―第12話 『 最後のレスキュー 』―

「人間は、この星を破壊しようとしている。だから私は、世界中の街をまっ平らにしてやるのだぁッ!」


ネオテーラの首領ダーエンが仕掛ける攻撃は止まることを知らずに、レスキューフォースを挑発し続ける。
起動すると地球を真っ平らにする兵器「テラリセッター」を日本各地にばら撒き、レスキューフォースを震撼とさせていた。

「先輩!何の為にこんなことを!・・・そんなに人類が憎いんですか?・・・」

隊長は対策に苦慮し、大淵の存在に苦悩していた。そして、その最中、今度は新たに空中に浮遊する楕円状の都市が出現したとの報が入った。
その浮遊する空中都市こそが、ネオテーラの本部基地であった。
レスキューフォースは、その報を受け緊急出場する。
しかし、ここでダーエンの指示を受けたマール達三幹部と多数のアクストの陽動作戦に引っ掛かり、レスキューフォースはバラバラに分散されてしまった。

「カカカカカカカ・・・R4、久しぶりだなぁ・・・」

一人になったR4の前に、不適な笑い声と共にダーエンが現われた。

「ダーエン!?・・・この前はよくも・・・ブレイクアックス!エイッ!ヤァ!」

先日の屈辱を晴らしたいR4の攻撃を全てかわしたダーエンは剣を引き抜くと、その柄でR4の鳩尾を一突きした。

「うっ!・・・」

R4はその場に崩れ落ちた。

「カカカカカカカカ・・・また愉しませて貰うか・・・」

ダーエンは不適な笑い声と共にR4を本部基地へと連れ去ると、石黒隊長に「R4を返して欲しくば、ここまで来い!」と通告する。


ネオテーラ本部基地内

柱に縛られているR4と、それを眺めているダーエン。

「石黒は無事にここに辿り着けるかな?」

「隊長が来てあんたをやっつけるわよ!」

「やれやれ・・・相変わらず威勢のいい女よ!・・・フンッ!」

ダーエンは剣を上段に構え、そこからそれを一気に振り降ろした。

ゴトン!

R4の強化マスクが真二つにされて、寿里の足元に転がった。

「・・・!」

「わかったかな・・・R4!」

剣を寿里の顎に添える。

キッ!
無言で寿里は睨む。

「ほほう!良い面構えだな、R4!」

「・・・!・・・(この前は酷い目に遭わされちゃったけど、今日はそうは行かないわよ!)」

「これならどうだ!」

剣先を喉元に突きつける。

「・・・!」

微動だにせずダーエンを睨み続ける。

「カカカカカカカ!・・・おもしろい・・・よし、R4、ゲームをしようではないか!」

「ゲーム?・・・」

「そうだ!ゲームだ!この剣先に恐怖を感じず3分間、声を我慢するゲームだ!」

「そんなこと簡単よ!」

「ゲーム成立だな。お前が勝てば直ちに解放して、全てのテラリセッターは宇宙の彼方で自爆させてやる、ただし、お前が負ければ・・」

「あたしが負ければ?(ごくッ!)・・・」

「お前が負ければこの場で切り刻む!」

「わかったわ!」

砂時計を持って来て自らの傍らに置いたダーエンは、再び寿里の喉元に剣先を突きつける。

「これはちょうど3分を刻む。行くぞ!スタートだ!」

砂時計を返した。

「・・・!」

寿里はダーエンの眼を見据えている。

「耐えられるかな?・・・」

剣先は喉元から下がっていき胸の谷間に降りていく。

「・・・!」

ダーエンは含み笑いを浮かべる。
剣は谷間を通り過ぎたあたりで両乳房を象るように横八の字に動き始めた。

(二度までも・・・卑怯者!・・・)

寿里の眼が怒りに光る。

「いい眼だ!」

その言葉と同時に剣先が、乳首の先端を捕らえた。

「ッ!」

「お!声が出たかな?」

寿里は俯き首を大きく左右に振った。

「まぁ良い・・・」

剣先は尚も乳首を刺激する。

(うぅぅぅ・・・卑怯者め~・・・)

「意外に我慢強いな!」

剣先は小刻みな動きで乳首を刺激する。

(まだ?・・・時間は・・・まだなの?・・・)

「素晴らしい!あともう少しで時間だ!」

寿里は顔を上げて砂時計を見てみた。
言われた通り、確かにあと数秒で砂が無くなる所まで来ていた。

(勝った!)

寿里の表情が少し緩んだ。
その刹那、剣先は寿里の肉芽を捕らえた!

「あんッ!・・・(あ!?・・・しまった!)」

「カカカカカカカ・・・R4、お前の負けだ!」

(みんな!ごめんなさい・・・・)

寿里は眼を閉じ、大きくうな垂れた。

ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!

剣が舞った。

(・・・?・・・あたし生きている?・・・でもスースーする・・・・・)

寿里は顔を上げて瞳を開けた。
目の前ではダーエンが剣を鞘に戻している。
寿里は辺りを見渡してみた。

「ひっ!」

レスキューフォースの強化スーツがズタズタに切り刻まれ、寿里は全裸になっていた。

「ダーエン!貴様!また、あたし・・・」

「余興はここまでよ、フンッ!」

寿里の言葉を遮って、再び剣の柄で鳩尾を突いた。

「ううッ!・・・」

寿里は再び気を失ってしまった。


「起きろ!R4!」

ザバ――――――――――ッ!

ダーエンは寿里の顔を目掛けて水を浴びせた。

「ゲホッ!ゲホッ!・・・(痛ッ!)」

目覚めた寿里は自分の姿に愕然とした。
テーブルの上に全裸で大の字に貼り付けられていたからだ。
この場から逃げ出そうと力任せに手足を動かしても手首、足首を締め付けている拘束具はびくともしない。

「無駄な足掻きよ。お前の火事場のスーパーパワーを持ってしても、その拘束具は外れることはない!」

寿里の足先にダーエンが仁王立ちしていた。

「ダーエン!・・・」

「絶景だな!」

寿里は顔を赤らめ脚を閉じようと身を捩るが、脚は閉じることは出来ずダーエンに秘所を晒していた。

「二度も私に痴態を晒している気分はどうだ?」

「くそッ!・・・隊長!みんな!」

「R4!石黒隊ならそこで・・・ほら」

ダーエンは指先で寿里の頭上を示す。
そこには大型モニターがあり画面には、レスキューフォースの各人が戦っている姿が映しだされていた。

「みんな、かんばって!」

「あの様子だと、ここへ辿り着くにはまだまだ時間が掛かるようだな・・・それでは、こちらはこちらで遊んでやるか・・・」

ダーエンは寿里の横へ移動し、剣を鞘ごと抜くと剣の柄を寿里の秘壺へあてがった。

「あッ!やめてッ!」

ダーエンは無言のまま柄を中へ中へと押し入れる。

ズブッズブズブズブズブズブ・・・
「うぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~ッ!・・・や・・・やめて・・・うッ!・・・はぁあッ!・・・」

「R4、今日も痴態を晒してもらう!」

剣の柄を更に中へ中へと押し入れる。

「うッ・・・うぅぅぅぅ~~~・・・」

真っ赤になりながらも寿里は耐え忍ぶ。

「これ以上は進まんか・・・」

「あんッ!」

寿里の中で不意に柄が回転して、寿里は思わず甘い声を上げてしまう。
ダーエンの剣の柄は指で握りやすいように凹凸なっており、その部分が膣壁を刺激する。

「相変わらず可愛い鳴き声よ!」

更に、激しく柄を抉りながら抜き差しする。

「あんッ!・・・あッ・・あんッ・・・んぐッ・・・んんん~~ッ・・あんッ・・・」

「いい鳴き声だ!」

「はぁ・・・はぁ・・・やめてぇ・・あんッ!・・・」

「鳴け!鳴け!鳴け!R4!・・・いや、寿里!」

「んぐッ・・・あぁぁ~ッ・・・やッ・・・んッ・・んんッんッ・・・あッ・・・んんん~~~ッ・・・」

「素晴らしい鳴き声だ!寿里!」

柄の動きが一層激しさを増す。

「はぁ~~~ッ・・・ん~あんッ・・・んッ・・んッあッあッあッあんッ・・・ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ~~~~~んッ!・・・」

寿里の体が激しく波打った。

「逝ったか・・・我が剣に犯された気分はどうだ、寿里?」

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

寿里は瞳を潤ませながらダーエンを睨んだ。

「恨むのならノロノロしている石黒達を恨むんだな!」

寿里とダーエンは同時にモニターを見る。
レスキューフォースは相変わらず苦戦していた。

(みんなぁ~・・・早く助けてぇ~・・・)

「・・・では・・・もっと楽しむとしようか・・・」

寿里の顔を見下ろし、ニヤリと笑う。

「あ゙ぁぁぁ~~~ッ!・・・痛いッ!やッ!痛いッ!あぁぁぁぁぁぁ・・・」

ダーエンは寿里の小さな乳首を捻り上げた。

「痛いッ!痛いッ!やめてッ!痛いッ!放してッ!」

寿里が体を動かす度に、秘壺に差し込まれたままの剣が踊る。
ダーエンは、より力を加え寿里の体を浮かすほど捻り上げ、捻り上げ、また捻り上げた。

「痛いッ!やめてぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!・・・あ!」
ドサッ!・・・カランッ・・・・・・

乳首からダーエンの手が離れて、寿里はテーブルに落ちた。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

寿里は激痛で瞳に涙が溢れていたが、ダーエンを睨み続ける。と、寿里の視界からダーエンが消えた。

「ひゃんッ♪・・・あんッ!やめて~~~ッ!・・・やめてッ!・・・やめて~~~~~ッ!・・・」

ダーエンは右の乳首を甘噛みし舌で転がす。左手は左の乳房乳首を弄ぶ。右手は剣を握り、今度は剣を快楽に誘うようにねっとりとした動きで抜き差しする。

「あッ!あッ!あッ!あぁぁぁ~~~ッ・・・やめてぇ~~~~~~・・・」

先ほどの酷い仕打ちを謝るかのように、ダーエンは寿里を優しく愛撫する。

「あぁぁぁ~~ッぁぁぁぁぁ~~いやぁあ~~~・・・あんッ!んん~~~ッ!んッ!・・・」

寿里の甘い鳴き声が部屋に響き渡る。

「あッ!あッ!んんんッ!あッ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~ッ♪・・・」

再び寿里の体が激しく波打った。
ダーエンは口を離して寿里の顔を覗く。

「あぁぁぁぁぁ~~・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

寿里は涙を溢れ出しながら、必死に呼吸を整えている。

「素晴らしい鳴き声に、素晴らしい逝きっぷりだったわ、寿里!」

「あぁぁぁぁ~~~ッ!もうやめて・・・やッ!や・・・やめて!あッ・・・やめて!・・・あッ!」

今度は剣を抉るように乱暴に押し入れて抜き差しを繰り返す。
寿里が苦悶し泣き叫ぶ姿を楽しむように、ダーエンは苦痛を与える。
寿里は泣き喚き、甘く喘ぎながらも、何度も弄ぶダーエンに激怒して、彼の目を見据えて悔し紛れに言い放った。

「このサディスト!」

寿里の一言に、またダーエンは高笑いをする。

「ワハハハハハハハハハハハ!・・・なじれ!なじれ!もっとなじれ!寿里!」

そのダーエンの姿に寿里はキレてしまい、口汚く罵った。

「このインポ野郎~~~~~ッ!!!」

ガタンッ!

ダーエンは片膝を突き、胸を押さえて無言になった。

「え?・・・あれ?・・・」

突然の出来事に戸惑う寿里。

「貴様ぁ~~~!聞き捨てならんことを~~~~~ッ!!!」

ダーエンは胸を押さえ激怒して立ち上がった。

(やぁ~ん・・・図星なのぉ~!!!・・・)

怒りに震えるダーエンはそこから移動して、厳重に鍵を掛けている戸棚からビーカーを取り出して再び戻って来た。

「生意気な貴様には、こいつをプレゼントしてやるッ!」

ビーカーの栓を剥がして、寿里の腹部の上に青色のゼリー状の物体を垂らした。

「きゃっ・・・冷たい!何これ?」

異様な冷たさとべたつく感触が肌に一瞬で伝わると、そのゼリー状の物体が腹部の上で一つの塊になった。

ビシャッ!
「ひっ!気持ち悪い・・・きゃぁああああああああああああああああああああああ~~~!」

ゼリー状の物体そのものが生物だった。
そのゼリー状の塊から、イソギンチャクの触手のような物が四方八方に無数に誕生する。

「いや・・・何これ?・・・気持ち悪い・・・いや・・・変な物が体を這い回る・・・」

得体の知らないものを腹部の上に乗せられた寿里は恐怖に震える。その寿里に対しダーエンは、その物体の正体を説明し、そして、最後にとんでもない秘密を明かした。

「・・・そして・・・この蟲は・・・繁殖目的の為なら、雌となら何にでも生殖活動をして100%の確率で受精し・・・そして、数分で産卵する!」

ダーエンは高笑いを上げながら、恐怖に震える寿里に告げた。

「虫?生殖?・・・受精?・・・産卵?・・・・・・・・・・あたしが産卵???・・・」

寿里は言葉の意味を理解すると、産卵の恐怖に駆られ益々顔面は蒼白になり、体の震えは大きくなり始める。
淫蟲は寿里が受精を受け入れ易くする為に、無数の触手が寿里の体を包み込むようにして這い回り高揚感を高めていく。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!・・・・」

しかし、その行為は寿里にとって、不快そのものでしかなかった。
蟲の触手の周りには、蛸が持つような吸盤がびっしりと並んでいた。その触手を使って乳房を絞り出すように揉み上げる。乳首には多数の触手が群がり、その先端で根元から舌で舐め上げるようにして弄ぶ。秘所にもクリトリスにも、その先端で刺激を与える。そして、体全体を触手の先端と吸盤で撫で回す。

「やめてぇぇぇ~~~~ッ!・・・きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ~~~ッ!!!・・・」

触手達は寿里の子宮の在りかを探し出すと、その入り口である秘壺の中に這いずるようにして勢い良く飛び込み侵略した。

「いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~ッ!」
ジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボッ!・・・

寿里を突き刺す触手が我も我もと殺到し、秘壺に侵攻して埋め尽くす。

「やだあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~ッ!・・・」

触手が愉しげに寿里の中で激しく暴れ回る。
下腹部が波打つほどに暴れ回る。
入りきれない触手達が、未だ陰唇に群がっている

「寿里!この触手に見えるのが、この蟲の生殖器だ!蟲に犯されている気分はどうだ?・・・ワハハハハハハハハ!」

ダーエンは寿里を見下ろし、笑顔のままで言い放った。

「やめて~~~!・・・やめて~~~!・・・触手の吸盤が・・・中で暴れ回る触手が・・・いやぁぁぁぁあああああああああ~~~~~~~~~~ッ・・・」

始めは不快感と嫌悪感しか覚えなかった寿里だったが、中で激しく蠢き暴れ回り、吸盤で襞を擦りあげる淫蟲の生殖器の動きに、今まで経験したことが無い、得難い快楽を感じ始めてしまう。

「だめぇぇぇぇぇええええええええええええ~~~ッ♪・・・(このままだったら・・・化け物に・・・虫に・・・逝かされちゃう・・・)」

寿里を突き刺している淫蟲の生殖器の動きが、更に激しく波打つように暴れる。

「あぁ~ッ・・・あああああぁぁぁぁぁぁ~~~ッ♪・・・あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~んッ♪・・」

寿里の体が激しく痙攣を起こした。

(あぁぁ・・・虫ごときに逝かされちゃった・・・でも、射精はされなかった・・・助かったぁ・・・)

グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュ・・・

淫蟲は寿里が逝こうとも関係無しに、自身が射精する為に動きは止まらずに蠢き続ける。

グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュ・・・
「あ、あぁぁぁぁぁ~~~んッ♪・・・(どうしても、あたしの中に出したいんだ・・・)」

寿里の脚に絡みつき撫で回していた触手達が、新たな穴を発見して侵入する。そうアナルにも殺到したのだった。

ジュボッ!ジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボッ!・・・
「痛゙ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~ッ!!!」

アナルは先だってのバイブで経験はしていたが、今回の触手達は別次元の物だった。なにしろ太さが違う。その上、何十本もの触手が侵入したものだから、狭い直腸に人の腕の太さ以上もある物を挿入されてしまった。
寿里はアナルに異物が挿入された不快感と激痛に襲われた。
しかし、その激痛は、生殖器が膣の中で暴れ回り全身を駆け巡る快感と、互いに化学反応を起こして、超爆裂的な快感に増幅され寿里は激しく悶絶する。

「ひぎゃあぁぁぁあああああああああああああああああああああああああ~~~ッ♪・・・」

寿利は断末魔に似た叫び声を上げた。
しかし、その声は何処か艶やかで艶かしいものだった。

「いや!やだ!やだ!やめて!こんな奴の卵なんて・・ふぐゎッ!・・・」

更に触手が穴を求めて寿里の口に飛び込む。

ジュボッ!ジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボッ!・・・
「ゔぅ~!・・・ゔぅ~!・・・(やだぁぁぁ!!!・・・気持ち悪い~~~!!!)」

そして、一本、また一本と無数の触手が、寿里の口に飛び込み蹂躙する。

「ゔぅぅぅぅぅぅ~~~!・・・(顎が・・・外れる・・・)」

寿里の白い肢体が青色の無数の触手に覆い尽くされ、肢体の全てに愛撫を受ける。寿里の口、秘壺、秘穴は無数の生殖器に埋め尽くされ、目一杯までに広げられて蹂躙されていた。
この生き地獄から自らの力で脱出することは不可能だと悟った寿里は、レスキューフォースの仲間に助けて欲しいと願う。だが、こんな姿は見られたくはない。例え助けられても、淫蟲に射精されてからだともっと醜い姿を晒してしまう。
寿里は自分が助かる道が思い浮かばずに絶望感に満ち溢れた。

(虫の卵なんて産卵したくないよ~・・・死にたいよ~・・・死んで楽になりたいよ~・・・・・・)

寿里の凛としていた瞳に、力が無くなったのを感じたダーエンは更なる高笑いを上げる。
一方淫蟲は寿里を大事な子孫を残してくれる雌だと認識して、愛しむように触手で抱き締め、生殖活動を活発にさせる。

「ゔぷぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~~~~んッ♪♪♪・・・」

寿里は幾度も絶頂に達する。

(もう・・・だめ・・・中に出される・・・産卵しちゃう・・・)

やがて自身を犯し続ける淫蟲の色が、青色から紫色掛かってきたことに寿里は気づいた。
そして、ダーエンも淫蟲の色が変化したことに気づき、その色が真っ赤になったときが射精の時だと寿里に教えた。

(もう・・・お終いなんだ・・・)

その言葉を聞いたとき寿里は全てを諦めてしまった。
自分が淫蟲の苗床になるのかと寿里は、その色の変化だけをただただ見つめていた。
紫色の表面はどんどんと赤みを帯びて行く。
そして、淫蟲の中にどす黒い塊が出来て、それが大きくなっていることに気がついた。

(あ~・・・きっと、あれが精子なんだ・・・あれであたしは受精しちゃうんだ~・・・)

寿里は淫蟲に犯され、あまつさえ無数の淫蟲の生殖器に犯され、しかも淫蟲の子を宿すことで気が狂いそうになるはずなのに、冷静な自分がいることに不思議がった。

(人間諦めたらこうなるんだ・・・もうすぐあたし産卵しちゃうんだ・・・虫の卵を産み続けるんだ・・・産卵したら、あたしも化け物と一緒よね・・・あたしの中でこんなに暴れ回っているのに、もう何も感じないや・・・お尻にも入っているけど痛かったのは始めだけだったな・・・あ!どんどん赤くなってる・・・)

とうとう蟲は真っ赤になり、その中に見えるどす黒い物体が、寿里を貫いている生殖器に移動し始めた。
どんどんと近づいて来る。
どす黒い塊が分断されて、各々の生殖器の根元に移動する。それぞれの生殖器が、それにより膨らみ、射精間近になった寿里を貫いている生殖器が一際激しく暴れ回り、寿里の体をより激しく揺り動かせていた。

(もう射精するんだね・・・虫の子供を産むんだ、あたし・・・未来の旦那様の赤ちゃんを産みたかったなぁ・・・でも・・・もう・・・もう・・・絶対無理なんだぁ~~~・・・)

全てを諦めて冷静に現実をみつめていた寿里だったが、いよいよ射精されると思うと頭の中が恐怖で埋め尽くされ、再びパニックに陥ってしまい号泣する。

(やだ!やだ!やだ!射精しないで!虫の子供なんて妊娠したくない!産みたくないよ!やだ!やだ!やだ!やだ!やだぁ~~~~~ッ!)

淫蟲の生殖器が収縮運動を繰り返して、どす黒い物体がいよいよ先端に近づき、寿里は射精されると覚悟して、瞳を閉じて歯を食いしばった。

(ひかるん!響助さん!レイさん!隊長!さようなら!・・・あたしは・・・寿里は・・・化け物になっちゃいます!・・・さようなら・・・)

そのときだった、
「レスキュークラッシャー、ホエールモード!」
(隊長!?・・・)
瞳を開く寿里と、
「何!?・・・」
声のする方へ振り返るダーエン。

「ホエ―――ル、インパクト―――――――――――ッ!!!」

「しまった!」
咄嗟にテーブルの陰に身を隠すダーエン。

シュバ―――――――――――――――――――――――――――――――ッン!!!

ホエールインパクトの冷却波が寿里を犯している淫蟲に命中し、全てを寿里から引き剥がし、一瞬の内に凍らせ氷塊とし、そのまま吹き飛ばされ内壁に激突して粉々に砕け散った。
寿里は受精の危機を間一髪の所で免れた。

「寿里、大丈夫か?」

「隊長~、なんとか生きています~・・・ふゎぁッ!隊長危ないッ!」

ダーエンは寿里の秘壺に突き刺したままであった剣を引き抜き、上段に振り上げ突進して来る。

「死ねやぁ―――ッ!石黒―――――ッ!!!」

剣を力一杯振り下ろす。

(しまった!・・・)

一瞬、遅れて隊長もレスキュークラッシャーを逆水平にして振り抜いた。

ズバンッ!!!

交差するダーエンと隊長。

ドサッ!

倒れたのはダーエンだった。

「不覚・・・」

隊長は寿里の元まで急いで行き、ブレイクピックで拘束具を破壊して寿里を助け出して抱き合った。

「隊長~~~!・・・うわぁあああああああああああああああああああああああぁぁぁん!」

寿里は助けられた喜び、陵辱より解放された喜び、射精を免れた喜び、産卵から免れた喜び、苗床にならずに済んだ喜びが重なり号泣する。

「寿里!良かった無事で・・・?・・・(うッ!臭せぇ!・・・)」

寿里の体には淫蟲の臭いが染み込んでいて、異様な臭いを発していた。

キュィーン!キュィーン!

そのとき、突然基地のメインコンピューターから非常警報が鳴り響く。

「回路ニ異常ガ発生シマシタ。アト5分デ自爆シマス!」

メインコンピューターにダーエンの剣が突き刺さっており、そこからは火花が舞い上がっていた。
そう、寿里の中から引き抜かれた剣の束には、寿里の愛液がべったりと纏わりついていた為に、ダーエンが剣を振り下ろしたときに手が滑り、その勢いでメインコンピューターまで飛び、突き刺さったのであった。

「いかん!」

慌てて隊長は制御盤へ行き操作する。

「寿里、お前は逃げろ!」

「隊長だけを置いて行けません!」

「誰かが操作して宇宙にまで行って爆発させないと、地球が破滅するんだ!」

「隊長~~~・・・」

二人が言い合っている、そのとき、
「い~し~ぐ~ろ~!」
ダーエンが腹部を押さえながら立ち上がり、石黒隊長をメインコンピューターから引き剥がした。

「まだだ・・・石黒・・・ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

突然、ダーエンが叫び、そして、左目が紫色に光ると、そこから紫色した発光体が現れ人魚の形になった。

「ンフフフフ♪・・・ウフフ♪・・・フフフフフ♪・・・」

そして、笑い声を残して姿を消し、ダーエンは崩れ落ちた。

「大淵先輩!・・・」

「来るな・・・石黒!・・・お前達は逃げるんだ!・・・全ては俺の心の弱さが招いたことだ・・・俺は何者かに心を支配されていた・・・さっきの光にだ・・・あの光がなんだったのかは俺にも分からない・・・ただ、あの光は俺の中の悪しき心を強めていただけに過ぎない・・・俺には元々ダーエンになる資質があったのだ・・・俺が自らの手で清算するから、お前達は逃げるんだ!・・・白木君、酷い仕打ちをしてすまなかった・・・石黒!いやっ・・・我が友よ!・・・後のことは・・・未来は・・・地球のことは頼んだぞ!!!・・・そして・・・友よ、これをとっておけ!」

発光体の支配から解放された大淵は、レスキューフォース時代の元の大淵に戻り、隊長に鞘に戻した剣を手渡し、そして、寿里には身に着けていたマントを掛けてあげると、振り返ってメインコンピューターを操作する。
すると隊長と寿里の足下が空間になり、二人はそこから投げ出された。

「大淵せんぱぁ―――――――――――――――――――――――――――――ぃ!」

二人は海面に落ちた。

「レスキューフォースの諸君!君らは俺の過ちを繰り返すな!・・・仲間を!人々を!そしてレスキューを!愛して、愛して、愛し尽くすんだぁ!」

ダーエンが残った空中都市は上空へ吸い込まれるように消え、青空が一瞬、光輝いたが、すぐさま先程までの青空に戻った。
誰よりも命の尊さを知り、それを守る為に全てを捧げた男の最後のレスキューだった。
そのレスキューを見届けたレスキューフォースは、その魂をしっかりと心に刻み込んだのであった。

                                     つづく