどこかいつもの間の抜けた感じとは違い、ケガレシアに悪の組織らしい残忍さが宿っていた。
「それはもちろん、ゴーオンジャーの壊滅でおじゃる……」
「わたしを倒したところで、ゴーオンジャーは負けないわ!!」
 ドコッ!! ケガレシアは拳を握るのが見えると、次の瞬間にゴーオンイエローの腹部にめり込んでいる。
「あああぁあぁっ!!」
 吐き出される息――くの字に折れるゴーオンイエローの身体。地面に倒れそうになる彼女は、ウガッツに無理やり起こされる。
「お前が巻けなくても――もし、ゴーオンイエローが悲惨な目にあったら、心優しいおまえたちの仲間とやらは、どうおもうじゃろうねっ……」
「ケガレシア、あなた今日なにか変よ」
「そう。正義ノ味方を生け捕りにできたかと思うと、これ以上ない悦楽に変にもなるでおじゃる……」
 ケガレシアは言い、ゴーオンイエローの耳元に指をかけた。
「あっ、いやっ!!」
「メットオフ……で、おじゃる」
 しゅっと空気が漏れる音がして、どこか愛らしいデザインのゴーオンイエローのマスクが上へと離れていく。マスクの内側から楼山早輝の顔が現れる。
「ちょ、あぁっ!」
 正体なんて今更隠しているわけでもないのに、とっさに顔を隠そうとした手を、ケガレシアが引っ張り上げ、ウガッツたちに押さえつけさせる。
「おこちゃまでも、困ったときの顔は可愛いでおじゃるよ……」
 不意の出来事に顔を歪ませた早輝は、綺麗な黒髪のストレートを汗で顔に貼りつかせていた。いまにもべそをかきそうな表情で――だけど、ケガレシアと目があうと、きりっと害水大臣のことを睨みつけた。
「…………」
「いつまでその強気の態度をとっていられるでおじゃる――」

ケガレシアは言いながら、ゴーオンイエローの首を腕で掴んだ。
「ああつ……うっあぁっ……い、いきが……かはっ!」

ウガッツたちに手を離すように促し、ケガレシアはそのまま首を掴んだまま、イエローの身体を持ち上げていく。両手を充てて逃れようとする早輝だったが、敵の手はするすると巻き付いたまま、一瞬の隙も与えようとしない。
「息がぁっ、首が締まるっ!!」
 言葉を発するだけで口の中に乾いたような苦みがこみ上げてくる。自由になった手足もばたつかせるぐらいにしか役立たない。体躯の違いに持ち上げられる格好になって、早輝の視界いっぱいに、悪女の顔が広がる。
「ゴーオンイエロー、苦しそうでおじゃるなあっ……」
「はあはぁっ……」
 金魚のように口をパクパクさせる早輝――バタバタと足でケガレシアを打ち付けようとするが、地面を掴めない足に攻撃力はなく、逆に身体が揺さぶられてさらに首が締まる始末――
「いや゛あぁっ……ああぁはああはあぁはぁっ……」
 意識が途切れそうになったとき、不意に首を掴む腕の力が弱められ、そのまま地面へ落される。受け身さえ取れずに打ち上げられた魚のように横たわり、早輝は荒い呼吸を繰り返す。
「空気がなければ、ヒューマンワールドのニンゲンも他愛のないものでおじゃる」
「あたりまえでしょ……」
 胸に手を当て、荒い呼吸をなんとか取り戻そうとして――目の前が真っ赤で、その中に歪んだ顔を見て、早輝は顔をしかめた。ケガレシアは跨ってきて、上からそのくりっとした目で視線を送ってくる。腕が伸びて、再び首が絞められる――
「やめってぇっ……うぐっ……ああぁっ……あぁっ」
 柔らかく蛇のようにしなるケガレシアの指の感触が一本ずつ明敏に早輝には感じられる。
「首が締まって、呼吸ができなくなって、苦しくなって……」
「ああぁっ……あぁぐうぐぅあっ……あああぁっ~あぁっ~うぐっ!! ぐふっ!!」
 締まる首元――顔を真っ赤に染め上げながら、早輝は首を振る。意識が跳びそうになる瞬間、その手が緩められて、呼吸が冷たい空気が流し込まれると同時に再開されて、ゴーオンイエローは大の字になって、だらりと倒れている。
「情けない顔をしておるのお……窒息プレイははじめてでおじゃったか」
「窒息……そんな変態プレイ、誰が……ふぐっぁっ……あぁあっ!!」
「それを生まれて初めての窒息プレイが、わらわでよかったのう……」
「ふぐぐふっふうううっ……はあっ! ああぁっ!!」
 
「はあぁっ……はぁっ……このままじゃ、ケガレシアのおもちゃにされちゃう……」
 早輝は顔をしかめ唇を噛みしめながら、ケガレシアから顔を背けた。これ以上なにかされたら命が危ない――命がけの戦いなんて思いながら、死を意識したことなんてなかったけれど、彼女はいま、目の前の敵にものすごい恐怖を覚えていた。
「ほーら、ゴーオンイエロー、休んでいる時間はないでおじゃるよ……」
「やめて……」

顔を向けると、ケガレシアが腕を伸ばしてくる。無理に掴もうとせず、早輝の出方をうかがっているようだった。「殺すなら早く殺せばいいでしょ……」
「それじゃあ、もったいないでおじゃる。恐怖を、もっと恐怖が必要でおじゃる……でも、窒息には少し慣れてきたでおじゃるな……」
 いつものしゃべり方を崩さないのがなおさら不気味で、早輝は血の気が引くのを覚えた。
「そろそろ、こういうのを覚えてもらうのがいいでおじゃる」
 ケガレシアはあおむけのゴーオンイエローに覆いかぶさると、顔を近づけた。身体をくっつけ、その機械でできた冷たい肉体が押し当てられる。吐く息がかかる――凍りそうな冷たい息だった。
「うぐっ……」その冷たい息を持つ厚ぼったい唇が早輝の唇に押し当てられる。「ううっううっ……」
「こういうふうに息を止める方法もあるでおじゃる」
 ケガレシアはスポンジ状の物体を取り出すと、早輝の鼻に素早く挿入する。
「んんんんっ! ふううっ!」

鼻詮に彼女の顔は真っ赤に染まっいる。
「呼吸だけじゃなくて、こっちも……」
 早輝は鼻を押し開こうとするが、元から大きくない彼女の鼻にスポンジはしっかり収まって抜けない。ケガレシアは口づけを再開して続けながら、胸、脇、腰に手を当てていく。腿に手の甲がなでつけられるように充てられて――
「ふうううぅぅっ!!」
 鼻がふさがって息苦しくて息をしようとして、ケガレシアの口から送り込まれる冷たい空気を飲み込まざるを得ない。
(なにを……あぁっ!!)
 腿の内側、人の手がめったに触れられることのないあたりを触れられて、早輝は瞳孔を開いたり閉じたりを繰り返す。体温が一気にあがり、それがケガレシアの冷たさをなおさら強調するそうで、いやいやと身体をくねらせるのに、ゴーオンイエローはクモの巣に捕らえられたように、逃れることができない。
「こっちのほうが好きみたいでおじゃるな」
「うううううっ~ううううっっ!!」
(好きなわけないっ!! いやあぁ~~!)
 ケガレシアの手はのこぎりのように腿から上へと持ち上げられていく。足に力を籠めるが、すべすべとしたスーツでは豆腐に包丁を入れるよりも簡単に手は上へとあがり、やがて船底のような形をした部分へとたどり着く。孔の淵に指先があてられ、その輪郭をなぞるようにされると、身体に甘い電流が帯びたように熱がこみ上げてきて……
「ふうぅぅっ……あぁあっ……」
 ケガレシアの唇が離される。
「好きみたいでおじゃるな……」
「そんなわけ……あんっ! あぁっ!!」
 輪郭がスーツに指がこすりつけられるにしたがって浮かび上がっていくみたいだった。極薄素材のスーツは身体の凹凸を綺麗に映し出し、まるでゴムコーティングみたいに指は綺麗に滑っていく。淵を一蹴した指は、それから陰核へと添えられる。
(どうして……なに……身体が、自分の身体じゃないみたいで……)

くい、くいっと、まるでペン先でこねくり回される感覚に、早輝は思わずうっとりしてしまい……
「ほらここでおじゃる……」
 「ああダメっ!!」
 早輝は声を荒げさせた。シルバーのシートベルト状になっているスーツの一部が指でずらされると、その内側から姿を現れた胸丘が汗を吸って、あちこちにあばたのような痕をのこして、その頂点に突起の描いている――
「ちゅばちゅばっ……」
 ケガレシアは、わざと音をたてて、唾液をたらしながら、早輝の胸を吸った。
「はひっ! ふぅっ……あぁっ!!」
 「ゴーオンイエロー、胸が弱点でおじゃったか……ちゅぷっ……」
「そ、それは……あ、あんっああぁっ!  違うのお!!」
 胸を舌で責められながら、下半身を突き上げられている。ゆっくりしてだけど鋭い責め苦は、早輝の身体を的確に突いていて、その彼女の未発達な部位が、急に色を湛えだしたようだった。
「ああぁっ! いやぁ違うちがうのおおぉっ! あぁっ!!」
「口では否定していても、身体は正直でおじゃる。ほら、クリトリスも胸もこんなにビンビンになってるでおじゃる……ちゅぶっ……」
 唾液をたらしながら、ケガレシアはイエローの胸に舌をなでつけるように充てていく。顔を真っ赤にして、早輝は髪を振り乱して、くねくねと身体を揺らしてその感覚から逃れようとするが、その動きが却って花開く感覚をさらに強めているみたいで……
「あぁあっ!」
 スカートの中で、指先はつんつんつんと陰核を責めている。

スーツごしに皮がめくられ、内側の一番敏感な部分をスーツ越しにつままれ、ぎゅっと引っ張られる。まるで、そこを押したら動き出す人形のように、早輝は声を上げる。
「あぁあっ~あぁあっ! あああぁっどうして……あぁあぁあっ!」
 息が尽きようとすると、また声をあげさせられる。
「だいぶ湿ってきてるでおじゃるよ。わらわの指に湿り気がついておる……」
「そんなウソっ」
 淵をなでつけられる。とろんとした感覚が身体のなかにあって、沸騰したつゆを漏らしているのがわかって、くぱっひらいてとろんと、内側から外側へとこぼれだす。
「うそだって……」
 早輝は口のなかに唾がたまるのを感じた。今までにない熱い感覚に戸惑いがこみ上げてどうしようもない。
「うそだとわかっているのは、そなたでごじゃる……」
 ケガレシアは腕を背中に回し、ゴーオンイエローを抱き起すと、茫然とした早輝の口の先ほどまで股間を弄っていて指を荒々しく突っ込んだ。舌に指が絡められてしまい、酸っぱさが口の中に広がって、嗚咽を漏らそうにも顔を上にあてられ、がら空きになった胸にケガレシアの舌が巻き付いてくる。
「ああぁっ……ああぁっダメっ……そんなっ……」
 うわごとのように繰り返し、早輝は上をみた。岩肌がかすんで見えていた。すっぱくて苦くて熱くて、汗が全身に広がる。

お人形さんみたいに敵に抵抗することもできずされるがままになって、口から指が抜かれたとき、それで弄ってほしいと一瞬思って、打ち消して自己嫌悪で首を振る。
「だめっ……ううんっ……でも、あぁ……あぁあっ」
 ぼわぼわした感覚が鋭くなって、スカートの上からケガレシアのさっきの指先が荒々しく早輝の性器を掴んでいる。いろんなところが鋭く感じられ、なおさらに熱くて、身体がおかしくなりそうだった。
「あぁっ……いやっ……え、あっくぁっ、イきそうっ…………あ!」
 熱は寸断され、急に冷気がこみ上げてくる。このままもっとどうにかされれたい、そう感情が傾きかけて、それを押しとどめて、全身を流れる甘い電流に焦がれながら、早輝は痙攣したように身体を震わせて、しまう。
 
「どうじゃ、わらわの責めは……ふふっ、ゴーオンイエロー、イった直後の顔も可愛いでおじゃる……」
 ケガレシアは放心状態の早輝の顔をのぞき込んでくる。
「ケガレシア、よくも……」

顔を上げて、睨みつけようとするが、身体に力が入らない。
「まだ戦おうというか……わらわに……」
「黙って…うううんんっ! ふううっ!」
 柔らかい唇がとがらせようとする早輝の唇をふさぐ。ぱちくり目をさせた彼女は手でその敵の身体を押しのけようとするが、できずに二人の間で手はしなしなと降りてしまう。
「口からは正義が出ても、身体はもう汚れてしまっているでおじゃる」
「身体はよごれてなんて……」
 言葉が口の中で納豆のように絡んで言葉にならない。
「ゴーオンイエロー、そなたはわらわの責め苦を受け、わらわの唾液を身体のなかに飲み込んでしまっているでおじゃる……ふふっ、これがどういうことかわかるでおじゃるか……」
「えっ……」
 そのとき、早輝は目を見開いて、胸に手をやった。どくん、ひときわ大きい鼓動がまるで身体にくぎを打つように鳴った。
「ガイアークの液体を身体に宿したニンゲンはみな、ガイアークの虜となるのじゃ……」
「いやっ……」
 早輝はまるでケガレシアに縋り付こうとでもするかのように近寄る。ケガレシアは彼女の手を払いのけ、ゆっくりと立ち上がる。
「ふふふっ……ゴーオンイエロー、身体が動けないでおじゃろう……イカされて消耗しているのに加えて、わらわの体液が少しずつそなたの身体の中で作用するでおじゃるよ……」
 その背後に、ウガッツたちが立っているのが見えた。顔というものがない屑鉄の塊のような彼らは、その錆のにおいをゆげのように立ち昇らせながら近づいてくるのだ。
「まだ、だいぶ時間があるようじゃ……ウガッツたち、この小娘にガイアークを教えてやる時間はぞんぶんにあるでおじゃる!」
 ケガレシアはマントを翻して、ウガッツたちに自分の前へ出るように促す。
「いやっ!! いやああああぁっ」
 ウガッツたちの股間にはそれぞれさび色の逸物がそそり立っていて、まるで獣のようにこちらに近づいてくるのがみえたが、早輝は声をあげることぐらいしかできなかった。