- 真夏の夜の悪い夢(デリンジャー視点) 中篇 -

「ここだ…ではこの女を処刑する準備を始めるか、ククククッ」
オレは自分の背中で完全に気を失っているこの女、デンジピンク・桃井あきらを十字の木柱に磔にした。
コイツを十字の木柱の形になぞらえるように身体をT字の形にして木柱に重ね合わせる。そして木柱と肌が剥き出しのコイツの両手首、白いロングブーツを履いた両脚をそれぞれピアノ線で絡ませこの女の身体を完全に束縛する。
「…これでよし、と…ククククッ」
先程のヘドラーとの戦いで消耗したコイツはオレの背中で意識を失った。もちろんそれはオレの“呪術”によるところが大きいのだがな、ククククッ。
オレは十字架磔にされているこの女から1mほど離れ、頭を力無く横に垂れているコイツを俯瞰するように眺めた。
薄暗い深緑の森の中で十字架磔にされている鮮やかな桃色の身体…ピンクのミニスカからスラリと伸びている濃茶のパンストを履いた“魚肉ソーセージ”のような脚と身につけている白いブーツが程よいアクセントになっている…オレは少し前に身を乗り出し、右手で自分のアゴをしゃくり上げながら目の前の“女戦士”をじっくりと眺めていた。
「ふむ、素晴らしい。題して“深緑の森の中に十字架磔にされている鮮やかなピンクの肢体”と言ったところか…オブジェとしては我ながら中々のものだ、ククククッ……ん??何だこれは?」
磔にされている桃色の肢体を舐めるように観察していたオレは、コイツの左手薬指に明らかに普通とは違う指輪のような物を身につけている事に気づく。
「!…そうか。これがベーダーのヤツらが言っていた“デンジリング”というヤツか…これで“デンジマン”に変身するというわけだな。逆にこれがなければこいつはデンジマンにはなれないわけだ、ククククッ」
そう思ったオレはコイツから“この指輪”を取り上げようとした。だがこの女が身につけているこの指輪は何か不思議な力が働いているのか、オレが力を込めてもビクともしない。
「ふっ、ぐっ……ほぉ、“コイツ”は普通の人間の力じゃ絶対に外せないような仕掛けが施されているのか、なかなか小癪なマネを…だが相手が悪かったな…オレの“呪術”にかかれば…」
スゥゥゥ…オレが“呪術”を使いその指輪に手をかけると、そいつは指を滑るようにこの女の薬指からいとも簡単に外れた。右手にコイツから取り上げた指輪をつまみ、オレはニヤリと笑みを浮かべる。
「フン、チョロいもんだ。では“コイツ”は戦利品として頂いておこう…それにしても“これ”はあいつらベーダーが異様に欲しがっていたものだ…これをヤツらの下に持っていけばいいカネになるかもな、ククククッ」
その手にした指輪をスーツのポケットにしまい込みながらオレは更なる報酬アップを目論んでいた。
「フフフッ、貴様は後数十分で目覚める…それまではゆっくりと眠るがいい、ピンクの姫さんよ…目が覚めた後はたっぷりとオレが遊んでやるからな、ククククッ」
コイツの柔肌の毛穴が見えるくらい、この女の左頬に近づきオレは小声でそんな事を呟く…そしてオレは右手でその左頬を軽く触れ濃霧の中へと姿を消した。
しばらくの間身体を休ませるためだ。後でこの女を全精力を使って“料理”するんだ…そのための体力を充電しておかないとな、ククククッ。
*************
…あの女から離れ、霧の中へと歩を進めたオレは一本の大木に寄りかかって煙草をくゆらせ、ベーダーから頂戴した“あの資料”を改めて眺めていた。よく見ると“あの紙”には裏面にデンジマンたち5人のデータ、小さな写真と簡単な概要が載っていたからだ。
それにしてもこれに載っている他の4人はどいつもこいつもむさ苦しい野郎ばかりだ。だがオレは運がいい…5分の1の確立で“当たり”を引いたんだからな…何故こんなヤツらの中に“あんな娘”が混ざっているのか…まったく神に感謝するよ、ククククッ。
その裏面に軽く一通り目を通したオレはその紙を裏返しにする。そして再び表面にして左半分を占めるように載っている“あの女”の全身が写っている写真を舐めるようにおもむろに眺め始めた。
それにしても素晴らしい女だ。熟した桃のようなこのでかいケツ、はち切れんばかりの太腿、ムチムチした肢体…見れば見るほどいやらしい身体つきだよ、まったく、ククククッ…オレはこれから料理する十字架磔にしてある“極上の獲物”の写真を見ながら至福の笑みを浮かべていた。
「う、ううん…!はっ、こ、ここは?」
おっ!?どうやらあの”ピンクのお姫さま”がお目覚めのようだな…ではあの“極上のディナー”をいただきに行くか、ククククッ…オレはくわえていた煙草を右足の靴の裏でもみ消し、お目覚めのあの女の下へゆっくりと歩き始めた。
「ふっ、うっ…ぐ、ぐっ…ど、どうして外せないの?ただのピアノ線のはずなのに…うっ、くっ…」
十字架磔にされているあの女は“あの拘束”から逃れようと相変わらず懸命に身悶えている。まったくムダな努力なのにな、ククククッ…オレは必死にあの拘束から脱出しようと試みている哀れなあの女戦士に冷たい笑みと視線を浴びせながらゆっくりと近づいていった。
「“森の奥深く磔にされている桃色の女戦士”か…美しい、美しいよ…フフフフッ、お目覚めのようだね、桃井あきら、いやデンジピンクよ」
あの女の目の前にオレはなるべく“紳士的”に登場した…まぁ少しキザだったかもしれないがな、ククククッ。
「!お、おまえは?さっきの…わたしをこんな風にしたのもおまえってわけね…何でこんなことするのよ?」
霧の中から現れたオレを見てコイツは驚愕の声を上げている。まぁ無理もない。自分が必死の思い出助けたはずの紳士がこんな事をしてるんだからな、ククククッ。
「なぜこんなことをするかって?…カンタンなことだよ、オレがあのベーダーとかいうヤツらに貴様らデンジマンの抹殺を依頼されたからさ…そして貴様はそんなオレの罠にまんまと堕ちたってわけだ、ククククッ」
オレは哀れなこの女戦士にタネあかしをし始めた。目の前のコイツは射るような視線でオレを睨みつけながらそれを黙って聞いている。まぁ内心は相当悔しがっているんだろうがな、ククククッ…更にオレは話を続ける。
「…それと貴様はこんなことも思ってるんじゃないか?“なぜこんなただのピアノ線が外せないのか?”ってな、ククククッ」
そんなオレの言葉にもこの女は何も答えない。どういう魂胆かは知らないが…ただ黙って相変わらずじっとオレを睨みつけてくるだけだ。
「あくまでだんまりか…まぁいい。特別に教えてやろう…オレはちょっとした呪術を使えてね…細胞や血液、汗を採取した相手の自律神経をコントロールしてそいつの意識を自在に操ることができるのさ」
オレは自分の“特別な能力”について目の前の女戦士に自慢げに語り始めた。いい女を目の前にしてるからか、俺はめずらしく口数も多くなりペラペラと喋り続ける。
「…そして背中に貴様をおぶったオレは貴様の“汗”を採取してその意識を奪ったってわけさ、ククククッ」
自分の特別な能力について一通りに自慢し終わったオレは満足げな冷たい笑みを浮かべた。だがコイツはオレのそんな話を聞いても相変わらず顔色一つ変えずにオレを真っ直ぐ睨みつけてくる。生意気な…だがそんな態度がいつまで続くかな?…ククククッ。
「…そういうわけで今の貴様は赤子のような力しかないってことさ…おっと、そういえば自己紹介がまだだったな…“紳士”である自分が“レディ”に対して失礼なことをしてたな、フフフフッ」
オレは目の前のコイツを“戦士”ではなく“ひとりの女性”として扱ってやった。まぁ少し柄にもないセリフだったのかもしれないがな、ククククッ…オレはまだあくまで紳士的な態度でこの女へとゆっくり近づいていく。
「フンッ、わたしにこんなことしといて今更何が紳士よ、笑わせないで」
プチンッ。その言葉にオレの頭の中で何かが弾けた。ゴキキッ…瞬間オレは右の拳を固め、コイツの左頬を思いっきり殴りつけていた。
「っ…う…ぐっ…」
顔面を強打されたこの女は小さな呻き声を上げ、唇を切ったのか口元から鮮やかな紅い血を流している。
「…フン、口の減らない女だ…まぁいい。オレの名は“デリンジャー”、闇の世界じゃ少しは名の通った呪術師でね…明度の土産に覚えておいてもらうと光栄だがな、ククククッ」
オレは誇らしげに自己紹介をした。だがコイツはじっとしているのが嫌いらしい…オレの話もそこそこにデンジマンに変身するための“例の掛け声”を叫んだ。だがそんな事をしてもムダなのにな、ククククッ…オレは間の向けたコイツの行動を冷ややかに見ていた。
「デンジスパーク!!…えっ?な、何で…どうして変身できないの?…!はっ」
デンジマンへ変身できない事に明らかにとまどいを見せる目の前の女戦士。もちろんオレはその事は分かっていたから余裕の表情でそれを見ていたがな、ククククッ…だがようやくコイツも自身の左手薬指に“あの指輪”がない事に気づいたようだ。
ではその指輪が何故そこにないかオレがタネあかしをしてやろう、ククククッ…オレはニヤリと不敵な笑みを浮かべ、スーツのポケットの中からコイツの“大事な指輪”を取り出しこの女に見せつけるように差し出してやった。
「フフフフッ、お探し物はこれかね?お嬢さん」
「な…そ、それはわたしのデンジリング…どうしておまえが?それ以前にわたしたちが身につけているデンジリングは普通の人間には外せないはず、なのにどうして?」
オレの差し出した指輪を見てコイツはオレがしゃべり始めて初めて驚きの表情を見せる。それに普通の人間には外せないだと?フフフッ、だが残念だったな…オレはその“普通”じゃないんだよ、ククククッ。
「フフフッ、確かにコイツは簡単には外せなかったよ…だがオレの呪術で少し細工をしたらいとも簡単に貴様から取り上げる事ができたってわけさ、ククククッ」
オレはコイツが思っているはずであろう疑問を誇らしげに説明し始めた。
「…というわけだ。これがなければ貴様はデンジピンクに変身する事はできまい?だがこの“指輪”を取り戻すにはそこから動いてオレを倒すしかないってわけだ…だが貴様は力が出なくてその拘束から抜け出す事ができない、さあ、困ったな、ククククッ」
この女はオレのその言葉に初めて顔をゆがめて露骨に悔しがった。だがコイツにはもっと楽しませてもらわないとな、ククククッ…より苦しみを味わわせるためにオレはこの女へと更に近づいていく。
「それにしても、だ…」
「な、何よ一体…あっ!?」
さわっ…この女の目の前まで来たオレは右手をコイツの左胸にやさしくそっと触れた。ヤツは不意をついた突然のオレの行動にたまらず小さく、だが艶のある甘い呻き声を上げる。
スゥーッ…そしてオレのその右手はピンクの服の上からでも形の良さが分かるコイツの左乳房、キュッとくびれたウエスト、そしてピンクのミニに包まれたボリューム感のあるケツ、ムチムチした太腿へとその魅惑的な身体の曲線美を順番になぞるように右手を動かしていく。
「やっ…ちょっ、な、何すんのよ、いきなり」
「ふむ…中々すばらしい体つきだ…やつらの作った資料もまんざらデタラメではなさそうだな」
本当にその通りだ。何度見てもコイツのいやらしい身体つきにはほれぼれしてくるよ、ククククッ…この女の身体のラインをなぞりながらオレはその官能的な肢体に改めて感心していた。
「見てみろ…これはあいつらベーダーが作り上げた貴様らデンジマンの資料だ。しかも中々よくできているぞ、コイツは…ククククッ」
目の前で顔をゆがめてオレを睨みつけてくるヤツに、オレはスーツのポケットにしまい込んでいた“例の資料”を突きつける。ただオレがあまり熱心に見なかった他のデンジマンの4人が写っていた裏面の方だがな。
オレの興味はもはやこの女にしかないが…一応他のメンバーも狙っているフリをしてやらないとベーダーへの建前もあるしな、ククククッ。
「…当然貴様のことも書かれてあるぞ、こんな感じにだ。『デンジピンク、本名桃井あきら、身長165cm、体重50kg、スリーサイズは上から84・60・88…」
「な、何でベーダーがそんなことまで知ってんのよ!や、やめなさいっ…もう読まないで、読まないでよ!」
淡々とその紙の内容を読み上げているオレの声を遮るようにコイツは顔を真っ赤にしてかぶりを振り、森全体に響き渡るような大きな声で抗議の声を上げている。
それにしても…ほぉ…顔を真っ赤にしてこんなに取り乱して…コイツ、こんなにいやらしい身体つきをしてる割には結構純情(ウブ)なところがあるじゃないか?ククククッ…オレはその紙の内容を読み上げながら、目の前のこの女の意外な反応を楽しんでいた。
「…容姿端麗、スポーツ万能にして頭脳明晰』…中々いいことを書いてあるじゃないか、何を嫌がることがある、ククククッ」
その資料の内容を一通り読み上げたオレは、その紙を元通り折りたたんでスーツのポケットにしまい込みながらしみじみとこの女に語りかけた。
確かにベーダーが作り上げたこの資料はちゃんとこの女のツボを突いたものだ。どうやらあいつらもこの女(の身体)は相当魅力的に映っていたらしいな、ククククッ。
「それにしても…オレが最初この仕事を引き受けた時は“あまりうま味がない”と思ったんだがな…だがオレは途中でその認識を改めたよ、なぜなら…」
そんな事を言いながらオレはこの女の顔に触れる程近づき、コイツの顔をマジマジと覗き込む。そしてヤツの瞳をじっと食い入るように見入る。
フフフッ、確かにまだ眼光は鋭いが…その目がだんだんと恐怖に満たされてきてる事は明らかだ。いくら強がってもプロのオレの目はごまかせんよ、ククククッ。
「それは依頼された抹殺のターゲットの中に貴様のような“いい女”がいたからさ。殺しの仕事をしながら貴様のような若くていい女を弄ぶ事ができるんだからな、ククククッ」
だらしなくゆるんだ顔で更に迫ってくるオレから少しでも逃れようと、コイツはその凛々しく整った美貌を露骨にゆがめて顔をそむけていく。
だがオレはそんなヤツをあざ笑うかのように左手でこの女のアゴを掴み、自分の方へクイッと向かせる。更にコイツのミニスカからスラリと伸びる“魚肉ソーセージ”のような太腿の太さを、感触を確かめるように右手でスリスリとさすっていく。
自分の身体に悪戯をされているコイツはさっきより顔をゆがめて更に鋭くオレを睨みつけてくる。
ほぉ、この絶体絶命の状況で…大した闘争心だよ。だがそんな強がりもどこまで続くのかな?ククククッ…オレは詰め将棋のようにこの女を追い詰めていく快感に酔いしれていた。
「…これから楽しい事をして遊ぼうというんだ、そんなに嫌がる事ないんじゃないのか?ククククッ」
「!…勝手な事言わないで!…それにさっきからその薄汚い手で馴れ馴れしく触らないでよっ」
ペッ。そう一気にまくし立てるとコイツはすぐそばまで迫ってきていたオレの顔に唾を吐きつけてきやがった。ぐっ…オレは顔に掛かった唾を右手でグイッと拭う。オレに唾を吐きつけたヤツはと言えば…溜飲を下げたのか、してやったりといったような表情を浮かべている。
生意気な…その勝ち誇ったような表情(かお)が気に入らないんだよ…そんな生意気な娘にはお仕置きをしてやらないとな、ククククッ…コイツの半端な行動がオレの嗜虐心に更に火をつけた。
「くっ……ほぉ、どこまでも気の強い女だ。だがそれもどこまで続くかな?…その気の強い女ほど汚し膜って泣かせるのが快感なんだよ、ククククッ、ククククククッ」
嗜虐心に満ちたオレのニヤリと浮かべた笑みにヤツはハッとしたような表情を浮かべる。どうやらコイツも中途半端な反撃がオレの“黒い部分”を刺激してしまった事を後悔してるらしい…ではこれからオレが貴様にどういう行動を取るかも分かってるよな、ククククッ。
「…オレはプロだからな、引き受けた仕事はキッチリやる、だがその前に…貴様のその肢体でたっぷり楽しませてもらおうか。なにぶん、最近若くて活きのいい女とは縁遠い生活をしてるものでね、ククククッ」
突然その場にしゃがみ込んだオレはコイツのピンクのミニスカに手を掛け…ヒラリ。そしてコイツのその丈の短いスカートをおもむろにめくり上げた。中からコイツのトレードマークと同じような鮮やかなピンクのアンスコが現れる。
うむ…実にいい眺めだ、ククククッ…その桃色の下着が覆い隠す小高く盛り上がった股間をオレはじろじろと覗き込み満面の笑みを浮かべた。
「やっ!?ちょっ、な、何すんのよ…み、見ないで、見ないでよっ」
「ほぉ、上着だけでなく下着も“ピンク”とはな、中々そそらせるじゃないか…だがこれは見せパンだな、せっかくこんな丈の短いスカートを履いているんだ…もう少しいい下着を履いてもらわないと男としては困るんだがな、ククククッ」
その股間を見てムラムラしてきたオレはその桃色の下着に覆われた小高く盛り上がった陰阜をパン、パンと軽くはたき始めた。
「きゃっ…あん…ちょっ…な、なにすんの、あっ、あん」
ふむ、反応もいい…ますます弄り甲斐がありそうだよ、くくくくっ」
しばらくしてオレはコイツのミニスカから手を離し、その場にスクッと立ち上がる。そしてピンクの服の上から右手でコイツの左胸を乱暴に鷲掴みにし、更に握りつぶしたその乳房を扇を描くようにグリグリと動かしてやった。
しかし何だ?女とは言え…何でコイツの胸はこんなに柔らかいんだ?…オレはコイツの乳房を握りつぶした時に妙な違和感を感じていた。
「くっ、今度はな、やっ!?…ちょっ、あっ、あん」
「ん?妙に柔らかいな?…なんだ、おまえブラはしてないのか?ベーダーのあの資料によるとそれなりに胸はあるようだが…戦闘などで激しく動いたときに乳がぼよんぼよん動いて気にならないのか?ククククッ」
そんなオレの卑猥な言葉にもコイツは顔を真っ赤にして何も言い返せない。今までは必ずと言っていいほど強気な反応を返してきたのにな…それだけコイツが心理的に追い詰められてるという事だ、ククククッ。
ビリリリッ…更にオレはこの女の乳房を弄んでいた手でコイツのトレードマークになっていた鮮やかなピンクの上着を力任せに腹部へ引きちぎった。
「きゃああ!」
プルンッ。身につけていた下着ごと上着をオレに引きちぎられたコイツは前をはだけさせている。そこから白い柔肌を覗かせ、量感のある乳房が押し出されるように飛び出してきた。
そしてはだけたコイツの胸元と、引きちぎったこの女の服の切れ端を見て思わずオレはポツリと呟いた。
「ん、なんだ?キャミソール…そういうことか、ククククッ」
デンジマンというのは普段から激しく動く事を要求されてるんだろう?それなのにブラを身につけてないとはな…コイツ、ブラが嫌いなのか?それとも他に何か理由があるのか?ククククッ…そんな事を考えている内に、オレは可笑しくて自然と笑みがこぼれてきた。その妙な笑みを浮かべながらオレはこの女の顔の間近へと再び迫っていく。
頬をすっかり紅く染め上げたコイツは、迫ってくるオレの顔から少しでも逃れようと自身の顔をそむける。そんな事をしてもムダなのにな、ククククッ。
そんなコイツの行動をあざ笑うかのようにオレは右手でヤツのアゴを掴み、強引にこっちにクイッと向かせる。
「その必死で強がっている表情(かお)もたまらないな…しかし見れば見るほど魅力的な娘だ…これほどの女には滅多にお目にかかることはできないよ、ククククッ」
本当にその通りだ。まさに垂涎モノの娘だよ、ククククッ…オレは目の前のすっかりおびえている女の顔を舌なめずりしながらじっと覗き込んでいた。
「くっ…そ、それ以上近づかないで!」
この女は相変わらず鋭い眼光で強気にオレを睨みつけてくる。だがその表情は明らかに紅く蒸気してるし、その瞳にも涙を潤ませていた。
その事からもコイツの頭はオレへの恐怖で満たされてきている事は明らかだ。それにしてもこの娘を追い詰めていくのは楽しいねぇ…まったく責め甲斐がある女だよ、ククククッ。
「おや?そのキレイな口元に血がついているではないか…ではオレが麗しきレディのためにきれいにしてやろう、ククククッ」
「べ、別にいいわよ!…!?」
とまどいを見せている目の前の女を無視するように、いきなりオレはコイツの唇を強引にスッと奪い取ってやった。突然の意表をつくオレの行動にヤツはカッと目を見開いて驚いている。
だがこれだけで終わると思うなよ。まだまだ貴様には愉しませてもらうからな、ククククッ。
そしてオレは空いていた左手をコイツの細腰に回し、身体が密着するぐらいにオレにグイッと引き寄せた。ヤツの女らしい丸みを帯びた身体の柔らかい感触がオレに心地よく伝わってくる。
スススッ…更に調子に乗ったオレはコイツの腰に添えていた左手をこの女のボリューム感のあるヒップの方へ滑らせていき、その手をスカートの中に突っ込みこのデカイケツをアンスコの上からドーナツ状に撫で回していく。
「うっ…ん、んぐっ、んぐっ」
唇を塞がれているコイツは相変わらず目を見開いて呆然とし、言葉にならない何かをモゴモゴと発している。フフフッ…だがまだこんなものでは済まないぞ、ククククッ。
オレはコイツのアゴを掴んでいた右手をこの女のはだけた胸元へ伸ばす。そして剥きだしの左乳房にその手の平を押しつけ、親指を乳首に当てて扇を描くようにグリグリと回し始めた。
へへっ…最高だ。やはり女はこうでなくてはないとな、ククククッ…胸を鷲掴みにしている4本の指がその柔らかさでコイツの乳房へとうずめられていく。
「ん、んぐっ…んぐっ、んぐっ」
ん?何だコイツ、泣いてるのか?いよいよこらえていた物が崩れ落ちたらしいな、ククククッ…よく見えないが精一杯瞼を閉じていたコイツの瞳からは一筋の涙が頬を伝っているようだ。
そのコイツはと言えばオレの口づけから逃れようと懸命に身体を悶えさせている。だがこの女のその必死の行動も、身悶えるコイツの身体が更にオレを心地よい快楽へと導いてくれるだけだ。
ククククッ、それにしても…東洋人は顔はともかく身体の迫力に掛けると聞いていたが…中々どうしてそんな事ないじゃないか?
それともこの女はあくまで例外なのか?ククククッ…初めて犯す日本人であるこの女の感触を確かめながらオレは目の前の獲物に満足していた。
そのこの女の瞳からはとめどなく涙が溢れ出てきていた。どうやら完全に堕ちたらしいな…まぁオレのテクに掛かればどんな女もこんなもんだ、ククククッ。
それにしてもこの女をこれからどうしてくれようか?まぁ結局は最後までいくんだけどな…その前にこのムチムチしたいやらしい進退を徹底的にしゃぶり尽くしてやるか?ククククッ…コイツの口内を味わいながらオレはこの後この女をどうするかについて思案していた。
やがて十分すぎるほどコイツの口の中を愉しんだオレはようやくヤツの唇を開放してやった。
これでもかとこの女との接吻を愉しんだオレの口元には、オレとコイツの唾液が混ざったような液体が糸を引いていた。オレはそれを右腕でキレイにグイッと拭い取る。
「ぷはーっ…へへっ、中々の味わいだったよ、ククククッ」
「ケホッ、ケホッ…ぐ、ぐっ」
オレの口づけから開放されたコイツは必死にむせ返っている。そしてやはりその瞳には涙を潤ませそのいくばくかは頬へと零れ落ちていたらしい。
だがオレを睨みつけてくるコイツのその瞳はまだ死んではいない。
へぇ、あれだけの屈辱を味わいながらまだ戦う意欲は失っていなかったとはな…まったくどこまでも気の強い女だ。確かにヘドラーの言ってた通り大した精神の強さだよ、ククククッ。
「ほぉ、まだやる気なのか?面白い、その気の強さ、ますます気に入ったよ…まぁオレもまだ貴様には愉しませてもらうつもりだがな、ククククッ、ククククククッ」
必死に弱い姿を見せまいとオレを睨みつけてくるコイツを一睨みして、オレは再びこの女への愛撫を始めた。
右手は剥きだしのコイツの左乳房を、左手は正面からこの女の股間をムンズと握りつぶしてやる。
フフフッ…いつまでさっきみたいな態度を取り続けられるのかな?…まぁオレは元々貴様を隅々まで愉しむつもりだからどっちでもいいんだけどな、ククククッ、ククククククッ。
「そらっ、そらっ…くくっ、くくくっ、ククククククッ」
「あっ、あん…ああっ…あぁぁあん…はあぁぁあん」
へへへっ…こんなに顔を蒸気させちまって…どうやらコイツもすっかり感じちまってるようだな、ククククッ…激しく喘ぐこの女を見ながら、オレは自分に征服されていくコイツを満足げに眺めていた。
-続く-