怒りのピラミッド

 皮膚を焼くような熱が体中の水分と体力を奪っていく。見渡す限りの砂漠。時折吹いてくる風は、決して心地よいものではなく熱風だった。
「ゲキー!!ゴウシー!!!みんなどこにいるのー!!?」
顔一面に拭いきれないほどの汗を滴らせて、声を出せば焼き切れそうな喉を開いて、メイは叫ぶ。が、砂漠はこだまさえも返すことなくメイの声を飲み込んでいった。

「そこまでだ、バンドーラ!!」
仲間が武器を構えると同時に、メイは大きな扉の向こうにいるバンドーラに向かって弓を構えた。だが、追いつめられたバンドーラはたじろぐどころか、扉の向こうで高笑いを見せる。
「はぁーっ、はっはっ!!お前達がこのバンドーラにかなうと思ってるのかい!?相手をしてやるからかかっておいで!!」
「なにを!!行くぞっ!!」
ゲキの声と共に五人の戦士は扉に飛び込んだ。その瞬間、
「うあぁぁぁーーーーーっっ!!」
青い光の玉がジュウレンジャー五人を包み込み、次に一瞬真っ白な閃光を放つと、五人の姿はそこから消え去り、部屋の中には高笑いをするバンド-ラが残った。

「ふふっ、、、巧くはぐれたみたいね。もうすぐお前に地獄の苦しみを味あわせてあげるわ 、、、。」
灼熱地獄の中を彷徨う少女の姿を見つめながら、ラミィは独り呟いた。ドーラパレスの大広間には、砂漠の中を散り散りになったジュウレンジャー達五人の姿が巨大な鏡に大きく映し出されている。
「バンドーラ様。あの女は私の作戦をことごとく邪魔をしてまいりました。他の四人はともかく、あの女だけは、私に始末させて下さい!!」
バンドーラの方にラミィはくるりと向きを変えると、片膝を付いてバンドーラに懇願した。「そうだねぇ~、、、。ならば、あの小娘はラミィ、お前にくれてやるわ!!あの女の最期に相応しい舞台も、この私が用意してやろうではないか、、、!そぅれー!!」
バンドーラが右手を鏡のなかのメイにむかって突き出す。その瞬間に突風がメイに向かって吹き荒れ、一瞬にしてメイの姿がそこから消え去っていった。

「ハァ、、、ハァ、、、、、、。」
流れ落ちる汗を袖で拭いながら、メイは息を切らした。そして、-ドサッ-霞んでいく景色と意識に耐えきれず、メイは両膝を焼けた砂の上に落とした。その瞬間だった。地響きがしたと思うと、目の前に巨大な竜巻が現れメイに向かい突き進んでくる。疲れ切った足に力を込めてメイは立ち上がる。しかし、もはやメイにはそこから逃れるだけの時間は許されていなかった。
「アァァァーーーーーッ!!!」
突風がメイを飲み込み、その身体を遠方へと連れ去っていった。

-ドカッッ!!-
空中を彷徨ったメイが、背中を巨大な壁に打ち付けられる。
「ァアッ!、、、、、、こっ、ここは!?」
背後にそびえる壁をメイが見上げる。
「こっ、これはピラミッド!?」
背中に受けた衝撃がまだ少し残っているのか、少しよろめきながらメイが壁に手を付き、身体を支えながら立ち上がった。その上方に一人の女の姿がある。
「ハァー、ハッハッ!!待っていたわよ、プテラレンジャー・メイ!」
「ラッ、ラミィ!!」
メイが咄嗟に身構え、戦闘体勢に入る。
「今日がお前の最期だよ!そしてここがお前の墓場になるんだ、、、。ヤレっ!!」
ラミィの一言を合図に、砂の中から一斉に10体近くのゴーレムが姿を現して、メイに襲いかかっていった。
「ヤァー!  トゥ!!」
襲い来るゴーレムの群をしなやかな動きでメイはかわし、倒していく。そして、
「プテラアローっ!!」 
迫るゴーレムの胸を矢で確実にメイは射抜いていった。
「くぅぅぅ!!ヤレ!!」
現れたゴーレムを打ち負かしたメイに対し歯ぎしりをしてラミィがそう命じると、ラミィの横から、一体のドーラモンスターの影が現れた。再びメイが身構え、そしてベルトのバックルに手を当て、ラミィ達の方に向かって、
「ダイノバックラー!!」
と、叫ぶ。が、本来そこに姿を現すべき守護獣の力を得た女戦士の姿は無かった。
「そっ、そんなっ!!変身が、、、!!!」
「ハッハッハッ!!ここはバンドーラ様が支配する異次元空間。守護獣の力の及ばないこの空間では、お前達は変身すら出来ないのさ!!行けっ、ドーラマミー!!」
するとラミィの横にある影が、メイに向かってピラミッドの上から飛び降りてくる。
「トォゥ!」
ドーラマミーと呼ばれたモンスターの一撃を寸前でかわすと、メイはくるりと向きを変えてドーラモンスターと対峙した。メイの目の前には、身体をボロボロの包帯を巻いて覆ったミイラ男の姿があった。少し開いた口元の隙間からは鋭い牙のような歯が見え、破れた包帯の指先からは、鋭利な刃物にでもなりそうな尖った爪が見える。
「グガァーーーッ!!」
雄叫びを上げた瞬間、ドーラマミーはその爪をメイに向かって振り下ろす。が、メイは間一髪のところでそれをかわすと、ドーラマミーの腹部に手刀をたたき込んだ。しかし、雑兵ゴーレムには通じる一撃もドーラモンスターにはダメージを与えることは出来ない。ドーラマミーは口元を少し動かし、にやりとしたような表情を作ると、メイの長い髪を掴んでメイを持ち上げると、ピラミッドの壁面に向かって思い切り投げつけた。
「アァァァァァッッーーーーッ!!!」
背中を壁にぶつけたメイが悲鳴を上げる。だが、メイは次の攻撃に備えて壁伝いに素早く立ち上がる。その瞬間に、ドーラマミーの両腕から伸びた包帯がメイの首に巻き付くと、そのか細い首をキリキリと締め上げていった。
「クゥ、、、、、、ァッ、、、ァァァ、、、、、、、、、、。」
メイは声にならない息を吐き出しながら、ドーラマミーの包帯を必死に両手で掴む。しかし、全身に力を込められなくなったメイは、ガックリと両膝を地面に落とした。それをドーラマミーは見逃さず、メイの首に巻き付けた包帯を瞬時にほどくと、メイに向かい猛然とダッシュし始め、メイの身体を抱くようにタックルをし、その身体を背中からピラミッドの壁面に叩き付けた。
「ハァァーーーッッ!!」
メイが再び苦しげな声をあげ、ドーラマミーは、メイから離れると先程と同じようにその両腕から包帯を伸ばし、左腕から伸びた包帯でメイの両腕ごとメイの上半身を、右腕から伸びた包帯でメイの両足首を揃えるように拘束し身動きをとれなくすると、今度はその包帯を分離させると、メイの身体を壁に押しつけた。
「そう言えば、前にもこんな事があったわよねぇ~?」
いつの間にか降りてきたラミィが、少しにやつきながらメイに話しかける。一方のメイは、身体を必死に捩るものの、メイを目線で追いかけることしかできない。そんなメイにお構いなしに、ラミィは話を続ける。
「あの時は、私のかわいいドーラシルキスを、、、よくも倒してくれたわねぇ~!?あの時は『心臓を狙ってあげる』って言ったけど、今日はそんなこと言わないわ、、、。」
メイはその間も身を捩り続ける。
「だって心臓を狙ったら、『その可愛い顔が醜く歪む』のも一瞬で終わっちゃうじゃない??でもね、今となっては私はそんな事じゃ満たされないの、、、。お前に邪魔をされた借りは
たっぷりと苦しみ抜いて返してもらうからね!!」
そう言うと、ドーラマミーがメイの肩を強く壁に押しつける。最早身を捩ることすらメイは許されない状態になると、ラミィは握り拳を作りその拳に力を溜める。
「ここはバンドーラ様の支配する場所。だから少しくらいは私もパワーアップ出来るのよ」その言葉を示すかのように、ラミィの拳が鎧と同じ金色に光を放ち出し、メイはそれを驚きと共に恐怖を蓄えた表情で目を見開いて見ていた。
「さぁ、、、、、、。『その可愛い顔が醜く歪む』のをたっぷりと見せて頂戴ね、、、。ハァーッ!!」金色の拳がメイの鳩尾に突き刺さる。
「ガハァッッ・・・・・・・・・。」
一瞬目と口を大きく開き、赤い鮮血と黄色い胃液をその愛らしい小さな口から吐き出すと、メイは静かに目を閉じ、焼けこげた砂の上に大きく崩れ落ちた。

 「ウッ、、、うぅん、、、。」
ゆっくりと目を覚ましたメイが周囲を見渡す。
「こ、、、ここは、、、、、、??」
重たい鉄の檻の中にはガラスが張り巡らされ、その向こうに見える景色は土と砂を固めて作った壁で出来た広いホールが見える。
「ここは、ピラミッドの内部??」
メイは立ち上がろうとガラスの檻に手を付いた。が、足下が重い。あわてて振り返って見ると、足首に皮の拘束具が巻き付けられ、そこから伸びる鎖の先には黒く鈍く光る鉄球が取り付けられていた。
「やっとお目覚めのようねぇ、、、?」
メイの背後から声が聞こえる。足にまとわりつく重さを引きずりながら振り返った先に、声の主の姿があった。
「ラッ、ラミィ!」
メイは反射的にラミィに向かって戦う構えを見せた。
「アーッハッッハ!!いくら構えたってお前は何も出来ないんだよ!!お前はもう籠の中 の小鳥なんだからねぇ!!?」
ラミィは高笑いを一つすると、ドーラマミィを引き連れて、メイが閉じこめられている檻へと近づいてくる。
「私をどうするつもり!!?」
メイは近づいて来るラミィに向かって、ガラスを拳でたたきながら言葉を投げつけた。
「どうする??、、、そうねぇ、、、、、、まぁ、最終的には死んでもらうんだけどね??それ まではたっぷり苦しんでもらうわよ!?」
「クッ、、、!!」
メイはラミィが話す間もガラスをたたき続ける。だがそれは何の意味も持た無かった。
ラミィはそれを見てニヤリと笑うと、ガラスの中のメイの顔に向けて、ガラスに口づけると、一端檻から離れてメイに目をやった。
「さぁ、どんな責めがお好みかしら??」
勝者の優越感を噛みしめ、口元を弛ませながら、ラミィはメイに向かって話しかける。
「何をするつもり!?何をされても私は負けないわ!!」
メイが愛らしかった目をキリッと細めてラミィに言葉を返す。
「あら、そう??ジュウレンジャーの中で、一番非力な戦士がこの期に及んで『負けない』 ですって??じゃあその決意を見せてもらうわ!!」
ラミィが言い放つと、檻の四隅に開いている穴からメイに向けて勢いよくスチームが吹き出した。
「アァァーーァァ!!」
蒸気の熱風を浴びたメイが、甲高い悲鳴を上げる。
「アアァァァーーー!!コホッ!!、、、コホッ!!」
熱風をガードしようと、メイは両腕で顔を覆い隠す。が、蒸気はその隙間からも入り込み、メイの呼吸を遮っていく。
「コホコホッ!!コホッ!!」
むせ返りそうになり息を吸い込めば、焼け付く様な空気が喉の奥に入り込んで行く。
既にメイの額からからは大粒の汗が滝のように流れ、その白く細い足も汗で艶めかしい光を貯えている。そして、シルク地のブラウスと白いホットパンツの中でも汗は噴き出し、下着は肌にまとわりつくようになっていた。
「アァァァ、、、、ァアァ、、、、、、。」
ガードしていた両腕が落ちると、メイは力無くその両手をガラス面に当て、身体を支えるようにそこにもたれ掛かっていった。
-しゅうぅぅ-
すると熱風が止み、檻の中はスチームの余韻が残ったままで、元の状態へと戻っていった。「ハーッッッハッッハッッ!!いいわ、その表情!檻の中はさぞ暑かったでしょう??」メイは虚ろな目でラミィを見やる。少し気を抜けば、今にも崩れ落ちそうな意識をメイはギリギリのところで保ち続けていた。
「もうお終い??さっきまでの強がりはどこに行ったのかしらねぇ??さぁ、今度は暑さ を一気に冷ましてあげるわぁ!!」
ラミィがガラスの檻に近づくと、今度はさっきまでスチームが吹き出していた穴から、大量の水がコポコポと溢れはじめた。そして、徐々に溢れ出る水の量が増え始めると、水は一瞬でメイの足首まで到達した。ひんやりとした感触がメイの足首に触れると、水が入ってもガラス面に身を預けたまま動かなかったメイが、ハッと意識を足下に戻し、身を震わせた。同時に天井の四隅からも檻の外部から繋がれたポンプによって水が流し込まれはじめる。檻の中を満たしていくそれが、メイの首元に達するまでにそう時間はかからなかった。そして、、、
「ゴボッ、、、ゴポゴポッ、、、、、、。」
水はメイの口元を覆っていく。必死に水から逃れようとメイは首を伸ばし水面に口を出そうとするが、両脚に繋がれた重りが邪魔をして巧く上がっていく事が出来ない。必死に伸ばした首にもすぐに増えていく水かさが追いついて行き、アッという間に檻はメイを閉じこめた水槽と化していった。
「ポコ、、、、、、ポコッ、、、ゴポッ、、、、、、、、。」
メイの口元から吐き出される気泡が徐々に大きくなっていく。そしてついに、水槽の中で意識を失ったメイは、ゆっくりとその底面に向けて沈んでいった。

 -ドスッッ!!-
腹部に重い痛みを感じると同時に、水槽の中で飲み込んだ水を一気に吐き出し、メイは目を覚ました。
「ガハッ、、、!!ゲホ、ゲホッ、、、!!」
むせ返りながら身体を動かそうとするが、思うように身体が動かない。両手首は後ろ手にドーラマミーの包帯により拘束され、メイは大きな玉座の上に肘掛けに両脚をかけ、大股開きになった状態で座らされていた。思わず太股に力を入れ股を閉じようとするが、足を押さえつける二体のゴーレムによってそれも遮られる。
「どう?今の気分は??」
ラミィは玉座の前に立つと、メイに話しかけた。
「、、、ラ、、、ミィ、、、、、、。」
メイはまだ意識がハッキリしない状態でラミィの方を見てた。
「まだ目が覚めて無いみたいね??それにしてもお似合いよ、その玉座。やっぱりリシア 族のプリンセスともなれば、そんな恥ずかしい格好でも高貴な椅子が似合うものなのね ??」
ラミィは嫌味ったらしく、メイに言い放つ。それと同時に、メイは再び太股に力を込めたがそれも無駄なあがきだった。今、メイの中では敵に捕らえられ、苦しまされる悔しさと共に、リシア族のプリンセスとして戦ってきた自分が敵によってこんなにもいやらしく、恥ずかしい格好をさせられているという悔しさがあふれ出していた。
「あら??真っ赤になってうつむいて??じゃあもっと惨めで、辛くて、恐ろしい程の苦 痛を与えてあげるわ!!ヤレ、お前達!!」
一気に語気を荒げたラミィの指示に合わせて現れたドーラマミーが、メイの腰に手をやりダイノバックラーの付いたベルトを外すと、足を押さえていたゴーレムが巧みな動きを見せ、ドーラマミーはメイのホットパンツをずり下ろした。
「イヤッ!!ダメッ!!イヤァーーッ!!!」
メイの甲高い悲鳴が一層甲高くなる。だが、ドーラマミーは無言でメイのホットパンツを掴み、動かし、メイはそれを阻止せんと足をバタつかせたが、ドーラマミーとゴーレムの巧みなチームワークによってすぐにメイの白く少し光沢のあるパンティが全て姿を現した。
「ァァァ、、、。あぁ、、、、、、、、、。」
メイは落胆の余り言葉すら失い、うつむいたまま小さな嗚咽をもらした。その頬にはうっすらと涙が伝っている。
「さすがにプリンセスともなれば気品のあるパンティを履いてるのねぇ?泣いてるの?? でもホントに鳴いてもらわなきゃならないのは、これからなんだから??さぁ、連れて 行け!!」
ドーラマミーとゴーレムが、メイが股を開いた状態を維持しながら、メイを玉座から下ろし、玉座の前にある鉄製の2mほどある台にメイを跨らせる。その間も、メイはうつむいたまま嗚咽を漏らし続けた。
「さぁ、もう下を向いてる時間も終わりよ!ちゃんと鳴いて頂戴ね!!」
そう言い、ラミィがパチンと指を鳴らすと地面と水平を保っていた台の両端がガクンと内側へ動き、メイの股間との接点を頂点に90°の傾斜を作る。それと同時に、
「アアアァァァッッーーーーーーーーッッッ!!!!」
というメイの絶叫がピラミッド内一杯に響き渡った。
「ハァァッ、、、ッ、クッ、、、ァァ、、、、、、。ァァァアーーッッ!!」
メイのオトコを知らない割れ目の中に、冷たい鉄がパンティ越しに入ってこようとする。メイは痛みを堪えようと唇を噛みしめるが、痛みは身体を通り越して、一気に脳を直撃し、悲鳴を上げてしまう。
「そうよ!!その表情が見たかったのよ!!気品高きプリンセスの崩壊していく様をね!」ラミィはメイの横手に回ると、鉄の頂きが食い込む割れ目に指を当てて、そこをなぞってみせた。
「、、、、、、や、、、や、め、、、て。お、、、願い、、、、、、さ、、、わら、、、な、、、いで、、、、。」
メイの懇願を鼻で笑って聞き流すと、メイはゴーレムに顎で指示を送り、ゴーレムがそれに応じると、
「ァァアアアァァァァアアッッッーーーーーーー!!!!!」
メイがさっきとは比べ物にならないくらいの悲鳴を上げた。
一気にメイの股間に食い込む鉄板の角度が45°まで動き、その頂点は確実にメイの陰唇に入り込んでいった。だが、ラミィはさらにゴーレムに指示を与える。すると二体のゴーレムは、さっきまでメイの足首に付いていた鉄球を抱えて、メイの左右の足の横にしゃがみ込んだ。恐怖にメイは顔を引きつらせる。
「い、、、や、、、、、、。だめ、ダメ!!それだけは、、、や、、、め、、、」
メイが哀願する間に、素早く足首に重りが繋がれ、ゴーレムが手を離した瞬間、
「ヒッィィヤァァアァァアアァッッッァアアアアッッァァァァアアァァーーーーーー!!」断末魔の声をメイがあげると、メイの身体は大きくビクンッと弓剃りになり、ギリギリのところで耐え続けていたメイの処女膜は決壊し、流れ出た鮮血と同時に緊張を失った割れ目からは尿が溢れ出てきた。それはメイのパンティに赤いシミを残していく。そして、メイの身体は大きく二度ほど痙攣を起こすと、天井を見上げるように上を向いていたメイの身体が大きく前方に崩れ落ち、メイは白目を剥いたまま失神した。

 メイが意識を取り戻した時には、メイの身体は十字架に磔にされていた。傍らにはラミィとドーラマミィが立っている。
「今度は、、、何をするつもり??」
メイが力無くラミィに問いかける。
「今度??今度が最後よ。そして、それはつまり、、、メイ!!お前の最期だってことさ!」ラミィがメイに高らかに言い放つ。
「私は、、、負けないわ、、、!私は、、、リシア族プリンセス・メイ!お前達なんかに負けは しない!」
メイは最後の気力を振り絞って、ラミィに向かって語気を強める。だが、ラミィはそんな言葉に何の反論も示さない。そして、メイの眼前に一輪の白い花をかざして見せた。
「これが何の花か分かるでしょう?」
「そっ、それはリシアムの花!!どうしてそれを??」
メイが目を丸くして花を見つめる。
「そう、その通りさ!この花はお前の先祖のリシア族のプリンセスがドーラガズラーを倒 すために使った花。いわば、お前達が最も大切にしている花だ。」
「それがどうして!?」
メイがラミィに噛みつく。
「だが、このリシアムの花はそれとは少し違う。バンドーラ様がリシア族を滅ぼすための 呪文をかけた花でね、リシア族のプリンセスがドーラガズラーを倒すためにこの花を胸 に付けると、、、。このリシアムの花はそいつの心臓に根を下ろして、付けた者の血を全 て吸い尽くすのさ!!」
「まさか、、、!そんな、、、、、、!!??」
メイが愕然とした表情を見せる中、ラミィは続ける。
「嘘かどうかは、今から自分の身体で試しな!!まぁ、その時にはお前の命は無いけどね! 今からこの花を、お前の左胸に刺してやるよ。そして、このドーラマミーにお前の生命 エネルギーを吸い取らせるんだ。その上花に血を吸い取られると、、、見事なミイラの完 成というわけさ!!」
ラミィは言葉が終わると同時にメイのパープルのジャケットの左胸の当たりをめくってみせる。すると同時に、ドーラマミーがその鋭い爪をメイの左胸に向けて振り下ろした。
「アアアァァーーーーーーッッ!!」
メイの悲鳴が響くと共に、破けたシャツの部分からまだ大きいとは言い難い、しかし形のいい乳房が露わになった。乳房には爪による掻き傷が残り、鮮血が白い肌を彩っている。その乳房を下からラミィは持ち上げるとリシアムの花をそこに振り下ろした。
「ァァァァアアアアアァッァァーーーーーーァッッッ!!!」
花の茎の先端部分は槍のように鋭くカットされ、メイの乳房を突き破って、メイの体内へと浸食していく。
「アァアアァァーーーーァァッツッッ!!」
悲鳴を上げ続けるメイの拘束をラミィが解き放つと、続いてドーラマミーがその身体から伸ばした包帯で、メイの身体を爪先から頭まで巻き付け、繭のような状態にして閉じこめた。
「ァアアァァァッッーー!!、、、ん、、、、、んんっ!!」
内側から、メイが呻く声が微かに聞こえてくる。そのシルエットの、丁度股間にあたる部分に狙いを定めて、ドーラマミーは一本のストロー状の棒を突き刺した。そして、口をあて思い切り吸い込むと、ピンク色の光が一瞬起こり、それがストローを伝ってドーラマミーの口の中へと収まっていく。
「ハァァーーーアァァァーーーーーーーッッッッ!!」
包帯の繭の中、くぐもったメイの最期の声が響いた、、、。

「うぁぁぁーーー!!」
ゲキ・ダン・ゴウシ・ボーイの散り散りだった四人は、突然起きた突風に飲み込まれた。-ドカッ!!-
「ここは、、、みんな!?」
ゲキ達は同時にピラミッドにぶつかり、お互いを確認し合った。
「大丈夫か!?」
ゲキが問いかけると、ボーイがあることに気づく。
「メイは!?ゲキ!!メイがいないよ!?」
「じゃあここに来たのは俺達だけか?くそっ!!無事でいてくれればいいんだが?」
ゲキは苛立ちにまかせ、ピラミッドの壁面を殴り付けた。その時だった。
「アアァァァーーーーーァァッッッ!!!」
ピラミッドの中にこだまするメイの悲鳴が、ゲキ達の耳に飛び込んできた。
「この中からだ!!」
ゴウシがピラミッドの大きく開いた入り口を指さす。
「くそーっ!!」
ダンが唇を噛みしめると同時に、
「行くぞ!!」
ゲキを先頭に四人はピラミッドの中に駆け込んでいった。そして、襲い来るゴーレムを倒し辿り着いたのは巨大な石室というには広すぎる、空間だった。そのほぼ中央に棺桶があり、繭の様に包帯に巻かれたミイラがその中に安置されていた。
「まさか、、、行くぞ!!」
ゲキを先頭に棺桶に向かい四人は走る。が、-ドカッ!!-目に見えない壁が行く手を遮ってたどり着けない。すると、、、
棺桶の中のミイラが、ひとりでに棺桶の中から浮遊し、ミイラは祭壇の上に置かれた玉座の前に行くと丁度たった状態でその動きを止めた。そして、スルスルと今度は包帯が巻き剥がされていく。その中から姿を現した影は力無く、重力に従うままにドサッという音を立てて玉座に腰をおろした。
そこに現れ、ゲキ達が見たのは、、左の乳房を露わにし、股間と太股と白いパンティに血痕を残し、虚ろになった、生命を感じさせない瞳を小さく開いた瞼の隙間からのぞかせた、まるで剥製のような生きたままミイラになった、「かつての」リシア族プリンセス・メイの姿だった。

そう、誰も気づいていなかった。ピラミッドの入り口には古代文字でこう書かれていた。【リシア族プリンセス・メイの眠る墓】と・・・・・・。


《FIN》 

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