―第29話 『 乙女の祈り 』―

「寿里様に、これを見せれば私の想いは通じるわ!」

マールは寿里に何度も拒絶されてもへこたれない。
レスキューフォースが避難訓練の指導している会場に出向いて、R4を誘き出した。

「また、あんたなの!・・・ブレイク・・」

「ちょっと待って!いえ、待って下さい!私の話を聞いて下さい!」

「あんたの話?・・・何よ!」

「今日は、私の想いが本気だとわかるように作って来た物があるんです。是非とも見て下さいませんか?・・・」

「何を作って来たの?」

「はい、これです!」

マールは上着のコートを開いた。

「きゃあ~~~~~~~~~~ッ!!!」

マールは極太長尺なイボ付きのペニパンを履いていた。

「私が男役になります!これで寿里様を愛します!これで2人の中に障害なんてなくなります!」

「何、勝手なこと言ってんのよ!あたしはそんなグロいもの見たくもないわッ!」

「これは、サーンとシーカのモノを参考にして作ったんです!寿里様もきっと満足して頂けます!お願いします!私と付き合って下さい!」

マールは言い寄る。

ドンッ!

「離れてよ!そんなグロいもの付けて迫らないでよ!気持ち悪い!」

寿里はマールの胸を小突き、その拍子でマールは倒れた。

「寿里様はサーンとシーカと楽しそうに・・」

「ブレイクロープ!!!」

「え?まだお話が・・・」

ヒュンッ!

レスキューロープの先端がマールの首に巻き付いた。

「かぁ~じ~ば~の~ス~~~パ~~~パワ~~~~~~~~~~ッ!!!」
ブン!ブン!ブン!
「ぅおりゃあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!」

レスキューロープをマールの首に巻き付けて、ハンマー投げのように回転運動をした寿里は、四回転目でマールを大きく投げ放った。

「寿~~~里~~~さ~~~ま~~~・・・・・・・・・・

「宇宙の彼方まで飛んで行っちゃいなさぁ~~~い!」

パンッ!パンッ!パンッ!

寿里は手を大きく三度叩くと、その場を大股で歩いて去った。

                                     つづく