「きゃっ!」
 リノリウムの床は冷たい。倒れた千里の身体を四方から腕が現われて羽交い絞めにする。
「うへへへへえぇ!」
 メガイエローのマスクを被り、メガスナイパーを構えているのは全裸の男だった。武器を取られて反抗出来なかった。男たちの視線が注がれる。そんな……沢山の人々のために戦ってきたメガイエローが、沢山の人々に輪姦されようとしているなんて……千里は迂闊さを呪った。

 ネジレジアから避難し、人の行き来が絶えた街、そんな街でマリファナを吸っていた少年たちは、ネジレ獣を追って下町の袋小路に入り込んだスーパーヒロインを捕らえると素早く、武器を奪った。

「なんてたって、お前らが悪いんだからよお。俺たちの何もかもを奪いやがって」
 下劣な笑い、焦点が外れた瞳、シンナーの鼻を突く臭いがする。
「でもこれでおあいこだぜ」
 剥き出しの太腿を掴んだリーダー格のマッチョは、その足を返して、いわゆる「まんぐりがえし」にした。メガスーツのスカートの中に青い芝生があった。
「おい、おまえら、よくみてみろよ」
 マッチョは指を割れ目にいれて中の様子を観察した。「こいつ、処女だぜ!」
 声に皆が口笛を鳴らし、興奮した様子で足をならす。
「まともじゃない……」千里は上ずった声で少年たちを見た。「まともじゃないわ!」
「フーフー、メガイエロー解禁だぁ!」
 彼女の声も男どもの性欲の濁流にかき消されてしまう。マッチョがしっかりと据えた。二度、三度の身震いの後、屈曲位になった千里の愛園に沸騰した鉄棒が挿し込まれ、体内に入り込んできた異物が壁を擦りながら、膣奥までしっかりと入り込むのが解って、涙が伝い、血が流れた。

 だが、これはケモノたちの宴の幕開けでしか無かったのだ。

「あああぁ……はあああぁあぁあぁ……あああ! ああぁ……ふああああああ!!!」