- 黒い死の要塞!!恥辱まみれのモモレンジャー 屈辱編2 -

「あ~、暇だなぁ…」
新宿の街中にあるスナック・ゴン…店の隅の方で一人、暇を持て余してつまらなそうに何か呟いている少年の姿があった。なぞなぞの天才少年、加藤太郎である。
「あ~あ…大岩さんがいないとなぞなぞで遊んでくれる人がいないからつまんないや…」
なぞなぞをこよなく愛する男の子、太郎は彼のいつものなぞなぞの遊び相手、大岩の不在をまたしてもつまらなそうに嘆いている。
「そうだな…だいたいアイツがいないとせっかく作ったカレーと炊いたゴハンが全然減らないんだよ。まったく、アイツ一人のためにカレーを作っているようなモンだからな…」
その太郎の嘆きに呼応するようにカウンターで皿を拭いていたスナック・ゴンのマスターがボソリとぼやく。
だがスナックのマスターとは世を忍ぶ仮の姿、彼こそが国際秘密防衛機構イーグルによって結成された秘密戦隊、ゴレンジャーの総指揮を執る総司令、江戸川権八その人である。
彼らゴレンジャーが拠点にしていたアジト、ゴレンジャールームはこのスナック・ゴンの地下に存在する。その上にあるスナック・ゴンはそれを覆い隠すため、言わばカモフラージュのために作られたものだ。そしてゴレンジャーの総司令、江戸川権八はその正体を隠すために普段はこのスナックのマスターとして日常を過ごしていたのである。
更にこのスナックはゴレンジャーの拠点になっていたため、自然とゴレンジャーのメンバーも普段からここにたむろしている事が多かった。この日も当然のように二人のメンバーが見せの隅の方でくつろいでいる。
五人のゴレンジャーのリーダー、アカレンジャーこと海城剛。そしてサブリーダー、アオレンジャーこと新命明である。彼らはそれぞれコーヒーカップを手に、テーブルを挟んで向かい合うように座って何かを話し込んでいた。
「…それにしても大ちゃんたち遅いな。大ちゃんたちが黒十字軍の秘密基地にヤツらの企みを探りに言ってからもうだいぶ経つ。…なぁ新命、どう思う?」
手にしていたコーヒーカップを口ヅケながら海城が向かいにいた新命に問いかける。そして二人の話の議題は少し前に黒十字軍の秘密要塞に潜入していた大岩たちの事のようだ。
「ああ…海城。オレもそれを考えていた。…もしかして大ちゃんたちの身に何かあったんじゃないか?あれから全然連絡がないことを考えると…」
「大ちゃんたち三人はヤツらの捕らわれの身になってしまった。あまり考えたくはないが…これまで一度も連絡がないことを考えるとその可能性は高いのかも知れないな…」
そう話す二人の周りの空気はだんだんと重々しい物になっていく。そんな時…海城さん、海城さん……そんな空気を打ち破るかのように小さな男の子の声が聞こえてくる。それは先程から退屈そうに暇を持て余していた少年、太郎の声だった。
「ん?太朗君か?…どうしたんだい?」
「ねえねえ海城さん。一個しかないのに六個ある果物ってなんだ?」
「一個しかないのに六個ある果物かい?う~ん、何だろな?…新命、何だか分かるか?」
「…なぞなぞですか?」
そう一言だけ呟くと、新命はニヤリと意味深な笑みを浮かべるだけで後は何も言わなかった。
「マスター。…ちょっといいですか?」
そこへ店の奥からスナックのウェイトレスである若い女性、天才なぞなぞ少年太郎の姉、加藤陽子が入ってきた。しかし彼女もスナックのウェイトレスとは世を忍ぶ仮の姿、彼女の本来の姿はイーグル連絡員007である。
「ん?…何だ?陽子ちゃんか?一体どうしたんだ?」
「マスター…裏に発信源不明の通信が入っています」
「発信源不明の通信?…一体どういう事なんだ?」
「それが…送られてきた通信にはこのようなものが…」
そう言うと彼女は一枚の写真をマスターに差し出した。その写真には何か“黒い物”が写っている…それは黒十字軍のシンボル、黒い十字架が描かれていたカードだった。
「!…これは……分かった。すぐに裏に向かう。……海城、新命、君たちも一緒に来てくれ」
「はい」「分かりました」
ガタッ…マスターにうながされた海城や新命もすぐに席を立って店の奥に向かおうとする。
「ねえねえ海城さん、さっきのなぞなぞの答えは?」
「太郎君。悪いけどオレたちはちょっと用事ができちゃったみたいなんだ。戻ってきたらまた一緒に遊ぼうな」
そう言って太郎の頭をやさしく撫でると海城はマスターや陽子、新命と共に店の裏に向かおうとする。しかし彼は突然思い出したように立ち止まって振り返り…。
「そうそう。さっきのなぞなぞの答えは“イチゴ”じゃないのかい?…“イチ”と“ゴ”を足すと答えは“六”、だから答えはイチゴじゃないかい?」
そう太郎に言い残し、海城は店の奥へと消えていった…。
「へぇ…さすが海城さんだ、凄いや。やっぱ大岩さんとは違うなぁ…」
店の奥へ消えていった海城の方を見ながら、太郎はそうポツリと呟くのだった…。
********************
店の奥へと入っていった海城、新命、マスター=江戸川総司令、そして加藤陽子=007の四人は店の奥にあるエレベーターへと乗り込んだ。
そのエレベーターは地価にあるゴレンジャールームへと直結している。彼らはそのエレベーターに乗ってゴレンジャールームへと向かっていたのだ。
そしてエレベーターに乗り込んでいた海城は、一緒に乗っていた江戸川総司令に向かって思っていた疑問をぶつけてみる事にする。
「総司令。突然呼び出したりして…一体どうしたんですか?」
「これを見てくれ。…ゴレンジャールームの通信に発信源不明のこんな映像が送られてきたのだ」
そう問いかけられた江戸川総司令は、例の黒い十字架が描かれていたカードの写っている写真を海城に差し出した。
「これは…黒い十字架?まさか!?…通信は黒十字軍からなんですか?」
「それがまだ分からんのだ。だが発信源が不明でこのような物が送りつけられてきたとなると…」
「とにかくその通信を一刻も早く確認しましょう。ここであれこれ想像していてもしょうがないですから」
海城と江戸川総司令の会話を近くで聞いていた新命が、二人の会話に割り込むようにそんな事を言ってくる。
チン…やがてエレベーターが目的地へと辿り付いた。エレベーターのドアが開き、四人はゴレンジャールームに向かって急ぎ歩いていく。
そして四人があわただしくゴレンジャールームへと入ってきた。オペレーター役の007がいつものように据え置きの通信機の前に座る。
「通信…繋ぎます」
パッ…マシンの前に座った007が通信を繋ぐとモニターに“例”の黒い十字架の描かれていたカードが映し出された。
「これは?…黒い十字架の描かれたカード!?やはり通信は黒十字軍からなのか?」「!…画面が切り替わった!?…おい海城!誰か現れたぞ!」
モニターに映し出される状況を次々に口走る海城と新命…やがて、黒い十字架の描かれたカードが映し出された画面が切り替わる。そして切り替わった画面には不気味な笑みをたたえた何者かが現れた。それは…。
『グッフッフッフッ、グッフッフッフッフッ…』
「あ、あれは!?…に、日輪仮面!」「何っ!日輪仮面だと!?」
『グッフッフッフッフッ…ご機嫌はいかがかな?イーグルの諸君。…突然の通信を失礼するよ。だが本日は好敵手のキミたちにぜひ、お見せしたいものがあってね…これからそれを紹介しよう。キミたちもかなり喜んでくれるものだと思うがね?グフフッ、グフフフフフッ』
画面の中に悠然と登場した日輪仮面を見て口々に叫ぶ海城と新命。そのモニターに映し出された仮面怪人はもっともらしいあいさつをする。それからまもなくカメラが左に振られたのか、また画面が切り替わりある物を映し出した。それは…。
「!?…い、いやああぁぁぁ!…ペ、ペギー!?」
「何っ!?あれがペギーだと?そんな…ペ、ペギー…」「ひでえ…ヤツらペギーに何てことしやがる…」
画面に映し出された物を見て、女性の007が突然両手で口元を押さえて甲高い悲鳴を上げた。それに呼応するように海城や新命も次々に反応する。
それは両手を頭上で合わせるように爪先立ちに吊るされ、更には上半身の衣服をボロボロに剥かれてその柔肌を四方から明るいストロボライトに照らされている見るも無残なペギーの姿だった。
ハダカに剥かれてしまった彼女の上半身には白い糸のような物がグルグルと巻かれている。ペギーから見て右斜め45度、その上方から映されている彼女は下をうつむき、力無くうなだれていた。
『グフフフッ…わたしから好敵手と認めるキミたちへの贈り物、気にいってもらえたかね?イーグルの諸君。…グフフッ、グッフッフッフッフッ』
「ウ、ウソ…ウソでしょ!…ペ、ペギー、ペギー!ペギーッ!」
「ペ、ペギー…くそぅ、ヤツら!何てことしやがる…」「…ペ、ペギー!?…日輪仮面!…ゆ、許さねえ!」
ペギーの正面に立ち陰湿な笑みをたたえ、無残な彼女の姿をカメラに向かってニヤニヤとプレゼンテーションする日輪仮面。
そのむごたらしいペギーを見せ付けられているゴレンジャールームでは007が感情が昂ぶり、既に泣きそうになっている。海城や新命もそれぞれ激しい怒りを露わにしていた。
しかしこの映像は黒十字軍から全世界のイーグルの各支部に向けて一方的に送りつけられているものである。当然、彼らのそんな悲しみや怒りの反応も画面の向こうのヤツらには届いていなかった。
『グッフッフッフッ…どうだ?貴様のそのあられもない姿が全世界のイーグルの連中に生中継されているんだ。ちょっとはカメラ目線であいそを振り撒いたらどうなんだ?グフフッ、グフフフフフッ』
『…』
うつむき加減に、力無くうなだれているペギーに向かって見下すようにそう言い放つ日輪仮面。その言葉にペギーは黙ってやや顔を上げ、右45度の方にあるカメラを少しだけ一瞥するように視線を送る。
『…何だ?モモレンジャーと言えばイーグルの中でもエリート中のエリート、憧れの存在なんだろ?ゴレンジャーのアイドルなんだろ?“あのカメラ”に向かってニッコリとあいそを振り撒いてやれよ。さっきお亡くなりになった仲間たちにやったようにな…グフフッ、グフフフフフッ』
ピクン…その瞬間、今までほとんど変化のなかったペギーの“心の中”に激しい憤りが宿る。どうやら先程死んでしまった二人の仲間に触れられた事が彼女の溜まっていた怒りを呼び起こしてしまったらしい。
そうとは気付かず更にペギーへと近づいていき、その凛々しい美貌を間近で覗き込もうとする日輪仮面。クイッ…そしてヤツは左手で彼女の下アゴを掴み、うつむき加減にうなだれているペギーの顔を強引にカメラの方に向けようとする。だがその瞬間…。
キッ!…下アゴを掴まれたペギーは突然鋭い顔つきになり、射るような鋭いまなざしを目の前の仮面怪人に浴びせる。更に彼女はニタニタと、小バカにしたような笑みを浮かべている日輪仮面に向かって…。
『ほぉ…まだそんな顔ができるとはな。どうやらもっといじめて欲しい…』
ペッ!…上機嫌にしゃべっていた日輪仮面が言い終わるかどうかというその瞬間、ヤツの顔面に唾が引っ掛けられる。下アゴを掴まれ、無理矢理顔を動かされようとしていたペギーが、抵抗の意思を示すかのように日輪仮面の顔にありったけの唾液を吹きつけてきたのだ。
くっ!?…突如として唾を引っ掛けられた日輪仮面は思わず顔をゆがめ、顔面に吹きつけられた唾を右腕でグイィと拭い取る。一方、ささやかながらも反撃を成功させたペギーはしてやったりの表情を浮かべていた。
『…ふん。やってくれるじゃないか?どうやら貴様にはまだ立派なエサになるための“調教”が必要のようだな?グフフフッ…やれっ!』
『う、くっ…な、何を!?…!…ぁ、あ、あっ、ああっ、ああああぁ!?』
ささやかながらも反撃を成功させ、してやったりの表情を浮かべていたペギーは不安から徐々に顔を引きつらせ、やがてその美貌は幾ばくかの時間も掛からず苦悶に満ちたものへと変わっていく。
ギュッ、ギュッ、ギュゥッ…それはペギーの上半身を中心に巻かれていた細く白い糸が彼女の柔肌にグイグイと食い込んでいたからだ。ペギーの背後にはその白い糸の先端を持って立っているゾルダーがいた。日輪仮面の命令を受けたそのゾルダーが、手にしていた白い糸で彼女の肢体をグイグイと緊縛していく。
『ぁ、あ、あっ、あっ、あっ、ああっ、ああああぁ!?』
『グフフフッ…先程の緊縛の続きだ。…それにしても貴様、正義の味方にしては随分いい声で鳴くじゃないか?やはり貴様、モモレンジャーなどよりも“そっち”の才能の方があるんじゃないか?今からでも“そっち”の世界を目指してみたらどうなんだ?んん~?…グフフッ、グッフッフッフッフッ』
『う、ぐっ…!?…ぁ、ぁ、ぁぁ、あっ、ああっ、あああぁ!?』
ギュゥッ、ギュゥッ、ギュゥッ…ペギーの柔肌へ容赦なく食い込んでいく白い糸、苦悶にゆがむ顔、次第に汗ばみ、紅潮していく凛々しい美貌…悩ましげにその表情をゆがませるペギーからは何とも甘く、艶っぽい喘ぎ声が漏れてくる。
「ああっ!?ペ、ペギー!…や、やめて、やめてっ!…お願い、もうやめてぇ!」
「くそっ!日輪仮面!…幾ら敵の捕虜とはいえ…」「おい海城!それよりヤツは“さっきお亡くなりになった仲間”とか言ってなかったか?もしかして既に大ちゃんと明日香は…」
モニターを見つめる007からは悲痛な叫び声が上がる。激しい怒りを露わにし、無意識の内に力の限り握り締めていた海城の右拳からは、紅いものが流れ出てきていた。
更に二人よりもモニターの中で起きている状況を、やや冷静に見ていた新命はある事に気付く。先程、ヤツが何気なく発した言葉…もしかしてここに映っていない二人の仲間は既に死亡してしまっているのではないか?…そんな嫌な疑念が彼の頭の中をよぎる。そしてそれはすぐ推測から確証へと変わる事に…。
『よしっ…とりあえずそのくらいにしてやれ!そいつにはまだまだ楽しませてもらうつもりだ。あんまり早く壊れてもらっては困るからな、グフフッ、グフフフフフッ』
はっ!…その言葉と共にペギーは肢体へと食い込んでいる細く白い糸の緊縛から解放された。しかし日輪仮面が発したその言葉からもヤツはまだまだペギーを辱める手をゆるめるつもりはないらしい。
そして日輪仮面は画面の向こうの会話が聞こえているかのように新命が示していた“懸念”について、突然話し始める。
『そうそう、言い忘れてたけどな…この女と一緒に忍び込んでいた二人のゴレンジャーは既に死んでしまったよ。火のついていないダイナマイトが突然爆発するという“不慮の事故”に巻き込まれてな、グフフッ、グフフフフフッ』
「な、何っ!?ま、まさか大ちゃんたちがそんな事で…」「くそっ…やはり大ちゃんと明日香は本当に…」
もう既にこの世にはいない二人のゴレンジャーの事について、そう冷たく言い放つ日輪仮面。海城や新命はヤツから出たその言葉がにわかには信じられないといった様子だ。
『み、みんなっ、騙されないで!コイツの言ってることはデタラメよ!確かに…確かに大ちゃんたちは死んでしまったわ。だけど…だけどそれはあくまでコイツらの、黒十字軍の卑劣な罠のせいよ!わたしは見たんだか…!?ぁ、あ、あっ、ああっ!?』
『…正義の味方のクセに随分な言い草じゃないか?ペギー松山よ、グフフフッ……いいか。あれはあくまで事故だ。貴様も“あの二人”の前にあった爆弾をあれだけ確認したんだろう?それを今更何を言うのだ?グフフッ、グフフフフフッ』
『ぐ、ぐっ!?…ぁ、あ、あっ、ぁ、あっ、ああっ!?』
グリ、グリ、グリ…一気にまくし立てるペギーを押さえ込むように、日輪仮面は彼女の左乳首を右手親指でボタンを押すようにして押さえつける。更にニヤニヤと陰湿な笑みをたたえている日輪仮面はふくよかな乳房の桃色の頂をグリグリと弄んでいく。
「ああっ!?ペ、ペギー!やめて、やめてっ、やめてぇ!」
「くそっ、日輪仮面!…しかしヤツとペギーの言っている事はまるで食い違っている。一体どういう事なんだ?」「ああ、海城。ヤツは自信満々に事故だと言った。だがペギーが嘘をつくわけがない!…という事は“あのペギー”ですら見破れなかった爆弾のトリックで大ちゃんたちはやられちまったって事なのか?」
相変わらず涙声で叫んでいる007。その横で状況を分析している海城と新命は幾ばくかは冷静のようだ。だが二人も大岩たちを失ってしまったというショックは隠し切れない。
グフフフフッ……ペギーの下アゴを掴んでいた左手、彼女の左乳首を押さえつけていた右手親指…モニターの中の日輪仮面はその艶やかな肢体から手を離し、カメラの方を向き直り勝ち誇った笑みを浮かべて冷たく言い放った。
『…ま、何はともあれ労せずしてキレンジャーとミドレンジャーは倒す事ができたってわけだ。そして我々の要塞に一緒に乗り込んできたモモレンジャーもこのザマだ。この女もじきに殺すさ、グフフフッ……だがその前に…』
『ぐ、ぐっ!?な、何を?…!?ぁ、あんっ』
そこまで言うと日輪仮面は暗く陰湿な笑みを浮かべ、右手でペギーの左乳房を力強く握りつぶす。そして再びカメラの方を向き直りこう言い放ったのだ。
『この女には色々楽しませてもらうつもりだ。何しろこれほど涎が出るようなムチムチボディなのだ。ただ殺すだけではもったいないからな。その前に“あっち”の方でもたっぷり遊ばせてもらうさ、グフフッ、グフフフフフッ』
『ぐ、ぐっ…!?ぁ、ぁ…あぁんっ…』
グリ、グリ、グリ…ペギーのたわわな果実を力強く握りつぶしていた日輪仮面は、彼女のその左乳房を右へ左へ回すようにグリグリと弄んでいく。
「や、やめてっ!このままじゃペギーが…ペギーがっ」
『…そして明日の正午までたっぷり遊んだ後、この女はキッチリと処刑してやる。その後残るゴレンジャーはアカレンジャー、アオレンジャー、貴様ら二人だけだ。貴様らもこの女の後でゆっくり始末してやる。…それとも何か?この女が処刑されるまでに助けに来るか?だが二人だけの貴様らにその度胸があるかな?五人揃わないと何も出来ないゴレンジャーの貴様らにな、グフフッ、グフフフフフッ』
「くそっ!日輪仮面!いや、この変態野郎!」「海城。もう黙っていられねぇぜ!それに明日の正午まで待っていられるかよ!今すぐペギーを助けに…」
もはや悲しみに暮れるだけの007。相変わらず巧みにイーグルの人間たちを挑発していく日輪仮面。激しい怒りを露わにする海城や新命は、映像が終わるのを待たずにすぐにでも哀れなペギーを助け出しに行こうとする。そんな時…。
『…か、海城さん!新命さん!こ、来ないでください!…コイツらは、黒十字軍はわたしをおとりにして二人を誘い出すつもりです。迂闊にコイツらの汚い手に乗らないで…ああっ!?』
ゴキキ!…画面の向こうにいるはずの海城たちに向けて、必死に呼びかけるペギーの声を打ち消すかのように彼女の左頬に強烈な一撃が加えられる。右拳を固めた日輪仮面の殴打がペギーの凛々しい美貌を強打してきたのだ。
『…何勝手な事をしゃべってるんだ?今の貴様は残りのゴレンジャーをおびき出すための、いわば“エサ”なんだよ。エサが余計な事をベラベラとしゃべってもらっては困るな、グフフッ、グフフフフフッ』
『っ、ぅ、ぐっ…あっ、な、何を!?』
顔面を思い切り殴りつけた目の前の女戦士を冷淡なまなざしで見つめる日輪仮面。ガッ…そしてヤツはそのまま右手でペギーの後頭部をバスケットボールを掴むように掴み取りにする。
『そしてエサはご主人様に何をされても文句は言えないんだよ。例えばこんな感じにされてもな。今からわたしがそれを貴様の身体に教え込んでやるよ…グフフッ、グッフッフッフッフッ』
そう冷たく言い放つと日輪仮面は、自らの顔をペギーの凛々しい美貌に、いや口元が切れてわずかに紅いものを流している彼女の薄紅い唇に迫ってきたのだ。
!…ウ、ウソ!?ウソでしょ?そ、そんな…や、やめてっ、イ、イヤッ…。
己の口元を窄めてゆっくりと、だが確実にペギーへと迫ってくる日輪仮面。イ、イヤ、イヤッ…そんなヤツから何とか逃れようともがき、頭を必死に動かそうとしているペギー。
だが彼女の頭は日輪仮面の右手によって押さえつけられている。ガッチリと固定されてしまっているペギーの頭はほとんど動かす事ができない。
イヤ、イヤ、イヤ、イヤッ…徐々に迫ってくる日輪仮面の醜い顔、凛々しい女戦士の薄紅い唇を奪い取らんと着実に近づいてくる仮面怪人の口元…しかし今のペギーはそれから逃れる術を持たない。押さえつけられている頭部をふるふると振るわせるだけで、迫りくる醜い顔をまともに見る事ができない。涙目になっていたペギーの瞳は迫りくる脅威から少しでも逃れたい一身で徐々に閉じられていってしまう。そして遂に…。
「!?い、いやああぁぁぁ!ペ、ペギー、ペギーッ!」
「ああっ!?ペ、ペギー!」「やめろっ、やめやがれ日輪仮面!もうやめてくれ!」
『ん、んぐっ…んぐっ、んぐっ…ん、んぐっ、んぐっ、んぐっ…』
007が、海城が、新命が…モニターの中でペギーに繰り広げられる見るに耐えない無残な光景を見せ付けられ、彼らから悲痛な声が次々と上がる。画面の中で繰り広げられる凄惨な光景…それは凛々しき美女戦士が醜い仮面怪人に自身の唇を奪い取られてしまうという、苛烈な陵辱が繰り広げられているシーンだった。
グフフフッ…グイッ。更に日輪仮面は余っていた左手をペギーの背中に回し、彼女の身体を自分の方へグイッと抱き寄せ、ペギーの柔肌の感触を楽しむようにその艶やかな肢体を自分の体へと密着させていく。
イ、イヤ、イヤッ…日輪仮面にいいように弄ばれるペギーもヤツの魔の手から何とか逃れようと懸命にもがいている。だが両手足の自由をほぼ封じられ、その上頭や身体もガッチリと押さえつけられている今の彼女には有効な手立ては実質何もない。
むしろこの状況から何とか逃れようとしてペギーが身体をふるふるともがいている事が、日輪仮面にその柔肌の心地よい感触を伝えていく。
まだだ。グフフフッ…ススススッ。だが日輪仮面はペギーを弄ぶ手をまだゆるめようとはしない。ヤツは彼女の背中に当てていた左手をそのボリューム感たっぷりのヒップへと滑らせていく。そして日輪仮面はその大きなお尻を鮮やかな黄色いホットパンツの上からドーナツ状に撫で回していく。
『!?…ん、んぐっ、んぐっ…んぐっ、んぐっ、んぐっ…』
ペギーのボリューム満点のヒップを撫で回す日輪仮面の魔の手が、彼女にとても耐えられない不快感と、受け入れ難い屈辱感を与えていく。更に暴走し続けるヤツの左手は留まる事を知らない。イ、イヤ、イヤァ…日輪仮面はペギーのヒップに当てていた左手の四本の指を彼女の尻の割れ目へとうずめていき、その尻の割れ目、更にはアナルをほじるように指を動かしていく。
「ペ、ペギー!ペギー!…やめて、やめてっ、もうやめてぇ!」
「日輪仮面!やめろっ!やめろぉーっ!」「くそっ!…ペ、ペギーッ!」
日輪仮面の毒牙にその肢体を次から次へと弄ばれ続けるペギー。涙声の007、画面に向かって叫び続ける海城、様々な怒りが入り混じり上手く言葉にならない新命…モニター越しにそれを眺めていたゴレンジャールームの面々から次々に悲痛な声が上がる。
だが彼らのそんな声は画面の中で美女戦士を弄ぶ仮面怪人には当然届かない。何もできない無力感にさいなまれながら、三人はモニターの中で繰り広げられる苛烈な陵辱シーンをただ見ている事しかできなかった。
グフフフッ、次はこの中だ。グッフッフッフッフッ…しかし調子に乗る日輪仮面はペギーへの手を緩めるどころか女戦士への行為を更にエスカレートさせていく。
『!…んぐっ!?…ん、んぐっ、んぐっ、んぐぐぐっ…んぅぅ!…んぅぅ!』
な、何っ!?コ、コイツ、舌をわたしの中に入れてきて……そう。既にペギーへの接吻を強要していた日輪仮面が、今度は己の舌を彼女の口内に侵入させ、ペギーの舌と絡ませてきたのだ。
グフフフッ…凛々しい女戦士の誇る美貌を、何よりもボリューム感たっぷりのその艶やかな肢体を『これでもか』と怪我していく日輪仮面。
イ、イヤァ!こ、こんな、こんな事って……目の前の醜い仮面怪人に次々と受け続ける屈辱、何よりそんなヤツに対してあまりに無抵抗で無力な自分への悔しさ…懸命に閉じていたペギーの瞼からは、受け続ける苛烈な陵辱に耐えられなくなったからなのか、それともあまりにいいようにされ続ける自分への悔しさからなのか、一筋の光るものが頬を伝っていく。
で、でも…でもわたしは負けない!た、例え…例えこの身がどうなっても、どんな目に遭っても…コイツらの、黒十字軍の野望を打ち砕くまでは絶対に負けるわけにはいかない!わたしたちは…ゴレンジャーは黒十字軍なんかに負けるわけにはいかないのよ!
だがどれだけ苦境に陥っても、どれだけ苛烈な陵辱を受け続けてもペギーのゴレンジャーとしての、モモレンジャーとしての強い使命感、責任感はまだ死んではいなかった。彼女はこのような状況に立たされても虎視眈々と反撃の機会を窺っていたのである。そしてその機会は遂にやってきた。
『んぐぅ!!』
!?…その時、己の舌を絡ませペギーの口内をやりたい放題楽しんでいた日輪仮面の舌に激痛が走る。もはや抵抗する手段も、気力でさえも残っていないと思われていたペギーが自分の口の中へと侵入していたヤツの舌に思い切り噛み付いてきたのだ。
『っ…ぷはっ……ぐっ!?』
『ケホッ、ケホッ、ケホッ…はぁ、はぁ……ど、どうかしら?わたしを…このわたしをあまりナメない事ね。だてにモモレンジャーなんてやっているわけじゃなくてよ』
思いがけず、突然舌に噛み付かれた日輪仮面はたまらずペギーとの接吻を止め、二人のものの混ざった唾液を糸引きながら自分の手から彼女を一時解放する。窮地からの反撃を成功させたペギー自身は口元をゆるませ、ニヤリと勝気な笑みを浮かべていた。
『…このアマァ、やってくれるじゃないか?…だがこのようなマネをしても貴様の運命が劇的に変わるわけではないのだ。あまりいい気になるなよ!』
『く、くっ…!?はうっ!』
ゴスッ!…その時、勝ち誇った笑みを浮かべていたペギーの腹部に強い衝撃が走る。女とはいえ、戦いに赴く戦士らしく見事に引き締まった腹筋に向かって、日輪仮面が『先程の腹いせ『と言わんばかりに強烈な右拳の一撃を叩き込んできたのだ。
『ぅ、カ、カハッ…ぐ、ぐっ!?…はぁ、はぁ…う、ぐぅ…』
突然腹に強烈な一撃を叩き込まれたペギーの表情はすぐに一変する。先程まで強気な笑みを浮かべていた顔からはたちまち笑顔が消え、その美貌を苦痛にゆがめて口からは紅い大きな塊を吐き出してしまっていた。
「ペ、ペギー!?ペギー!…やめろ日輪仮面!もうやめろっ、やめてくれ!」
『…そういうわけで“この女”には明日の正午に処刑するまでまだまだ楽しませてもらうつもりだ。貴様らイーグルにはそれまで“執行猶予”を与えてやるよ。明日の正午までにこの女を助けにくるか、それとも見捨てるのか、じっくりと考えるがいい…グフフッ、グフフフフフッ』
モニターの中で日輪仮面のいいように嬲られるペギーを見て、海城は悲しい声でただ絶叫する事しかできない。そしてその日輪仮面は全世界のイーグル各支部に向けて捕らわれの女戦士の処刑を冷淡に宣告し、更にはこのように締めくくった。
『以上、哀れなモモレンジャー様の様子を黒十字軍の要塞からレポーターの日輪仮面が生中継でお伝えしました。ではイーグルの各支部へお返し致します。…って所かな?グフフッ、ハハハッ、ハハハハハハッ、ハーッハッハッハッハッ』
プツッ…まるでTVのレポーターを装う日輪仮面を映し出していたその映像は、最後に高らかに笑う日輪仮面を映し出してモニター画面から消えた…。
「ぐっ…ペ、ペギー…」
「くそっ!黒十字軍のヤツら、いや日輪仮面!……総司令!」
苦々しく顔をゆがめ、無残な姿にさせられてしまっていた女戦士の名を呟く新命。そんな彼女の姿を見て怒りを露わにしていた海城は、訴えるような目で江戸川総司令の方を見る…取り乱す他のメンバーの様子をこれまで黙って見ていた彼は落ち着いた口調で、冷静に話し始めた。
「うむ。しかしこれは恐らく我々を誘い出すためのヤツらの罠だろう…」
「しかし総司令!」
「落ち着け、アカ。…だがキやミドを失ってしまった今、その上モモまで失ってしまってはゴレンジャーは破滅だ。それに同じ人間として、あのような目に遭っている女性を放っておくわけにはいかない。何としてもモモを…モモだけでも救出するんだ!」
「分かりました。…よし、新命!すぐ出動の準備だ!」「分かった、海城!…このままヤツらの好きにさせておくわけにはいかないからな」
「…海城さん」
」ん?…どうした?007」
ペギー救出の準備に取り掛かろうとしていた海城に007が泣いているような声で話しかけてくる…彼女は涙目で目元を真っ赤に腫らし、その身を怒りで小刻みに打ち震わせていた。同じ女のペギーの“あのような姿”をまともに見れなくなっていた彼女は、黒十字軍から流されてきた“ペギーの無残な姿”が映し出されている間、ずっと泣き続けていたのだろう。
「海城さん…同じ女として…アイツらの、黒十字軍のペギーに対する“あの仕打ち”は、幾ら敵とはいえ絶対に許せません!…海城さん。ペギーを…ペギーを絶対助けてあげてください!」
「007、いや陽子ちゃん…分かった。オレも想いは同じだ。それにオレたちは…ゴレンジャーは黒十字軍の野望を打ち砕くまで負けるわけにはいかないんだ。そのためにもモモの…ペギーの力は絶対に必要だからな。だから…必ず助け出す!」
そう力強く言い、海城は泣いている007を励ますように彼女の右肩をポンと叩く。
「よし…新命!急いでバリブルーンの準備をしてくれ!準備が出来次第、ヤツらの秘密基地に乗り込み、ペギーを救出する!」
「了解だ。それに助けを待っているレディを待たせるわけにはいかないからな。…すぐに準備に取り掛かる!」
こうしてアカレンジャー=海城とアオレンジャー=新命は捕らわれの身となっているペギーを救出するために動き出した。キレンジャー=大岩大太、ミドレンジャー=明日香健二を失ってしまった今、その上モモレンジャーまでも、ペギーまでも失うわけにはいかない。ゴレンジャーの存亡をかけた、捕らわれの女戦士を救出するための海城たちの戦いが今、始まろうとしていた。
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「日輪仮面様!…イーグルへの中継、終わりました」
一方、イーグルへの中継を打ち切った黒十字軍の秘密要塞。カメラクルー役のゾルダーから中継終了の報告を聞いた日輪仮面は、改めてペギーの方を向き直り、ニヤリと陰湿な笑みを浮かべて見下すような目でこう言い放ったのだ。
「そうか。…なぁペギー松山、いやモモレンジャーよ。貴様のこの哀れな姿を見てアイツらは、イーグルのヤツらはどう思っただろうな?グフフッ、グフフフフフッ」
「…」
キッ!…だが日輪仮面のその言葉にもペギーは何も答えようとはしない。ただ黙ったまま、射るような鋭い視線を目の前の仮面怪人に向けて浴びせ続けるだけだ。
「ほぉ、あくまでだんまりか?まぁいい。…それよりもここで貴様と遊ぶのもそろそろ飽きてきた。そういうわけなんで次の新たなステージに向かうための準備をしたいのだがな、グフフッ、グッフッフッフッフッ……おいっ、そこの二人!“この女”の脚を両側からしっかりと抑えろ!多少暴れても動かないようにガッチリとな、グフフフフフッ」
「はっ!…へへへっ、へへへへへへっ」
日輪仮面の命令を受けた二人のゾルダーたちがいやらしい、下卑た笑いを浮かべながらペギーの両脚へと近づいていく。ガシッ、ガシッ…そして二人のゾルダーたちは彼女の肉付きのいい太腿へ抱きつくように左右からそれぞれ取り付いていく。
「へへっ…このムッチリ感、これがあのモモレンジャー様の太腿だぜ、へへへっ、へへへへっ」「ああ。それにこのデカいケツ…実際に触ってみるとたまらねえぜ、へへへっ、へへへへへへっ」
「く、くっ!?あ、あんたたち!な、何してんのよ!…へ、変なトコ触らないでっ!あっち行きなさいよ!」
「…やなこった。こんなムチムチした太腿がせっかく触り放題なんだ。この感触、ありがたく確かめさせてもらうぜ、へへへっ、へへへへっ」「それにこのデカいケツ、一度でいいからスリスリしてみたかったんだよなぁ。このモモちゃんのプリプリした桃尻をよぉ、へへへっ、へへへへへへっ」
くっ!?コ、コイツら……自分の両太腿へ二人のゾルダーたちに取り付かれてしまったペギーはあからさまに嫌悪感を露わにし、二人の雑兵たちを罵倒する。しかしそのゾルダーたちは頭の上の方から聞こえてくる女戦士の声などまったく気にする様子はない。悪ノリする二人のゾルダーたちはその感触を確かめるようにムッチリとした肉付きのいい太腿、更にはボリューム感たっぷりの大きなお尻をスリスリと撫で回している。
「グフフフッ…そうだぞ。おまえらのような雑兵がその女の、モモレンジャー様のムチムチボディを好きなようにできるチャンスなど滅多にないんだからな。心行くまで楽しめ、グフフッ、グフフフフフッ」
「へへっ…分かってやすぜ、日輪仮面様。へへへっ、へへへへへへっ」
く、くっ!?…そんな日輪仮面の許しを得るまでもなく、ペギーの脚に取り付いている二人のゾルダーたちはその感触を確かめるように彼女の柔肌を、魅惑的な肢体をベタベタと触り放題触っていく。
「そうそう。おまえたちに一つ頼みたい事があるんだけどな。今、その女の“社会の窓”がだらしなく開いているだろう?そこをもっと、目一杯広げてくれないか?グフフッ、グッフッフッフッフッ」
「へへっ、分かりやした。…へへへっ、へへへへへへっ」
ニヤリと卑猥な笑みを浮かべている日輪仮面の言葉を受け、行動を開始する二人のゾルダーたち。へへへへっ…ペギーの両脚に取り付いているそのゾルダーたちが先程、日輪仮面によって開けられていたホットパンツのファスナーの中に手を突っ込み、開いていたその口を更に左右に『これでもか』と広げていく。
「ぐ、ぐっ…きゃあ!?…あ、あんたたち!何すんのよ!?このヘンタイ!」
履いていたホットパンツの口を突然広げられてしまったペギーから大きな悲鳴が上がる。恥じらいからその凛々しい美貌をみるみる真っ赤に染めていくペギー。広げられた口の中から彼女の陰阜のこんもりとした盛り上がりと縦すじがベージュ色の下着越しにくっきりと浮かび上がってきていた。
「グフフフッ…中々いい眺めじゃないか?グフフッ、グフフフフフッ……おい!わたしの杖を持ってこい!」
はっ!…恥辱で顔を真っ赤に染めているペギーにあざけりのまなざしを浴びせる日輪仮面。そしてヤツは近くにいた別のゾルダーに彼の日輪状の杖を持ってこさせる。おもむろに杖を受け取った日輪仮面はそれを手に目の前の女戦士に向かって、とつとつと語り始めた。
「…貴様、わたしの“この杖”から“日輪ファイヤー”という熱線が出る事は知ってるよな?グフフッ、グフフフフフッ」
?…あ、当たり前じゃない?わたしは一度はその火炎攻撃でやられてしまったのよ。コ、コイツ、一体何を言ってるの??……ペギーは日輪仮面の言っている意味が全く理解できない。だが次の瞬間…。
「ぁ!?な、何すんのっ!?ぁ、ゃ、あっ!?」
突然日輪仮面が手にしていた日輪状の杖先をペギーの股間に突きつけてきたのだ。グリィ、グリィ…更にヤツは先程広げさせたホットパンツのファスナーの口へその先端をグリグリとねじこんでいく。ホットパンツの口に手を突っ込んでいた二人のゾルダーたちはそれを確認した後、自分たちの手をそこから抜いていく。
「ほぉ…どうやら分かっているみたいだな?感心感心、グフフフッ…続きだ。このわたしの杖はその“日輪ファイヤー”の原理を応用して杖の先に熱を帯びさせる事もできるのだよ。これがどういう事だか分かるかな?グフフッ、グフフフフフッ」
「そ、それが何だって言うのよ?…!…も、もしかして…まさか!?」
日輪仮面にそう言われても相変わらず強気な態度は崩さないペギー。だがヤツの意図を読み取った、いや読み取ってしまったペギーはその恐ろしさにドンドン顔色を失っていく。
「どうやら分かったみたいだな?グフフフッ……そうだよ。貴様の“大事な所”に“焼き”を入れてやろうというのだよ。大事な“アソコ”をこんがり焼かれて天下のモモレンジャー様はどれだけ耐えられるのかな?グフフッ、グフフフフッ」
「ウ、ウソ!?ウソでしょ?じ、冗談はやめてよね!?…そ、そんな…イ、イヤ…や、やめて!イヤ、イヤ、イヤァァ!」
地肌に直接でないとはいえ、ヤツは薄い下着越しにペギーの秘所に、女性の大事な性器に高熱で“焼き”を入れてこようと言うのだ。それを創造するだけで彼女はこれまでの強気な態度が一変し、情けないほどに取り乱してしまう。そこには凛々しい女戦士、ゴレンジャーの紅一点、モモレンジャーとしての面影はどこにもなかった。
「グフフフッ…残念ながらウソでもないし冗談でもないのだよ。……ではいくぞ?楽しいショータイムの始まりだ、グフフッ、グッフッフッフッフッ」
「や、やめて!?お願いだからそんなバカな事はやめなさい!?…!…イ、イヤ…ホントに少しずつ暑くなって!?…イ、イヤ、イヤァ!いやぁぁぁ!イヤァァァァァ!」
もはや目の前にいる男が憎き黒十字軍の仮面怪人である事も忘れ、ただ助かりたい一身で“焼き”を入れてくる日輪仮面に許しを請うペギー。
だがヤツはそんな弱々しく懇願してくるペギーを完全に無視する。彼女のホットパンツのファスナーの口にねじこまれていた日輪仮面の杖の先端が徐々に熱を帯び始める。自身の“大事な所”に当てられている杖が少しずつ暑くなっていくのを感じ、それがペギーの恐怖心を更に煽っていく。
「まずは沸点より少し低めと言った所だ。まぁ普通の熱めの風呂よりも少し暑いぐらいだな。どうだ?これぐらい、天下のモモレンジャー様ならどうって事はないだろ?グフフフッ、グフフフフフッ」
「…だ、大丈夫な…わけ…!…あ、熱っ!?ぁ、ぁ、あっ…や、やめて!お、お願いやめてっ、もうやめてぇ!…ああぁぁ、あああぁぁ、ああああぁぁぁ!?」
ヤツの杖の先端の温度がいよいよ本格的に上がり始めた。一枚の薄布越しにじんわりと少しずつ、だが確実に熱くなっていくものがペギーの股間へと伝わっていく。イ、イヤ、イヤァ!…それとともに彼女自身が考えていた漠然としていた“恐怖”が直接的な“苦痛”へと変わっていく。
「…そうは言うがさすがにこれぐらいなら全然大丈夫なんだろ?グフフフッ……では少しずつ上げていくぞ?それではいよいよ沸点だ。まぁモモレンジャーになる時には10万ボルトの電流に相当する負荷が掛かるらしいからな?これぐらいでも全然平気だろ?グフフッ、グフフフフフッ」
「!?…な、何でそれを!?…!…ぁ、ああっ!?ああぁぁ!?あああぁぁぁ!ああああぁぁぁぁ!」
な、何でイーグルでも一部の人間しか知らないようなゴレンジャーの秘密をコイツは…?も、もしかしてわたしたちは、ゴレンジャーは想像以上にコイツらに研究し尽されてるの??
ゴレンジャーに転換する時の秘密をヤツは知っていた。敵は、黒十字軍は想像以上に自分たちを研究し尽くしている…股間への苦痛と同時にそのショッキングな事実がペギーに更に追い討ちを掛けていく。
「ほぉ…まだまだ大丈夫みたいだな?さすがは天下のモモレンジャー様だよ、グフフフッ……ではもっと温度を上げてみるかな?まぁ貴様ならこの温度の五割増しぐらいでも大丈夫だろ?何たって天下のモモレンジャーだからな?グフフッ、グフフフフフッ」
「!?…ウ、ウソ!?まだ上がる…あ、熱っ、ぁ、ぁ、あっ…ああぁぁ!あああぁぁぁ!あああぁぁぁぁ!ああああああぁぁぁぁぁ!」
あ、熱い!?このままじゃわたしの“アソコ”が…や、やめて!?イヤ、イヤ、イヤァァァ!!
今、ペギーの股間にはアイロン掛け、いやそれ以上の温度のものが当てられているようなものなのである。プスプスプス…そしてホットパンツの口から焦げ臭いにおいがしてきた。どうやらまともに焼かれている彼女の薄いショーツがそのにおいを発しているらしい。
ああああぁ!?いやあぁぁ、いやああぁぁ!?…いよいよ股間の“灼熱”に耐えられなくなってきたペギーの身体が弓なりになっていく。天井の方を向いているペギーのその美貌は苦痛にゆがみ、股間に当てられている“熱”から何とか逃れようと必死に頭をブンブンと振っている。苦悶に満ちたその顔からは大量の脂汗がにじみ出てきていた。
「グフフフッ…ほらほら、まだまだ熱くなるぞ?一体モモレンジャー様はどこまで耐えられるかな?グフフッ、グッフッフッフッフッフッ」
「ああっ!?ああぁぁ、あああぁぁぁ!…や、やめてっ、やめてぇ!いやあぁ、いやああぁぁ、いやあああぁぁぁ、いやあああぁぁぁぁ!!」
甲高い悲痛な叫び声を上げ続けるペギーを完全に無視し、彼女の股間を容赦無く焼き続ける日輪仮面。プスプスプス…そして焦げ臭いにおいのしていたホットパンツの口から、遂ににおいだけではなく煙が立ち昇り始めた。それは彼女の薄い下着からなのか、その下の黒い茂みからなのかは不明なのだが。
「ほほぉ…まだまだ大丈夫そうだな?では更に温度を上げていくぞ?グフフッ、グフフフフフッ」
「ああああぁ!あああぁぁぁ!あああぁぁぁ!ああああぁぁぁぁ!あああああぁぁぁぁぁ!!」
イ、イヤァ!このままじゃわたし本当に…やめて、やめてっ!お願い、もうやめてぇぇぇぇ!
弓なり状態で頭をブンブンと振りながら、苦悶に満ちた顔でひたすら叫び続けるペギー。そして今の彼女は頭の中で許しを請うような言葉が浮かんできていてもそれが口をついては出てこない。もはやペギーは甲高い悲痛な叫び声を半狂乱状態で上げ続ける事しかできないのだ。
「ああぁぁ…ぁぁぁ…ぁぁ…ぁ…ぁ…」
ああっ…も、もう…ダメ…大ちゃん…明日香。ゴメンなさい…わ、わたし…。
己の股間を責め続けられているペギーの悲鳴が徐々に弱々しいものへと変わっていく。更に…ピチャ…彼女の太腿を抑えつけていたゾルダーの手に黄金色の液体のようなものが…。
「!?…あぁ?何だ?この“黄色いの”は?…!…何だよ!きったねえ!これションベンじゃねぇか?…この女、おもらししやがった!…おい!正義の味方のクセに何おもらしなんかしてんだよ!おい!聞こえてんのか?」
「…」
何とあまりに激しい熱さ、苦痛のためにペギーは失禁してしまったのだ。ペギーの脚に取り付いていたゾルダーは、そんな彼女をあざ笑うかのようにペギーの太腿をペシペシとはたいている。だが自分の脚をはたかれている彼女からは何も反応がない。
それもそのはずで自分の下腹部に長く“地獄の灼熱”を当て続けられていたペギーはそのあまりの苦痛に失神してしまっていた。
気を失っていた彼女は頭をだらりと後ろへ垂らし、意識のないその顔は口を半開きにし、だらしなく涎を垂らしている。白目を剥いて気絶している彼女のその姿からは、凛々しかった美貌の面影はもはや微塵も感じられない。
「何だぁ?コイツ、気絶してやがるぜぇ、へへへへっ……日輪仮面様、この女、どうしますかねぇ?へへへっ、へへへへっ」
「そうだな。ではそろそろこの“拘束”から解放してやるか?…おまえたち、少しの間、その女から離れていろ!」
「はっ!…しかし日輪仮面様、この女で遊べるのはもう終わりなんですかぁ?へへへへっ」
「心配するな。また後でこの女のムチムチボディとは遊ばせてやるさ、グフフフッ……分かったら少しの間、その女から離れるんだな?グフフッ、グフフフフフッ」
「へいっ。…へへへっ、へへへへっ」
そう言うと日輪仮面は意識のないペギーの身体から二人のゾルダーたちを遠ざける。ズボッ…そして自身は彼女のホットパンツの口にねじ込んでいた日輪状の杖を抜き取った。抜き取られた杖の先端にはペギーから排出された黄金色の液体が滴り落ちている。
グフフフッ…ガキンッ!…更にヤツはペギーの両手首を束縛していた鋼鉄製の手錠から、天井へ伸びていた鎖を切断した。ドサッ…身体を上の方から支えられていた鎖を切断され、力無くあお向けに倒れるペギーの身体。
「…」
だがコンクリートの床に勢いよく転がされてもペギーはピクリとも動かない。ただ両手を頭の上に上げて、あお向けで意識を失っているだけだ。グフフフッ…日輪仮面は改めて、床に転がっている女戦士の肢体を足先からじっくりと舐めるように眺める事にした。
…履いていた白いロングブーツには左右それぞれ三つずつ、45kgの重りが取り付けられている。やや内股気味に開いている肉付きのいい両脚…目にまぶしいほど鮮やかな黄色いホットパンツのファスナーの口はだらしなくぱっかりと開いている。
そして完全に露わになっていた上半身…意外なほどひきしまった腹筋回りとほどよくふくらんでいたバスと、女性らしい丸みを帯びた肢体、色白の柔肌は過酷な戦いに赴く“女戦士”と男達に安らぎと癒しを与えてくれる“女性”の絶妙なバランスを兼ね備えたものだ。
更には凛々しくも美しいその美貌…だが今はその面影は少しも感じられない。キュッと閉じていた薄紅い唇は半開きになっており、そこからはだらしなく涎が垂れている。その意思の強さが宿っていた瞳は白目を剥いており、その目からは完全に生気が失われていた。
グフフフッ…その哀れな女戦士を眺めながら、日輪仮面は自身の身体からおもむろに何か取り出す。それは何かの“紫の液体”が注入されていた、一本の注射器だった。
プスッ…そしてヤツは目の前であお向けに転がっている、意識の無いペギーの左脚の太腿にその怪しげな注射針を打ち込んだ。
「日輪仮面様?その注射は??…一体その女に何をされたのですか?」
「グフフフッ、なぁに、ちょっとした面白い事だよ。…まぁ明日になればおまえたちにもじきにわかるさ、それはそれは面白い事だ、グフフッ、グフフフフフッ」
「…なるほど、そうですか。へへへっ、へへへへへへっ」
目の前であお向けに転がされているペギーを見ながら、不気味で陰湿な笑みをたたえてそのように説明する日輪仮面。ヤツのそんな説明を受けていたゾルダーも、目の前で転がっている哀れな女戦士を見ながら下卑た笑いを浮かべていた。
「よしっ…ではこの女をこの要塞の中央の広場に運ぶのだ。そしてそこで十字架磔にでもしておけ!…これから夜を迎える。このムチムチボディを冷たい夜風に晒しておくのもいいかもな。グフフッ、グッフッフッフッフッ」
「はっ!…かしこまりました、日輪仮面様。へへへっ、へへへへへへっ」
日輪仮面にそう命令を受けたゾルダーたちは、みな一様に下卑た笑いと怪しげな手の動きをし、あお向けに転がされている女戦士の肢体へと近づいていく。そしてペギーの下へ近づいたゾルダーたちは三人がかりでその肢体をどこかへ運んでいった…。
グフフフッ…黒十字軍の雑兵たちによって運ばれていく哀れな女戦士の身体。その光景を眺めながら日輪仮面は自分の体からおもむろに通信機を取り出し、何者かに連絡を取ろうと試みている。
「…おい、スナイパー仮面。わたしだ、日輪仮面だ。聞こえてるか?…グフフフフッ」
『ガーッ…ああ。聞こえてるぞ?おまえの暗く引見そうな声だろ?フフフッ、フフフフッ』
日輪仮面が通信機で連絡を取っていた相手、それは今回の作戦のためにアメリカ方面から日本にやってきた仮面怪人、黒十字軍位置の狙撃手、スナイパー仮面だった。
「グフフフッ…相変わらず口の悪いヤツだな?グフフッ、グフフフフフッ」
『ガーッ…まぁそう言うな。だがその声のトーンを聞くからにそちらはどうやらおまえの思い通りに事が運んだみたいだな?フフフッ、フフフフッ』
「…まぁな。おかげさまであの女、いやあの“ムチムチボディ”とは随分楽しく遊ばせてもらったよ、グフフッ、グフフフフフッ」
親友でもある通信相手のスナイパー仮面との会話を上機嫌に楽しんでいる日輪仮面。
『ガーッ…そうか。フフフフッ……それよりおまえ、わざわざ連絡をよこしてきたという事はオレに何か用があるんだろ?フフフッ、フフフフッ』
「おお!?そうだったな。…とりあえずこちらもあらかたやりたい事は終わったんでな。貴様も一通り仕事が終わった事だし、“例”の核シェルターで祝杯でも上げないか?グフフフフフッ」
『ガーッ…まだ全て終わってはいないはずだが…まぁ勝利の前祝いってヤツか?…フフフッ、いいだろう。ではこれからそちらに向かう。おまえとはそこで落ち合おう…フフフッ、フフフフッ』
プツッ…スナイパー仮面は最後にそう言い残し、彼との通信は終了した。
「前祝いか、グフフフッ……まぁ最ももう我々の勝利は決まったようなもんだけどな、グフフッ、グッフッフッフッフッ」
スナイパー仮面とのやりとりを終えた日輪仮面も通信機のスイッチを切った。そして日輪仮面自身も“その場所”から動き始める。“例”の核シェルターを目指して…。
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「では…今回の我々の勝利を祝して…」「フフフッ…まだ前祝いだけどな。…まぁそれはいいだろう。それでは…」
「乾杯!」「…乾杯!」
キン…二つのワイングラスが杯を重ねる音。ここは先程、日輪仮面とスナイパー仮面が打倒ゴレンジャーの打ち合わせをしていた核シェルター…夜も更け、再びこの場所へと戻ってきた二人の仮面怪人はお互い赤ワインの入ったワイングラスを手に少し気の早い祝杯を上げていた。
「フフフッ…しかし日輪仮面、おまえも相変わらずやり方が汚いよな?…フフフッ、フフフフッ」
まだ杯を交わしたばかりだというのに、目の前の仮面怪人に向かっていきなり悪態をついてくるスナイパー仮面。だがそのように言う彼は、ニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「何だ?スナイパー仮面よ。…まだ飲み始めたばかりだというのに随分な言い草じゃないか?…それにわたしは別に何も汚い事はしてないと思うがな?グフフッ、グッフッフッフッフッ」
「フッ、よくもまぁイケしゃあしゃあと…。“あの”ダイナマイト、本当は事故で爆発したわけではなく、こちらでわざと、意図的に爆発させたんだろ?火を消した、あのダイナマイトがさも何も仕掛けが無いように見せかけて不意にドカンッ!とな…フフフッ、フフフフッ」
スナイパー仮面のそんな嫌味をとぼけた様子で軽く受け流そうとする日輪仮面。そしてどうやらスナイパー仮面の言っている事は“あの”ダイナマイトの明らかに不自然な爆発についての事のようだ。しかも彼は“そのカラクリ”の全貌についても既に知っているらしい。
「グフフフッ…何を言うか。そのダイナマイト、爆発させた張本人はスナイパー仮面、貴様ではないか?まぁ、もっともあの女はこちらがわざと爆発させた事は何となく感づいていたみたいだが…さすがに貴様が“あの距離”からあの爆弾に銃弾を打ち込んで爆発させた事までは分からなかったみたいだけどな…グフフッ、グッフッフッフッフッ」
「…確かにそうだ。だがそれもおまえがやれ、と言ったからやってやったんだろう?暗く陰険なおまえがな…フフフッ、フフフフッ」
二人の仮面怪人の口から語られる爆発の真相…やはりあのダイナマイトの爆発は日輪仮面によって仕組まれていた事だったのだ。
そしてあのダイナマイトは銃声が全く聞こえないような、遥か彼方数百メートル先のやぐらの上から爆破されたものだった。それはスナイパー仮面の超人的な射撃の技術によって銃弾を打ち込まれた事が要因だったのだ。
「まぁな。…だがそのわたしの希望通りにやってくれる貴様の腕前も相変わらず大したモンだよ、グフフッ、グフフフフフッ」
「フッ…ま、あのくらいならチョロいモンさ、フフフフッ……まぁオレはやりがいのある、仕事師としての欲望を満たしてくれる“いい仕事”さえもらえればいつでもおまえのために働いてやるけどな、フフフッ、フフフフッ」
親友の相変わらずの腕前に改めて感心しきりの日輪仮面。そのスナイパー仮面は己の欲望を満たしてくれる“自分の仕事ぶり”について、自己満足とも言える充実感を味わっていた。
「そうか、グフフフッ……ではそのお言葉に甘えてもう一つ、貴様の“その腕”に頼みたい事があるんだけどな…グフフフッ、グフフフフフッ」
「ほぉ…まぁオレの仕事師としての欲望を満たしてくれる“いい仕事”なら喜んで引き受けてやるがな…フフフッ、フフフフッ」
「それなら別に問題はない。今日、貴様にお願いした事と同じぐらい、何度の高い、やり甲斐のある“いい仕事”だよ。…グフフッ、グッフッフッフッフッ」
「フッ…ならせいぜい期待してもよさそうだな?フフフッ、フフフフッ」
今日、三人のゴレンジャーを倒すため、その見事な腕前を日輪仮面の前に披露したスナイパー仮面。そんな彼に日輪仮面は更に打倒ゴレンジャーのために力を貸して欲しいという。それは…。
「グフフフッ…まず、明日になれば残り二人のゴレンジャー、アカレンジャーとアオレンジャーがあの女、モモレンジャーを救出しに、我が要塞にのこのこやってくるだろう。そこでまた、満を持して貴様の力が必要となる。…グフフッ、グフフフフフッ」
「ほぉ…それでどのようにオレの“ウデ”が必要になるのだ?フフフッ、フフフフッ」
「グッフッフッフッフッ、それはな…」
そのように言う日輪仮面はスナイパー仮面の耳元にその作戦を囁く。打倒ゴレンジャーの計画の“最後のピース”を埋めるために…。
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「アオ!まだバリブルーンの準備はできないか?」
日輪仮面とスナイパー仮面が気の早い祝杯を上げていた同じ頃…ここゴレンジャールームの格納庫。この中に格納されていたゴレンジャーが誇る大小四つのプロペラを持つ戦闘ヘリ・バリブルーンの中に、既に転換していた海城剛=アカレンジャーと新命明=アオレンジャーがいた。捕らわれの女戦士、モモレンジャーを、ペギーを救出するため、一刻も早くヤツらの秘密要塞に乗り込むつもりの二人だったのだが…。
「済まない、アカ。もう少し待ってくれ。…それにしてもこんな時にバリブルーンをオーバーホールしてたなんてツイてないぜ。…だが“コイツ”の準備ももうすぐ終わる。少し手間取ってしまったがな…」
「そうか。頼むアオ、急いでくれ。…こうしている間にもモモは、ペギーはたった一人で、しかもあんな姿にさせられて、それでもアイツなりに必死に戦っているんだ!オレたちも早くペギーの下へ行ってやらないと…」
力の限り右拳を握り締めているアカレンジャー。そう言う彼は少なからずのあせりを感じていると同時に、黒十字軍に対して静かな怒りを燃やしていた。
「分かっているさ。…だがな、アカ。オレは今回のヤツら、黒十字軍のやり方にはどうも引っかかるものがあるんだ。何と言うかいつものヤツらに比べて用意周到さを感じるというか…」
「アオ、おまえもか?…確かに今回の黒十字軍の戦い方はいつもとは違うような感じがする。オレたちがこうやってペギーを助け出しに行こうとしているのも、ひょっとしたらヤツらの書いたシナリオ通りなのかも知れん…」
そう言うアオレンジャーは何か、いつもとは違うヤツらへの言い知れぬ不安を感じているようだ。そしてその事はアカレンジャーも同じだった。だが次にアカレンジャーの口から出た言葉もまた、彼らの想いを代弁していた。
「だがそれでもオレたちはあそこに…ペギーを助け出しに行くしかないんだ!例えヤツらがどんな罠を張って待ち構えていようともな」
「…そうだな、アカ。…よしっ、準備完了だ!いつでも発信OKだぜ!」
「了解。ではすぐにヤツらの秘密基地に向けて発信だ!…この戦いにはゴレンジャーの存亡が掛かっている。心して掛かれよ、アオ!」
「分かっているさ、アカ。…よしっ、バリブルーン、発信!」
様々な想いを胸に二人を乗せたバリブルーンは発信した。捕らわれの女戦士、モモレンジャーを、ペギーを救出するために。そしてゴレンジャーの存亡を掛けて…。
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…雲ひとつ無い満天の星空、夜空に浮かぶ満月の明かりが照らす黒十字軍の秘密要塞…その要塞の中心にある広場では飲めや歌えの大宴会が催されていた。
そこに集まっていた十人弱のゾルダーたちが地べたにだらしなくあぐらを掻き、小さな取り皿のようなもの、割り箸、酒の入ったビンなどを思い思い手に一日のお互いの労を労って宴を繰り広げている。
「へっへーっ…こんなに美味い酒は久しぶりだぜぇ、へへへへっ」「ああ!しかも酒のつまみにはこんな“最高のオカズ”があるんだからなぁ、たまんねぇぜ!…へへへっ、へへへへっ」
雲ひとつ無い夜空の下、要塞中央部の広場では数人のゾルダーたちが月明かりだけを頼りにそれぞれ気分よさげに飲み食いしている。また、その広場の傍らには高さ2m強はある、一本の十字架が立てられていた。
そこには長い黒髪を持つ、人間のような姿形をしたものが磔にされている。…満月の光が“それ”をゆっくりと照らし出し、その全貌を明らかにする。それは…。
「それにしても“あの”いまいましい女がよぉ。何ともざまぁねえよなぁ!…おい、おまえ!何とか言ってみろよ!へへへっ、へへへへへへっ」
「…」
高さ2m強の十字架に磔にされている人間のようなもの…それはゴレンジャーの紅一点、モモレンジャーことペギー松山が磔にされている哀れな姿だった。
十字架磔にされていた彼女の上半身は、身に着けていた衣服をボロボロに剥かれその色白の柔肌を露わにしている。水平に伸ばしていた両腕、取り付けられていた重りを外されて真っ直ぐ揃え、伸ばされていた肉付きのいい両脚の先は鎖のようなものですぐ後ろにある十字の柱にガッチリと拘束されている。十字架磔にされていたペギーは下の方をうつむき、力無くうなだれていた。
「へっ!…このアマァ、完全に無視かよ。…おい、そこの女!何とか答えてみろよ!天下のモモレンジャーがオレたちみたいな雑兵に好きなように言われて何とも思わねえのかぁ?…おい!てめえ!何とか言ってみろよ!…へへへっ、へへへへっ」
酒量が進み、かなり酔いが回っているそのゾルダーは執拗にペギーへと絡んでくる。更にそのゾルダーは、十字架磔にされていた女戦士へ肩をいからせて近づいてきた。
「…」
だが絡まれているそのペギー自身は相変わらず何も答えようとはしない。それどころか執拗に絡んでくるそのゾルダーに対して、下をうつむいているペギーはピクリとも動かない。ただ黙ったままである。その意識はあるはずなのだが執拗に絡んでくる目の前のゾルダーに対して、彼女は完全に無視を決め込んでいる。
「はんっ!あくまで無視かよ!……そういえばバリブルーンがここに向かってるって話だぜ。どうせおまえのお仲間たちが乗ってるんだろぉ?よかったじゃねえか?助けにきてもらえてよぉ、へへへっ、へへへへへへっ」
!…バ、バリブルーンですって!?…そ、それじゃアカたちが、海城さんたちが?…でもわたしが二人をおびき出すための囮だって、罠だって事は海城さんたちも分かっているはずなのに…それなのに…。
バリブルーンがここに向かっていると聞かされたペギーが一瞬眉間にしわを寄せた。海城たちは黒十字軍の罠と知りつつこの要塞に乗り込んでくる。自分がここに捕らわれている事が結果的にゴレンジャー全体を危険に晒してしまっている…その事実に彼女は苦虫をつぶすような想いでいた。更には自分が明らかにチームの足を引っ張っているという事がペギーの中に暗い影を落としてしまっている。
でも…でも海城さんたちが来てくれるんなら……しかしながら“罠”と知りつつも自分を助け出すために海城たちがここに向かっているという事実は、これまで散々に打ちのめされ、心が折られそうになっていたペギーを勇気づけてくれるものでもあった。
「へへっ…どうだぁ?お仲間の男たちに助けにきてもらえる気分は?…もしかして“捕らわれのお姫さま”ぐらいに思ってんじゃねぇのかぁ?もしそうだとしたらこんな時だけ“女の子面”してんじゃねぇぞ?へへへっ、へへへへへへっ」
もちろん普段から“女”として遅れを取る事を必要以上に気にしていたペギーがそのように考えるわけがない。しかし多量に酒を飲んでいたそのゾルダーにはそのようなペギーの心理などおかまいなしだ。酒の勢いに任せて執拗にペギーへ絡んでくる。
「…おい!てめえ!いい加減何か言ったらどうなんだぁ?だんまりを決め込みやがって!ホントは聞こえてんだろっ!おい!何とか言ってみろよ!」
更にそのゾルダーは左手でぞんざいに彼女の下アゴを掴んできた。ぐっ…こ、ここで…ここでヤツらに弱いところを見せてはダメ!例えこんな状態であったとしても…気持ちだけは…気持ちだけは負けてたまるもんですか!
キッ!…下アゴを掴まれてしまったペギーは目の前のゾルダーを射るような眼光で鋭く睨みつける。これまで彼女は相当な屈辱、恥辱の数々を受け続けてきたはずなのだが…その瞳からはまだ輝き、ヤツらへの闘志は失われてはいない。
「!…おぅおぅ!怖い顔だねぇ…そんな顔しちゃかわいい顔が台無しだぜぇ、モモちゃんよぉ…ま、正義のヒロインの面目躍如ってところかぁ?へへへっ、へへへへへへっ」
強気に睨みつけてくるペギーを見下すようにニヤニヤと見つめているゾルダー。ぐ、ぐっ…!?ぁ、ゃ、あんっ……その時、その目の前のゾルダーが右手で黄色いホットパンツの口から下着越しに彼女の下腹部をまさぐってきた。
「へへっ…そんな怖い顔してるけどよぉ…実はさっき日輪仮面様に“ここ”を責め続けられて顔をクシャクシャにして泣いていたんだよなぁ?それとも気持ちよくて“あんあん”鳴いていたのかぁ?へへへっ、へへへへへへっ」
「…おーいっ、おまえ!その女を明日まではあまりいじるなって日輪仮面様にさっき言われたばかりじゃねぇかぁ?…まぁそれだけのエロい身体だ。遊びたくなるのも分かるけどよぉ、へへへっ、へへへへっ」
ニヤニヤとだらしない顔でペギーの下腹部をまさぐっているそのゾルダーに対して、彼の後ろで大宴会を繰り広げていた集団から注意をうながすような声が飛んでくる。しかしペギーの股間をまさぐっているそのゾルダーはそんな注意などまったく聞き入れる様子などない。それどころか逆にこのような提案をしてきたのだ。
「へへっ、まぁ堅いこと言うなって。…それにちょっと“おさわり”するぐらいなら別にいいんじゃねぇかぁ?こんな風によぉ!…へへへっ、へへへへっ」
「ぐっ…!?ぁ、あっ…っ…く、くっ!?」
ペギーの股間を上機嫌にまさぐり、調子に乗るそのゾルダーは今度は左手で彼女の右乳房を鷲掴みにしてきたのだ。ペギーのふくよかな乳房をそのゾルダーは気持ちよさそうにモミモミと揉みほぐしている。く、くっ!?…突然胸を揉まれてしまったペギーは思わず漏れてしまいそうな甘い声を必死に抑え込んでいる。
「へへっ、それもそうだなぁ…だがそれならおまえだけ“その女”と遊ぶのは不公平なんじゃねぇのかぁ?オレたちもそこにいる“モモちゃん”と楽しく遊びたいんだけどよぉ…へへへっ、へへへへっ」
もはや“モモちゃん”扱いのペギー。その彼女を弄ぶゾルダーから逆に提案される形になったその集団も、なし崩しに“そちら”へ参加しようとしている。と同時にその集団からは女戦士の魅惑的な肢体を独り占めにしようとしているゾルダーへ不平不満のようなものが漏れてきていた。
「!…そうだな、じゃあこうしようぜ!…ここにある割り箸で“クジ”を作る。そしてその中から“当たり”を引いたヤツがその“モモちゃん”と一分間遊び放題ってわけだ。こういうのはどうだ?…へへへっ、へへへへっ」
「へへっ、そうだな。それならオレたち全員に“モモちゃん”と遊べるチャンスがあるもんな。それじゃ早速それ、始めようぜ、へへへっ、へへへへっ」
今やゾルダーたちの“共有の玩具”となってしまったペギーとなるべく平等に遊ぶため、“クジ引き”を始めるその集団。クジを引いているゾルダーたちは、女戦士の肉付きのいい肢体と淫らに戯れる己の姿を想像し、みな一様にだらしなく顔をゆるませている。対称的に彼らはその股間を期待で立派にふくらませていた。
「へっへぇ~、やったぜ!オレが当たりだ!…それじゃ今回はオレが一分間モモちゃんを独占させてもらうぜぇ…へへへっ、へへへへっ」
「チェッ…まぁルールだから仕方ねぇよな。だけどおまえ、あまりいじりすぎてモモちゃんをダメにしちまうんじゃねぇぞ!ちゃんとオレたちにもいいとこ残しておいてくれよな」「分かってるって。おまえたちにもちゃんとおいしいところは残しておいてやるよ…へへへっ、へへへへへへっ」

見事に当たりを引いたゾルダーは、いやらしい手つきで嬉々としてペギーへと近づいていく。惜しくも“当たりクジ”を引くことができなかったその他のゾルダーたちはその当たりを引いた者を羨望のまなざしで見つめている。
「へへっ…それじゃ早速相手してもらおっかな~…よろしく頼むぜぇ、モ~モちゃん♪…へへへへへへっ」
ぐ、ぐっ…コ、コイツら…!?ぁ、ゃ、あっ……ペギーへニヤニヤと近づいてくるそのゾルダーは、彼女の背後へと回り込み十字架ごとペギーのふくよかなバスとへ両腕を回してきたのだ。ムニュムニュ、ムニュムニュ…彼女の両乳房を鷲掴みにするその手はペギーのそのふくよかな果実を気持ちよさそうに揉みほぐしていく。
「ぐ、ぐっ…ぁ、っ…ぁ…く、くぅ!?」
「へへぇ…見た目通り、やっぱモモちゃんのおっぱいホントたまんねぇな、へへへへっ……それとモモちゃんもオレの手で感じてくれてるんなら我慢なんかしないで甘~い声で喘いでくれても全然構わないんだぜぇ。いや、むしろもっと喘いでくれねえかなぁ?へへへっ、へへへへへへっ」
く、くっ…こ、ここで声を漏らしてしまってはダメ。こいつを喜ばせるだけだわ。こんなヤツらをむざむざ楽しませて……自分の背後から己の胸を揉みほぐされているペギーはその屈辱から歯を食いしばって必死に耐えている。
「…そういえばオレ、モモちゃんの例の決めゼリフ、“いいわね!いくわよ!”の大ファンなんだよなぁ…!…そうだ!オレたちにいじられてモモちゃんがイク時はぜひ“いいわね!イクわよ!”って言ってイッてくれねぇかなぁ?へへへっ、へへへへへへっ」
背後からペギーのふくよかな胸を弄ぶゾルダーの暴走は止まらない。ヤツはその変態的な言動を次々とペギーへ浴びせていく。
「おい、おまえ!交代だ!もう一分経ったぜ。…いつまでモモちゃんと遊んでんだぁ?ちゃんとルールは守れよな?へへへっ、へへへへっ」
「あぁ!?もう一分かよ?意外と短いモンだな……へへっ、そういうわけなんでしばらくモモちゃんとはお別れだ。でもまた楽しく遊ぼうぜっ♪…へへへへへへっ」
「!…ゃ、ぁんっ!?」
パンッ!…ペギーの背後にいたゾルダーはそう捨てゼリフを言い残し、最後に鮮やかな黄色いホットパンツに包まれていた彼女の大きなお尻を引っぱたいて元の集団へと戻っていく。
「それじゃまたモモちゃんと遊べるヤツを決めようぜ。…よぉし!今度こそ当たりを引いてやるぜぇ!へへへっ、へへへへっ」「そうはいくかよ!次にモモちゃんのあの“ムチムチボディ”と遊ぶのはオレだぜっ、へへへっ、へへへへへへっ」
また先程と同じようなだらしない顔つきでクジ引きを始めるゾルダーたち。たわいのない、ただのクジ引きであるとはいえ、次こそはペギーの肢体を我が物にせんと皆必死だ。
「!…やったぜ!今回はオレが当たりだ!!……そういうわけなんでよろしく頼むわ、モモちゃんよぉ…へへへっ、へへへへへへっ」
く、くっ!?こ、今度は何をする気なの??…な、なっ!?ぁ、あっ……だらしなく顔をゆるませペギーへと近づいていく先程とは別のゾルダー。パフッ…そしてそのゾルダーは何とその全貌を露わにしていた彼女のふくよかな胸に顔をうずめてきたのだ。
「へへへっ…オレァ、一度でいいからパフパフっていうのをやってみたかったんだよなぁ。それがまさかモモちゃんのおっぱいでかなうなんてな…へへへっ、へへへへへへっ」
「っ…ぁっ、あ…ぅ、くっ…」
く、くっ!?…た、耐えるのよ。今は…今は耐えるしかないわ!…あ、明日になればアカたちが来てくれる。それまで…それまでわたしが出来る事はコイツらと戦う意欲を失わない事。身体は屈しても心までは屈しないわ!…負けない!こんなヤツらに絶対に負けてたまるもんですかっ!!
憎き敵、それも普段は難なく倒せるはずの雑兵ゾルダー…そいつの顔を自分の胸にうずめられるという屈辱以外何物でもない事にその美貌をゆがめ、それでも精一杯瞼をつぶり歯を食いしばって必死に耐えているペギー。
自らの身体だけでなく“女戦士”としての“尊厳”でさえも汚され続けるペギー。哀れな女戦士へのそんな“屈辱の宴”は夜を徹して続けられるのであった…。
- 以下 黒い死の要塞!!恥辱まみれのモモレンジャー 救出編へ続く -