- 緑の洗脳!!恐怖の黒十字戦隊 洗脳。そして悪夢… -
「どれ…こんな非常事態に自分の“ムスコ”をおっ起てているような不届き者の小僧は一体どんな事を考えているのかな?グフフフッ、グフフフフフッ…」
「お、おいやめろ!やめろっ!やめるんだ!やめろぉぉぉぉ!」
まるで金縛りにあったように自分の身体がまったく動かす事ができないミド。そんな彼の頭の中を覗き込んでしまおうという催眠仮面。これから催眠仮面によってさらけ出されてしまおうとしているミドの頭の中とは…。
<「ハイッ!ハイッ!…といやぁ!!」>
<(…特にペギーはお尻から太腿のあたりが凄いよな…)>
「きいろくて大きな…もの?…何だこれは?」
ミドの頭の中を覗き込んでいた催眠仮面の目に飛び込んできたもの。それは黄色くて大きなものだった。
催眠仮面の視界いっぱいに広がるそれからは丸みを帯びた中に柔らかそうな質感を感じる事ができる。そしてヤツの視界に飛び込んでくる黄色いそれはどうやら何かの衣服の類らしい。
更にはその黄色くて大きなものから伸びる二本の太くて長い物体。ムッチリとした質感と健康的な色気をたっぷりと漂わせている太くて長いもの。どうやらそれは若い女性の太腿のようだ。
「…女のケツ?更にそこから伸びるムッチリした太腿だと?…そうか!これはあの女の大きな大きなお尻か。…それにしても何だおまえ、これは?グフフフッ、グフフフフフッ」
「ぐ、ぐっ!?…や、やめろ!やめろっ!やめてくれぇっ!」
あのペギー松山の黄色くて小さなホットパンツからはち切れんばかりの大きな桃尻-。ミドの脳裏から徐々に浮かび上がってくるそれを諸々の条件から催眠仮面はそう判断した。
また催眠仮面はミドの頭の中から思っていた通りの、いやあまりにもストレートな“映像”が引き出せた事がよっぽど可笑しかったらしくニヤリと口元をゆるませている。
「グフフフッ…どうやらこの分だとまだまだ出てきそうだな?なぁミドレンジャー?グフフフフフッ……どれ…」
「な!?お、おい!や、やめろ!やめろっ!やめろぉぉぉぉ!」
催眠仮面はミドの頭の中からまだまだ“映像”を吊り上げようとしている。しかし相変わらず何も抵抗できないミドはただ催眠仮面のされるがままに自分の“頭の中”を覗かれていくだけだ。
…やがてミドの頭の中から“新たな映像”が引き出されていく。催眠仮面の脳裏へと徐々に浮かび上がるそのビジョン。その映像とは…。
<ガタンッ。>
<「きゃっ!?」>
<ポフッ。>
<「お、おい…大丈夫か?ペギー」>
<(…香水のいい香りだ。それにペギーの身体、意外と柔らかいんだな……やっぱり何だかんだ言ってもペギーも女の子なんだよな…)>
<(…それにしてもペギーのヤツ、意外と胸大きいんだな…。もしかしてコイツ、結構着やせするタイプなのか?)>
「ほぉ?…あの女の大きな尻の次はオッパイか?それにしても…おまえ、実はオッパイ星人でもあるのか?そのおまえの見立てによるとどうやらペギー松山は意外と着痩せするタイプみたいだな?そうかそうか、グフフフッ、グフフフフフッ」
「!?…お、おいっ!や、やめろ!もうやめろ!やめやがれ!」
次々と暴かれていくミドの戦士としてはあまりにも情けない部分。そして今度は意外と大きかったというペギーのふくよかなバスとだ。
思わぬアクシデントによって明日香の左腕に接触してきたペギーの胸元。その左腕から伝わってくる意外なほどのボリュームを感じられる彼女の胸のふくらみ。
それと共にペギーからほのかに漂ってくる香水の甘い香りと女性らしい身体の柔らかさ、それにどこかほっとするようなあたたかさ-。それらのファクターにまだまだ“女性”に初な未成年の明日香の心拍数は急速に速くなっていく。
「ほぉ?…何だおまえ?その女はおまえにとっては“ただの仲間”のはずなんだろ?それがたかだか胸が当たったぐらいで物凄いドキドキしてるじゃないか?天下のゴレンジャーがねぇ…結構かわいいもんだな?グフフフッ、グフフフフフッ」
「ぐ、ぐっ!?な、何を…」
初な未成年を見下すようなその言葉にミドレンジャーのマスクの中で明日香の顔が恥じらいからほんのり紅く染まる。しかもそんなミドのあまりに分かりやすい反応を催眠仮面は愉しんでさえいるようだ。
「…どれ…おまえのとってもスケベな頭の中ならまだまだ何か出てくるんじゃないか?グフフフッ、グフフフフフッ」
「く、くっ!?や、やめろ!やめろっ!も、もうやめてくれぇぇぇぇ!」
しかしそんな喚き散らすミドを無視して催眠仮面は尚も彼の頭の中を覗き込もうとしている。
そしてまたもやミドの頭の中から引き出されてくる別のビジョン。その映像とは…。
<ピトッ。>
<(…?)>
<{…7…6…5…}>
<(これは…モモの尻なのか?それにしても…モモのヤツ、本当にお尻、デカいよな…?)>
「おや?何だまたあの女のケツか?…おまえもよっぽど好きなんだな?なぁ小僧?グフフフッ、グフフフフフッ」
「く、くっ!?や、やめろ!やめろぉぉぉぉ!」
まだまだ出てくるミドの頭の中にいる“ペギー松山”。今度はモモレンジャーに転換している彼女と背中合わせで接触している時、背後から伝わってくるモモの大きなお尻の感触だ。
桃色のゴレンジャースーツ越しに伝わってくるモモの、いやペギーの大きくて柔らかい尻の感触とその見事なヒップライン。更に緊迫の場面にも関わらず、ミドの意識はその“大きなお尻”ばかりにいっているのだ。
「…それに何だおまえ?これはおまえたちが煙幕を張ってわたしたちから逃げようとしてた時なんだろ?随分緊迫してた場面のはずなのに…おまえの頭の中はあの女のケツの事ばかりじゃないか?こんな時にまったく不届きな小僧だよ。これじゃあの女も浮かばれないよな?グフフフフフッ」
「ぐ、ぐっ!?そ、そんな事あるわけないだろ!その時はたまたま…」
「ほぉ?…何がたまたまなんだ。これまでわたしが引っ張り出してきたおまえの頭の中はあの女の身体の事でいっぱいじゃないか?…それでも何が違うというんだ?んん~?」
「!?そ、それは…」
「何だ?やっぱりそうなんじゃないか?そうならそうと素直に認めろよ。おまえも“立派な男の子”なんだろ?…グフフフッ、グフフフフフッ」
そしてそのミドの不届きな意識は催眠仮面にほじくられてしまう格好のターゲットだ。ヤツはミドの“触れて欲しくはない”ものを言葉で巧みに責め立てていく。
「グフフフッ…どれ?…実はまだ何か出てくるんじゃないのか?何しろおまえのあの女へのスケベ心は底無しみたいだからな?…グフフフッ、グフフフフフッ」
「な、な!?く、くっ…や、やめろ!やめろやめろ!も、もうやめてくれぇぇぇ!」
更に催眠仮面はまだしつこくミドの頭の中を覗こうとしている。…そしてその狙い通りに引っ張り出されてくる新たなビジョン。その今度の映像は…。
<「キーッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」>
<「イ、イヤッ…は、離せ…こ、この…ヘンタ…」>
<グイィ、グイィ、グイィ、グイィ…。>
<「!?あああぁ、ああああぁ、ああああああぁぁぁぁ!?」>
<「ガルルルルルッ!ガルッ、ガルッ、ガルルルッ!」>
「ほうら…出てきた出てきた。しかも何だ?コイツは結構出来たてじゃないか?それもこれはモノとしては結構極めつけみたいだな?グフフフッ、グフフフフフッ」
「や、やめろーっ!もうやめてくれぇぇぇぇ!」
今回引っ張り出されてきたミドのビジョン。それはこれまで引っ張り上げられてきた“ペギー物”の中ではまさに極めつけといえるようなものだった。
既に桃色のスーツや着ていた衣服をボロボロに剥かれ上半身を裸同然にさせられてしまっていたペギー。そんな哀れな姿の彼女の細い腰に大蛇のごとく巻きつく丸太のように太い二本の腕。
体格は巨漢プロレスラーの三周りはありそうな、慎重はペギーの倍近くはありそうな巨体の岩石仮面がペギーを強烈なベアハッグでグイグイと絞め上げていく。
その上ペギーの大きなお尻を恍惚な表情を浮かべて悪戯しているナイフ仮面までいるのだ。ヤツは岩石仮面がホットパンツを吊り上げてあらわになっていたペギーの大きな桃尻を『この世の極楽』と言わんばかりの顔でなでなでしている。
「グフフフッ…これで分かったよ。おまえの頭の中はあの女のムッチムチのエロい身体でいっぱいだって事がな?グフフフフフッ」
「な、な!?ち、違う!違う!違うぞ!こ、これは……!?うっ!?」
ムギュゥゥゥゥゥゥ。
しかし催眠仮面はそんな何かと喚き散らしているミドを黙らせるかのように彼のもっこりとさせていた股間を握りつぶしてきた。そして次の勝ち誇ったようなヤツのセリフが更にミドを心理的に追い詰める。
「グフフフッ…だからおまえ、さっきからこんなに自分の“ムスコ”を勃起させてるんだろ?そして天下のミドレンジャーは女のケツを追い掛け回しながら片手間で世界平和のために戦っていたってわけだ。しかもそのケツを追っかけてた女が相棒であるはずのモモレンジャーなんだからなぁ?」
「!?ち、違う!違う違う!それは絶対違うぞ!」
「グフフフッ…何が違うんだ?どうせ昼間にしっかりとあの女の大きいケツを瞼に焼き付けて夜な夜な一人でオナニーにいそしんでたんだろ?だからあの弱っちい女なんかといつも一緒に行動してたんだよな?」
「ぐ、ぐっ!?…ち、違う!違うぞ!」
「グフフフッ…分かる、分かるぞその気持ち。幾らゴレンジャーでもおまえも色々と盛んなお年頃なんだろ?毎日の捌け口ぐらいはどっかに欲しいよなぁ?」
「ち、違う!違うって言ってんだろ!」
「だがおまえ、これじゃあのナイフ仮面とあまり変わらないな?つまり天下のミドレンジャー様は実はあの“キチガイ”とほとんど変わらないただの“ヘンタイ”だったってわけだ。コイツは傑作だよ…グフフフッ、グフフフッ、ハハハハッ、ハーッハッハッハッハッ!」
(く、くっ……)
結局ミドは催眠仮面のその強引な言いがかりに押し切られるような形で押し黙ってしまった。ミドが何も言えずに歯噛みする中、催眠仮面の勝ち誇ったような高笑いが辺りに響き渡る。
ただ、彼がこれまで“ペギー松山”という女性を“性の対象”として見た事はただの一度もなかったのも事実だ。もちろん彼女を“夜のオカズ”にして自慰行為をした事などあるわけがない。
それでも本日の明日香がペギーを、いや“ペギーの身体”をそのように見てしまっていたのはまぎれもない事実なのだ。“女”としての彼女を見てムラムラと感じてしまった事は事実なのである。
そして彼はこれからも“ペギー松山”という女性をそういう対象として見てしまうだろう。
彼女があのムッチリとした剥き出しの太腿を見せ付けて敵にハイキックを繰り出すたびに彼はまたそういう目で見てしまうかもしれない。
いや、それどころか普段のペギーのあの格好-。目にもまぶしい鮮やかな黄色いホットパンツ。その明らかにサイズの合ってなさそうなホットパンツからはち切れんばかりの大きな桃尻にそこからスラリと伸びるムッチリ感たっぷりの太腿、そしてその脚を更に映えさせている白いロングブーツ-。またあのルックスと正対しただけでも彼はペギーをそういう目で見てしまうかもしれない。
そしてミドも自分がそういう目でペギーを見ていた事、そういう意識があった事、そういう後ろめたさがあったから歯噛みするだけで催眠仮面に何も言えなかったのかもしれない。
(くっ……ペ、ペギー…ゆ、許してくれ…オレは…オレは…)
かくして、今のミドは目の前の仮面怪人を敵愾心剥き出しにして睨み付ける事などできない、いやむしろできるはずがなかった。今の彼にできる事はただ仲間への懺悔だけ-。同じ正義の使徒である女戦死を“そういう対象”として見てしまった事への…。
「グフフフッ…これまでおまえの頭の中をほじくってみておまえがいかに“ムッツリスケベ”であるかという事がよーく分かったよ。ついでにおまえが“あの女”の身体を実は相当欲しがっているという事もな…グフフフフフッ」
(ぐ、ぐっ……)
しかしそれまでに示されてきた“実績”がある以上、そのような屈辱的な言葉を浴びせられてもミドには何も反論できない。
「グフフフッ…どうだ?そんなにあの女の身体が欲しいんならおまえもナイフ仮面と同じようにあの女を襲ってみたらどうなんだ?」
「な、な!?そ、それは……い、いやそれ以前にペギーにそんな事…オレがペギーにそんな事できるわけないだろ!オレを見損なうなよ!オレだってゴレンジャーの一人だ!そこまで落ちぶれちゃいないぜ!」
催眠仮面が囁く悪魔の誘惑-。しかしそんな事をすればもはや彼は“正義の戦士”などではなくただの犯罪者だ。一度はペギーの身体の虜になってしまったとはいえ、ミドも幾ら何でもそこまで落ちぶれてはいない。
「何だ?そんなにやせ我慢するなよ、グフフフッ……そうだな。わたしが手伝ってあの女を襲えるようにしてやろう。そうすれば幾ら強情なおまえでもだいぶ素直になれると思うしな?グフフフフフッ」
「な、な!?き、貴様!?い、一体オレに何をする気だ!!?」
「なぁに、簡単な事だよ。ちょっとおまえの頭を“洗脳”してやるのさ。おまえの心の奥底に眠る“あの女への意識”を開放してやるんだよ、グフフフッ、グフフフフフッ」
「な、な!?そ、そんな事できるわけ…」
「グフフフッ…それができるんだよ。何しろ“洗脳”はわたしのもっとも得意な分野なモンでね。…それにおまえぐらい分かりやすい“材料”があれば尚更だな?グフフフフフッ」
「!?そ、そんな…そんな……」
だが目の前の仮面怪人はあくまでミドを“堕落への道”に引きずり込もうとしている。何と催眠仮面はミドを洗脳してペギーを襲わせようというのだ。
「お、おい!?や、やめろ!やめろ!そんな事はやめるんだ!」
「グフフフッ…別に何も心配する事はないさ。まぁ、洗脳された時ちょっと意識が飛ぶぐらいだな?その後おまえはあの女へ一直線だよ。おまえのその欲望のおもむくままにな」
「お、おい!?や、やめろ!べ、別にオレはペギーを襲いたいなんて思ってないんだよ!や、やめろ!やめろっ!やめろおぉ!」
確かに一度はペギーの魅惑的な肢体に心奪われてしまったとはいえ、そんな事をしてしまえばミドも立派な犯罪者の仲間入りだ。
正義の戦士とただのヘンタイ-。ミドの精神はそのギリギリのところでせめぎ合っていた。だが催眠仮面はその脆弱な“砂上の楼閣”すらも難なく突き崩そうとしている。
「グフフフッ…別にこの期に及んでやせがまんなんてする必要はないんじゃないか?おまえが頭の中で思い浮かべていたあの女のお尻やオッパイはもうすぐおまえのものなんだ。どうだ?もっと素直に喜べよ」
「イ、イヤだ!オ、オレは別にペギーにそんな事したくない!し、したくないんだ!…や、やめろ!やめろやめろ!やめてくれぇぇぇぇ!」
「どれ…少しそのツラを貸してみるんだな…グフフフッ、グフフフッ」
何も抵抗する事ができないミドが懸命に喚き散らす中、無表情の催眠仮面の顔がすっかり錯乱状態のミドの顔を覗き込んでいく。
「グフフフッ…おいおまえ…ちょっとこっちを見てみろ」
「!?イ、イヤだ!イヤだイヤだ!や、やめろ!やめろっ!やめろぉぉぉぉぉぉぉ!」
相変わらずのトーンを抑えた低く不気味な声でミドに自分の方を見るように迫る催眠仮面。しかしそんな風に迫られても相変わらずロクに身体を動かす事ができないミドは、まるで“駄々っ子”のようにイヤイヤと喚き散らすだけだ。
ガッ!
「う、うわぁっ!?」
「…おまえ、ちょっとはおとなしくしたらどうなんだ?せっかくおまえに楽しい思いをさせてやろうっていうんだ。別にそんなに嫌がる事ないじゃないか?グフフフッ、グフフフフフッ」
「…う、ううぅ……や、やめて……くれ…」
だが催眠仮面はそれすらも許してくれない。ミドの顔をじっと覗き込んでいたヤツは“だまれ”と言わんばかりにミドの頭を掴まえて彼を強引に自分の方へ向かせようとする。
「グフフフッ、グフフフフフッ……」
「や…や、やめろ!やめろっ!やめろーっ!」
尚も掴まえたミドの顔をじっと覗き込もうとする催眠仮面。ヤツの妖しい模様の入ったまがまがしい仮面がミドの顔を食い入るように覗き込んでいく。
「グフフフッ…おいミドレンジャー、いや明日香健二よ。おまえにとってペギー松山とはどんな女だ?」
「う、ううぅ……な、何をする気だ!?……イ、イヤだ!?オ、オレは答えないぞ!答えてたまるかよ!」
その問いへの答えをミドはかたくなに拒否しようとする。何とかしてミドは催眠仮面の“洗脳”から懸命に抗おうとしていた。
だが妖しい模様を模したヤツの“悪魔のような仮面”はそれほど甘くはない。催眠仮面のミドへの洗脳工作は更に続く。
「グフフフッ…では質問を変えてやろう。…おまえ、もっとわたしの顔をしっかりと見てくれないか?」
「ぐ、ぐぅ!?…み、見るもんか!絶対見る門下よ!」
「おまえ、そんな事いうなよ。ほんのちょっとだけ見てくれればいいんだよ。…ほんのちょっとだけな…グフフフッ、グフフフフフッ」
「イヤだイヤだ!み、見るもんか!見るもんか!絶対見るもん……」
だがその時、ミドが突然何も声を発しなくなる。先ほどまであれほど喚き散らしていたミドが喚くのをパタリと止めてしまったのだ。
「……」
「…どうやらようやく見てもらえたみたいだな?それでいい、グフフフッ」
その時、何故か一瞬だけ催眠仮面の顔を見てしまったミド。ミドが思わず見てしまった“悪魔の仮面”に彼の意識はまるで吸い込まれるように魅入られてしまう。
「ではもう一度聞こう。…おまえにとってペギー松山とはどんな女だ?」
「……ペギーは…ペギー松山はオレにとって大事な仲間です…とても大事な仲間なんです…」
「グフフフッ…では少し質問を変えよう。…おまえはペギー松山のケツや太腿をどう思っている?」
「ペギーの…ペギーのお尻や太腿は…とてもいいと思います…」
「ほぉ?…ではどういいのだ?具体的に教えてくれないか?グフフフフフッ」
「ペギーの…ペギーのお尻はとても大きくて…それがあのホットパンツからはみ出しそうなのが後ろから見ていてとてもたまらないんです。それに…それにお尻自体の質感もあるというか…とても肉付がよくて柔らかくて…とにかくペギーのお尻はとてもたまらないんです…」
「ほぉ?…しかしおまえはどうしてそんな事まで分かるんだ?」
「それは…それはオレがペギーのお尻と背中越しに接触した事があるからです…」
催眠仮面のその質問にまるで抜け殻のような生気のない声で答えていくミド。ヤツは巧みな誘導尋問でミドの心の奥深くに眠っていたペギーへの潜在意識を徐々に呼び起こしていく。
「グフフフッ…そうか。ではペギー松山の太腿はどういいんだ?それも詳しく教えてくれないか?グフフフッ、グフフフフフッ」
「それは…ペギーの太腿はとても肉付がよくて…スゴクムッチリとしていて…ホットパンツから出ているあの太腿を見るのがオレは毎日楽しみで楽しみでしょうがないんです…」
今度はペギーの太腿の魅力について話し始めるミド。しかし完全に無意識の状態でしゃべらされている彼の口からはこれまで無理矢理抑え付けていたペギーへの想い、潜在意識が一気に噴き出しているようだ。
「グフフフッ…そうかそうか。ま、確かにあの女の太腿は敵のわたしたちの目から見てもたまらないからなぁ…」
「そうでしょうそうでしょう!しかもあの脚に白いロングブーツ!あのパンツルックを毎日拝めるだけでオレの“ムスコ”はもうたまんないんです!」
「グフフフッ…そうかそうか」
「しかも!しかもですよ!ペギーは意外と胸の方も大きくて…アイツ、実は結構着痩せするタイプみたいなんです!それにゴレンジャーなんてやってるんだからもっと身体もガッチリとしてゴツゴツしてるのかと思ってたら…その身体も意外なほどプニプニと柔らかくて…」
「そうかそうか、グフフフッ……しかしおまえも随分色んなものがたまってたみたいだな?グフフフッ、グフフフフフッ」
次から次へとしゃべり続けるミド。彼は聞かれてもないペギーの身体的特徴について熱っぽく語り続けている。
質感たっぷりの大きなお尻にムッチリとした太腿、そして意外なほどボリュームのある胸と女性らしい柔らかさが感じられるその肢体-。いつここまでペギーを観察していたのかと言わんばかりにペギー、いやペギーの身体の魅力についてしゃべり続けるミド。完全にタガの外れたそんなミドの姿を催眠仮面はほくそ笑んで眺めていた。
「…しかしどうなんだ?おまえ、そんなにあの女のムチムチボディを気に入ってるんなら何であの女を一度も襲わないんだ?それがオトコとして自然なんじゃないのか?グフフフフフッ」
「そ、それは…それは…だってオレたちはゴレンジャーだから…」
しかしミドもゴレンジャーとしての使命感や正義感といったものはまだ心の奥底で残っていたようだ。あれほどペギーの身体について熱っぽく語っていたにも関わらず、その彼女に手を出す事にはまだためらいがあるらしい。
「ゴレンジャーだからどうしたというんだ?…だいたいおまえ男なんだろ?いい女がいたら男は一発犯りにいく。しかもその女がたまらないぐらいのいい身体ときてる。何も我慢なんかする事ないじゃないか?」
だが実際には催眠仮面が言うほど単純な問題じゃない。ヤツの言うとおり、男が気に入った女に全て手を出していたらそれこそ犯罪者か異常者だ。
催眠仮面はあえて極端な話を持ち出してミドを陥れようとしているのだ。そしてもはや呆けてぼーっとしているだけの今のミドにはヤツのそんな極端な話でもその効果は絶大だ。
「し、しかし…しかしオレたちは…」
「オレたちは何だ?ゴレンジャーだから何なんだ?…おまえはゴレンジャーである前に一人の男なんだろ?いい女が近くにいたらどうにかして一発犯りにいく、その女に犯らせてもらう。だいたいそんなの自由だ、ゴレンジャーとかそんなのは関係ない!そうだろ?」
「そ、それは…それは……」
いつまでも煮え切らない態度のミドにじわじわと迫っていく催眠仮面。ヤツはミドのオトコとしての本能を、彼の心の奥深くに眠っていたペギーの肉体への淫らな欲望を巧妙にくすぐっていく。
「…もう一度聞く。おまえはペギー松山と犯りたくはないのか?」
「う、ううぅ……オ、オレは…オレは…や、犯りたい!ペギーと犯れるんならオレはペギーと犯りたい!いや!オレはペギーをぜひ犯したい!あのムチムチした身体を心行くまでしゃぶりたいんだああぁぁぁぁ!」
「…そうか。やっぱりそうなのか?まぁ男ならそうだよな?グフフフッ、グフフフフフッ」
ペギーと犯りたい、いやペギー松山を犯したい!-。今まで無理矢理抑え付けられていた魂の絶叫。まだ心の未熟な少年戦士からその答えが引き出せた事に催眠仮面は満足げな笑みを浮かべていた。
「…で、でも…でも…そのためにはどうしたら…オレはどうしたらいいんだ!?」
「グフフフッ…そうか。では少しの間、わたしに祖の身を預けてみろ。…わたしがその手助けをしてやるよ…」
「…はい……オ、オレがペギーと…これからオレがあのペギーと犯れるのなら何でも…」
まるで迷える子羊のように催眠仮面にすがりつくミド。そこには戦士としての、ゴレンジャーとしての誇りや面影はもうどこにも見られない。もはや今の彼は脳の思考が本能のままに、ただ己の欲望のままに動いている。
「グフフフッ…では今一度聞く。ミドレンジャー、いや明日香健二よ。おまえはペギー松山を犯したいか…?」
「…はい…オレは…オレはぜひペギーを犯したいです…」
「そうか、グフフフッ……ではおまえはあの女を一体どうしたいのだ?…さぁ言ってみろ、グフフフフフッ」
「はい。…オ、オレはペギーの…ペギーのあのデカい尻を…あのムッチリした太腿を…意外と大きかったあの乳を…て、手当たりしだい触りまくってメチャクチャにしたいです…」
これまでたまりにたまっていた己の欲望を一気に爆発させていくミド。完全にタガの外れてしまったミドの欲望はもうとどまる事を知らない。
「何だ?そんなもんでいいのか?せっかくなんだからオレの自慢のムスコをあの女に入れてみたい、オレの自慢のモノをブチ込んでみたい!とか言ってみろよ?グフフフッ、グフフフフフッ」
「!?は、はいっ!……オ、オレはペギーに入れたいです!自分のモノをペギーのアソコにブチ込んでみたいです!」
「グフフフッ…ブチ込んでみたいじゃなくてブチ込みたいだろ?」
「!?は、はい!オ、オレはペギーに…ペギーに自分の“モノ”をブチ込みたいです!ぜひブチ込みたいんです!」
「そうだ!よく言った!それでこそ男だ!…グフフフッ、グフフフフフッ」
だが催眠仮面はそれでも飽き足らずミドの初な心を、抑え切れない剥き出しの欲望を煽り立てていく。もはや正義のゴレンジャー、幼さの残る少年戦士の心は完全にヤツの手の中だ。
「…ではもう一度確認するぞ?…おまえはあの女を犯したいんだよな?メチャクチャにしたいんだよな?」
「……はい。どこまでもメチャクチャに…し、したいです…」
もはや催眠仮面の“操り人形”と化してしまった緑色の戦士。彼の心は桃色の女戦士を犯すように、頭の中が淫らな欲望に染まるよういともたやすく洗脳されていく…。
*************
「ガルルルッ!ガルッ、ガルッ、ガルルルルルッ!」
グイッ、グイッ、グイッ、グイッ…。
「キーッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
「ああっ!?あああっ!?ああああぁ!?ぎゃあああぁぁぁぁ!?」
その一方、ペギーは相変わらず二人の仮面怪人によっていたぶられ続けていた。
「ガルルルッ!ガルッ、ガルッ、ガルルルルルッ!」
グイッ、グイッ、グイッ、グイッ…。
「キーッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
(イ、イヤァ!イヤアアァァ!イヤアアアァァァ!イ、イヤアアアアアアァァァァァ!!)
丸太のように太くゴツゴツした岩石仮面の両腕がペギーの細腰をグイグイと絞め上げる。その横でナイフ仮面が剥き出しになっていたペギーの桃尻を涎を垂らさんばかりのだらしない表情で嬉々として撫でている。
肉体的に耐え難い苦痛と女としてとても耐えられない屈辱。岩石仮面には屈強な“女戦士”として、ナイフ仮面には垂涎ものの肢体を持つ“女”としてペギーは延々と責め続けられていた。
「キーッヒッヒッヒッヒッ、こうやってねえちゃんと遊ぶのもそろそろ飽きてきたよなぁ……よし、岩石仮面!おまえさんのその“エロい技”の練習もそろそろ止めにしてくれねえかぁ?」
「ガルルッ?…ガルッ、ガルッ、ガルッ!」
「おおっ、そうかぁ!ホントにてめえは素直で従順でいいぜぇ、キーッヒッヒッヒッヒッ」
「…う、ううぅ……も、もう…ゅ、ゅるし…て……」
ナイフ仮面がペギーの尻を弄ぶのに飽きたこともあってようやく岩石仮面の強烈な絞め上げから解放されたペギー。だが全身の骨が砕かれるような激痛と女として耐え難い恥辱にまみれ続けたペギーは目に涙を溜めた弱々しい顔でただただうなだれるばかりだ。
「ガルルルッ?ガルッ、ガルッ、ガルッ!」
「何だぁ?そのねえちゃんはどうすればいいのかってかぁ?そうだなぁ……よし!その辺にでもテキトーに投げ捨てといてくれやぁ。後でオレがそのねえちゃんを犯しやすいようになぁ!キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
「ガルルッ?ガルッ、ガルッ、ガルッ!……ガルゥゥゥゥゥ!」
「…う、ううぅ……!?あ、あっ…きゃあああああぁぁぁぁぁ!」
ドスンッ!
「あぁうっ!?」
身体を延々と絞め上げられ続け岩石仮面の丸太のように太い腕の中で完全にぐったりとしていたペギー。その彼女は“もういらない!”とばかりに岩石仮面の怪力でアスファルトの地面へ無造作に叩きつけられてしまう。
「…カ、カハッ…う、ううぅ……ハ、ハァ……ハァ…ハァ…」
ドカッ!
「!?あうっ!?……う、ううぅ…な……な…に…」
岩石仮面に投げ捨てられあお向けに地面へと勢いよく叩きつけられてしまったペギー。そして息も絶え絶えのその彼女の上へ追い討ちをかけるように何かが乗っかってきたのだ。
「キーッヒッヒッヒッヒッ…おいねえちゃん!おねんねにはまだまだ早いぜぇ!これからオレとのたーのしい楽しい時間が待ってるんだからなぁ?キーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ」
「ぐ、ぐぅ…こ、この…ヘンタ……ぁ、あっ!?…ぁ、ぁ…や、やめ……イ、イヤッ!?」
ムギュッ、ムギュッ、ムギュッ…。
それはニヤニヤと卑猥な笑みを浮かべてペギーを馬乗りにしてきたナイフ仮面だった。更にヤツは己の両手ですっかり無防備に晒されていた両乳房を揉みほぐしてくる。
「キーッヒッヒッヒッヒッ…おいねえちゃん、相変わらず揉み甲斐のあるいい乳してやがるぜぇ!またこれからたっぷりかわいがってやるからなぁ?キーッヒッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
「あぁん!?…ぁ、あっ…ぅ、ぁ!?…も、もう…もう……」
しかし既に両腕を完全に破壊されていたペギーがこの体制からヤツに反撃を試みる事はとてもかなわない。もはやナイフ仮面からの淫らな悪戯をほぼ無抵抗に受け入れ続けるしかないペギー。
「!?そうだぁ!いい事思いついたぜぇ!キーッヒッヒッヒッヒッ」
(ぐ、ぐっ…こ、今度は…今度は何なの?一体何する気なの…?)
そしてしばらくペギーのふくよかな乳房に夢中になっていたナイフ仮面はまた何か思いついたようだ。もちろん彼女にとってよからぬ事を、である。
「キーッヒッヒッヒッヒッ…そういえばさっきのチューの続きはまだしてねえもんなぁ?…だけどお互いちょうどいい格好だしなぁ。というわけで今からさっきのチューの続きしようぜぇ?お互い思い切りブチューッとなぁ!キーッヒッヒッヒッヒッ」
「!?…ぁ…ぁ……イ、イヤ……イ…ヤ…」
(そ、そんな!?…ま、またこんなヘンタイと……そ、そんな…イ、イヤ、イヤ、イヤ、イヤッ)
何とナイフ仮面は再びペギーとの接吻を愉しもうというのだ。自分の口内へ乱暴に侵入してくる舌、口の中に広がる鉄っぽい味-。その有無を言わさない強姦宣言にペギーの脳裏には先ほどのあのおぞましい感覚が次第に蘇ってくる。
「キヒヒヒッ、それじゃあいくぜぇ!キーッヒッヒッヒッヒッ……うんん~…」
「う、ううぅ…うっ、くっ…」
目いっぱい口をすぼめ、その醜い顔でペギーに少しずつ迫っていくナイフ仮面。
(そ、そんな…イ、イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、イヤ…)
しかし自分の頭以外ロクに身動きを取る事ができないペギーがそれから逃れられる術はないのだ。今の彼女ができる事はイヤイヤとただ頭を振り続ける事だけ-。瞼を閉じた何とも弱々しい表情で頭をブンブンと振り続けているペギー。
ガッ!
「ああぅ!?…う、ううぅ…」
「おいねえちゃん!そんなに頭ブンブン動かしてたらオレが上手くチューできねえだろがぁ?キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
だがナイフ仮面はそんなささやかな抵抗ですらも許してくれない。ヤツはそれまでペギーの乳房を弄んでいた両手でブンブンと暴れまわる彼女の頭を強引に押さえつけてきたのだ。
「キーッヒッヒッヒッヒッ、それじゃあ気を取り直してもう一度いくぜぇ!…ぅんんん~…」
「…ぁ……うっ、くっ……イ、イヤッ…」
ペギーの頭を強引に押さえつけてしまったナイフ仮面は、じたばたと動く事もできなくなってしまった彼女の薄唇へ再び口をすぼめて迫っていく。
(…こ、このままじゃ……な、何とかしなきゃ…な、何とか…何とかしなきゃいけないのに……うっ、くっ…)
まさに“ブチュー”の形に口をすぼめて徐々に迫りくるナイフ仮面の醜い顔。しかしペギーはあせるばかりで効果的な手を何も打つ事ができないでいる。
(!?…も、もうどうしようもないの?ほ、本当にこんなヤツと…こんなヤツと……み、みんな…みんな…)
そうしている間にもヤツの醜い顔は確実にペギーへ迫ってきている。だが相変わらずペギーには何も有効な手立てがないのだ。
この苦境から脱出するための有効な手立てどころか、徐々に弱い心をあらわにしていたペギーは先ほどから脳裏にはゴレンジャーの仲間たちが次々と浮かんできている。彼女の頭は次第にどうしようもない絶望感に支配されていく。
「ぅんんん~…」
(イ、イヤッ!?…か、神サマ…)
何も有効な手が見つからない今のペギーができる事はもはや神に祈る事だけ-。全てに絶望した彼女が観念したように瞼を閉じて覚悟を決めていると…。
バキキィッ!!
「どひゃああぁ!?」
「……えっ!?」
だがその時、ペギーを上から馬乗りにしていたナイフ仮面が大きな打撃音と共に突然ペギーの左の方へ吹き飛ばされる。
「ど、どうして……い、一体何が、何が起こったの??」
突然の事にペギーは当然、何が起こっているのか訳が分からない。ナイフ仮面が自分の身体の上からいきなり消えた事にすっかりあっけにとられているペギー。
「…い、いってぇ~…いってぇじゃねえかよぉ~!おい誰だぁ!いきなりオレを突き飛ばしてきやがったのはよぉ?」
これからいい所という時にいきなり突き飛ばされたナイフ仮面は当然のように怒り心頭だ。そしてそんなヤツが怒りの形相を向けている先には…。
「…どけ!邪魔なんだよ、このナイフ野郎!」
(!…ミ、ミド!?な、何で…何でミドが…?)
何とペギーをナイフ仮面の“魔の手”から救い出したのはそれまでまったく身動きが取れなかったはずのミドだったのだ。彼女の右側に立ち、右足の蹴りを決めたポーズで蹴り飛ばしたナイフ仮面を睨み付けている緑色の戦士だったのだ。
「いってぇ~……てんめぇ~!一体何しやがんだぁ!!?このクソガキァ!」
「…だから邪魔なんだよ。おまえみたいなのがペギーに手を出そうなんて10年、いや100年早ぇんだよ」
「んだとぉ!このクソガキァァァァ!そういうてめえは一度死ねやぁぁぁぁ!シャアアアアァァァァ!!」
ミドに思わぬ抵抗に遭い、興奮して完全に血が頭に上っているナイフ仮面。とにかくいきり立ち、もはや周りが見えなくなっていたナイフ仮面が一目散にミドの下へ突進していこうとしていると…。
ガッ!
「ああん!?一体誰だぁ?オレの邪魔しやがるのはよぉ?」
「グフフフッ…止めておけ、ナイフ仮面」
だがナイフ仮面はその突進をまたもや催眠仮面に邪魔されてしまった。ミドへ一目散に突っ込んでいこうとしているナイフ仮面の腕を抑え付けるように掴んでくる催眠仮面の手。
「んだぁ?まぁたてめえかよぉ!催眠仮面!一体どこまでオレの邪魔すりゃ気が済むんだぁ!!?」
「グフフフッ…そいつは済まないな、ナイフ仮面。…だがこれから結構面白い物が見られそうなんだよ。悪いが少しの間黙っていてくれないか?」
「面白いもんだぁ?何だそりゃあよぉ?」
「グフフフッ…だから面白い物だよ。おまえにとっても決して都合の悪いもんでもないと思うがな?…それともわたしの“お願い”を振り切ってさっさとあの小僧に突っ込んでくか?まぁまたおまえがわたしと対立したいのならわたしは別にそれでも構わないぞ?おまえに“お仕置き”するのは結構楽しいからな?グフフフッ、グフフフフフッ」
「キ、キヒッ!?…ま、まぁそこまで言うんならおまえさんの言う通りにしてやるかぁ。…それじゃオレもその“面白い物”とやらを楽しみにするかねぇ?キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
またもやその脅迫めいた説得で催眠仮面に丸め込まれてしまったナイフ仮面。というわけでナイフ仮面も催眠仮面の言うその“面白い物”をしぶしぶ見学する事になってしまった。
しかし催眠仮面の言う“面白い物”とは?ヤツは一体何を企んでいるのか?…そしてそれはまもなく全て明らかになる。先ほど催眠仮面に“洗脳工作”をされていたミドによって…。
「ふぅ…ったくあのナイフ野郎が。ホントに邪魔なんだよな…」
「ミ、ミド!?ほ、本当に…本当にミドなの?」
突如として現れてくれたミドにペギーはこの戦いで初めて心から安心しきったような表情を見せる。全てに絶望しかけていたペギーが、いきなり彗星のように現れてくれた救世主にそのようなまなざしを向ける事は当然だった。
「ああ…正真正銘オレだよ、ペギー」
「ミ、ミド…ミド……ほ、本当に…本当にあなたなのよね?ま、幻なんかじゃないのよね?」
「何言ってるんだよペギー?どっからどう見てもオレじゃないか?」
「で、でも…でもあなたもアイツらにやられて動けなかったんじゃ…」
「ああ、ペギー。それなら大丈夫だ。それにおまえに会うためにはのんびりおねんねしてるわけにはいかないからな」
「ミ、ミド…ほ、本当に…本当によく…」
突然のミドの登場にそれまでの緊張が全部吹っ飛んでしまい、瞳を潤ませ完全に安心しきった表情で目の前の救世主を見つめているペギー。その突然現れたミドの様子が明らかにおかしいとも知らずに…。
「それじゃペギー。オレがおまえを…」
「ミ、ミド。あ、ありがとう…」
自分を見つめてくるミドがかけてくれたその言葉。その言葉に当然ペギーは彼が自分を起こしてくれるものだと思い込んでいたのだが…。
ドカッ!
「あぅ!?」
しかしそのペギーの思い込みは見事に違っていた。ペギーを見つめていたミドは何とナイフ仮面の代わりをするように彼女を馬乗りにしてきたのだ。
「ミ、ミド!?な、何するの!?」
「…決まってるじゃないか?おまえをこうやって馬乗りにしてるんだよ、ペギー」
「ミ、ミド!?ど、どうして……!?ぁ、あっ…な、い、一体何してるの!?」
ムニュムニュ、ムニュムニュ…。
そしてペギーを馬乗りにしたミドは、おもむろに両手で彼女のふくよかな乳房を揉み始めた。突然の馬乗りと同時に胸への淫らな悪戯-。その彼の突然の“ご乱心”にペギーはとまどいを隠せないでいる。
「どうしてかって?そりゃあ決まってるじゃないか?おまえがこんなにエロくていい身体してるからだよ、フフフフッ」
「ミド!?な、何で…何であなたまであの“ヘンタイ”みたいな事…お、お願いミド!こ、こんなバカな事は早く止めて!」
「バカな事だって?何がバカな事なんだよ?目の前にこんないい女がいたら襲いたくなるのは男なら当然だろ?特にペギー、おまえはこんなにエロい身体してるんだからな。オレはこれまでおまえみたいないい女を一度も襲わなかったのが不思議なくらいだと思ってるよ…フフフッ、フフフフッ」
「ミ、ミド!?な、何で…何でそんな事言うの?…ぁ、あんっ…お、お願いミド!こ、こんなバカな事…あっ、あぁんっ」
ミドの口から次々と出てくるこれまでの彼からはとても信じられない卑猥な言葉の数々。何よりそのミドの言葉を浴びせられているペギー自身がとても信じられない、いや信じたくない思いでそれらを聞いていたはずだ。
「フフフフッ…ペギー。オレはいつもおまえのケツを後ろから見ていてずっと思ってたよ。いつかこのデッカイケツをオレの手でメチャメチャにしたいってな、フフフッ、フフフフッ」
「ミ、ミド!?…や、やめて!お、お願い!こ、こんな事……!?ぁ、イ、イヤッ…」
さわさわ、さわさわ…。
ペギーの尻の左側から突然伝わってくる何とも言えない不快感。次にミドはそれまで彼女の乳房を揉みほぐしていた右手でペギーの大きな桃尻を触りたててきたのだ。
「ほら、ペギー…おまえのケツはこんなに触り心地がいいじゃないか?それにしてもすぐ身近にいた仲間にこんなにいいケツを持ってる女がいたんだよな。オレは何で今までおまえに手を出さなかったのか自分が不思議でたまらないよ、フフフッ、フフフフッ」
「や、やめて!?お、お願いミド!…こ、こんな事もうやめて!……ひゃっ!?」
続いてペギーの左太腿をいやらしく這い回る手の感触。そしてそれはもちろん…。
「フフフッ…それにペギー。おまえこのムッチリ感たっぷりの太腿もすげえよなぁ。それにおまえのパンツルック、毎日見てると股間がムラムラしてきて本当にたまんないんだよ。おまえは世のオトコにはホントに罪作りな女だよなぁ、フフフフフフッ」
「ミ、ミド!?ほ、本当にどうしちゃったの!?…あ、あなた、こんなバカな事言う人じゃなかったのに…まるで別人のよう…」
(べ、別人??…ま、まさかミドは!?)
そこまで言うと一つの仮説、いや嫌な予感がペギーの脳裏をよぎる。既にミドは誰か、すなわちコイツら黒十字軍によって操られてるんじゃ-。普段とはあまりにかけ離れた彼の言動にペギーはそうとしか思えなかったのだ。
(!?も、もし本当に…本当にそうなら……な、何とかしてミドを元に戻さないと…)
「ミ、ミドッ!お、お願い!こんな事はもうやめて!あなたはゴレンジャーなのよ!世界の平和を守る戦士なのよ!だからお願い!目を醒まして!」
「目を醒ませだって?…バカ言うなよ。オレはとっくに目を醒ましてるさ。だいたい目を醒ましてるからこうやっておまえを襲ってるんじゃないか?」
「ミ、ミド!?ま、まだそんな事言うの!?…お、お願い!早く元の動物を愛するやさしいミドに戻って!」
「フフフフッ…しつこいなペギー。オレはとっくに目が醒めてるよ。それに…おまえみたいな女が傍にいて一度も手を出さなかったなんてな。そっちの方がオレはどうかしてたと思ってるよ、フフフッ、フフフフッ」
「ミド!?ど、どうして…一体どうしてなの?」
(あぁ……や、やっぱり…やっぱりミドは…)
だがペギーのその必死の説得も今のミドにはまるで通じる気配がない。それどころか彼はこれまで以上にペギーへの欲望をその行動に、その言葉の数々に剥き出しにし続けている。
「ふぅ…やっぱコイツは邪魔だよな。いっそ取っちまうか…」
カチッ。スススッ…。
ミドは突然そのように呟くと、それまでペギーの身体を弄繰り回していた両手を彼女から離し、その手で自分のマスクをおもむろに外し始めた。
「ミ、ミド!?い、一体何をしているの!?な、何で自分からマスクを…」
ミドのマスクの中から現れる、どことなく少年の面影を残す明日香の顔。彼の突然のその行動の意図がまったく分からないペギーはそんな彼の姿をあっけにとられて見ている。だが彼のその行動の意図は実に単純明快なものだったのだ。
「フフフッ…決まってるじゃないか、ペギー?こんなものをかぶってたらおまえのムチムチした身体をしゃぶるのに邪魔になってしょうがないからな?フフフッ、フフフフッ」
「!?あ、明日香!?ど、どうして?な、何で…何でそんな事言うの!?お、お願い!お願いだからこんな事はもうやめ…!?ぁ、あっ…あぁんっ…」
「やめてくれだって?こんなに楽しい事やめるわけないじゃないか?目の前にこんなご馳走があるんだぜ?ペギー、おまえっていうほうばり甲斐のあるご馳走がな…フフフッ、フフフフッ」
「あ、明日香!?な、何で、何で、何でなの?も、もうこんな事…!?ぁ、ひゃっ、ひぃっ!?」
ペギーへのその無常な宣告の後、明日香は再び彼女の身体を弄び始めた。
しかも今度は体全体でペギーへのしかかるように覆いかぶさり、性欲に溺れた恍惚な表情を舐めまわさんばかりに彼女の美貌に近づけ、ペギーに迫っている。
その姿はまさに“ヘンタイ”であり、誰彼構わずいい女を食らおうとする“ケダモノ”そのものであった。
「キーッヒッヒッヒッヒッ…これかぁ?催眠仮面!おまえがさっき言ってた“面白い物”ってのはよぉ?」
「グフフフッ…そうだ。あの緑色の小僧はさっき、わたしがあの女への眠っていた欲望を剥き出しにするように“洗脳”しておいたからな」
一方、先ほどナイフ仮面の明日香への突進を押さえつけていた催眠仮面は、そのナイフ仮面と共にその光景をニヤニヤと表情を崩して眺めていた。まだ未成年の正義の戦士が同じ正義の女戦死の肢体を敵陣の真っ只中でむさぼっていた惨めな光景を…。
「フフフフッ…ペ、ペギー。オ、オレが夢にまで見た…フフフフフフッ…ペギー…ペギー、ペギー、ペギーッ!」
「…イ、イヤッ!?…お、お願い明日香!は、早く目を…目を醒まして…ぁ、あぁんっ!?」
「それにしてもどうだ?わたしの言った通り中々面白いだろ?自他共に正義の使徒を自認する男と女が淫らに絡み合う姿ってのは?しかもその恥ずかしい姿を敵陣のど真ん中で堂々と晒してるんだからな、グフフフッ、グフフフフフッ」
「キヒヒヒッ、確かになぁ。コイツは傑作だぜぇ!キーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ」
目の前に広がる“極上のご馳走”へ何はなくともむさぼりつこうとしている、正義の戦士らしからぬ恍惚な表情を浮かべていた明日香。自分の身体はその緑色のケダモノによって淫らに弄ばれながらも、明らかに異常な彼を元に戻そうと必死の形相で明日香を説得していたペギー。
催眠仮面とナイフ仮面。二人の仮面怪人たちはその哀れな同士討ちをゴキゲンな笑みを浮かべ、実に楽しそうに眺めていた。
「キヒヒヒッ…しかしよぉ催眠仮面。これじゃあオレはあのねえちゃんと遊べねえよなぁ?」
「ほぉ?…どうしてそう思うんだ?」
「だってよぉ…ねえちゃんはあのガキが占領してるじゃねえかよぉ。これじゃあオレはあのねえちゃんとは遊べないんじゃねえかぁ?」
そう少し不満そうに催眠仮面に訴えるナイフ仮面。それまで自分の“獲物”だったはずのペギーが突然の催眠仮面の介入によって明日香に強奪されてしまったのだからナイフ仮面がそう喚くのも当然だろう。
「グフフフッ…そんな事心配してるのか?ナイフ仮面よ」
「お、おいおい!?そ、そんな事ってなぁ…」
「グフフフフフッ…だったらおまえもあの小僧と一緒に遊べばいいじゃないか?あの女とな。いわゆる“3P”ってヤツでいいんじゃないか?」
「なるほどねぇ、3Pってかぁ?そいつは明暗だねぇ、キーッヒッヒッヒッヒッ」
だが当の催眠仮面はそんな心配は無用だと言う。何とヤツはペギーを明日香と一緒になって弄べばいいというのだ。つまりヤツはペギーを『3Pで責めればいいじゃないか?』というのである。
「グフフフッ…これで分かっただろ?それとこの事はわたしからあの小僧に話をつけてやるよ…グフフフッ、グフフフフフッ」
「キヒヒヒッ…そいつは助かるぜぇ!それじゃ催眠仮面、早速やってくれやぁ!キーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ」
ナイフ仮面のこれからの身の振り方とペギーの取り扱い方について話し合っていた催眠仮面とナイフ仮面。
そしてその結論はあっさりと出たようだ。ペギーを更なる試練へ陥れる彼女にとって悪夢のような結論が…。
「…イ、イヤッ!?…や、やめて!?お、お願い明日香!も、もうやめて!お願いだからこんな事はもうやめて!…ぁ、あぁんっ…」
「フフフフッ…今更何言ってんだよペギー?お楽しみはこれから…そう。これからじゃないか?フフフッ、フフフフッ」
「グフフフッ…随分楽しそうだな、ミドレンジャー?いや明日香健二よ」
恥じらいと苦悶に満ちた困惑顔で悲しい叫び声を上げ続けているペギーを無視するように、相も変わらず彼女の魅惑的な肢体へむさぼりついている明日香。そこへその明日香へ声をかけるように催眠仮面がやってきた。
「!?…こ、これは催眠仮面様!しかし急に声をかけてくださるなんて…何かこのオレに御用でもおありなのでしょうか?」
「!!」
(あ、明日香!?さ、催眠仮面様って……や、やっぱり明日香はコイツに…もうコイツの手に…)
憎き敵であるはずの目の前の仮面怪人に向かって明日香の口から発せられるその敬語混じりの慇懃な言葉の数々-。それらを耳にしてペギーは確信した。明日香の意識は既にこの仮面怪人の手の中にある事を。もう彼は完全にペギーの知っている明日香ではない事を…。
「グフフフッ…実はそうなんだよ。わたしの友人がおまえと一緒にこの女と遊びたいらしくてな?」
「…友人?」
「そう、わたしの友人だ。名前はナイフ仮面と言ってな。そいつがぜひ、おまえと一緒にその女と遊びたいらしいんだよ…グフフフッ、グフフフフフッ」
そう言って傍らにいたナイフ仮面を明日香に紹介する催眠仮面。ただ本来はナイフ仮面は催眠仮面の“友人”ではなく“部下”なのだが…。
「そういう事だぁ!よろしく頼むぜガキャァ!…おっと、ミドレンジャーさんだったよなぁ?キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
「ナイフ仮面?ではこのナイフ野郎は催眠仮面様のご友人だったのですか?…これはさっきはとんだご無礼を…」
「いいって事よ、分かりやいいんだよ分かりゃあ!…じゃあこれからオレの事は“ナイフ仮面様”と呼んでくれたまえ、ミドレンジャー君」
「そういう事らしいぞ?…じゃあそう呼んでやれ、明日香健二よ…グフフフッ、グフフフフフッ」
「はっ…分かりました。ナイフ仮面様」
「そうそう!ナイフ仮面様、ナイフ仮面様だぜぇ!しっかり覚えとけよぉ、キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
(あ、明日香!?…お、お願い明日香!早く正気を取り戻して…)
そう催眠仮面にうながされてナイフ仮面を“様”という敬称をつけて呼ぶ明日香。既にその意識が催眠仮面の手の中にある明日香は、敵であるはずのナイフ仮面をそのように呼ぶ事にも何のためらいもない。
「それじゃあ早速お願いなんだけどなぁ?そのねえちゃんを起こしてそのまま動けねえように後ろから抑えつけといてくんねえかなぁ?キーッヒッヒッヒッヒッ」
「はっ。かしこまりました、ナイフ仮面様」
(ううぅ…あ、明日香お願い!そんなヤツなんかの言いなりにならな…)
「ぁ、あっ…きゃっ!?」
ガッ。グイィ。
ナイフ仮面にそう指示され、明日香はペギーを抱き起こして後ろに回りこむ。そして明日香はすかさず右腕を彼女の細い首へ巻きつかせ、更に彼はペギーの足がじたばたと動かないように自分の両足を彼女の両脚に外側から絡みつかせてしまった。
「あ、明日香!?お、お願い!もうやめて!こんな事はも…!?ぁ、あっ…」
モミモミ、モミモミ…。
その時ペギーの左乳房を白いグローブをつけた手が揉みほぐす。明日香がまだ空いていた左手で彼女の左胸を悪戯しているのだ。
「フフフフッ…実はペギーはケツや太腿だけじゃなくて乳も結構いいモノ持ってるんだよな。…まぁオレは最近まで知らなかったんだけどな、フフフフッ」
「ぁ、あっ…あ、明日香!?や、やめて!こんな事はもうやめて!…ぁ、あんっ…」
そうやって淫らに悪戯され困惑顔を浮かべながら尚も明日香を説得しようと彼に懸命に呼びかけ続けているペギー。
「フフフフッ…まぁそう言うなよペギー。オレはおまえとこうやってやってるのが楽しくてたまらないんだ…おまえももっと楽しんだらどうなんだ?なぁペギー」
しかしペギーのその必死の声も明日香には相変わらず届いている様子がまったく見られない。彼はその顔をペギーの左側から耳元へ近づけていき、その耳に息を吹きつけるような、その耳をそっと舐めるような、まるで狙った獲物に絡みつく大蛇のようなしぐさを見せている。
「フフフフッ、それにペギー。おまえとこうしているだけでオレの“ムスコ”はビンビンキててもうたまんないんだよ。…ほらっ」
「あ、明日香!?も、もうやめ……きゃっ!?」
そう言って相変わらずの恍惚な表情を浮かべていた明日香は、更にその艶めかしい肉体に反応してすっかり膨張していた自分の股間をペギーの尻の割れ目に押し付けてきたのだ。
「…どうだい?オレの“ここ”はこんなにも反応してるだろ?…でもこれもおまえのせいなんだよなぁ?ペギー。ホントにおまえは男を楽しませてくれるエロい身体をしてるよな?フフフッ、フフフフフフッ」
「あ、明日香!?お、お願い!早く元のやさしい明日香に戻って!あなたはこんなバカな事する人じゃないはずよ!お願い明日香、明日香っ!」
明日香が自分の尻へ押し付けてくる、彼の生暖かい体温を感じてしまう股間のもっこりとした不快な感触。ヤツらに操られているとはいえ、次々に仲間からされる淫らな行為の数々にペギーは困惑するばかりだ。
それでも彼女はあきらめずに明日香に呼びかけ続ける。自分のその声が彼の心の奥底にまだ残っているであろう“正義を愛する心”に必ず届くと信じて…。
「お願い!早く目を醒まして!明日香!明日香!……ああぅ!?」
ガシィッ!
だが明日香に懸命に呼びかけていたそのペギーを黙らせるかのように何者かが両側から彼女の頭を乱暴に掴み取ってきた。そしてそれは…。
「キーッヒッヒッヒッヒッ…よぉねえちゃん?そんな事しても無駄なんじゃねえのかぁ?キーッヒッヒッヒッヒッ」
(!?…あ、あのヘンタイ…い、いつの間に!?)
それはいつの間にかペギーに近づいてきていたナイフ仮面の両手だった。ヤツは彼女の頭部を左右から両手でガッチリと掴み取りにし、その美貌を自分へ向けるようにペギーの頭を固定してしまったのだ。
「く、くっ!?…そ、そんな事ないわ!あ、明日香には…明日香にはきっとまだあんたたち黒十字軍と戦う心が残っているはずよ!」
すっかり洗脳されまるでペギーを襲う事だけを目的としたケダモノのようにされてしまった明日香。
それでもペギーの仲間への、明日香への信頼は揺るがない。それほど彼女の、同じゴレンジャーとしてこれまで数々の死線を共に潜り抜けてきた彼への信頼は強かった。
「そうかねぇ、キヒヒヒッ…何しろそのガキはすっかりねえちゃんの虜になっちまってるみてえだしなぁ?ねえちゃんのそのエロいムッチムチボディのなぁ!キーッヒッヒッヒッヒッ」
「そ、そんな事ないはずよ!明日香はきっと目を醒ましてくれるわ!明日香は…明日香はゴレンジャーなんだから!あの明日香がゴレンジャーとしての氏名をそう簡単に忘れたりするもんですか!」
「おぉおぉ、すげえ信頼だ事。さすがはゴレンジャーってかぁ?ま、そんなもん所詮無駄だろうけどなぁ、キーッヒッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
(く、くっ…あ、明日香お願い!早く目を醒まして。こんなヤツらの思い通りになんか絶対ならないでっ)
だが一見強固に見えた彼女と明日香との信頼関係は実はそうでもないのかもしれない。ペギーがそれまで見せていた明日香への強い信頼は絶対絶命の危機に陥っていたペギーの願望が多分に含まれていたからだ。
「…まぁこのガキがどうなろうがオレの知ったこっちゃねえんだけどなぁ、キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
そう言ってナイフ仮面はその美貌を覗き込むように、自分の醜い顔を更にペギーの顔へズイィと近づけてきた。もうそのヤツとペギーとの距離は5センチもない。
「キヒヒヒッ…やっぱりいつ見てもかわいい顔だねぇ。近くで見ると余計にそう思うよなぁ、キーッヒッヒッヒッヒッ」
その強い意思を宿した真っ直ぐな瞳。目鼻立ちの整った凛々しくも美しいその顔立ち。
ゴレンジャーに麗しくも美しく咲き誇る桃色の花一厘。ペギー松山の美貌はすぐそこ、ナイフ仮面の目と鼻の先にあった。
「く、くっ…な、何よ!何じろじろ見てんのよ!そ、それにその薄汚い顔でそれ以上わたしに近づかないで!」
「キヒヒヒッ、相変わらずの気の強さだねぇ。でもその気の強い女をグッチョグチョにするのが快感なんだよなぁ、キーッヒッヒッヒッヒッ」
その絶体絶命の状況でも表面上は少しも怯む様子を見せず、心に渦巻く不安を懸命に押し殺してペギーは目の前の仮面怪人を強気に睨み付ける。
だがペギーのそんな態度も、今のナイフ仮面の溢れんばかりの嗜虐心を満たしてくれる格好のスパイスでしかない。
「キヒヒヒッ…それじゃ早速始めっかなぁ?キーッヒッヒッヒッヒッ」
「な、何よ!?一体何をしようって言うのよ!」
「キヒヒヒッ…そんなん決まってんじゃねえかぁ?それはな…こうするんだよっ!」
ガバッ!
「ぇ……!?」
そこまで言うとナイフ仮面は何とペギーが声を上げる暇もないくらい素早く彼女の唇を再度ガバッと奪い取ってきたのだ。
ナイフ仮面のその突然の行動。ペギーは何が何だか訳が分からない内にいつの間にか唇を奪い取られている。
「!!…う、うぐっ!?うぐっ、うぐっ…う、うぐぐぐっ…」
やがて彼女も自分が何をされているのかようやく気づいたようだ。その唇をあっけなく奪い取られていたペギーの瞳孔がドンドン見開いていき、その美貌はみるみる色を失っていく。
(キヒヒヒッ…まだまだこれからがお楽しみだぜぇ、キーッヒッヒッヒッヒッ)
そうナイフ仮面が心の中で呟いた通り、ヤツのペギーへの陵辱行為はこれからが本番だ。
ブチ…ブチブチ!ブチブチブチ!
ナイフ仮面はまず手始めに自分の右手でペギーの黄色いホットパンツを締め付けていた皮のベルトをそこから強引に引きちぎってしまった。
「うぐっ!?…う、うぐぐっ、うぐぐっ!?うぐぐぐぐぐっ!」
(ち、ちょっ!?な、何すんのよ!このヘンタイ!)
いきなり皮のベルトを剥ぎ取られてしまい、さすがにとまどいの色が隠せないペギー。それでもまだ彼女からヤツらへの闘争心が失われてる様子は見られなかった。
(キヒヒヒッ…次はこうだぁ!キーッヒッヒッヒッヒッヒッ)
ズリ、ズリズリ、ズリズリズリ…。
!!
だがナイフ仮面による容赦のないペギーへの陵辱はまだまだこんなものじゃ終わらない。次にヤツはペギーのホットパンツをその中に履いていたベージュの下着ごと両の手でズリズリと降ろし始めてきたのだ。
「!?う、うぐっ!?…う、うぐぐぐっ、うぐぐぐっ!?」
(な、な!?イ、イヤァッ!?いきなり何すんのよ!?…や、やめなさい!ゃ、ゃめて…)
これにはさすがにこたえたのか、ペギーもその顔色を徐々に失い始める。
尚もズリズリと降ろされていく黄色いホットパンツ。それは足の付け根から肉付のいい太腿の辺りまで降ろされていた。
やがてこれまでそれらが覆い隠していたペギーの秘部が現れる。それまでのヤツらの責めでしっとりと濡れ始めていた彼女の陰毛混じりの秘所が徐々にあらわになっていく。
(そおら、そおら、そおら…キヒヒヒッ、キーッヒッヒッヒッヒッ)
そしてヤツはペギーのホットパンツをまだまだ降ろし続ける。肉付のいい脚の膝上から膝頭へ-。ナイフ仮面の手によってあっさりと下げられていくその黄色いホットパンツ。
(イ、イヤァッ!?や、やめて!?やめて!それ以上降ろさないでっ!やめて!やめて!やめてぇぇぇぇ!)
ペギーのカッと見開いていた瞳が目一杯つぶられる。そこから彼女の頬を一筋の光るものがツゥーと伝っていく。
ナイフ仮面との接吻から何とかして逃れようとその身体を必死にもがかせているペギー。
しかし両腕は既に破壊され両脚もまともに動かす事ができず、その上その細い首まで明日香の腕に絞めつけられていた今のペギーがそのような真似をしても状況は何も変わらない。ただ彼女のその弾力のある柔肌と肢体がふるふると揺れ動くだけだ。
(キヒヒヒッ…次はこっちだぁ!キーッヒッヒッヒッヒッヒッ)
グリ、グリ、グリ、グリ…。
ペギーのホットパンツを十分に降ろし、満足しているナイフ仮面。次にヤツは彼女の右胸のふくらみの中心にあったピンクのポッチを左手の親指でグリグリと弄び始めたのだ。
(やっ…イ、イヤァッ!?イ、イヤ、イヤッ…そ、そんな事しないで!しないでぇぇぇぇ!)
ナイフ仮面に容赦なく弄ばれ徐々にコリコリと固くなっていくその桃色の突起物。
先ほどからナイフ仮面と明日香に愛撫され続けすっかり感じやすく敏感になってしまっていたペギーの身体。その肉体は次第に内側から熱いものがこみあげていくようになってしまっている。
(キヒヒヒッ…まだまだいくぜぇ。次はこっちだぁ!キーッヒッヒッヒッヒッヒッ)
(!?イ、イヤァ!?や、やめて!やめてやめて!イヤアアァァ、イヤアアァァァ、イヤアアアアァァァァ!)
更にナイフ仮面のペギーへの淫らな責めはまだまだ終わらない。次にヤツは空いていた右手を彼女の陰部に伸ばしてきたのだ。
そのヤツの右手が彼女の下腹部に生えていた陰毛をかき分け、ペギーの秘所へと辿り付く。そこに辿り付いたナイフ仮面の右手が、親指と中指で女性の一番大切な部分をつまむように弄んでいく。
(イ、イヤァ!?そ、そんなトコ…さ、触らないでっ!?やめて、やめて!イヤアァ、イヤアアァァ、イヤアアアァァァ!)
目一杯閉じられていたペギーの瞼からポロポロと、とめどなく溢れ出てくる涙。モモレンジャーである自分がなす術なく陵辱されていく事への屈辱の涙。
一人の女として目の前の醜い強姦魔への恐怖におびえる涙。何より何もできない無力な自分への悔し涙がペギーの瞼から止まらない。
……ピチャッ…。
(おっ!?…どうやらこのねえちゃんもそろそろ頃合かぁ?キーッヒッヒッヒッヒッヒッ)
しばらくして…ナイフ仮面が右手から感じているドロッとした液体のようなその感触。
その右手から伝わってくる生暖かい感触。ナイフ仮面は確信した。ヤツが感じていたそれはペギーの身体から出てきたものである事を。様々な意味で敏感になっていた彼女の秘所から出てきていた白くいやらしい液体である事を。
「…ぷはーっ……キヒヒヒッ、よぉねえちゃん。さっきの続き、しっかり愉しませてもらったぜぇ!キーッヒッヒッヒッヒッ」
「…ケホッ、ケホッ、ケホッ……う、ううぅ…ゆ、許して…お、お願い…も、もう…やめ…て」
ようやくナイフ仮面との二度目の接吻から解放されたペギー。だがそれまで唇を奪い取られていた彼女が目の前の醜い仮面怪人を眼光鋭く睨み付けるような強気な姿は今回はもう見られない。
ゲホゲホと咳き込みながら目の前のナイフ仮面を見つめるペギーの視線はいかにも弱々しい。目に涙を溜めているその瞳からはあの美しくも凛々しかった中にあった力強さはもう感じる事ができない。
光を失いつつあるその彼女の目から感じられるもの。それはもはや意思の強さが感じられる女戦士のものではなく、卑劣な強姦魔によってなす術なく犯されていく事に怯えるか弱い女性のものでしかなかった。
「キヒヒヒッ…なーに言ってやがんだぁ?これからが本当に楽しくなる本番じゃねえかぁ!キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
すっかり弱々しくなってしまい、ただ許しを請うばかりのペギー。だがまだまだ容赦のないナイフ仮面はそんなペギーをあっさりと一蹴してしまった。
ゴソゴソ…。
(!?あ、あれは…ま、まさか…まさか!?)
そしてヤツは自分の股間から“とある物”を取り出してきた。それはヤツの、男の大事な一物だった。
ナイフ仮面の体色と同じく灰の色をしたヤツの一物。既に膨張していたそれの長さは20センチ強、その太さも一般的な人間の男性のものとそれほど大きく変わっているようにも見えない。
だがヤツのそれの一番の特徴はその一物に生えている極小の棘のようなものだ。その一物に無数にある極小の鋭利な棘。
(あ、あんなものが…あんなものがわたしの…わたしの中に……そ、そんな…そんな…)
あんなものが自分の中に入ってきたら-。無慈悲にえぐられていく膣の感覚。血みどろにされていくそれを想像するだけでペギーの顔からは血の気がスーッと引いていく。
「キヒヒヒッ…オレがこれからねえちゃんに何したいのか、とっても賢明なねえちゃんなら分かるよなぁ?キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
「…ぁ…ぁ…ぁ…」
(!?や、やっぱり…やっぱりそうなの……イ、イヤッ…イヤ、イヤ、イヤ、イヤ…)
ゆっくりと迫ってくるナイフ仮面の一物。徐々にガラガラと崩壊していく精神。
目の前の無慈悲な強姦魔によって着実に犯されていく恐怖に頭が混乱して次第に錯乱状態に陥っていくペギー。ナイフ仮面の一物におびえるだけの彼女はイヤイヤをするようにただただ頭をブンブンと振り続けるばかりだ。たとえ明日香にそのか細い首を絞めつけられているとしても、だ。
「ぁ…こ、こないで…こ、こない…」
ガッ!
「ああっ!?」
「フフフッ…何だよペギー?せっかくナイフ仮面様がおまえに楽しい事をしてくださろうとしてるんだ…そんなに嫌がる事ないじゃないか?」
「あ、明日香!?…明日香!?何で、どうして!何でなの!?」
しかしそんなペギーのささやかな抵抗の動作ですらもヤツらは許してくれない。彼女のそのじたばたとする動きを抑え付けるように明日香がそれまで絞めつけていた彼女の首から右腕を離し、その右手でペギーの頭部を鷲掴みにしてきたのだ。
「ナーイスアシスト!てめえ、意外と気が利くじゃねえかぁ?」
明日香から思わぬ形でのアシストを受けて上機嫌のナイフ仮面。
「はっ…催眠仮面様のご友人であるナイフ仮面様のためなら何なりと…」
「そうかぁ、キヒヒヒッ…ナイフ仮面様。そう!ナイフ仮面様だぜぇ!忘れんなよなぁ!キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
ナイフ仮面様-。かつての憎き宿敵ゴレンジャーの一人である明日香から受けたその言葉の響き。それはナイフ仮面の傲慢極まりない自尊心を満たしてくれるには十分過ぎるものだ。
「…おいペギー!ナイフ仮面様がせっかくお出しされた“アソコ”をしっかり見るんだ……ほら…ほらっ!」
「イ、イヤッ!?…あ、明日香!?お願い明日香!?やめて、やめて!」
すっかりヤツらの意のままにされてしまった明日香。自分の頭を鷲掴みにしてくる彼によって、ペギーは強引にナイフ仮面の股間を見るようにさせられてしまう。
「キヒヒヒッ…そういう事なんだよなぁ。これからオレの“コイツ”がねえちゃんの中に入っていくからしっかり見届けてくれやぁ。キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
ペギーが強引に見るように仕向けられてしまったナイフ仮面の股間。そしてその視線の先には…すっかりと膨張し、ペギーの陰部にある“女性の唇”を今にも食らわんと緑色の精液を滴らせて迫ってくるヤツの“男の一物”があった。
「!?…ぁ…ぁ…イ、イヤ!?…や、やめて…やめ…て…こ、こない…で…こ、こな…い…こ、こないでぇぇぇぇ!」
(イ、イヤッ!?あ、あんなの…あんなの…み、見たくない…見たくな……)
刻々と迫りくる恐怖からもはや目を閉じる事でしかそれから逃れる術がなさそうなペギー。だがそんな危機の彼女へ無常にも降りかかる更なるアクシデントがそれすらも許してくれない。
(!?…め、目が…目が閉じれない!?そ、それだけじゃないわ!?か、顔が…顔が…!?)
何とペギーは自分の目をつぶる事がまったくできない。それどころか顔面自体が何かで固められたように硬直し、眉や頬、半開きの口元やアゴでさえもまったく動かす事ができないのだ。
「グフフフッ…ナイフ仮面。そういえばさっきその女にちょっとした術をかけておいたんでな。それを教えといてやるよ」
「何ィ!?ちょっとした術だぁ?てめえ、また何か余計な事しやがったのかよぉ?」
「グフフフッ…別にそうじゃないさ。実はその女の顔面のあらゆるパーツが5分ほど固まるようにわたしの術でちょっと細工しといたんだよ。おまえの“それ”から視線をそらす事ができないようにな。…どうだ?これでも余計なマネだったかな?」
「キヒヒヒッ…なーるほどねぇ。いや、別にそれならいいぜぇ。むしろそんなんなら大歓迎だぁ!キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
絶体絶命のペギーを突如として襲った顔面硬直。何とそれは催眠仮面の仕業だったのだ。
(そ、そんな!?…そんな事…そ、そんな事が……)
いつの間にか自分にかけられていた催眠仮面の悪魔のような術。ヤツらのその圧倒的な力の前にもはやただ怯えるだけのペギー。
そんな彼女は恐怖に身体をガタガタと小刻みに震わせ、半開きで固まっていた口元からだらしなく涎を垂らしていた。
その醜い姿はもうあの凛々しくも美しかった女戦士のものじゃない。ゴレンジャーに咲き誇る一厘の花。その麗しい桃色の花はまもなく無残に散ろうとしている。
「キヒヒヒッ、いくぜぇ!いっちまうぜぇ!キーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ」
「フフフフッ…それにしても相変わらずの悪趣味だな、あのキチガイは…」
「クククッ…だが電波仮面よ。あのキチガイのその悪趣味がこうやってゴレンジャーを倒す事に役に立ってるんだからいいんじゃないのか?クククッ、ククククククッ」
「フフフッ…それもそうだな、爆弾仮面」
「ガルルッ!ガルルルッ、ガルルルルルッ!」
「ほぉ…岩石仮面。おまえもそう思うのか?フフフッ、フフフフフフッ」
電波仮面に爆弾仮面、それに岩石仮面-。ナイフ仮面の相変わらずの奇行を眺めながら他の仮面怪人たちはそんな風に談笑している。そんなヤツらの様子はもはや余裕の勝利宣言のようにも見えた。
「キーッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッヒッヒッ」
「…オラッ、ペギー!ナイフ仮面様の大事な“ムスコ”をしっかり見るんだ!…ほら!ほらっ!」
「…ぁ、ぁぅぅ…ヒ、ヒヤ!?…ァ、ァェヘ、ァェヘ…」
緑色の精液を滴らせている灰色の一物を手に携え、ペギーへ徐々に迫るナイフ仮面。そんなヤツの一物を見るように仕向けようと、ペギーの頭を鷲掴みにしていた右手へ更に込められる明日香の力。
催眠仮面の術で口が半開きの状態で固まってしまっていたペギー。そんな彼女から漏れてくる言葉はもはや何を言っているのかも分からない。
(そ、そうだわ!?…こ、これは夢よ!きっと悪い夢かなんかなんでしょ?そ、そうに決まってるわ!……お、お願い。夢なら…ゆ、夢なら…早く醒めて…)
そうやって現実から逃避する事でしか、もはやまともな自我を保つ事ができないペギー。しかし今彼女がその目で見ている光景は夢でもなんでもない。
元はモモレンジャーのミニスカートだった薄地のピンクの布地をティアラのように頭部にかぶっている醜い顔。自分から奪い取ったベージュのブラジャーをカップ部分に穴を開けて伊達メガネのように身に着けていたその醜い顔。
下卑た笑みを浮かべて自分を犯そうとし続けている灰色の醜い顔。刻一刻と徐々に迫ってくる灰色の一物-。今ペギーの目の前で起きている事。それらはまぎれもない現実なのだ。
「さぁナイフ仮面よ!遠慮は要らんぞ。せいぜい派手にやってやれよ。…グフフフッ、グフフフフフッ」
「キヒヒヒッ…そんなん言われなくてもそうするつもりだぜぇ!キーッヒッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッ、キーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ」
その催眠仮面の号令にうながされるまでもなく更にペギーへ迫ろうとしているナイフ仮面。
「…ぁ…ぁ……ぁ…」
緑色の精液を滴らせ、ペギーの陰部にゆっくりと、だが確実に迫っていく灰色の一物。…そしてその瞬間はついにやってきた。
ズボボボッ!
「ヒ、ヒヤアアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!」
- 以下 緑の洗脳!!恐怖の黒十字戦隊 エピローグへ続く -