対メガレンジヤー用、決戦兵器!メガイエロー編


「完成だ・・・!これで、忌ま忌ましいメガレンジヤーを皆殺しにできる!!」

ドクターヒネラーが、その狂気の天才頭脳と今までのメガレンジヤーとの戦闘データの全てを徹底解析し、さらに、これまで敗れたネジレンジャーとギレールのDNA等を元にし、最強の身体を与えられたスーパーモンスターが誕生した!

「おめでとうございます、ドクターヒネラー!」

シボレナとユガンデが祝辞を述べる。

「フフフ・・・まずは、誰から血祭りに上げてやろうか・・・?」

ドクターヒネラーは、サディスティックな笑みを浮かべて考え込む。

「ドクターヒネラー、私に、お任せください・・・」

シボレナが、進言したその相手は・・・?

突如、街を爆音があちこちで連続して起こる!

「止めなさい!ネジレジア!!」

颯爽とメガイエローが現れた!


「フフフ・・・来たか・・・メガイエロー!今日が貴様の命日だ!!」

言うが速いか、シボレナとユガンデが剣を重ねると、周囲の空間が歪んでいき、次の瞬間、メガイエローは、未知の空間へと飛ばされた!

「うぅ・・・こ、ここは?」

「ここは、お前達メガレンジヤーを分断し、一人ずつ嬲殺す為にドクターヒネラーが、用意してくださった空間・・・」

「当然、お前の仲間は、絶対に助けに来る事は無い・・・ゆっくりと相手をしてやるぞ、メガイエロー!!」

ユガンデが大剣ダークライストを振るい、メガイエローを斬り裂く!

「きゃあぁぁ!」

自分が置かれた状況に戸惑い、ユガンデの初太刀をまともに喰らいメガスーツが火花を散らす!

「ハァッ!」

シボレナもメガイエローに斬り付ける!

「ああぁぁ!きゃあ!あぁん!」

メガイエローは、斬られた勢いで火花を散らしながら転倒した。

「今回、お前の相手をするのは、私達じゃなくて、コイツよ!」

「・・・?・・・な、何?」

シボレナが指し示した方向を見ると、そこには、今までに倒したネジレ獣やサイコネジラーだけでなく、ギレールやネジレンジャーの特徴までも混ざった不気味なモノが歩いてきた。

「コイツこそ、お前達メガレンジヤーを殲滅するためだけに創られた、その名も、ジェノサイダーだ!!」

ユガンデが誇らしげにジェノサイダーを紹介する。

「ジェノサイダー・・・?」

あまりに異様な姿に、気圧されるメガイエロー。

「ジェノサイダー!ヤれ!!」

シボレナが、ジェノサイダーをメガイエローにけしかける!
ジェノサイダーの頭から二本の角が生え、全身から雷光をほとばしらせながら、猛烈な勢いでメガイエローに突進する!

「く、メガスナイパー!!」

メガイエローは、腰のホルスターからメガスナイパーを抜くとジェノサイダー目掛けて連射した!

「き、効かない?!」

ジェノサイダーに向け、放たれた光弾は、角の間に全て吸収されて、一つの光球と化していた。

「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

真っ正面からジェノサイダーに跳ね飛ばされて、全身を爆発させながら吹っ飛ぶメガイエロー!

「ああぁ!・・・く、うぅ・・・な、なんてパワーなの・・・?」

ふらつきながらも、なんとか立ち上がるメガイエロー。
ジェノサイダーは、両腕から鋭い爪を生やした!
ジェノサイダーが今度は、爪を振るいメガイエローに襲い掛かる!

「があぁぁぁぁぁぁ!!」

野獣のごとき咆哮と共にジェノサイダーの鋭い爪が、メガイエローを襲う!

「きゃあぁぁぁぁぁ!!」

メガイエローの左肩から袈裟掛けに振り下ろされた爪が、メガスーツを、いとも簡単に斬り裂いた!
斬り裂かれた裂傷が爆発し、火花が噴出する!

「く、うぅ・・・たぁっ!!」

よろめきながらも蹴りで反撃するメガイエローだが、蹴りは、あっさり避けられて、ジェノサイダーは、メガイエローの背後に回ると、メガイエローを背後から爪で、メッタ斬りにする!

「ああぁ!あぁん!きゃあ!くぅ!あぁん!きゃあ!ああぁ!」

マスクから両腕、スカート、両足に至るまで、メガイエローの背中を斬り刻むジェノサイダー!
あっという間に、メガイエローの背中は、見るも無惨な姿になってしまった。
マスクは、ひび割れ裂傷から内部メカが覗いていた。
メガスーツの背中は、無数の斬り傷が縦横無尽に走り、内部メカが火花を断続的に散らし、何本かのケーブルやコードが垂れ下がっていた。
スカートは、斬り刻まれてボロ布と化して切れ端が、かろうじて残っていただけだった。

「あ・・・あうぅ・・・」

全身から、火花を散らしながら前のめりに倒れ込むメガイエロー。
ジェノサイダーは、今度は、左手でメガイエローの首を掴むと、右手の爪をしまいながらメガイエローを自分の方を向かせ拳に刺を生やして、メガイエローを殴り始めた。

「あぐぅっ!ぐはぁ!ああぁ!」

刺の生えた拳がメガイエローの腹に突き刺さる!

「ぐぁ!ハァッ!ぐうぅ!くぅ!」

ジェノサイダーの拳が突き刺さる度に、メガイエローの鮮やかなスーツが火花を散らし、煤汚れていく。

「ぐはぁぁぁ!!ああぁ!あああぁぁぁぁぁ!!」

何度も何度も連打されまくれば、流石のメガスーツも耐えきれず、爆発と共に破れ始め、背中の傷痕も爆発し始めた!

「ウガァァァァァ!!」

ジェノサイダーの咆哮と共にメガイエローを、高エネルギーを纏った刺付きの拳が襲う!

「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ジェノサイダーのボディーアッパーが炸裂し、メガイエローは、腹に刺さった刺にメガスーツを胸まで引き裂かれながら、吹っ飛ばされる!
破れたメガスーツの切れ端を散らしながら、爆発を伴い吹っ飛ばされるメガイエロー!
途中、何度かメガスーツが爆ぜた!
受け身も、まともに取れずに地面に叩き付けられるメガイエロー!

「あぐぅっ!く、うぅ・・・あうぅ・・・く、はぁあ・・・」

地面にはいつくばり、全身から、火花を散らしながら、のたうちまわるメガイエロー。
執拗に殴られた腹は、穴だらけで、臍の辺りから胸まで痛々しい大きな裂傷が走っていた!
胸の裂傷からは、断線したケーブルやコードがはみ出して、メガスーツのメカがチロチロと燃えていた。

「アッハハハハ!惨めなモノね、メガイエロー!!」

シボレナが、メガイエローの胸を踏みにじる!

「あぐぅっ!く、ああぁ!」

踏みにじられたメガスーツが爆ぜる!

「まだ、殺さない・・・もっと、もっと苦しめて、苦しめて苦しめ抜かせた揚げ句に公開処刑にでもしてやるわ。」

そう言うとシボレナは、メガイエローの首を掴み、立たせると、左手から高圧エネルギーをメガイエローに流し込みながら、手にしたナイフで、メガイエローを斬り刻み始めた!

「ああぁ!あぐぅっ!あぁん!きゃあ!あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

高圧エネルギーを流し込まれては、反撃どころか脱出を試みる事も出来ず、ただ、一方的に斬られ続けるメガイエロー!

「アッハハハハ!まだ、これからよ!ユガンデ!」

シボレナは、全身ズタボロのメガイエローを羽交い締めにし、ユガンデを促す。

「オゥ!喰らえ!メガイエロー!!」

ユガンデの大剣ダークライストが、メガイエローを斬り裂く!

「きゃああああああ!!ああぁ!あああぁぁぁぁぁ!!」

斬り刻まれるメガイエロー!
しかし、メガイエローは、この絶望的な状況でも、諦めていなかった。

「ああぁ!あん!あぁん!きゃあ!く、うぅ・・・ユ、ユガンデ・・・も、もう一思いに・・・こ、殺して・・・」

「何ぃ?!」

「お願い・・・殺して・・・」

「いいだろう。冥土の土産に最大出力で殺してやる!」

「待て、ユガンデ!」

自身の殺害を、懇願しだしたメガイエロー。
それに、応えるユガンデ。
罠の可能性に気付いたシボレナが叫ぶが、ユガンデは、ダークライストのスイッチを三つ共押して最大出力でメガイエローに襲い掛かる!
ユガンデが、ダークライストを振るい始めた、その瞬間!メガイエローは、最後の力を振り絞り、シボレナを背負い投げの要領で投げ飛ばす!

「うあぁぁぁぁぁ!!!!!」

シボレナがメガイエローの代わりにユガンデに斬り裂かれる!

「シボレナ!!おのれぇ!メガイエロー!!」

怒りに震えるユガンデに、メガイエローは、必殺技を放つ!

「ブレードアーム!!」

必殺の右手刀がユガンデを斬り刻む!

「ぐはぁあああああ!!」

ユガンデが倒れ込む!

「残るは、アイツだけ!」

傷付き、ボロボロの身を無理矢理に奮い立たせ、ジェノサイダーにブレードアームを叩き込む!
しかし、必殺の手刀は、事もなげに受け止められた!

「そ、そんな?!きゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ジェノサイダーは、メガイエローの右腕を掴んだまま、胸や腹、股間に膝から、猛烈な破壊光線をメガイエローに浴びせた!
全身を激しく爆発させ、吹き飛ぶメガイエロー!

「ああぁ!あぐぅっ!ぐはぁ・・・あ・・・ああぁ!」

全身至る所から黒煙を上げながらメガスーツの爆発に悶え苦しむメガイエロー!

「く、うぅ!メガスナイパー!!」

最期の足掻きか、メガスナイパーを放つメガイエロー。
しかし、ジェノサイダーは、避けるでもなく、棒立ちのままメガスナイパーを受ける!
そしてジェノサイダーは、自身を変態させる!

「な、何?!」

黒煙をたなびかせながらも、なんとか立ち上がるメガイエロー。

「ま、まさか脱皮?!」

メガイエローの予想通り、ジェノサイダーは、その筋骨隆々な身体を内側から粉砕し、中から、スマートな身体が現れる!
と、同時に右手にネジレッドの剣を、左手にネジブルーの斧を出すと、目にも留まらぬ速さでメガイエローに襲い掛かる!

「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ああぁ!あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

反撃どころか回避も防御もする事も出来ずに無防備に斬り刻まれるメガイエロー!!

「きゃああああああ!!!!!」

メガイエローに額を斧が刺さる!
額のディスプレイが断ち割られた!

「あ、ああぁ・・・」

ジェノサイダーは、斧を引き抜くとユガンデのダークライストを念力で引き寄せ、鍔元の三つのスイッチを全て押し、三種のエネルギーを刀身に漲らせる!
よろめき倒れつつあったメガイエローを一閃する!

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

マスクが、割れ落ちて長い髪が降りる。
次いで、ベルトが爆発し、バックルが割れて落ちた。
一瞬、遅れてメガイエローの全身で無数の爆発が断続的に起きる!

「あ、あぁ!あぁん!ああぁ!きゃあ!くぅ!あぁん!」

爆発の規模は、徐々に大きくなっていく!
既にメガスーツの、全身の九割近くが破壊され、内部メカが露出している為、爆発の度にスーツのメカが砕け散った!
爆発の勢いに、倒れ込む事も出来ずに翻弄され続けるメガイエロー!

「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

スーツのあちこちから、火花が鮮血の如く勢いよく噴き出し始めた!

「おぉ!これは?!」

シボレナとユガンデが意識を取り戻し、爆発に翻弄されまくるメガイエローを、驚嘆の目で見る。

「ジェノサイダー、お前がやったのか?」

ユガンデの問いに無言で頷き応えるジェノサイダー。

「見なさい、憎っきメガイエローの最期よ!」

「あぁん!あ、あぁん!くぅ!あん!あぁん!」

爆発の間隔が徐々に短くなり、同時に起こる爆発の数も増えていき、爆発の規模もかなり大きくなっていた。

「せめて止めは、三人で刺さない?」

「いいだろう。さっきの礼も兼ねてな!」

ユガンデとシボレナ、ジェノサイダーは、メガイエローを三方から取り囲むと、激烈な破壊光線を放った!!

「きゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

メガイエローは、三人の破壊光線の直撃を受け、大爆発した!
爆発跡には、徹底的に破壊された死体があるだけだった。