ジンマー襲撃

これは岬めぐみことブルードルフィンが、決して語る事がなかった屈辱の話である。

その日、岬めぐみ・天宮勇介・大原丈の3人は科学アカデミアの卒業式を迎えていた。だが式たけなわ、謎の飛行物体が来襲、科学アカデミアを陥落させ、多くの若者や研究員を殺害した。これらの外道を働いた犯人がかつての学友ケンプ、マゼンダ、オブラーと知るや3人はただちに研究していた特殊スーツに変身、超獣戦隊ライブマン・レッドファルコン、イエローライオン、ブルードルフィンを名乗った。
だが襲撃された勢いに押され、ライブマンは次第に劣勢となっていった。

「ぐわああああ!」「うがああああ!」「きゃああああ!」
ボルトたちの予想以上の攻撃に、ライブマンの3人は押され始めた。
「勇介!丈!このままでは全滅するわ!分散しましょう」
「おう、そうだな。じゃあ俺はやつらをぶちのめすから、援護してくれ!」レッドファルコンがそう言うと、「じゃあわかった。わたしは戦闘兵を引き受ける。イエローはあの怪物(頭脳獣)を相手にして!」とイエローに指示を出し、「よっしゃ任せろ、頭じゃ負けても力なら負けねえよ!」と張り切って頭脳獣とタイマン勝負に挑む。

さて、ブルードルフィンは自身が非力なので、(戦闘兵なら私一人で何とかなるわ。ライブスーツと正義の心があれば、誰にも負けない)と思い戦闘兵を薙ぎ払う。ドルフィンアローを射ちまくり、目の前にいる敵を倒す。それは見ているものにとっては鮮やかであり、多くの者がライブマンの勝利を確信したであろう。ただしそれが、多人数でなければの話、だ。

戦闘兵・・・ジンマーは斬られても斬られても仲間の死体を踏み越えて、次から次にやってくる。
まさに雲霞の如くブルードルフィン目掛けやってくる。
ブルードルフィンは疲労を覚え、肩で息をし始めた。そこに電撃を受ける。痛みでのけぞる。「ああっ・・・」疲れ始めたところにダメージをもらい始めた。
もともと溢れる知力に比べ、体力はそうない。それをジンマーに悟られぬよう、壁の残骸に背中を預けて闘うことによってカバーしていた。背中を取られないようにするためで、戦闘の際他人数を相手にする時の基本である。また彼女は弓術の家の娘であり、戦いの心得はあった。その自信が裏目となった。
「斬っても斬っても敵が来る。きりがないわ(予想より手ごわい・・・)」
敵を倒すことに迷い無きその姿勢は、空恐ろしくもあった。
(もう、一人じゃ戦えない)
はあ、はあ、はあ。
ずばっ!ライブスーツが火花を上げて斬られ、ジンマーがはじめて深傷を負わせた。「ああああっ!」ブルーが色っぽく仰け反るところを、肩口をばしゅ。「くかあああっ!」ドルフィンアローを奪われ、突かれ殴られる。「がはっ・・・うっ・・・ごふっ」はじめて意識が遠のいた。(勇介、丈、助けて)
援軍が望めないのと自身の疲労により、ブルードルフィンに次第に攻撃が効いてくる。
あっ、はあ、くふう・・・楽になりたくて、膝を土についた。「(こんなことじゃ、終わらない。私たちはビアスを倒す為にいる)動けない・・・なんだか意識がぼんやりし始めたわ・・・。」既にスーツのあちこちから、パチパチと爆ぜる青い電流のようなものが見え始め、いつの間にか深く斬られた傷跡が上着に残っている。無機質な回路も見える。白のタイツも焼けて焦げ目が入った。アバラもひびが入ったようだ。
その倒れそうに震えているブルードルフィンをジンマーたちは腕をつかんで立たせた。
立たされ羽交い絞めにして殴りつける。ジンマーは次から次に殴りつける。「あうっ!」ドルフィンアローでマスクを殴られ、頭から意識が飛びかけた。「ううう・・・」殴るたびにブルーの口から呻きが漏れる。「(やめてええええ!い、痛いいいい!)がはっ!ううっ・・・ごぼっ・・・」マスクのゴーグルから見える目は飛びかけている。
ブルードルフィンの膝が崩れる。痛みで動けず、ふらふらになって横たわったままになっていた。

「あ・・・・」意識が遠のいた。楽に、なれる。

だが痛みは痛みで起こされる。ドカッ、ボコッ、バキッ。「(やめてえ、らめえ、た、す、け、てぇ・・・・)」正義の精神は折れていた。
「あ、あん、ああん・・・」
ジンマーたちに痛めつけられ、スタイルの良い身体にフィットしたライブスーツは汗と泥と焦げ目に塗れ、心は屈辱感に満ちていた。
(もう・・・楽になりたい。攻撃しないで・・・)
ジンマーは動けないブルードルフィンに対し攻撃をやめようとしない。一匹がブルードルフィン目掛けロープを投げる。
シュルルルルル、ギュ。「ぐふっ・・・」ブルードルフィンの首にロープが巻かれた。
シュッ、ギュッ、ギチギチ・・・「え・・・いや・・・あおおおっ」その上、白い股間にもロープが通され、跨がされた。
「(やめて、苦しい、離して・・・)くふっ、あああ」ギュギュッ。
「(い、痛い、恥ずかしい!)あああ・・・あッ」ジンマーたちは弱り果てたブルードルフィンの首を縛り苦しめ、ギチギチギチ。ブルードルフィンは苦痛に喘ぎ首のロープを掴んでのけぞる。青い電流が全身に走る。ジンマーはそれを見て楽しむ。
「(嫌、そこ、痛い、まだ使ってないのに)ん、くふ、あおお・・・ん、ん、あ、あっ」乙女の股を痛めつけ、ロープから情け容赦なく電流を飛ばす。快感が胸よりもきついそこは、エロティカルな悲鳴をあげさせた。ブルードルフィンは苦しみ、切ない喘ぎ声を上げ、股をいたぶられているため内股で震えている。

その頃、他の仲間たちもブルードルフィン同様、(性的な攻撃はないが)ズタボロになっていた。

ずびりりりりりりり。「あああああーーーーーーーーーーーーーっ!」科学アカデミアの廃墟にブルーの切なく色っぽい悲鳴が響く。
ジンマーは容赦なくブルードルフィンの動きを封じたまま、電流を浴びせていく。
ビシッ、バシュッ!「ぐはあああーーーーーーーーーーーーーーっ、くああああーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
ブルードルフィンのライブスーツからすさまじい青い火花が起こる。ライブスーツのエネルギーにジンマーのエネルギーが合わさり、化学反応を起こしまくっている。

やがて焼け焦げた白い煙がさめ、倒れて動かなくなったブルードルフィンの姿があった。
「う・・・ううっ・・・(あちこち痛くて、動けない・・・・)」 意識もぼんやりし、迫り来るジンマーから逃れられない。
ジンマーはブルードルフィンに馬乗りになり、黒こげと擦過傷とスーツの回路が剥き出しになったブルードルフィンのまだ成熟していない身体を弄び始める。ジンマーどもは身体を押さえつけ、大きく盛り上がった青い上着の胸を乱暴に揉み、白いタイツに隠れた陰唇に手を入れかき混ぜ、次から次へと押し寄せる。

「やめてえええええええええええええ!」最後に残っていた、理性の絶叫。未体験の痛みと屈辱。そして快楽。

ブルードルフィンは成すがままされるがまま、自分の胸が、秘所が、体がいじられるのをただ感じていた。「あ、あ、あ・・・・」ライブスーツの弾力はジンマーにとっても快楽だった。柔らかくしなやかな青と白のブルードルフィンの四肢は、無残にもジンマーごときの性のおもちゃにされた。自分の身体が溶けていくようだった。

もう動かないブルードルフィンを見下ろし、ジンマーたちは去っていった。
ライブマンたちは倒れたまま動かなかった。色鮮やかなライブスーツは傷口が痛ましく黒ずみ、疲れ果てた身体を地面に横たえ泥だらけとなっていた。
痛ましい3人の傷口を洗い流すかのように、雨が降り始めた。なかなか止まなかった。