【Stage46】湖へ向かえ AnotherStory 芳香無惨

序章

マジピンクと共にトラベリオンで異世界に逃げたティターンを追うワイバーン。
蒔人は芳香を追ってトラベリオンに乗ろうとしたが、振り落とされてしまう。
そして、マジピンクとティターンを乗せたトラベリオンは視界から消えていった…

そこに現れたスフィンクスと対峙する、残された小津兄弟の4人とヒカル。
マルデヨーナ世界「賢者の夜」でスフィンクスが5人を問いつめる!
「不可能を可能にするその力の源はいったい何なのです?」
「それは・・・」
答えようとした魁をさえぎって、長男の蒔人が自信満々で即答する。
「教えてやろう!それは、無農薬で栄養満点なアニキ農場の野菜を毎日食べているからだ!」

「あ、兄貴…」
「お兄ちゃん…」
「蒔人…」
「さあ、分かったら俺たちをとっとと芳香たちのいるところへ・・・うわあアアアアァァッ――――!!」
5人はスフィンクスのマルデヨーナ世界を果てしなくどこまでも落ち続けるのであった・・・

第1章

一方、「永遠の樹海」で眠りの湖を目指す芳香とティターン。
上空を旋回するワイバーンが、木々の間に隠れて走るティターンを発見する。
「ふん、逃げ切れるとでも思っているのか!」
ドガッ!ドガッ!ドガアアアァァァッッ――――ン!!
上空からの爆撃で吹っ飛ばされるティターンの前に、ワイバーンが降り立つ。
「ここまでだな。ん?・・・桃色の小娘はどこに行った?オマエ、まさか!?」
バリバリバリッ―――!!
「きゃあアアアアァッ――!」
ワイバーンから放たれた電撃を受けたティターンが光に包まれ、その形を変えてゆく!

そこにいたのはピンクに輝くスーツとレジェンドモードのプロテクターを身にまとった桃色の魔法使い、レジェンド・マジピンクだった。
「気付くのが遅かったわね。もうとっくにアフロくんは眠りの湖に向かったわ。残念だったわね!」
勝ち誇ったように言い放つマジピンク。
自分を囮にすることで、ティターンを逃がすことに成功したマジピンク。
しかし、その代償はとてつもなく高い物になるのだった・・・

第2章

怒りにうち震えるワイバーンからは、闇のエネルギーが満ちあふれて溢れ出ていた。
「・・・許さねぇ・・・・・許さねえぞッ!ぶっ殺してやるッ――!!」
ワイバーンの圧倒的な闇のエネルギーにたじろぐマジピンク。
目にも止まらぬスピードで間合いを詰めたワイバーンが、マジピンクの首に手をかける!
片手でその首を締め上げながら、軽々とマジピンクの体を持ち上げるワイバーン。
「う、ぐううぅ・・・い、息が・・・・」
マジピンクはワイバーンの手を振りほどこうとするが、その腕は万力のように喉に食い込みビクともしない。
地面から離れたマジピンクの足が、むなしく宙を踏み付ける。
「ふんッ!このまま窒息死と首をへし折られるのとどちらがいい!?」
「・・・くっ・・・・ど、どっちもお断りよ!」
不利な状況に追い込まれながらも、マスク越しにワイバーンをキッと睨みつけるマジピンク。
「そうか。ならば・・・・なぶり殺しにしてやるッ!!」

ワイバーンが無造作にマジピンクを投げ捨てる。
「げほっ、ごほごほっ・・・はあ、はあ、はあ、はあ・・・・」
すぐに起きあがれないマジピンクを蹴り倒すと、そのプロテクターに守られていない腹部をストンピングで踏みにじる!
ドガドガッ!ドガッ!ドガッ!ドガッ!バシュッ!!
「あううっ!うああああッッ―――!!」
踏み付けられたピンクのスーツが火花を散らし、芳香の悲鳴が響きわたる!
「ククク…、切り刻んでやるッ――!!」
振り上げた錫杖を袈裟懸けにマジピンクの胸に振り下ろすワイバーン!
バシュッ!バシュッ!バシュッ!!バッシュウウウゥゥッッ!!
「きゃあアアアアァァッッ――!」
右から左から、激しく斬りつけられるプロテクターが火花を散らす!
神聖なゴールドに輝く胸のプレートは白煙を上げて削り取られ、X字状に傷が深く刻まれていった。

「・・・くッ!」
怒濤の攻撃に反撃の糸口も見いだせないマジピンク。
ガキッッ!!!
手に持ったダイアルロッドを掲げて両手で支え、ようやくワイバーンの錫杖を受け止める!
しかしワイバーンはそのまま力任せに、ロッドごと錫杖をマジピンクの顔に向けて押し下げてゆく…
たちまち、錫杖の刃先がマジピンクの目の前に迫る!
冥府神の中ではパワーに秀でたタイプでないワイバーンだったが、それでもマジピンクとの力の差は歴然としていた。
・・・ガツッ!!
ついに刃先がマスクに押しあてられた!

ミシッ・・・ミシミシミシッ!!
「・・・ううう・・・・・くうぅッ!・・・・」
さらに力を込めて押し付けられた刃先は、マスクの額にめり込んでゆく!
そしてワイバーンは食い込んだ刃先をそのまま引きずり下ろし、マスクとバイザーを切り裂いた!
ズシャアアアアァァッッ―――!!
「きゃああああアアアアアァァァッッ―――!!!」
中央を縦一直線に切り裂かれたバイザーからは、驚愕する芳香の瞳がのぞいていた…
「・・・そ、そんなっ!マスクが!!」

「まずはその顔、切り刻んでやるわッ!!」
ガードするダイアルロッドを一撃ではじきとばし、マジピンクの顔をなぶりものにするワイバーン!
ドゴッ!!ドガアアアァァッ!!バシュウウウッッ―――!!ズシャアアッ――!!
「うわあああアァッッ!!い、いやアアアアアァァッ――――!!!」
錫杖でめった打ちにされるマスクが火花を散らしながら、無数の傷を刻まれてゆく!
レジェンドモードの耳型飾りは削ぎ落とされ、バイザーも粉々に砕け散っていく。
さらに右足をスイングさせると、その側頭部をサッカーボールのように蹴り上げる!
ドゴオオオオォォッッ――――!!
「ぐはあああアアアアアァァァッッ――――!!!」
粉々に砕け散るマスクの中から晒される傷だらけの芳香の素顔は恐怖にひきつっていた。

第3章

「ククク・・・まだまだ、始まったばかりだぞ・・・」
無防備なマジピンクの腹部に、錫杖の柄の側を突き立てるワイバーン!
ドゴッ!・・・ギリギリギリ・・・・・
「ぐふっ!!あがアアアアアァァッッ!!」
錫杖にしがみつくマジピンクの抵抗をものともせず、柔らかな腹にめり込んだ柄をグリグリと捻りながらさらに深く沈み込ませる!
妖艶なピンクの光沢を放つスーツが、渦を描いてしわくちゃになり巻き込まれてゆく。
「・・・あああ・・・・が、がはああアアアァァ!・・・・」

「こんなのはどうだ?」
ワイバーンが左手を上げると、上空に現れた無数の散弾がマジピンクに襲いかかった!
ドガガガガガッ!!ドガガガッ!!バババシュウッッ!!
胸や腹からスカートに包まれた下半身まで・・・
全身に次々と突き刺さる拳ほどの弾丸はプロテクターやベルトを破壊し、ピンクに輝くスーツを突き破ってゆく!
「うわあああアアアアアアァァァッッ―――!!!」
腹に錫杖を突き刺されたまま、全身から白煙を上げ呻くマジピンク・・・
胸のプロテクターは穴だらけになり、破れたピンクのスーツやスカートからは下半身と同じホワイトシルバーのインナーがのぞいていた。

ぐったりしたマジピンクにまたがり、その腹の上にどっしり腰かけるワイバーン。
傷だらけになった胸のプロテクターをその手にかけると、力任せに引き剥がしていく!
メキメキメキメキッ!!
「そ、そんなああアアアアアァッ――!!」
頑丈なプロテクターの装甲が次々と捲られ剥ぎ取られてゆく。
メリメリッ!!バリバリバリイイイィッッ―――!!!
「いやあアアアァァッ!やめてえぇッッ―――――!!」
全ての装甲を剥ぎ取られたプロテクターは、白いライフジャケットのような構造のみを残す状態にされてしまった。

プロテクターの内装をも剥ぎ取ろうとしたその手が、ジャケット越しにマジピンクの胸を鷲づかみにする。
その一瞬、表情を苦痛にゆがませる芳香。
「ほう。ココが弱点のようだな!」
ワイバーンは胸の下からジャケットの内側に両手を潜り込ませると、ピンクのスーツの上から直接胸に爪を立てた!
「・・ひッ!!ひぎゃあああああアアアァァッ!!!」
スーツを突き破った爪が柔肉に食い込み、そのパワーが芳香自慢のバストを握りつぶしてゆく!
力任せに揉みしだくワイバーンの腕にしがみつき、激しく首を振りながら泣き叫ぶ芳香!
「ひいいいイイイイイィッッ!!・・・・お願いッ!!やめてえエエエエェェッ――――!!・・・・」
マジピンクの哀願を楽しむかのように、陵辱は芳香の悲鳴が枯れ果てるまで続いた・・・

プロテクターを完全に破壊され、インナーまで破り取られたスーツから握りつぶされた胸を晒すマジピンク。
上半身を破壊し尽くしたワイバーンは、ボロボロになりながらもピンクの輝きを失わないスカートをも破り捨てていく。
ビリビリビリビリビリイイイィッッ―――!!
スカートを全て剥ぎ取られ、ボディラインをくっきり浮き出させる下半身のスーツが無惨に晒される。
「・・・・・ううぅ・・・・えっく、えっく・・・・・ひっく、ううううぅ・・・・」
戦士としての誇りをボロボロに砕かれて、プライドをズタズタにされたマジピンクは抵抗もできず泣き続けるしかなかった。
横たわるマジピンクを蹴飛ばしてうつ伏せに転がすと、ラインがむき出しになったヒップを踏みにじる!
艶めかしくホワイトシルバーに輝くスーツが足跡で黒く汚されてゆく。

だが、マジピンクの反応が鈍いことが不満だったワイバーンは錫杖を手に取る。
そしておもむろに、ヒップの割れ目にあわせてその刃先を突き刺した!
「・・・ひぎィッ!!ひぎゃあああああああアアアアアァァッ――――!!いやあああアアアアアアァァッッ!!」
スーツを突き破った刃先がその肉体を切り裂き、臀部の谷間に深く深く食い込んでゆく!
白く輝く下半身のスーツが、たちまち内側から赤く染まる・・・
「イヤアアアァァッ!!や、やめてエエエェェエエェッッ――――!!!」
目を大きく見開き首を一杯まで仰け反らせて、号泣しながら獣のような叫び声を上げるマジピンク!
突き刺した錫杖に力を込めるたびにスーツの赤い染みは広がり、マジピンクの絶叫とワイバーンの笑い声がマルデヨーナ世界に響きわたっていった。

終章

「本来の任務を忘れて、いつまで遊んでいるつもりだ?」
突然、異空間から姿を現す冥府神ダゴン。
「ダ、ダゴン!い、いやこれは・・・ちょっと邪魔に入った魔法使いをだね・・・・」
「ふん、構わん。裏切り者はこっちで始末した。手間をかけおって。」
いつの間にか、その隣には冥府神スフィンクスの姿も。
「こちらも神罰執行完了です。5人の魔法使いたちも始末しました・・・」

痛みに失神しそうになりながらも、3人の会話を聞かされるマジピンク。
「そ、そんな・・・アフロくんが・・・・お兄ちゃん、麗ちゃん、翼ちゃん、魁ちゃん・・・それにヒカル先生まで・・・・嘘・・・・・」
最後に残った力を振り絞って立ち上がる。
「・・・・あなたたち・・・・・絶対に許さない!!!」

だが、ガクガク震える足で立ち上がるだけで精一杯のマジピンク。
すぐに両脇からワイバーンとスフィンクスに取り押さえられてしまう。
「ククク、桃色の魔法使い。貴様は絶体神ン・マ復活の生け贄としてやる!」
芳香のあごから頬を掴んだダゴンが言い放つ。
身も心もボロボロになったレジェンド・マジピンクの姿のままで、インフェルシアに連れ去られる芳香。
これから、生きながらに魔法力を食われ続けるという死よりも辛い運命が待っていることを彼女は知らなかった・・・