クロノスーツは陽炎のように消え、インナー姿のユウリ……
「ああ……」
 X字型の拘束具から解放されたユウリは、呆然とした表情で床へと落ちた。
「さあ、さっさと済ませちまおうぜ」ドルネロとギエンが笑いあっている。
「そうだな、HEHEHE……」
 ゼニットに背後から捕まえさせ、一気にインナーの前面を切り裂いた。鞭で打たれた跡が色濃く傷を残していた。
「ああうう! そんなもの!?」
 ぎちぎちと音をたてて鎖で後ろ手にされる。ドルネロはバイブレーターを取り出すと、スイッチを入れた。
「こいつはどうやら、いきが良さそうだ……」
 カーワックスのような容器を取り出すと、ゼニットが粘り気を持った中身を、ユウリへこすり付けるように塗り付けていく。
「あ、あぐ……ううぁぁ……」
 身体は熱くなっていく。
「ドルネロ、それじゃあつまらないだろう」
 ギエンは言って、自分の腕を外した。金色の腕は紫色に変色し、バイブの形に変わっている。ドルネロのものよりも、二回りは大きかった。
「お前も中々悪だな」
「なあに、ドルネロには負けるよ。HAHAHA……」