LIVING WHIP

ライブマンの宿敵ボルト。その幹部であるマゼンダは、制作した鞭となにかの液体を見ていた。
そしてニヤリと笑った。
ただの鞭と液体ではないようだ。

そして、いつものように地球に攻め込み、ブルードルフィンと対面した。
ブルードルフィンこと、岬めぐみ。
科学アカデミアでは自分より才能が劣るくせに、秀才面をする高慢な女。
しかもまんざらではなかった天宮勇介ことレッドファルコンをとった女。
恨みはつのることさえあれ、消えることはない。
一対一の戦闘。
パームガンとライブラスターの銃撃戦。
戦闘は互角だったが、突然マゼンダが鞭を向けると、不思議なことに鞭の先がいくつにも分かれ、ブルードルフィンを捕らえた。
そしてマゼンダはその場から消えた。

某所。
湿気の多い地下室。マゼンダとジンマー兵がベッドに寝かされているブルードルフィンを見下ろしている。
ブルードルフィンは隔離され、ベッドに細いワイヤーで両手をバンザイ、両足を広げられ大の字にされ、縛られていた。
武器であるライブラスターやドルフィンアローは取り上げられた。
それでも彼女は気丈に叫ぶ。
「マゼンダ、わたしにこんな辱めをするなんて許さないわよ!ぐっ!」
最後のぐっ!はブルードルフィンが腹に蹴りを入れられた音。
「それは勝ってから言うことね。」
そう言ってマゼンダは鞭の説明を始めた。
「これは私が開発した生ける鞭(リビングウイップ)・・・あなたみたいなお馬鹿をぶつのにはちょうどいいでしょ、わかる?」
「ああ、わかるわよ。そんな物しか開発できない、あなたの馬鹿馬鹿しさ、高慢さ、無知さ、気持ち悪さがね!このスケバン!!」
「黙って聞いていれば言いたいことを言ってくれて・・・覚悟しなさい!」

叫ぶなり、マゼンダが振った鞭がまるで生きているかのように分かれてブルードルフィンの身体に襲い掛かる。
(な、何?!)思う間もなく、鞭がブルードルフィンの手足に装着した青いグローブとブーツをわけなく溶かし始める。
(どういう事・・・)「という顔をしているんだろうね、ふふふ。簡単なこと。貴方達が開発したスーツのなんて、この鞭の先端が出す物質には木綿よりも脆いのよ」
「なんですって・・・(そんなことありえない)」
マゼンダ、嗜虐心全快の顔をして笑う。
そして鞭の先端はライブスーツの素材を溶かして中に入ると、彼女の女性として敏感なところを襲う。
先端から出た液体は酸を含んでいたらしく、皮膚が少し痛んだ。手足がピクリとした。
「うっ」
しかしそんなことは、これから始まる拷問に比べればなんということはなかった。
「あ、ふ、ぬぐぐう、んんんんんんん、(く、苦しいっ!)」
分かれた鞭の一部は首を包むスーツの薄いところから穴を開け、ブルードルフィンの首を絞め、苦しめる。たまらず呻き、マスクの顎を上げ足掻く。
(息が出来ないわ!え、なにしてるのこの鞭!私の胸に、ああっ!ちょっと、やめ、あうううううううう、ちくび、ちくびいいいい)異変に気づきブルードルフィンは足をバタつかせようとする。
しかしワイヤーが食い込むだけだった。
「痛い!」「お馬鹿さん。予想通りだわ」
そうしている間にも先端はスーツの下、柔肌を滑る。気持ち悪い官職が肌から神経へ、ブルードルフィンの優秀な頭脳へと伝わる。
(気持ち悪い!なぜ私がこんな目に!嫌、嫌、嫌、離して、やめて、寒気と気持ちいいのが頭にうずくうううううううう)
グローブに穴を開けた鞭は、腕を通過して腋の下を通り両胸を囲み、胸元でぬらぬらと円を作る。そしてその先端は乳首から乳輪に達し、嫌らしく乳首をまさぐり乳輪を舐め、刺激と快感を与える。
ブルードルフィンは我慢をしてうなり声を上げる。「(こんな屈辱に、負けるもんですか!)ぐううううーーーうう」
「ほほほ、気持ちがいいみたいね?」
「いいえ、ぜんぜっうううううばああああああ」
柔肌とスーツとの間に起こる摩擦が、さらに刺激を増した。
「そ、そこ、無理、いやあああああ」
ブーツに穴を開け美脚を遡り太ももを官能的にくすぐった鞭は、満を持してブルードルフィンの局部に達し、女として感じるところをくりくりくすぐっていた。
我慢をしようにも上半身をたっぷり攻められている上、大の字なので踏ん張れず、いや踏ん張ろうとするとワイヤーの締め付けが苦しくなり激痛が来る。
もはや何も出来ず、ぬめぬめ、くいっくりくりっ、ちゅぱちゅぱ、なめなめ。
乳液も愛液もたっぷり出ていく。
体の栄養ある限りどこまでも出て行く。
その匂いはすべてのオスを男にさせてしまう香りを出していた。
ジンマーがブルードルフィンの胸や局部を列をなして責め始めた。彼らもオスだからか反応したのであろう。
「いい光景だねえ・・・レッドファルコンやイエローライオンが見たらどんな顔するだろうね」そう言ってマゼンダはレッドファルコンこと天宮勇介の顔を思い出し、一瞬恋する女の顔になった。しかしすぐにボルトの幹部の顔になり、ジンマーたちに「何を優しくしているんだ!もっとやっておしまい!」と指示を出す。
「(勇介、丈、コロン!)あああーーーー、ああああーーーーー、みんな、助けてーーーーー!」
顔以外の全身に攻めを受け、そのうえ自分より格下のジンマーになぶられているブルードルフィンは体を動かそうとするのが唯一の抵抗であった。
それはワイヤーの周りの皮膚を破き、出てきた血で赤くさせ、青にとけて紫色になった。何も出来ない中感じていたのは、マゼンダの策にはまった悔しさ。襲い来る弱いジンマーから受ける屈辱。仲間の顔と助け。手足に受けた痛みと胸を揉まれ局部をいじられる快感。頭脳が感じるオーガズム。そのすべてを享受するしかなかった。
(な、なんてこと、こんなちょっと成績がいいだけの高慢女に、こ、こんな弱い兵隊に私みたいな科学アカデミアを上位の成績で出た秀才がなぶられるなんて、し、信じられない。ああ、でも、気持ちいいのは否めないの。いや、感じちゃだめええええ、耐えるのよ、岬めぐみ!)
「ああん、ああっ、いや、やめて、やめてーーーーー!いやよそこ感じちゃううううううーーーーー、いっ、いっ、いいいいいいいいいーーーーーーーーーーーーー」
「ふふん、感じてきたかい、欲しいかい?」
「誰が・・・誰が欲しがるううううう、助けてええええええええ!」
ソプラノの悲鳴が完全防音の部屋にむなしく響き渡る。
やがて暴れるのも疲れたのかブルードルフィンの動きが鈍り始めた。
「どうしたんだい、もっと感じさせなさい!あ、そういえばさっきあんたの仲間がこっちに向かってるって連絡があったわよ。まあ、地雷とかいっぱいしかけといたから、来られればいいけど」
「なんですって!勇介、丈、来ないで、見ないで」
「フン、さっきまでは助けてで今度は助けないで?じゃあ助からないようにしてやろうか!」
一層責めが激しくなる。
「う、う、う、んんんん、あん、ああんーーー、あんんーーーー」
呻きが女性のものになる。
ブルードルフィンの心拍数は上がり、耳をあてただけではっきり聞こえた。イルカの描かれた胸が揺れ始め、興奮したジンマーは斬られた仲間の敵と晴らさんと容赦なく揉んで行く。
(ぼんやりしてきた・・・いやよ・・・なぜ、わたしが、こんなめにあうの?)
逃れようとすればするほど、呼吸が絶頂を感じている女性になる。認めたくはないが、感じていた。求め始めた。
「や、め、て、はあ、はあ、はっ、はっ、はあ、はああん、んん、あん」
口とは裏腹に本能は責めとジンマーを受け入れた。共に愉しみ始めた。
(くるしい。おねがいだから、いきをさせて)
心臓は空気を求め、鼻と口を開けようとする。だが呼吸する鼻と口は戒めのされた首、顔を守るイルカの顔をしたフルフェイスマスクに邪魔され、思うように肺に入らない。
体の酸素は薄まり、脳まで届かず意識は薄れていく。
ブルードルフィンは絶頂か続くのを望み始めていた。縛られて痛めつけられているにも、かかわらず。
(もう、ダメ・・・)
女性の絶頂と生命の限界。
「う、うぐぐぐ」
がくん。
精根尽き果て、ブルードルフィンのマスクは横を向いた。
ブーツがピクと動いたきり、止まった。
グローブは力なく下がった。
胸の呼吸もしなくなった。
二つの穴から液体が漏れた。
動かなくなった。
「こんなものじゃ足りないわよ・・・」ジンマーを退け、マゼンダはそれまであったマスクを引っぺがし、
めぐみの素顔をつかんでそういった。半分瞼が閉じられ、白目をむいていた。
息がなかった。
開いた小さな口からは液体が出ていた。

そしてすぐにマゼンダは制限をはるかに越えた電気ショックを食らわせ、ブルードルフィンの意識を涅槃から戻した。勿論手足はワイヤーで縛ったまま。
ブルードルフィンの体は大きく上下した。ジャンプといったほうがいいかもしれない。
マゼンダはそれだけで周囲に土下座させる顔をして笑った。
(ほんとはこの場で殺してやりたいくらいだけど、ビアス様から殺すなという命令がでているからね・・・これ位で死んでもらっては困るのよ。何故?ビアス様の命令は絶対なのと、私が楽しみたいから)
呼吸が戻った。
「はっ、はっ、」
マスクがなくなり、まだ意識は戻らないが、とりあえず呼吸は戻った。
「あっ、あふんん、あううん、んんん、んんん、んんん」色っぽい寝息を立てる。
血液が一時的に通わなかったため痙攣が来て手足は煽情的にピクピク、標本の昆虫になっていた。
小柄なのに豊かな胸はイルカのマークとともに揺れ、
ほどよい大きさの締まった尻は腰とともに横へ前へ振られ、
呼吸と共に理性が戻って、その気はないのに男を誘っているようだった。
もっと、して、と。
(ふん、このアバズレいい気味だわ、せいぜい楽しむことね)
マゼンダは気丈なライバルの、一人の女性と化した哀れな光景にほくそえんだ。その笑みは、SM女王のそれだった。
やがてブルードルフィンの目に光が差し、意識が戻るとともに戒めに気がつき、
「離しなさい!」とむなしく暴れた。
マゼンダは鞭で思い切りぶったたき、「あううっ!」と黙らせた。
「逃げられないのだからお黙り。まだ半分も過ぎてないわよ・・・」
そう言うとさっきと同じように鞭の先端が分かれた。
またブーツとグローブから快感目指して突撃する。
「またその攻撃がはじまるの?少しは堂々と勝負しなさい!」
「あいかわらず中学校の教師のような口の利き方だこと。でもね、あなたを蘇生させたのは、楽しませる道具がまだあるからよ。」
「嘘・・・・」
同時にベッドの側面からヒルのような虫が、出るわ出るわ出るわ。
「いやああああああああああああああああああああああ」
虫の口から別の液体が出始めた。さっきのような痛みはない。ただ妙にこそばゆく、気色が悪い。
「何この液体!この変態!」
「それ?それはねえ、スーツに染み込む媚薬よ。それも特別にスーツや皮膚が男を求めるようにしてあげたわ。」
「な、なんですって・・・!」
「さっきから聞いていればオウム返しと反発しか出来ないの?これだから盆暗は。まあいいわ、私からのサービスよ。無上の悦楽を愉しみなさい。」
体が、皮膚がむずむずしてくる。男がほしい。縛られたい。痛めつけられたい。違う。気持ちいいことをしたい。してもらいたい。なにを考えているの。そんなことありえない。わたしは優秀であり男性が言い寄ってくるの。そのたび断ったけどね。あれ、何考えているの。この私が・・・男を・・・そのビッチみた・・・い・・・に・・・欲しく・・・欲しく・・・い・・・ない・・・ないいいい!
「ひばあああああああああああああああーーーーーーーーーーーー!」
怪鳥のごとくファルセットをぶっちぎった悲鳴をあげることで理性がどうにか本能に勝っていた。だがもうさっきのように抵抗しなかった。いや、できなかった。媚薬と虫がブルードルフィンを責めるのに加わったせいで、全身が脱力してしまった。する側としては好都合。
「あうんん、そこ、あん、あんん」だが既に媚薬がもたらす痛みと快楽はスーツに染み込み、「み、見ないで恥ずかしい・・・」青の上着は色がさらに濃くなり、媚薬で感じやすくなった巨乳の影がくっきり出ていた。「やめてむずむずするのよう!」白のぴっちりしたタイツは媚薬に刺激される上に鞭の先端がエロさを求め、そのせいで出る多量の汗でシースルーと化し、いまや局部の所が黒くなっていた。黒い鞭の色もはっきりわかる。スカートがなければ丸見えである。「もういやいやいやああああ」戦うためのライブスーツはSM用の道具になってしまっていた。
「はあん、はあん、ふうん、はああん」呼吸は荒く巨乳が大きく揺れイルカのマークは稜線を描いていた。乳が大きくなったわけではないが、感じやすいのに皮膚やスーツが快楽を求めるため、摩擦に加え痛みと女性がごっちゃになったものが脳内を刺激し、ブルードルフィンの脳内では脳内麻薬が出まくり、体は快楽のみに包まれた。しかしわずかに理性というが残ってこの拷問から逃れようとするのだが、もはやそれは鞭と媚薬と這いずり回る虫のサドっ気を刺激する材料でしかなかった。
それは全て岬めぐみという素材が生かされるために作られたかのようであった。小柄なのにスタイルがいい。それを無理やりスーツで包むのだから、普段だけで男性を感じる人間は一杯いる。ましてやこのような形で刺激されれば・・・。
痛みに耐えられず腰を振るため疲労はなお増し、乳首と局部から噴き出す愛液は止まらない。栄養が体に残っている限り出るであろう。
その上死なないように鞭の先端から電流までだすようになったのだから、絶頂にも逃げられない。
「うああああああああああ!イカセテええええええええええ!お願いいいいいいいいいいいいいいいい!」
あまりのすごさにジンマーの何人かは手を使わずして抜いた。
マゼンダは時々いやらしく尻をさすったり胸をもんだりしていたぶり、悲鳴が上がるのを愉しんだ。
ブルードルフィンは前述のように力が抜け切っていたので、されるがままだった。
「頭は悪いのにお尻は大きいのねえ。この大きさと美しさは褒めてもいいわ。」
ぬちょぬちょ。「あらはしたないこと。感じちゃっててスーツはぐちょぐちょね。ここがスポット?」といって触る。
「やん!」(この女に私の女性を触られるなんて!)
「何を我慢しているの?これだから正義の女はだめなのよ。ま、それぐらいじゃないと愉しめないけど。ほらどう?触るわよ、私ほどの大きさもないけど、あなたの持ってるち・ぶ・さ・に」
くい。「なああ!(何触ってんの!)」もに。「うああん!(なんてことを!)」身をよじる。その抵抗をあざ笑うかのようにマゼンダは官能的にブルードルフィンを責める。
「ほら、どう?イク、イキそう?イッていいのよう?あわれな子豚さん?」
「ふざけな、ないいいいいいいい!きゃああああああ、む、むふぐぐ」
マゼンダがスーツの首の部分を噛む。かぷり。悲鳴もあげられなくなってしまった。さらに首筋をなでるようにペロリと舐める。絶望から愛液と大小便が溢れ出した。ブルードルフィンの目から、情けなさで初めて涙が出た。
ぐすっ、ぐすっ。「うっ、うっ、うえええ・・・」
「あら、泣いちゃって。悔しいの?気持ちいいの?そら、首筋やらかいわね。もういちど胸とかいきましょうか」
「む、むうう、うううん、んんんん!」
すべての女の匂いが化学反応を起こし、地下室はなんとも言えない香りに包まれた。ジンマーのほとんどは感じて絶頂を向かえぶっ倒れた。

かくしてもう何も感じなくなったのと、オマケ二人が助けに来てしまったのとで、マゼンダの楽しみの時間は終わった。
だがブルードルフィンには打撃だった。
まずぐったりとしていた彼女に助けにきた二人が襲い掛かった。乱暴にもスーツを破こうとする。ブルードルフィンは火事場の馬鹿力を振り絞り、ライブラスターやドルフィンアローを探して二人を撃たなければならなかった。そうしないと襲われるからだった。
その上素材が貴重なので代えることの出来ないライブスーツには、洗濯がすんで干していると虫が寄り付くほどになり、修繕が済んだあとも愛液と媚薬の匂いが残り、そのスーツを着続けることでずっと快感が続き、戦闘時には頭脳獣に真っ先に襲われ、要らない体力を消耗するようになった。時々女性の本能がきて戦闘中にうずくまった。そしてあちこち「ああん、ああん」と転がった。
またレッドやイエローも何度も危ない橋を超えそうになり、たびたびブルーや基地にいるロボットのコロンに叱られた。
そしてこれが悲劇を生むことになったのを、まだ誰も知らない。