- 真夏の夜の悪い夢(デリンジャー視点) 後編 -

…十数分間、オレはこの女の身体を徹底的に弄んでやった。コイツの鮮やかなピンクの上着は跡形も無くボロ雑巾のようにズタズタに引き裂き、この女の白い柔肌も完全に露にした。
それにしてもどうだ?剥き出しにしてやったコイツの身体は見た目よりずっと筋肉質じゃないか?特に腹筋周りは相当引き締まっている…そういえばベーダーから頂戴した“あの資料”には『元テニス選手で普段から水泳などもたしなんでいる』とあったな…だからこんなにムダのない身体つきなのか?ククククッ。
だが、その筋肉質な身体の割には腰はちゃんとキュッとくびれている、乳房の形もボリュームも見事なものだ、ククククッ…オレはコイツの“戦士”と“女”の絶妙なバランスの取れた見事な身体に改めて感心していた。
それにコイツ、こんなに股間を濡らしちまって…おかげで足元には貴様がおもらしした愛液の水溜りができてるじゃないか?まったく締まりのない女だ…だがコイツの“メインディッシュ”を頂くには頃合のようだな、ククククッ…オレの愛撫にすっかり反応したコイツを見てオレは満足げな笑みを浮かべた。
「…そろそろいくか、へへへへっ」
オレは履いていたズボンを、パンツを脱ぎ捨て生まれたままの下半身を露にした。オレの自慢の“分身”は既に元気良くいきり立っている。
ゴクッ。この女が生唾を飲み込むような音が聞こえた。どうやら既にそそり立っている数々の修羅場をくぐり抜けてきたオレの“相棒”を見て緊張から息を飲んでいるらしい。
コイツもこれからオレが何をしようとしているか悟ったのか、さっきまでよりも絶望的な表情を浮かべて、懸命に身体を悶えさせ拘束から脱出しようと試みている。
だが今更何をしてもムダだ。おとなしくオレに食されるがいい、ククククッ…絶望的な空気を漂わせて身悶えているコイツをオレは哀れみの眼差しで眺めていた。
やがてオレはこの女の丈の短いスカートの中に手を突っ込み、コイツのアンスコに手を掛け…ビリリッ。それを力任せに一気に引きちぎった。
「きゃあぁ…ぐ、ぐっ」
下着を剥かれたコイツは反射的に悲鳴を上げた。だがオレはそんな事はおかまいなしに淡々と作業を続けている。
出てきた出てきた、ククククッ…薄い桃色の下着を引きちぎってやったこの女の股間からは、それが覆い隠していた黒い陰毛が顔を出している。
その中心にあるコイツの秘所からはいやらしい液体がとめどなく滴り落ちている。オレはコイツのその股間を見てニヤリと笑みを浮かべた。
更にオレは自慢の“分身”を手にオレの体をコイツの股間へと近づけていく。いよいよこの女を“モノ”にする時が来た、ククククッ…迫りくる至福の瞬間にオレは心の中で勝利の凱歌を上げた。
「や、やめて…もう…やめ…てっ」
すっかりおびえたこの女から初めて弱々しい言葉が、オレに許しを請うようなセリフが漏れる。遂にコイツの自慢の精神も限界か?ククククッ。
だが今更そんな姿を見せても遅いんだよ。もっとも最初から許してやるつもりなんてないけどな、ククククッ…オレは自分の“獲物”を手にこの女へと更に迫っていく。そしてそれはあっけなくコイツの秘所へスッポリと修まった。
「ああぁ、ああああぁ、ああああああぁぁぁ!!」
オレに“女”を貫かれたコイツは、森全体に響き渡るような、獣のような叫び声を上げている。それは今までの“喘ぎ声”とは明らかに質の違うものだ。
フフフッ…あまりに精神的ショックがでかかったかな?ククククッ…発狂したように叫び声を上げ続けているこの女にオレは冷たいまなざしを送る。
そしてこの女の瞳からは大粒の涙がとめどなく溢れ出てきていた。さぞプライドが高そうだったからな…オレみたいなヤツにいいように弄ばれてしまう事はコイツには受け入れ難い屈辱のはずだ、ククククッ…目の前の女がボロボロ流す大粒の涙がオレの征服感を更に満たしていった。
オレはコイツとの“行為”を夢中で楽しみながらひたすら腰を振り続けている。オレのその動きに合わせるようにこの女もその身体をいやらしく悶えさせていた。
へへへっ…この女もすっかりオレの虜だな?こうなっちまうとこの生意気な女もかわいいもんだよ、ククククッ。
しばらくして…へへっ、いよいよだ。ありったけのオレをブチかましてやるぜぇ、ククククッ…遂にオレに絶頂の瞬間がやってきた。
「う…へへっ、いよいよだな…いくぜ、いくぜっ、くククッ、ククククククッ」
オレは抑え付けていた“本当の自分”を曝け出している。だがもうわざわざ疲れる紳士を演じる必要などない。飢えたケダモノのように貴様をしゃぶり尽くしてやるよ、ククククッ。
「うああぁ…ああああぁぁぁ!」
相変わらずコイツは気が狂ったような叫び声を上げ続けている。そしてオレに弄ばれるように身体を動かし続けていた。
それにしてもデンジマンだか何だか知らないが…“本当の殺しのプロ”のオレに掛かれば所詮はこんなものだ。それよりも…今回の仕事は本当においしかったな…殺しの仕事をしながら堂々とこんないい女をレイプできるんだ…こんな依頼なら何度引き受けてもいいぜ、ククククッ。
だが今回のそのおいしい仕事も残念ながらもう終わりだ。後はコイツに飽きるまで何発かブチかまして…この女を俳人同然にした所でゆっくりと殺してやるよ、ククククッ…オレはこの女を犯しながら勝利を確信していた。だがそこに思わぬ落とし穴が待っていた。
「やああ!」
「ぐふぅっ」
この女にありったけの“モノ”をブチかますつもりだったオレのみぞおちに突然思わぬ衝撃が走る。どうやらコイツが膝蹴りを食らわせてきたらしい…そしてヤツはいつの間にかオレが縛り上げた拘束から逃れ自由を取り戻していた。
コイツ、最初からこれを狙っていたのか?オレがこの女を犯すのに夢中になってコイツの自律神経のコントロールがおろそかになるのを…ぐっ…本当に小癪なマネを…。
更に攻勢に出てくるコイツは、膝蹴りと同じような箇所に2、3発ボディブローを浴びせてきた。それを食らいコイツに浴びせるはずだった白濁液を撒き散らしながらオレは後方へのけぞっていく。
お、おのれぇこの女…あまり調子に乗るなよ…オレはプロにあるまじき油断を恥じた。しかし同時に勢いづく目の前の女への反撃の機会をひそかに窺っていた。
「やあああっ!!」
勢いづいたコイツは更に右のハイキックをオレの顔面目掛けて浴びせてくる。ガシッ。だがオレはこの女のくるぶし辺りを左手で白いブーツごと掴み取ってそれを受け止めた。
「あっ…く、くぅ」
渾身のハイキックを受け止められたコイツは激しく同様している。フフフッ…どうやらオレのアタマはまだ冴えていたようだよ…この女は自分のパワー不足を補うために必ずどこかで得意の蹴り技を見舞ってくるはずだ…だがその蹴りも受け止めてしまえば隙はでかいからな。その後はオレのやりたい放題ってわけだ、ククククッ。
冷静さを取り戻したオレは、コイツの思わぬ反撃を思い通りに受け止めた事でまだ冴えていた自分の頭脳に満足していた。
それにしても確かにヘドラーの言っていた通り油断のならない女だ。だがこんな奇策はもう通じないからな、ククククッ…そしてオレはこの女への敵意を再び剥き出しにする。
「このアマァ…まだそんな事をする気力が残っていたとはな…気が強いのはいいが、はねっかえりすぎるのも困りもんなんだよっ、くぉらぁっ」
ガッ。興奮状態のオレは怒りに任せて右手を素肌剥き出しのこの女の左肩に掛ける。
フフフッ…このまま貴様を地面に転がしてやるよ。何よりいくらいい女を犯っても寝技に持ち込まないと雰囲気が出ないからな、ククククッ…そしてオレはそのままこのクソ生意気な女を力任せに押し倒した。
「あっ…き、きゃあああぁぁぁ!…あうっ」
オレは右手でコイツの左肩を鷲掴みにしたまま、この女を勢い良く地面に押し倒した。更に背中から転がされたコイツの身体に馬乗りになる。ムニュ。そしてコイツの左肩を掴んでいたオレの右手でこの女の左乳房を乱暴に鷲掴みにした。
へへっ…やはりこの女の身体の触り心地は最高だよ、ククククッ…これからオレと貴様の“第2ラウンド”の始まりだ。さっきまでの分までたっぷりかわいがってやるからな、覚悟しとけよ、ククククッ…馬乗りにした眼下の女を見てオレは更なる嗜虐心を抱いた。
「あっ、あん…くっ、このぉ」
オレに左胸を揉みほぐされている目の前のコイツは反応良く喘いでいる。だが両手の自由を取り戻したこの女もさすがに黙ってオレの思う通りになっているつもりはないらしい。すかさず空いている右手でオレの左頬を張ってきやがった。
パシィッ。その乾いた音と共にこの女の平手打ちがオレの左頬に炸裂する。だがそれはオレには全く効かない。蚊に刺された程度の痛みも感じてないからな…オレもそれを分かっていたからニヤリと余裕の笑みを浮かべる。
フフフッ…この女もどうして渾身の平手打ちがオレに効いてないのか明らかにうろたえているようだな…どうやらコイツはオレの“能力”についてお忘れのようだ、ククククッ。
「えっ?…な、何で?」
「フフフッ、さっき貴様の唇を奪った時に口元についていた血を採っておいてよかったよ…二度とあんな奇跡は起きないからな、桃井あきら、いやデンジピンクよ、ククククッ」
どうやらコイツもオレの能力について気がついたようだな…まぁ気がついたところでどうなるものでもないけどな、ククククッ。
「そういうことだ…だからまたさっきの続きをやらせてもらう、先程は思わぬ抵抗をされてしまったからな、ククククッ」
オレは再び自分の“一物”に手をかけこの女の股間へと迫っていく。バシッバシッ…コイツもそれを黙って待っているつもりもないらしい。例えムダだと分かっていても抵抗せずにはいられないようだ。
コイツもそんな事してもムダだと分かっているはずなのにな…フフフッ、哀れだな、ククククッ…やはり必死にオレの顔面を殴りつけるコイツの両手もオレには顔を撫でられてるぐらいにしか感じてなかった。「クククッ、ムダだよ…それにしてもデンジピンクも遂にオレのものだ…正義のヒロインが悪者に犯されるというのはどういう気分かね?クククッ、ククククククッ」
今度こそオレは勝利を確信した。自然とオレの口も滑らかになってくる。
そしてこの女も先程までは見せた事もないような表情(かお)をしている。どうやらコイツもどうしようもない絶望を感じているらしいな、ククククッ。
そしてヤツの股間へと迫っていたオレの“分身”は再びコイツの秘所へとハマっていった。へへへっ、やっぱりすげえ絞めつけだぜ、ククククッ…貫いたこの女の“アソコ”がオレの“モノ”を刺激的に絞めつけてくる。
「へへっ、いいぜ、いいぜぇ…今度こそ貴様の“女”を奪ってやるよ、クククッ、ククククククッ」
「ああぁ、ああああぁ…ああああぁぁぁぁ!!」
コイツは口を半開きにしてだらしなく涎をたらしている。そこにはこの女の誇る凛々しく整った美貌の面影は微塵も感じられない。
フフフッ、今度こそ本当に“堕ちた”ようだな。少し手こずったがこれでこの女もオレのものだ。
それにしてもしゃぶり甲斐がある女だったぜ…この気の強さ、いやらしいムチムチした肢体、そしてこの整った顔…まったくこのまま殺すのは惜しいくらいだよ、ククククッ。
放心状態のコイツを眺めながらオレは今回の“仕事”とこの女への征服感に満足していた。
-完-